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【連載第17回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

連休には必需品? 携帯ゲーム機のソフト専用ケースを一挙検証!


当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、今後も鋭意努力していく所存である。



 いよいよゴールデンウィークの到来となった。今回は10日あまり連休を取ることがが可能とあり、この機会を利用して遠くまで出かける方も多いのではないだろうか。今回、この検証記事を担当することになった研究員は、ゴールデンウィークを利用して帰省するのだが、“元気な笑顔”と“携帯ゲーム機”、この2つだけは忘れずに持って帰ることにしている。笑顔はともかく、携帯ゲーム機で遊びながら帰省するのはちょっとした楽しみなのだ。

 さて、携帯ゲーム機を持ち運ぶ時に欲しくなるのが“収納ケース”である。ここまで読んで「今回は本体収納ケースの特集かな?」と思われた方、非常に惜しい。今回のゲームグッズ研究所は、携帯ゲーム機の“ゲームソフト専用ケース”を特集する。もちろん家の中で携帯ゲーム機を使用する方にとっても気になるグッズだと思われるので、チェックしてみてはどうだろうか。また、携帯ゲーム機本体を包み込み、傷や汚れから守ることができるカバーも使って試してみたので、合わせてご覧いただきたい。



● ようやく出そろってきたソフト収納ケース

 ニンテンドーDS(以下NDS)とPSPが発売された直後は、ソフト専用のケースが数種類しか発売されておらず、ケースを求めるユーザーにとっては少し寂しい状況であった。しかし、3月下旬になると、個別収納タイプや複数枚収納タイプなどといった様々なケースが各メーカーから一挙に発売されたため、選択肢が広がり、逆にどれを選べばいいものかと悩んでしまうほどの状況となってきた。ということで、現在までに発売済みのケースをNDS用とPSP用に分けてお伝えしてきたい。

[ニンテンドーDS専用カード対応ケース]

 まずはニンテンドーDS専用カード(以下DSカード)対応ケースからチェックしていこう。今回は形状と収納枚数が違う6種類の製品をチョイスした。寸法と重量は当研究所が測定したもので、公表値ではないことを先にお断りしておく。

DSカードケース ノーマルタイプ

    メーカー:HORI
    購入価格:280円
    縦:52mm×横:47mm×厚さ:11mm 重量:10g
    1ケースにつきDSカード1枚収納可能
    任天堂ライセンス商品
 「DSカードケース ノーマルタイプ」は、DSカードを1枚ずつ管理できるケースとなっており、ケース内部にはDSカードを包み込むスポンジが入っている。スポンジは衝撃からDSカードを守る役割をしているため、安心してDSカードを保管しておくことができる。また、ケース中央が透明に作られているため、収納後にタイトルを確認しやすい特徴もある。カラーはブルー、イエロー、レッドのセットとなっている。



DSカードケース スライドタイプ

    メーカー:HORI
    購入価格:280円
    縦:40mm×横:40mm×厚さ:7mm 重量:6g
    1ケースにつきDSカード1枚収納可能
    任天堂ライセンス商品
 紹介する製品の中で最小サイズの「DSカードケース スライドタイプ」はその名の通り、カードをスライドさせて収納するケースだ。前述した同社製品「DSカードケース ノーマルタイプ」に使用されていたスポンジはなく、プラスチックのみでDSカードを守る。ケースにフタが無い分、素早くDSカードを出し入れできるのだ。カラーはブルー、イエロー、レッドの3色セットとなっている。



カードケースD

    メーカー:ゲームテック
    購入価格:120円
    縦:44mm×横:41mm×厚さ:7mm 重量:6g
    DSカード1枚収納可能
 少し白みがかったクリアカラーのケースで、収納したDSカードのタイトルが確認しやすいのが特徴の製品。ケース自体がシンプルな色使いであるため、中に入れたソフトのデザインが引き立つのではないだろうか。また、値段が120円とジュース1本分の価格なので、気軽に購入する方も多いだろう。



CYBER・マルチカードケース 2個セット

    メーカー:サイバーガジェット
    購入価格:540円
    縦:60mm×横:50mm×厚さ:20mm 重量:17g
    1ケースにつきDSカード最大3枚収納可能
 ここまで紹介した製品と比べ、この「CYBER・マルチカードケース」は若干サイズが大きくなっている。それもそのはず、この製品は最大3枚のDSカードを収納することができるのだ。この製品にDSカードを収納するためには、本体横にあるオープンボタンを押そう。オープンボタンを押すと、グワッとフタが開いて3枚分のカードスロットが顔を出すようになっているのだ。カラーはブラックとシルバーの2色がセットになっている。



