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【連載第53回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

PSP用交換アナログパッドで操作性向上!
電池充電式PSPスタンドもレポート


当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。



 今回のゲームグッズ研究所は、PSPのアナログパッドを交換し、操作性を向上させることができる2製品をレポート! 形状やサイズが異なる5つのアナログスティックがセットになったサイバーガジェットの「CYBER・アナログスティックキット」と、グリーンハウスの「クリスタルカバー&ソフトラバーパッド」だ。この製品は、PSPの前面を傷や汚れから守るプレイオンカバーに加えて、交換用のアナログパッドが2つ付属しており、「CYBER・アナログスティックキット」とは形状が異なるタイプとなっている。この2製品を実際に使ってアナログパッドの操作性がどれだけ変化するのかチェックしてみた。

 そして後半では、PSP用の充電スタンド「CYBER・トラベルスタンド」をレポート。この製品は電池を使ってPSPを充電することが可能なスタンドとなっており、外出先でバッテリーが切れたとしても、電池さえ入手できればPSPを動作させることができる。製品名からも想像できる通り、長期間出かけるときに活躍してくれる製品だ。



● PSPのアナログパッドを交換して操作性アップ! 「CYBER・アナログスティックキット」

「CYBER・アナログスティックキット」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープン(直販価格:580円)


 「CYBER・アナログスティックキット」は、5種類のアナログスティックがセットになった製品だ。それぞれのアナログスティックは、全体の高さや先端の形状が異なっており、操作方法、指の長さ、プレイするタイトルに合わせて選択できるというのが嬉しいところ。PSPの純正アナログパッドの操作性を向上させたい、と感じているなら、一度試してみる価値アリだ。

◆ 外観をチェック

 「CYBER・アナログスティックキット」は、「ノーマルタイプ」、「ミドルタイプA」、「ミドルタイプB」、「ワイドタイプA」、「ワイドタイプB」というように、形状やサイズによって5種類のタイプに分けられている。以下に、アナログスティックの外観写真、そしてスペックをまとめた表を掲載してみた。純正アナログパッドと比較して、サイズや高さにどれほどの差があるのかチェックしてみて欲しい。

写真左が正面、写真右が側面から撮影したアナログスティックだ。写真はそれぞれ、左上から「ノーマルタイプ」、「ミドルタイプA」、「ミドルタイプB」、左下から「ワイドタイプA」、「ワイドタイプB」、さらに純正アナログパッドの順に並べている

【CYBER・アナログスティックキットのスペック】

タイプ

先端の直径(mm)

全体の高さ(mm)

中央のへこみ

突起

ノーマルタイプ

11

3.9

ミドルタイプA

15.4

8.6

ミドルタイプB

15.4

9.9

ワイドタイプA

19.8

12.5

ワイドタイプB

19.8

13

参考:純正アナログパッド

11.2

3.4

写真左側は「ミドルタイプA」、写真右側が「ミドルタイプB」だ。「ミドルタイプA」では中央のへこみと丸い突起が確認できる
 アナログスティックの素材は5種類とも共通で、先端にはラバー素材、スティック部には硬質のプラスチックが使われている。表面を指で触ってみると、若干ザラツキを感じる作りになっており、グリップ力を向上させる工夫が見受けられる。

 ノーマルタイプは先端の直径がもっとも小さく、純正アナログパッドとほぼ同様のサイズ。そして、ミドルタイプ、ワイドタイプの順に先端の直径は大きくなっていく。タイプ名に含まれているアルファベット“A”は先端がへこんだタイプ、“B”は盛り上がったタイプであることを表している。よって、アナログスティックの高さに関しては、“A”タイプよりも“B”タイプのほうが、盛り上がっている分、若干高くなっている。

 「ミドルタイプA」、「ワイドタイプA」、「ワイドタイプB」には、アナログパッド先端の上下左右に直径0.7mm程度の丸い突起が1つずつ設けられている。この突起により、上下左右を指先で感じ取ることができるようになるのだが、PSP本体へ装着したとき、突起が全体的に5度ほどズレてしまうというのは少々残念なところだ。

