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【連載第54回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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DS Lite用液晶フィルターを追加レポート!
新生活の室内用&おでかけ用のDSカードケース特集
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当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回のゲームグッズ研究所は、まずはじめに、DS Lite用液晶フィルターとなるジュピターの「サンフィルターDS Lite+はってはがせるシールモッパー」、そしてミヤビックスの「OverLay Brilliant for Nintendo DS Lite」をレポート。当連載第50回、第52回でレポートした製品を含めると、実に8製品ものDS Lite用液晶保護フィルターが販売されていることになる。選択肢が多いというのは嬉しいことだが、どの製品を選ぶか迷ってしまうところではないだろうか? 当研究所のレポートが参考になれば嬉しい限りだ。
もう1つ、DS関連製品でレポートするのは、DSカード用の収納ケース4製品。今回は、CDラックに並べて管理することができるCDケースタイプ、持ち運びやすいコンパクトタイプ、そしてDSカードとGBAカートリッジを同時に収納できるタイプをチョイスした。また、DSカードの収納ケースは当連載第17回でも特集しているので、合わせてチェックして頂きたい。
● DS Lite用液晶フィルター2製品をチェック!
・「サンフィルターDS Lite+はってはがせるシールモッパー」
メーカー:ジュピター
価格:525円
任天堂ライセンス商品
・「OverLay Brilliant for Nintendo DS Lite」
「サンフィルターDS Lite+はってはがせるシールモッパー」(以下、サンフィルターDS Lite)は、タッチスクリーン用の保護フィルターと、本体に貼り付けて持ち運ぶことが可能なクリーナー「はってはがせるシールモッパー」がセットになった製品だ。本製品の特徴は、保護フィルターの表面を守るフィルムが、貼り付け位置を調整する際の“ガイド”として機能するということ。これにより、保護フィルターをタッチスクリーンの中心へバランスよく貼り付けられるようになっている。
「OverLay Brilliant for Nintendo DS Lite」(以下、OverLay Brilliant)は映像の再現性に重点を置いた保護フィルターである。保護フィルターには光沢処理が施されており、積極的に光を取り入れることで反射や色のにじみを抑制しているという。また、紫外線を99%カット。液晶画面から放出される紫外線から眼を守るだけではなく、外部からの紫外線による液晶画面の劣化も防止。これは、これまでレポートしてきたDS Lite用液晶フィルターには見られなかった「OverLay Brilliant」の特徴だろう。
◆ 外観をチェック
「サンフィルターDS Lite」にはディスプレイ用保護フィルターは含まれておらず、タッチスクリーン用保護フィルターのみの製品となっている。保護フィルターの粘着面を守るフィルムは、保護フィルターよりもひと回り大きいため、弓なりに反らせるだけで簡単に剥がれていく。表面を守るフィルムの右側は1cmほど横に伸びており、この部分を持ちながら貼り付け作業を進めることが可能、タブシールと同じ役割を果たしているというわけだ。
パッケージに付属している「はってはがせるシールモッパー」は、DS Lite本体に貼り付けておくことができるクリーナー。表面の素材は目の細かい布地で、指で触った感触は非常に滑らか。背面は、プラスチックのようなツルツルした箇所に吸着する素材で作られているが、指に貼り付くことはない。
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写真上がタッチスクリーン用フィルター、写真下が「はってはがせるシールモッパー」である |
「はってはがせるシールモッパー」はDS Lite本体にピッタリと貼りつく。持ち運びに適したクリーナーだ |
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「OverLay Brilliant」の粘着面には、保護フィルターよりもひと回り大きいフィルムが貼り付けられている |
「OverLay Brilliant」は、ディスプレイ用とタッチスクリーン用の保護フィルターが1枚ずつセットになっている。各保護フィルターの粘着面には、粘着面を守るフィルムが貼り付けられているのだが、このフィルムは「サンフィルターDS Lite」と同様に保護フィルターよりもひと回り大きく、簡単にめくることが可能だ。クリーニングクロスは付属しておらず、シンプルなパッケージ内容となっている。
