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会場:Los Angeles Convention Center
ユニークだったのがPSPの出展エリア。飛行機やサブウェイの客席をイメージしたゾーンを構築し、来場者にPSPのプレイアブルタイトルを遊ばせていたのだ。携帯機の利便性が一目でわかる演出で、来場者もどこかリラックスしたムードでPSPのゲームを楽しんでいた。
今回のブースレポートでは、SCEAブースのメインとなったPS3の出展タイトルの模様からブースレポートをお届けしたい。 ■ カメラとサイバーコードを利用した識別システム「The Eye of Judgment」 3×3の9マスで区切られたフィールドにモンスターを召喚し、先に自分のモンスターで5マスを埋めることで勝利する陣取りゲームタイプのライブパズル。開発・販売はSony Computer Entertainment Japanでローンチタイトルを目指して鋭意制作中だという。
このゲームではモンスターの召喚に本物のトレーディングカードを使用する。ゲームで使用するトレーディングカードにはソニー独自の2次元バーコード「 サイバーコード」が印刷されている。この「サイバーコード」をソフトと同梱で発売予定のカメラが識別し、モンスターの種類からモンスターの位置や向きのデータが読み込まれるという仕組みだ。
陣地とモンスターには火や水や機械という属性があり、属性の異なる陣地にカードを置くとダメージを受ける。筆者は水属性のプリーストレスを溶岩地帯に設置してしまい、召喚された直前にプリーストレスのライフがゼロになってしまった。基本的にモンスターは前にしか攻撃できないので、相手の次の一手を読み、有利な位置に召喚することが重要だ。
カードのトレーディング方法については教えてもらえなかったが、オンライン対戦にトレードができるような仕組みになるのではないかと筆者は推測する。カードの種類は30枚以上あり、カードコンプリートへの収集意欲も同時に満たしてくれるタイトルとなるだろう。
■ 新ビークルとしてバイクを実装「グランツーリスモHD」
さらにバイクが3台導入されている点も見逃せない。HONDAのCBR 1000 RR'5、YAMAHA YZF-R1 RM'05、SUZIKIのSkywave 250 SS '05だ。もちろん、この3台は実際に動かすことができる。PS3の描画能力以前に、「グランツーリスモ」の世界で単車を走らせるということは独特の感覚。CBRの加速感、ライダーの動き、バイクの挙動のシミュレートの度合いは「これでプロトタイプか?」と唸るほど違和感のない出来映えに思えた。
製品版としてのPS3版「グランツーリスモ」はポリフォニーデジタルにて鋭意制作中であり、今回の「グランツーリスモHD」と比較して遥かに高い品質の作品となる予定とのこと。PS3版の完成を期待して待ちたい。
■ 人類の存亡を賭けたFPS「Resistance Fall of Man」
暗いタッチの世界観がゲームの良いエッセンスになっていると感じた。灰色を基調とした重々しい世界、目の前でクリーチャーに喉を刺され殺される同僚、そして主人公が撃ち殺したクリーチャーの死屍累々が積み重なっていくシーンは圧巻そのものであった。軍事物ではあるのだが、クリーチャーという非現実的な存在を出すことで軍事色を弱めている点も面白いところだ。
獣のようなクリーチャーは猛スピードで移動しているのだが、主人公の移動と方向転換もスムーズなので動きながら撃てば一方的に勝つことができる(ショーバージョンだからなのだろうか……)。ショーバージョンはキャンペーンモードのみであったが、この移動速度が予定されているオンラインでのマルチプレイにどう影響するかが楽しみである。
■ 開発度は60%「GENJI 2」
スピードで翻弄する二刀流の義経、巨大な体躯でねじ伏せる弁慶を切り替えることでアクションがテンポチェンジするところも、ゲームとして面白いと思う。ただ、まだ開発度60%ということで自機のコリジョンやカメラワークに首を捻るところが何点かあった。今後の調整に期待したい。
■ 自分の歌声をアップロード可能なカラオケゲーム「SingStar」
「このマイクはプロ仕様なのですよ」と聞いて歌ってしまった筆者だが、洋楽(しかも女性グループ)だったためにあえなく轟沈したのは言うまでもない。判定は意外としっかりしていて、当たり前のことだが正確に歌詞を歌ったほうが良い。鼻歌では良い評価を得られなかったので、その識別方法に興味をそそられた。
PS3が提供するオンラインコミニティを最大限に活用したコンテンツは「MySingStar」機能。プレーヤーが記録した歌声をフィードバックし、アップロードして共有することができるという。
■ 作り込まれたアクションに刮目「Heavenly Sword」
○ボタンで相手を掴むグリップと、□の刀での攻撃ボタンの組み合わせで起こるアクションは多彩。刀での連続攻撃といったスタンダードな技から、刀についた鎖で相手を巻き付け締め落とすといった高度なアクションまで行なうことができる。また、このゲームでは背景も有効な攻撃手段となる。オブジェクトの近くで×ボタンを押せば、それを相手に投げつける。攻撃の選択範囲が大きいこのゲームでは、プレーヤーが独自の戦闘スタイルを作り上げることができるだろう。
迫力の戦闘を支えるのは主人公のアクションだけではなく、優秀な戦闘エンジンで動かされる敵キャラクタたちも秀逸だ。プレイしていると、敵のAIが状況を判断しているのがよくわかる。味方が複数いる状況は囲みに、一対一になった場合は主人公から距離を置くなど知性のある動きをするのが特徴的だった。アクションゲームファンは期待して待っていてほしい。
■ 浮かんでいる皿を動かす感覚「Warhawk」
「Warhawk」はPS3専用コントローラの6軸検出システムを活用し、コントローラを傾けることで自機の操縦を行なう。基本的に自機はふわふわと浮いているので、飛行しているというイメージが薄い。たしかに自分の手で直接画面の中の物を動かす感触は素晴らしいのだが、まるで浮かんでいる皿を動かして戦闘機ごっこをしているようにしか思えなかった。
会場のバージョンではオンラインでのマルチプレイはできなかったが、将来的には32人もの空戦が楽しめることになるとのことである。
■ 「FORMULA ONE 06」
■ 「MADDEN NFL07」
■ 「GUNDAM MOBILE SUIT」
L1ボタンで敵をロックオンし、R2のバルカン、△ボタンのビームサーベルで攻撃を開始できる。装甲はパーツ単位で制御されているので、攻撃を受けると当該部位のみが破壊される。筆者の場合は左側面から攻撃を受けたときに、左腕が破壊されてなくなってしまった。メカニックを操縦しているという実感が味わえるタイトルといえる。
画面全体の処理が遅いのは、開発度20%のためやむなしと言ったところか。
■ 「Virtua Tennis 3」
映像出展では、「HEAVY RAIN THE CASTING」と「WARDEVIL【ENIGMA】」が展示されていた。他にプレイアブルで出展されていた「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」に関しては、今後掲載を予定している各メーカーのブースレポートに期待にしていただきたい。 (2006年5月11日) [Reported by 福田柵太郎]
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