純正アナログパッドを外し「ミドルタイプA」を装着。スムーズに着脱できる
 「CYBER・アナログスティックキット」の取り付け方法はいたって簡単。初めに純正アナログパッドを外していくのだが、接着剤などで固定されているわけではないので、先端を2本の指で挟み、上に軽く引っ張るだけで直ぐに外すことが可能だ。後は、PSP本体側の突起に合わせてアナログスティックをしっかりと奥まで押し込めばいい。ただし、取り外した純正アナログパッドは紛失しやすいのでしっかりと保管しておこう。

 以下は、各アナログスティック、そして純正アナログパッドをPSPへ装着した写真だ。特に、ゲームを実際にプレイしたときのポイントとなるアナログスティックと方向キーとの間隔に注目して欲しい。

写真左が純正アナログパッド、写真右が「ノーマルタイプ」を装着した状態だ。「ノーマルタイプ」は先端に厚みがあるため、純正アナログパッドよりも0.5mmほど高くなっている
写真左が「ミドルタイプA」、写真右が「ミドルタイプB」。両アナログスティック共に、先端が方向キーよりも高くなっていることがわかる
写真左が「ワイドタイプA」、写真右が「ワイドタイプB」。アナログスティックと方向キーの間隔はほとんどない

◆ 実際に使ってみる

親指の腹を使ってアナログスティックの「ミドルタイプB」を操作しているところ
 まずは「CYBER・アナログスティックキット」を使ってゲームをプレイしていこう。初めにプレイしたのは、カプコンの「モンスターハンターポータブル」。本作では、アナログパッドを使って3Dのフィールドを長時間移動する。入力状態を維持した上で、360度グリグリと動かすという操作が大部分を占めるタイトルだ。

 5種類のアナログスティックを付け替えながらプレイしてみたのだが、「モンスターハンターポータブル」では、先端がへこんでいて親指がしっくりと収まる「ミドルタイプA」が最適という印象。純正アナログパッドを使っていたときは、移動中入力状態を維持するため、先端へ強めの力を加え続ける必要があった。一方「ミドルタイプA」では、移動したい方向に少し力を加え、親指を添えておくだけで入力状態を維持できる。マップ内をあちこち移動していても、全く指の疲れを感じないのだ。指の疲労はシビアな操作を狂わせる要素でもあり、これが緩和されたというのは素直に嬉しい。

 次に試したのは、タイトーの「EXIT」だ。このゲームは、方向キーで2Dのステージを移動していくものだが、その合間にアナログパッドでカーソルを動かし、ステージ内のサブキャラクタやアイテムを選択する必要がある。そして、タイムアタック要素が強いゲームでもあり、素早いアナログパッド捌きが要求される。

 素早くアナログパッドを操作するとなると、親指に力が入りすぎてしまう担当所員。純正アナログパッドを使っていたときには、スライドさせた後に勢い余って親指が先端から離れてしまうことが悩みの種であった。しかし、「CYBER・アナログスティックキット」では、大胆にスライドさせても、親指はアナログスティック先端にピッタリと吸い付いたまま。指とパッドの滑りを意識せず、ゲームプレイに集中できたというわけだ。

 ゲームをプレイしていて少々気になったのは、ワイドタイプを使ったとき、方向キーの下キーが入力しにくくなることだろうか。例えば「EXIT」の場合、階段やハシゴを降りるなどの操作で方向キーの下キーを頻繁に使用する。このとき、ワイドタイプではスティックの先端に指が強く触れて、カーソルまで一緒に動いてしまうのだ。このように、方向キーとアナログパッドを使用する上に、それぞれが別の役割を果たしているタイトルでは、ノーマルタイプかミドルタイプが適しているだろう。

「ミドルタイプB」を装着して方向キーの下キーを親指の先で入力。親指がアナログスティックの先端に触れてしまうが、ゲームプレイに支障はない こちらは「ワイドタイプB」で方向キーの下キーを押したときの写真だ。このように、親指がアナログスティックに干渉し、下方向へ同時に動いてしまう

 「CYBER・アナログスティックキット」を使うことでアナログパッドの操作性アップを実感することができたのだが、その理由のひとつとして、グリップ力の向上が挙げられる。純正アナログパッドの先端は硬いプラスチック素材で、マス目状に細かい溝が刻まれている。この溝と指の指紋が引っ掛かるため、グリップ力は高いのだが、入力中に指が滑ると一気にニュートラルの状態まで戻ってしまうことが多かった。