さて、製品の外観を見ただけではわかりにくいポイントをチェックしていこう。両製品ともに、粘着面には何度でも貼り直すことができるシリコン素材を使用。また、タッチペン操作による傷を防ぐため、保護フィルターの表面はハードコート処理されている。反射防止処理は施されていないが、「OverLay Brilliant」では光沢処理が施され、反射を抑制しているという。
以下に、製品の仕様を表でまとめた。これまでに当研究所でレポートしてきたDS Lite用保護フィルターも併せて掲載しているので、それぞれ比較してみて欲しい。ちなみに、DS Liteのディスプレイ部のサイズは、液晶画面周辺の枠を含めて縦が53.4mm、横が69.1mm。タッチスクリーンのサイズは、縦が47.5mm、横が63.3mmとなっている。
製品名
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サイズ (縦×横) (mm)
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厚さ (mm)
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ハードコート
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反射 防止
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粘着 素材
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クリーナー
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サンフィルターDS Lite (ジュピター)
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上画面
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-
|
-
|
-
|
-
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シリコン
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○
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下画面
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46.5×62.1
|
0.14
|
○
|
-
|
OverLay Brilliant (ミヤビックス)
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上画面
|
52.8×68.0
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0.16
|
○
|
※
|
シリコン
|
-
|
下画面
|
46.6×62.1
|
0.16
|
○
|
※
|
液晶ガードAR+タッチスクリーンガードLite (モリガング)
|
上画面
|
52.6×68.0
|
0.16
|
-
|
○
|
ポリマー樹脂
|
-
|
下画面
|
46.4×62.0
|
0.16
|
○
|
-
|
液晶フィルターDS Lite (HORI)
|
上画面
|
52.4×67.8
|
0.14
|
-
|
○
|
シリコン
|
○
|
下画面
|
46.4×62.1
|
0.14
|
○
|
-
|
スクリーンガードDS Lite (キーズファクトリー)
|
上画面
|
52.4×68.0
|
0.16
|
-
|
○
|
シリコン
|
-
|
下画面
|
46.4×62.0
|
0.11
|
○
|
-
|
液晶保護フィルムLite (モリガング)
|
上画面
|
52.6×68.0
|
0.16
|
○
|
-
|
ポリマー樹脂
|
-
|
下画面
|
46.4×62.0
|
0.16
|
○
|
-
|
目にラクシートDlite (ゲームテック)
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上画面
|
52.2×68.7
|
0.13
|
○
|
○
|
シリコン
|
-
|
下画面
|
47.0×62.7
|
0.13
|
○
|
○
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CYBER・液晶フィルム (サイバーガジェット)
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上画面
|
53.3×69.0
|
0.15
|
○
|
-
|
シリコン
|
○
|
下画面
|
46.3×62.0
|
0.15
|
○
|
-
|
※……光沢処理
◆ 実際に使ってみる
・保護フィルターの貼り付けやすさ
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フィルムの左側は保護フィルターよりも0.5mm程度大きくなっている |
まずは、「サンフィルターDS Lite」から貼り付けていこう。保護フィルターのサイズはタッチスクリーンよりも縦横1mm程度小さくなっているので、なるべく中心に貼り付けて、保護フィルターと枠の間に発生するスペースを分散させておきたい。よって、貼り付け開始位置の調整が重要なポイントになるわけだが、保護フィルターの表面を守るフィルムの左側は、保護フィルターよりも0.5mm程度大きくなっている。つまり、フィルムをタッチスクリーンの枠にあてがうだけで、保護フィルターの左右の位置が、丁度タッチスクリーンの中心になるというわけだ。上下の位置は目測で決める必要はあるものの、位置調整の容易さは「サンフィルターDS Lite」の大きな特徴だ。
実際にDS Liteの液晶画面へ保護フィルターを貼り付けてみたところ、細かいチリやホコリが混入すると大きな気泡が発生した。粘着力が弱いというよりも粘着層が薄いという印象だ。このようなときは、一度保護フィルターを剥がし、粘着面に付着したチリやホコリをセロハンテープで取り除こう。
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このように、フィルムの左側をタッチスクリーンの枠にピッタリ付けるだけで、左右の位置調整は完了する |
セロハンテープを丸めて粘着面を軽く叩く。チリやホコリだけでなく皮脂を取り除くことも可能だ |
保護フィルターの粘着面を画面の左隅にあてがい、フィルムを少しずつ剥がしながら貼り付けていく |
お次は「OverLay Brilliant」だ。「OverLay Brilliant」のサイズもタッチスクリーンの枠より縦横1mm程度小さくなっているが、「サンフィルターDS Lite」のようにフィルムを利用して位置調整を行なうことはできない。よって、粘着面を露出させる前に保護フィルターをタッチスクリーンにあてがい、中心に位置するポイントを把握しておきたいところだ。保護フィルターの粘着力は非常に高く、液晶画面に保護フィルターを置いただけで瞬く間に貼り付いていく。細かいチリやホコリを巻き込んでも気泡が発生しないほどだ。位置調整を終えたあとの作業はスムーズに進めることができるだろう。
・保護フィルター装着後の使用感
DS Liteへ保護フィルターを装着したときの画質だが、担当所員が確認した限りでは、どちらの製品も画面の明るさや色味に変化を感じることはなかった。これは、保護フィルターの透明度が高いことに加え、DS Liteの液晶画面の輝度も高いからこその結果であろう。そして、「OverLay Brilliant」は光沢処理を施すことにより反射を抑制しているとのことだが、反射の具合は未装着時との差は実感できなかった。
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液晶画面の右4分の3だけ保護フィルターを装着。写真左が「サンフィルターDS Lite」、写真右が「OverLay Brilliant」となっている。両製品ともに透明度の高い保護フィルターであることがわかるだろう |
タッチスクリーンの操作感とハードコート処理の効果については、DS Lite用保護フィルターのレポートではお馴染みとなる「純正タッチペンと爪楊枝でピクトチャットの入力欄を真っ黒に塗りつぶす」という方法でチェックした。まず、純正タッチペンを使ったときの操作感だが、「OverLay Brilliant」では未装着時よりもペン先の滑りがスムーズになる。これは、第50回でレポートしたキーズファクトリーの「スクリーンガードDS Lite」と同様の操作感だ。一方、「サンフィルターDS Lite」は、未装着時とほぼ同等の滑り具合であった。
タッチ感については両製品ともに良好、ゲームをプレイしていても反応の鈍さを感じることはない。また、純正タッチペン、そして爪楊枝でテストしたあとに保護フィルターの表面をチェックしてみたが、擦り傷は一切確認されず、ハードコート処理の効果はバッチリと言えよう。
以下に、保護フィルターの使用感に加えて、保護フィルターとディスプレイやタッチスクリーンの枠との間に発生する縦幅と横幅のスペースを表にまとめてみた。先ほどと同様に、当研究所でレポートしてきたDS Lite用保護フィルターについても併せて掲載している。
製品名
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縦幅の スペース (mm)
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横幅の スペース (mm)
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貼りやすさ
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タッチペン操作
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爪楊枝操作
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サンフィルターDS Lite (ジュピター)