 一方、先端の素材にラバーを使用している「CYBER・アナログスティックキット」は、入力中に指が滑ったとしても、ニュートラルの状態まで戻る前に、ラバーが指を捕らえてくれる。また、ミドルタイプ、ワイドタイプになると、親指がアナログスティック先端に触れる面積が増えるため、グリップ力は飛躍的に高まる。さらに、先端がへこんだ“A”タイプでは、そのへこみに親指がフィットするので指のすべりとは無縁になるのだ。

 そして、指の腹を使って操作するときに、もうひとつ嬉しい変化がある。純正アナログパッドで指の腹を使って操作すると、方向キーに指が触れてしまう。しかし、ミドルタイプやワイドタイプはアナログスティックの先端が方向キーよりも高くなっているので、指が方向キーに干渉することはない。これも操作性の向上に繋がる大きなポイントだ。

 これは担当所員が実際に体験したことなのだが、アナログスティックの高さが増すミドルタイプ、ワイドタイプを初めて使ったとき、操作中に引っ掛かりを感じてしまうことがあった。その原因は、据え置き型ゲーム機のアナログスティックの操作と同じように、スティックを倒す感覚で操作していたからであった。PSPのアナログパッドは“スティックの中心に力を加えてスライドさせるという操作”ということをあらためて意識することで、引っ掛かりはほとんど感じなくなった。慣れてしまえば気にならないところではあるが、このような現象が発生したときには以上のことを意識してみて欲しい。

「ミドルタイプA」を装着したまま純正のPSP用ポーチに収納。ポーチが盛り上がってしまうものの、問題なく収めることができた
 さて、「CYBER・アナログスティックキット」を利用するにあたって考えておかなければいけないのが、PSP用本体ケースとの併用についてだ。例えば、当連載第51回でレポートした「キャリングケースPSP」。「ノーマルタイプ」以外のアナログスティックを装着した状態では、先端がケースに引っ掛かってフタが締まらなくなってしまう。よって、収納スペースに余裕がある本体ケースが必要になってくる。ちなみに、純正のPSP用ポーチであれば、「アナログスティックキット」を装着したままでも収納することは可能。ポーチの開口部側にアナログスティック側が位置するように収納するのがベストだ。

 一方、プレイオンカバーのようなグッズでは「CYBER・アナログスティックキット」を効果的に利用することができる。例えば、第51回でレポートした「シリコンカバー」は、純正アナログパッドがカバーに触れてしまい、操作性が落ちるという欠点があった。しかし、この欠点も高さがあるミドルタイプやワイドタイプを利用すれば、スッキリと解消されるのだ。

 ワイドタイプを使ったときに、方向キーの操作が難しくなるというのは少々残念なところでもある。しかし、「CYBER・アナログスティックキット」は形状や高さが異なるアナログスティックが複数用意されており、さらに簡単に着脱することが可能だ。ゲームの操作方法に合せて、もっとも適したアナログスティックをその都度チョイスするというのが、「CYBER・アナログスティックキット」の効果を最大まで引き出すポイントである。純正アナログパッドよりも間違いなく操作性が向上するこの製品、より良いプレイ環境でPSPのゲームを楽しみたい人には、一度トライする価値のある製品だろう。


● 交換用パッド付きが嬉しいPSP用前面カバー「クリスタルカバー&ソフトラバーパッド」

「クリスタルカバー&ソフトラバーパッド」

    メーカー:グリーンハウス
    価格:798円


 「クリスタルカバー&ソフトラバーパッド」は、PSP本体前面の約85%をカバーすることが可能な前面カバー「クリスタルカバー」に加えて、交換用のアナログパッドとなる2つの「ソフトラバーパッド」がセットになった製品。PSP本体前面へ厚みのあるカバーを装着すると、パッドを指の腹で操作しにくくなるわけだが、交換用パッドを用意することでこの弱点を見事に解消しているのがポイントだ。

◆ 外観をチェック

「クリスタルカバー&ソフトラバーパッド」のパッケージ内容。写真左がクリスタルカバー、写真右がソフトラバーパッド
 それではまず、クリスタルカバーの外観から見ていこう。素材は透明度の高いプラスチック製で、方向キーと基本4ボタン(○、△、×、□ボタン)、そしてアナログパッドの部分が繰り抜かれている。カバーの厚みは、液晶画面部分が約2mm、それ以外の部分は約1.7mmとなっており、強い衝撃から液晶画面をしっかりと守ってくれそうだ。ただし、PSP下部に並ぶ各ボタンまではカバーされていない。