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上画面
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
下画面
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1.0
|
1.2
|
◎
|
良く滑る
|
やや抵抗感がある
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OverLay Brilliant (ミヤビックス)
|
上画面
|
0.6
|
1.1
|
○
|
-
|
-
|
下画面
|
0.9
|
1.2
|
○
|
非常に良く滑る
|
良く滑る
|
液晶ガードAR+タッチスクリーンガードLite (モリガング)
|
上画面
|
0.6
|
1.1
|
○
|
-
|
-
|
下画面
|
1.1
|
1.3
|
◎
|
良く滑る
|
やや抵抗感がある
|
液晶フィルターDS Lite (HORI)
|
上画面
|
1.0
|
1.3
|
○
|
-
|
-
|
下画面
|
1.1
|
1.2
|
◎
|
良く滑る
|
やや抵抗感がある
|
スクリーンガードDS Lite (キーズファクトリー)
|
上画面
|
1.0
|
1.1
|
○
|
-
|
-
|
下画面
|
1.1
|
1.3
|
○
|
非常に良く滑る
|
良く滑る
|
液晶保護フィルムLite (モリガング)
|
上画面
|
0.6
|
1.1
|
○
|
-
|
-
|
下画面
|
1.1
|
1.3
|
○
|
良く滑る
|
やや抵抗感がある
|
目にラクシートDlite (ゲームテック)
|
上画面
|
1.2
|
0.4
|
◎
|
-
|
-
|
下画面
|
0.5
|
0.6
|
◎
|
良く滑る
|
やや抵抗感がある
|
CYBER・液晶フィルム (サイバーガジェット)
|
上画面
|
0.1
|
0.1
|
△
|
-
|
-
|
下画面
|
1.2
|
1.3
|
○
|
良く滑る
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やや抵抗感あり 薄い傷が付く
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最後にチェックしたのは、サンフィルターDS Liteに付属しているクリーナー「はってはがせるシールモッパー」の使い勝手だ。ここでは、当連載第50回でレポートしたHORI「液晶フィルターDS Lite」とサイバーガジェット「CYBER・液晶フィルム」のクリーニングクロス、そして担当所員が使用しているカメラ用のクリーニングクロス「ミクロディアM」との比較を行なった。
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「液晶フィルターDS Lite」のクリーニングクロス。表面は若干ザラついており、フェルトのような硬さがある |
こちらは「CYBER・液晶フィルム」のクリーニングクロスだ。薄くて柔らかく、表面は0.5mmほど毛羽立っている |
「ミクロディアM」の表面はキメが非常に細かく、0.5mmほどの毛羽立ちが確認できる。価格は1,680円 |
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「はってはがせるシールモッパー」を使ってタッチスクリーンをクリーニング |
テストの方法は、DS Liteのタッチスクリーン中心に指の皮脂を5つ付着させ、各クリーナーを使って円を描くように皮脂を拭き取るというもの。その結果、もっとも簡単に拭き取ることができたのは、やはり「ミクロディアM」。3回ほど円を描いただけでタッチスクリーンはピカピカの状態に! 皮脂が素早く吸収され、ピンポイントにぬぐい取っているという感覚だ。
「液晶フィルターDS Lite」と「CYBER・液晶フィルム」のクリーニングクロスでは、拭きはじめに若干皮脂汚れが広がってしまう。しかし、拭く範囲を広げて6回ほど円を描けば、完璧に拭き取ることができた。皮脂を除去する性能はほぼ同等なものの、「CYBER・液晶フィルム」のクリーニングクロスは薄くて柔らかいため、取り回しに少々苦労する。使い勝手は「液晶フィルターDS Lite」のほうが勝っていると言えよう。
「はってはがせるシールモッパー」では広範囲に渡って皮脂が薄く伸びてしまった。15回程度円を描くことで完全に消し去ることはできるのだが、他のクリーニングクロスに比べると皮脂を吸着する力が若干弱いようだ。しかし、「はってはがせるシールモッパー」は、“DS Lite本体に貼り付けて手軽に持ち運ぶことができる”という、他のクリーナーにはないメリットに、大きな魅力を感じるところだ。
今回レポートした2製品を含めて、合計8製品のDS Lite用保護フィルターを実際に使ってみたが、DS Liteで使用する保護フィルターとしてもっとも重要なポイントは、タッチスクリーンのサイズだと感じている。やはり、保護フィルターとタッチスクリーンの枠との間に発生するスペースが少ない製品のほうが、タッチペンがこのスペースに引っかかるのでは? という不安も少なく、思う存分ゲームを楽しめるのではなかろうか、と思った次第だ。
● DSカードをまとめて持ち歩く! 収納ケース4点をまとめてレポート
さて、そろそろ多数のDSカードを所有し、複数を使い分けて遊んでいる読者も多かろう。「脳トレ」シリーズのように、毎日のプレイが重要になるタイプのゲームは、常にDSにセットしておくというよりは、必要なときだけDSにセットする、といったスタイルでのプレイになるため、空き時間を見つけてプレイするには、どうしても複数のソフトが持ち歩きたくなってしまうわけだ。そんなとき、純正のソフトケースではかさばって仕方がない。まとめて持ち歩けるケースがあれば……と考える人も多いようで、複数収納型のケースが何タイプか発売されている。それをまとめてチェックしよう、というのが後半のテーマだ。
● 6枚のDSカードをコンパクトに持ち歩ける
・「カードケース6D」
メーカー:ゲームテック
価格:480円
大きさ:縦4.7cm×横10.9cm×高さ1.4cm
重量:18g
収納:DSカード6枚
カラー:クリアブラック、クリアブルー、クリアピンク、クリア
◆ 外観をチェック
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「カードケース6D」のサイズは、DSカードを3枚並べた大きさに近い。非常にコンパクトな作りだ |
「カードケース6D」は、正面と背面のフタが開閉し、片面3枚ずつ、合計6枚のDSカードを収納することができる。また、DSの本体色に近い4種類のカラーバリエーションが用意されており、DS本体とマッチしたカラーを選べるのが嬉しい。
ケースの素材はプラスチック製。滑り止めのためか若干ざらざらした感触になっている。ケース全体のカラーはカラーバリエーションによって色味こそ異なるものの、全て半透明だ。また、ケースの両面には、DSカードとほぼ同じ大きさの透明なウィンドウが設けられており、収納しているタイトルをケースの外側からもすぐに確認することができる。
DSカードを取り出す際は、ケースの側面に設けられているフック型の止め口に指をかけて開く。このフックのツメは固定力が強く、持ち歩き時の衝撃程度では不意にフタが開いてしまうことは無いだろう。このため、ケースへの安心感は高いのだが、開閉には多少の力が必要になる。
◆ 実際に使ってみる
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収納スペースの右上と左下に小さなDSカード固定用のフックが設置されている |
このケースの最大の魅力は、なんといっても6枚のDSカードをコンパクトに持ち歩ける、その携帯性の高さだ。さすがに防滴処理などは施されていないので、気軽にポケットに入れているときに水溜りに落としてしまうなどのアクシデントには対応できないだろうが……。
収納スペースにDSカードを押し込むと、DSカードに2つのフックがパチッと引っかかり、強く固定される。その固定力は、ケースを強く叩いてもDSカードが外れないほどだ。収納スペースの窪みはDSカード型の形状になっており、DSカードの収納方向を示している。
DSカードの取り出しに関してだが、前述した通りツメで強く固定されているだけでなく、ケース全体も小さいため、若干取り出しにコツがいる。DSカードの△印がついている側を持ち上げ、取り出すことになるのだが、この際、DSカードの端子側を指で触わってしまう人もいるだろう。これは心理的に気が引ける。コンパクトさを追求した結果の弊害なのだが、多少残念に感じる点だ。
ちなみに、推奨されている使い方ではないが、多少取り出しにくさが増してしまう(特に中央の1枚)が、ケースの指示とは逆向きにDSカードをセットしてもきちんと固定はしてくれる。端子に触る可能性とのトレードオフになるが、どうしても気になる人は試してみるといいだろう。
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隣接するDSカード同士の距離はわずか1mm程度と非常に狭くなっている。また、中央部の1枚は蓋開閉用のへこみがついているため、取り出し用の窪みがなく、取り出しは少々難しい |
ウィンドウ部分の透明度は高く、収納したDSカードのタイトルをはっきりと確認できる |
● DSでGBAソフトをプレイする人にオススメのDSカード&GBAカートリッジ収納タイプ
・「カードパレット4+」
メーカー:キーズファクトリー
価格:612円
大きさ:縦8.5cm×横11.6cm×高さ2.2cm
重量:76g
収納:DSカード4枚/GBAカートリッジ2本/DS用タッチペン1本
任天堂ライセンス商品
◆ 外観をチェック
「カードパレット4+」はDS Liteのクリスタルホワイトのようなツヤと白さが映える収納ケースだ。メーカーサイトによると、ケースはDSをモチーフにして作られているとのこと。確かに、ケース表面に段差があり、縦に2本線を引いたようなデザインになっている点は、DSを連想させるだろう。表面はツルツルとツヤのある半透明のプラスチックで覆われている。