 カバーの上部には2本のネジが取り付けられている。これは、PSP本体のUSB端子にあるネジ穴にはめ込み、カバーを固定するためのもの。ネジの先端は直径が10mmほどあり、それに加えて側面には滑り止め用の溝が刻まれているため、指だけで簡単に回すことができる。興味深いのは、UMDスロットのOPENスイッチ寄りのネジが若干長くなっていること。

 クリスタルカバーをPSP本体へ装着してみると、OPENスイッチ寄りのネジが5mm程度浮いた状態になる。これは当連載第37回の「“PSP”対応 フェイスカバー ポータブル」を装着したときに体験したことだが、OPENスイッチ寄りのネジ穴をネジでガッチリと締め付けてしまうと、OPENスイッチの動きが悪くなってしまうことがある。おそらくこの現象を防止するための対処であろう。

液晶画面をカバーしている部分はくっきりと約0.3mm出っ張っている。スピーカー用の穴は設けられていないため、スピーカーの穴は半分ほど塞がれてしまう クリスタルカバーのネジ部分を背面から撮影した。OPENスイッチ寄りのネジが2倍程度長くなっているのがわかるだろう PSP本体にクリスタルカバーを装着した状態だ。ネジを十分に締め付けた状態なのだが、OPENスイッチ寄りのネジには5mm程度の空間ができる

「クリスタルカバー&ソフトラバーパッド」のパッケージ内容。写真左がクリスタルカバー、写真右がソフトラバーパッド
 お次はソフトラバーパッドだ。ソフトラバーパッドは2つ付属しているが、異なるのは全体の高さのみ。今回のレポートでは、高さが約9.4mmのタイプを“ロングタイプ”、約7.2mmのタイプを“ショートタイプ”と記述していく。両パッド共に、先端はラバー素材で覆われており、先ほどレポートした「CYBER・アナログスティックキット」よりも少し硬く、指で触ったときのザラツキ感は若干高くなっている。直径は約16mmで、これは「CYBER・アナログスティックキット」のミドルタイプに近いサイズだ。中心は丸くへこんでおり、指とのフィット感を高めている。

 装着方法は、「CYBER・アナログスティックキット」と同じように、純正アナログパッドを外してソフトラバーパッドを押し込むだけ。ただし、クリスタルカバーを装着した状態では、ショートタイプのパッドを装着することはできない。パッドの高さが足りず、完全にカバーと接触してしまうからだ。クリスタルカバーと併用するときはロングタイプ一択となる。

ソフトラバーパッドをPSPに装着した。写真左がショートタイプ、写真右がロングタイプとなっている。形状は同じだが、ロングタイプのほうが約2.2mm高い クリスタルカバーを取り付けたPSPへロングタイプを装着。パッドとカバーの間隔は2mm程度確保されているため接触することはない

【表2:ソフトラバーパッドのスペック】

タイプ

先端の直径(mm)

全体の高さ(mm)

中央のへこみ

突起

ロングタイプ

16

9.4

ショートタイプ

16

7.2

参考:純正アナログパッド

11.2

3.4

◆ 実際に使ってみる

 まずは、クリスタルカバー単体で利用したときの使用感からチェックしていこう。方向キーと4ボタン周辺は、面取り加工がなされているため、キーやボタンを押す指がカバーへ軽く触れてしまうものの、ゲームプレイに支障が出るほどではない。純正アナログパッドの操作に関しては、先端がカバーに触れることもなく良好。ただし、純正アナログパッドの高さとカバーの厚さがほぼ同等になっているため、指の腹で操作するのは少々難しい。

 気になったのはクリスタルカバーの右側が上下方向にズレやすいということだ。4ボタンを操作していると、カバーが上方向に傾き、×ボタンに接触してしまうことが何度かあった。このような状態になると、□ボタンと×ボタンを押すとき、親指が強くカバーのフチに触れてしまうため、かなり押し辛くなってしまう。また、カバーがズレやすいということは、液晶画面とカバーの間に硬質のホコリが入ってしまった場合、擦れあって傷が付いてしまう可能性もある。このズレやすさは、OPENスイッチ側のネジの隙間が原因。OPENスイッチへの配慮と引き換えに、4ボタンの操作性が若干落ちてしまっている。