ケース表面の下側には“ニンテンドーDS”のロゴがあり、このワンポイントが際立って見える。また、裏面の中央からは、ケースの内部に設けられた“ニンテンドーDS”のロゴをあしらった窪みがうっすらと確認できる。ロゴはいずれも、ケースの外観を損ねることなく工夫して配置されており、女性や大人でも親しみが沸くケースだろう。
ケースを閉じるためのツメは、固定力が強く、両手でしっかりとケースを押さえて開ける必要がある。ケースの中身を見てみると、外観よりも更に漂白されたようなツヤのない真っ白な色が目に飛び込んでくる。ホコリが入ったり、汚れがついてしまうと、目立つだろう。収納スペースは、ケースの左右に分かれて設けられており、右側はDSカードを、左側はGBAカートリッジとタッチペンを収納するスペースになっている。
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ケースの外周部が半透明になっているが、これはケース全体が半透明のプラスチックで覆われているためだ |
ケース内部の写真。右側にDSカードを4枚、左側にGBAカートリッジ2本とDSタッチペン1本を収納できる |
◆ 実際に使ってみる
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DSカード収納スペースの左右にフックタイプのストッパーが2つ用意されている |
DSカードの収納方法は、収納スペースの上からDSカードを奥まで押し込めばよい。押し込まれたDSカードは、収納スペースの左右からDSカードに向かって配置された小さなフックで固定される。強く固定されるため、多少の衝撃ではDSカードが外れることはないので、固定に関して信頼のおける収納スペースと言える。
取り出し時には、この製品の特徴とも言える“便利な取り出し構造”を利用しよう。本製品のDSカード収納スペースには、端子側の窪みに深さ1mm程度の窪みが設けられている。この構造により、端子側を上から押すと、DSカードをテコの原理で反対のDSカードの上側を浮かせることができるのだ。この構造により取り出しやすさは格段に変わっている。
GBAカートリッジ収納スペースは、DSカード収納スペースのようにカード全体を囲む設計ではない。GBAカートリッジを固定するストッパーが左右にあり、さらに収納したGBAカートリッジがぐらつかないようにカートリッジの上から押さえるためのパーツが用意されている。DSカード収納スペースのようにガッチリ固定されると思っていたのだが、実際はかなり“あそび”のある状態で収納されてしまった。念のため、GBAカートリッジ用の別の収納スペースにカートリッジを入れてみたところ、若干、固定力が異なっていた。固定力には個体差があるのかもしれない。
タッチペンの収納スペースはGBAカートリッジ収納スペースの下側に配置されている。タッチペンを収納してみると、U字型にくりぬかれた部分に、ペン先がすっぽりとはまり、思いのほかしっかりと固定された。これに加え、大きなストッパーでペンの中央部分を固定するという2重の固定方法が取られている。
実際に使用してみると、DSカードとタッチペンの固定力は十分なものの、GBAカートリッジの固定力には若干不安を感じるという結果であった。ケースを勢いよく開けたり、ケースを縦に持って開けたりすると、GBAカートリッジが外れてしまうことがある。ケースを寝かせた状態で丁寧に開けるよう心がけよう。
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収納スペースの正しい収納方向は、写真のようにDSカードの端子側が向かい合うように収納する |
DSカードを取り出す際には、DSカードの端子側を軽く押して、DSカードを浮かせるのがポイントだ |
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GBAカートリッジ上部の両端にある突起をストッパーへ引っかけるようにして収納する |
GBAカートリッジの側面を持ち、軽く引き上げるだけで取り外すことができる |
・「DSカードケースアドレス」
メーカー:ゴイチ
価格:450円
大きさ:縦11.3cm×横8.5cm×2.1cm
重量:48g
収納:DSカード4本/GBAカートリッジ2本
カラー:ホワイト、ブルー、イエロー
任天堂ライセンス商品
◆ 外観をチェック
「DSカードケースアドレス」はケース全体が角のない半透明のプラスチックで覆われているため、どこか優しく収納物を包み込んでくれるような印象を受ける。ケース表面には“ニンテンドーDS”のロゴと製品名が印刷されているが、白文字なのでケースの外観を損ねてはいないだろう。裏面には何も印刷されてはいないが、半透明のプラスチックのため、中身の形状をうかがうことができる。
ケースを開くと、ケース内の様々な箇所にプラスチックの突起があることに驚く。一見バリのように見える突起もあるが、それはGBAカートリッジを留めるツメである。担当所員はパッケージで図示されていた収納方法を見て、どこに何を収納するか理解した。しかし、予備知識無しでは収納方法が理解しづらいので、できれば収納スペースに目印があれば良いと感じたが、それは甘えすぎだろうか?
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「DSカードケースアドレス」はケースの角に大きな丸みがあるため、コンパクトな印象を受ける
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DSカードとGBAカートリッジを重ねて収納する機構なため、収納スペースの形は複雑だ |
◆ 実際に使ってみる
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DSカード収納スペースの右上と左下にある小さなフックでDSカードを固定する |
DSカード収納スペースの左右には、収納したDSカードを固定するための小さなストッパーが用意されており、DSカードを押し込むと、パチッと音が鳴る。DSカードを収納するスペースの枠も、DSカードにフィットするので、固定力は高く、フタを開けたままケースを激しく振ってもDSカードが落下することはない。
このケースは、DSカードを取り出しやすくするための工夫が随所に感じられる。1つは、収納スペースが底上げされているため、DSカードをつまみやすくなっているという点だ。また、収納したDSカードを固定する縁取りはカードの左右を押さえる方式になっており、縦にDSカードをつまむことができる。固定力が強いケースではあるが、これらの工夫のおかげで楽にDSカードを楽に取り出せるのである。
GBAカートリッジ収納スペースに設けられている、GBAカートリッジ固定用の爪は、固定する力が強い。そのため、持ち運び時にケースからカートリッジが外れてしまうようなことはなさそうだ。使用している時の安心度は高いだろう。
また、GBAカートリッジを収納する場所は、DSカード収納スペースの真上となっている。そのため、DSカードを取り出したい場合は、一度、GBAカートリッジを取り外す手順が必要になってしまう。この機構のため、ケースの外観よりも、中身を詰め込める印象があるのだが、若干の使い勝手の悪さも持っているのだ。前述のGBAカートリッジを固定するツメの力が強めなことも考えると、少々残念な点であると言えるだろう。
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DSカードの真上にGBAカートリッジ収納されるため、その分、DSカード収納スペースの上下の間隔はゆったりとしている |
DSカードをつまんだとき、GBAカートリッジを固定する突起で指を痛めないよう注意したい |
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DSカードを4枚、GBAカートリッジ2本を収納した写真だ。ご覧の通り、GBAカートリッジの下にDSカードが隠れている |
GBAカートリッジの収納スペースは、DSカード収納スペースよりも高い位置にあるので、GBAカートリッジは取り出しやすい |
◆ 比較してみる
2つのケースを見比べてみると、「DSカードケースアドレス」のほうがコンパクトな印象を受ける。ケースのサイズは、「カードパレット4+」が縦8.6cm×横11.6cm×高さ2.2cm、「DSカードケースアドレス」が縦11.3cm×横8.5cm×高さ2.1cmとなっており、数値で見ると数ミリ単位の差しかない。コンパクトな印象を受けた理由、それはケースの加工が異なっていることだ。「DSカードケースアドレス」はケースの四隅が丸く加工されているため、「カードパレット4+」よりも容積が少なくなっている。これらは、タッチペン収納スペースの有無による差ともいえるが、DSカードとGBAカートリッジを少しでもコンパクトに収納したいのであれば、「DSカードケースアドレス」がオススメ。
DSカードの収納方法は、どちらもフックを利用してDSカードを固定するものだったが、取り出し方法にはそれぞれ工夫が見られた。「カードパレット4+」は取り出し時にDSカードを収納スペースから浮かせる構造があり、DSカードに指がかけやすくなっている。また、「DSカードケースアドレス」の場合はDSカードの上下をつまんで取り出せるように、2本の指が入るスペースが確保されているのだ。両製品ともDSカードの固定力が強い分、取り出しやすさに対する配慮があるのは嬉しいところである。
DS Liteには、GBAカートリッジスロットをチリやホコリから守るGBAコネクタカバーが付属している。便利なカバーだが、GBAカートリッジを使用する際には外す必要があり、取り外したカバーの保管場所には少々悩んでしまうところだ。そこで、「カードパレット4+」と「DSカードケースアドレス」のGBAカートリッジ収納スペースに、GBAコネクタカバーを収納できるか試してみることにした。
「カードパレット4+」のGBAカートリッジ収納スペースに、GBAコネクタカバーをカートリッジと同様に収納してみる。GBAカートリッジとGBAコネクタカバーの横幅が共通のため、問題なくGBAコネクタカバーの左右にストッパーをかけることができた。もちろん、衝撃を受けて耐えられるほど完全に固定された訳ではない。しかし、GBAコネクタカバー未対応の製品ながら、十分実用できるレベルの収納ができた点は驚きだ。
一方、「DSカードケースアドレス」の場合は、GBAコネクタカバーのサイズがGBAカートリッジより小さいため、収納スペースにあるGBAカートリッジを固定するための突起に、辛うじて支えられている状態。指で触れるとすぐに外れてしまうほど不安定であり、これでは持ち運び中にケース内で外れてしまう。フタを閉めればケースの中に収めておくことはできるものの、GBAコネクタカバーがケース内の突起と擦れ合い、傷が付いてしまう可能性があるだろう。