方向キーと4ボタン周辺部の穴は、約45度の角度で面取り加工が施されている。方向キー周辺部の穴については、キーの先端とカバーに約2.5mmの間隔があるので操作しやすい
カバーが上方向にズレると×ボタンにカバーが接触してしまう ロングタイプのパッドを装着し、方向キーの下キーを親指の先を使って入力した状態だ

 次に、ソフトラバーパッドだけを使用したときの操作感をチェックしてみよう。ショートタイプはPSP本体との間隔が非常に狭く、上方向へ入力するとパッドの底面がPSP本体に接触してしまう。パッドが動かなくなるほどではないのだが、強い抵抗を感じるのは残念なところだ。一方、ロングタイプのパッドについては、PSP本体へ触れることもなくいたって快適。先端の素材によるグリップ力は「CYBER・アナログスティックキット」よりも若干落ちるが、先端がへこんでいるため指に滑りを感じることはほとんどない。

 パッドは方向キーよりも高く、親指の腹を使った操作でも方向キーと干渉することはない。また、先端の周辺はなだらかなカーブで削られているため、方向キーの下キーを親指の先で押したとき、「CYBER・アナログスティックキット」のミドルタイプよりも指先がパッドに触れにくくなっている。以上のことから、指の腹を使って操作するかたが、方向キーを頻繁に使うゲームタイトルをプレイするときには、「CYBER・アナログスティックキット」よりもソフトラバーパッドのロングタイプが向いていると言えよう。

 クリスタルカバーに関しては、やはりカバーのズレやすさが気になるところ。しかし、ソフトラバーパッドのロングタイプについては、「CYBER・アナログスティックキット」とも形状が大きく異なっており、様々なタイプの交換用アナログパッドを揃えておきたいという方にはオススメだ。ソフトラバーパッドのみを目的に購入するというのもアリだと感じた次第である。

● 電池による充電をサポートしたPSP用スタンド「CYBER・トラベルスタンド」

「CYBER・トラベルスタンド」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープン(直販価格:2,800円)
    重量:約170g(電池込みで338g)


 「CYBER・トラベルスタンド」は、6本のアルカリ単3電池でPSPのバッテリーを充電することができるPSP用スタンドだ。当研究所において、電池を使ったPSP用充電グッズをレポートするのは今回が初めて。電池でPSPのバッテリーをどれだけ充電することができるのか? というのは非常に気になるところだ。また、スタンドには2つのヘッドホン/リモコン端子が付いており、リモコンによる操作が可能なだけではなく、ヘッドホンやイヤホンを使って2人同時にPSPの音を聴くことが可能になっている。

◆ 外観をチェック

「CYBER・トラベルスタンド」のパッケージ内容。左からスタンド本体、巾着式のポーチ、シール式の面ファスナーだ
 「CYBER・トラベルスタンド」本体の素材はプラスチック製。表面は光沢のあるブラックカラーで統一されている。ブラックカラーのPSP本体と良く馴染む。スタンドの土台部分には電池ボックスが設けられており、ここに6本の単3電池をセットする。また、右側面にはPSP純正ACアダプタ用のACアダプタ端子が備えられており、電池に加えてACアダプタでも充電することが可能。

 本体の両側面には、ヘッドホン/リモコン端子が1つずつ設けられている。リモコンでの操作は左側面のヘッドホン/リモコン端子のみの対応となっているが、2つのヘッドホンやイヤホンを使ってPSPの音を聴くことができる。電源ノイズが乗ることもなく音質は良好。2つのヘッドホン/リモコン端子を同時に使うと音量が20%程度落ちるものの、音質の劣化は感じられなかった。

 PSP本体を設置する部分には、ヘッドホン/リモコンプラグとACアダプタプラグが設置されている。ヘッドホン/リモコンプラグは上下方向へ可動するようになっており、PSPを置いただけではPSPのヘッドホン/リモコン端子にささることはなく、PSP本体のスピーカーから音が出力される。「CYBER・トラベルスタンド」のヘッドホン/リモコン端子を使って音を聴きたい場合は、ヘッドホン/リモコンプラグと繋がっているスイッチを押し上げて、PSP本体の端子へ挿入するという仕組みになっている。