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写真左が「DSカードケースアドレス」、写真右が「カードパレット4+」 |
写真左上がDS振動カートリッジ、写真右下がGBAコネクタカバーだ |
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「カードパレット4+」のGBAカートリッジ収納部にGBAコネクタカバーを収納。ガタツキはあるものの、実用できる範囲 |
「DSカードケースアドレス」ではGBAコネクタカバーを固定する余地はなく、ケース内に収めているだけと考えても良いだろう |
● 管理に向いたCD型ケースも
・「DSカードケースCDタイプ」
メーカー:HORI
価格:330円
大きさ:縦12.5cm×横14.2cm×高さ1cm
重量:66g
収納:DSカード4本/DS用タッチペン1本
任天堂ライセンス商品
◆ 外観をチェック
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淡い桃色のグラデーションに暖か味を感じるデザインだ |
「DSカードケース CDタイプ」(以下、CDカードケース)はDSカード4枚とタッチペンを1本収納することができる。ケースの形状は、音楽CDのアルバムケースと同様で、ケースの表面と裏面に“ニンテンドーDS”のロゴが大きくプリントされている。素材はCDケースと同じプラスチックであるため、外部からの強い衝撃には弱そうだ。
ケースはCDケースと同じ要領で開閉し、内部にはDSカード4枚とタッチペンを1本収めることが可能な収納スペースが用意されている。つまり、「CDカードケース」は、CDケースのディスク収納部分のパーツが、DSカードとタッチペン収納スペースのパーツに変わっている製品である。収納スペースは、一見シリコン素材を思わせる白い半透明になっているが、実際は硬いプラスチック素材でできており、触ってみると若干のザラツキを感じる。
◆ 実際に使ってみる
DSカード収納スペースの内側には、半円状の小さな突起が6つ設けられており、DSカードを押し込むとこれらの突起がDSカードをガッチリと固定してくれる。取り出し時には、深さ3mmのくぼみを利用する。DSカードの裏側はケースに密着しているため、DSカードの背面に少し爪を引っかけてケースから引き上げるようにすると取り出しやすいだろう。タッチペン収納スペースの内部には固定用の突起が4つ設けられており、押し込むだけでしっかりと固定することができた。取り出し時には、DSカードと同様に、ケースに設けられた窪みでタッチペンをつまんで引き出す。
ケースということで耐久性をチェックしていきたいところだが、本製品に関しては若干捉え方が異なる。皆様は、カバンにCDケースを入れて持ち歩き、気付くとケースにひびが入ってしまっていたという経験はないだろうか? 本製品の「CDカードケース」もCDケースと同じ素材のため、確かにケースの耐久性は低い。だが、本製品からは、「室内でDSカードを保管する」という、従来のケースとは異なる方向性が感じられる。他のCDアルバムなどと共に、CDラックに収めることができるのである。この点から、本製品は数少ない“室内”向けのケースと考えてもよいだろう。ちなみに、ひびが入るなど、破損してしまったケースの外装は、市販のCDケースのパーツを利用することもできる。
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ケース全体がクリアカラーのため、収納中のタイトルを一目で確認できる |
DSカード収納スペースの上部にある“くぼみ”に指を入れてDSカードを取り出す |
このように「CDカードケース」の収納パーツだけを市販のCDケースにセットすることが可能 |
DSカード用収納ケースを4製品チェックしてきたが、複数のDSカードを持ち歩きたい場合は、小型軽量、そして6枚ものDSカードを収納できる「カードケース6D」に魅力を感じるところだろう。「CDカードケース」はCDケースという形状から、屋内での使用に向いているケースであった。室内でのDSカードの保管にケースを使用していると、ケース自体が見当たらなくなってしまうこともあるのだが、「CDカードケース」には、CDラックという明確な置き場所がある。複数枚のDSカードを徹底的に管理したいという用途にオススメのケースと言えよう。
DSやDS LiteはGBAソフトもプレイ可能だが、所持しているのはDSソフトのみという人も少なくは無いはず。しかし、最近ではGBAソフトの廉価版が数多く発売されており、名作タイトルを安価で入手することができるようになっている。今後GBAソフトを購入する予定があるのであれば、GBAカートリッジも収納可能な「カードパレット4+」や「DSカードケースアドレス」をチョイスしてみてはいかがだろうか?
最後に。今回紹介したDSカード用収納ケースの中で、「CDカードケース」と「カードパレット4+」はDSのタッチペンを収納することができるのだが、残念ながらDS Liteのタッチペンには未対応。「カードパレット4+」は、GBAカートリッジ収納スペースの左右にある細長い空きスペースへ、DS Liteのタッチペンを収めることができるものの、固定することは不可能であった。DS Lite用タッチペンの収納に対応したケースの登場が待ち遠しいと思った次第だ。
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(2006年4月4日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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