スタンドのサイズは8.4×15.4×5.2cm(縦×横×高さ)。可動式の半透明カバーを締めることにより、ヘッドホン/リモコンプラグとACアダプタプラグを汚れや衝撃から守ることが可能、安全に持ち運ぶことができる 左側面にあるのがヘッドホン/リモコン端子と電源切り替えスイッチ。右側面には同様のヘッドホン/リモコン端子とACアダプタ端子を備える
背面にはマス目状の溝が入ったゴム足が4つ取り付けられている。滑り止めの効果は非常に高い ヘッドホン/リモコンプラグをPSP本体へ挿入している写真だ。ヘッドホン/リモコンプラグは背面のスイッチと連動して動く 「CYBER・トラベルスタンド」へPSPを設置し、スタンドを最大まで手前に起こした状態。約65度の範囲で可動する

◆ 実際に使ってみる

電池ボックスにアルカリ単3電池を6本セットする
 さて、気になるのは「CYBER・トラベルスタンド」を使ったときの充電時間。そこで、新品のアルカリ単3電池を使ってバッテリーの充電テストを行なってみた。なお、アルカリ電池のメーカーや種類によって、充電結果は異なると思われため、あくまでも参考値となる。ご了承いただきたい。

 まずは、PSPの純正ACアダプタを使って充電してみたところ、フル充電までに要した時間は約1時間50分。次に「CYBER・トラベルスタンド」にPSPをセットし、電池による充電を行なってみた結果、約5時間15分でフル充電の状態になった。電池を使っているゆえ、ACアダプタに比べると2.5倍程度の時間がかかってしまうようだ。

電池で給電している間はスタンドの中心が緑に光るのだが、電池残量不足で実際には充電できていない状態でも光り続ける
 次に、バッテリー1本分の充電を終えた電池をそのまま利用し、再度PSPのバッテリー残量をゼロにした状態から充電してみることにした。ところが、充電を始めてから6時間以上経過しても、PSPのPOWERランプは充電中を示すオレンジ色の状態。PSPのバッテリー情報を確認してみると、バッテリー残量は24%と表示されていた。その後続けて6時間程度充電してみたが、バッテリー残量は24%のままで変化はない。つまり、PSPを充電中と認識させる程度の微弱な電力は供給されているものの、「CYBER・トラベルスタンド」側の電池残量が少なくなり、実際には充電されていない状態が続いていたということだ。

 アルカリ単3電池6本でバッテリー1本と4分の1程度充電できるという結果となったが、“充電しているつもりが充電されていない”という勘違いをしてしまう可能性があるのは少々残念。いざというときにも使いたいグッズなだけに、電池残量表示については明確にして欲しかったところだ。

「CYBER・トラベルスタンド」に設置したPSPを手で持って操作することもできる
 「CYBER・トラベルスタンド」はスタンドではあるものの、スタンドを倒したままPSPを設置すれば、手に持ってゲームをプレイすることができる。もちろん、電池込みで約388gという重さに加えて、土台に厚みがあるため快適にプレイできるとは言えないが、キーやボタンなどの操作は可能だ。外出時に「CYBER・トラベルスタンド」を持ち歩いていれば、バッテリー残量を気にせず思い存分ゲームを楽しむことができる。入手しやすい電池でPSPを動作させることができるメリットだ。

 そして、ACアダプタによる充電もサポートしているため、屋内でも十分活躍してくれる。どっしりとした土台により安定して設置することができ、角度調整にも対応。充電スタンドとしての使い勝手もバッチリと言えよう。今PSP用スタンドの購入を検討しているのであれば、“電池充電”という付加価値が付いた「CYBER・トラベルスタンド」をチョイスしてみるのも良いだろう。


 今回レポートしたPSP用アナログパッド交換グッズは、低コストで手軽に操作性の向上を実感できるものであった。その効果の高さから、今回のグッズとはまた異なる形状、サイズのアナログパッドを使ってみたいと感じたほどである。今後、PSP用アナログパッド交換グッズが充実することを期待したいところだ。



 当研究所では、みなさんに取り上げてほしいネタなどを随時募集する。ドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)

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□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/
□グリーンハウスのホームページ
http://www.green-house.co.jp/

(2006年3月27日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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