CYBER・カードケース

    メーカー:サイバーガジェット
    購入価格:690円
    縦:72mm×横:120mm×厚さ:21mm 重量:115g(特製タッチペン含まず)
    DSカード最大9枚収納可能
    特製タッチペン2本入り
 “小さなDSカードを収納するには大きすぎるケースじゃない? ”と第一印象を受ける本製品、その名もズバリ「CYBER・カードケース」である。ケースを開けてみると、DSカードを収納スペースがずらりとお目見えするこの製品は、なんと最大で9枚ものDSカードを収納できる大容量タイプのケースなのだ。ケース内には同梱されてある特製スタイラスを収納するスペースと、NDS標準のタッチペンを収納するスペースが用意されている。


カードケースDS
    メーカー:ケムコ
    購入価格:525円
    縦:102mm×横:89mm×厚さ:12mm 重量:33g
    DSカード最大8枚収納可能
 アルミ製のケースが目を惹く「カードケースDS」の収納部分は、片側最大で4枚、両側で最大8枚のDSカードを収納することができる。「なぜ収納部分に仕切りが無いの? 」と考えた方は勘が鋭い。実はこのケース、DSカードの代わりに「ゲームボーイアドバンス用ソフト」を収納できるという特徴もあるのだ。 NDSソフトとゲームボーイアドバンスソフトの両方楽しんでいるユーザーには、便利な収納アイテムと言えるだろう。



● DSカードを守るクッションに注目

 それでは各ケースの使用感をチェックしていこう。収納する方法については製品紹介の画像をご覧いただければ一目瞭然なので割愛するとして、ここではDSカードを守るクッションに重点を置いてお伝えしていく。取り扱う6製品のクッションを分類すると、クッションが無いタイプ、スポンジタイプ、合成樹脂タイプの3つに分けることができる。  まずは内部にクッションが無いHORI「DSカードケース スライドタイプ」、ゲームテック「カードケースD」、サイバーガジェット「CYBER・マルチカードケース 2個セット」はDSカードをケースに直接収納するため、出し入れが容易となっている。また、クッションが無い分コンパクトな形状で済むのも嬉しいところだ。

 続いてスポンジのクッションが備えられているHORI「DSカードケース ノーマルタイプ」、ケムコ「DSカードケース」を見てみよう。スポンジはDSカードに密着して衝撃から守る役割を果たしている。ちなみに使い始めたばかりの時はスポンジがきついと感じるかもしれないが、数回使うことによってDSカードに丁度よいサイズへと変わるようになっている。

 最後はクッションに合成樹脂を使用している、サイバーガジェット「CYBER・カードケース」だ。スポンジと異なる点は、繰り返し使っても収納スペースの形状を一定に保っているところにある。DSカードをホールドする力が弱くならないため、長期間使用することができるだろう。

HORI「カードケース ノーマルタイプ」の上カバーを外したところである。クッションは無いが、内部のストッパーでDSカードをホールドしている DSカードとスポンジが密着するので、DSカードを“入れる”と言うよりも“はめ込む”感じで使用することになる 当たり前だが2枚重ねをするケースの場合、下に収納したDSカードは取りづらい。よく使うものは上に重ねて収納するべし


● 水も滴るいいケース!? ケース達の耐水能力をチェック

 屋内外問わずゲームソフトに降りかかるトラブルといえば、水などの液体がかかってしまうことが挙げられるだろう。しかし、ケースに入れておけば誤って液体をかけてしまった場合でも被害を最小限に抑えることができることは容易に想像することができる。そこで、ケースの上からコップ1杯の水をかけ、水の進入具合を確認するという実験をしてみることにした。これらの製品は防水加工が施されているわけではないので、ケース達にとっては、まさに「寝耳に水」的なテストである。なお、ケースにフタが付いていないHORI「DSカードケース スライドタイプ」は確実に水が進入するものとして実験の対象から除外している。

コップ1杯もの液体がケースにかかることも希だが、今回は最悪の事態を想定しての実験だ
 実験の結果、ほとんど水が進入しなかったのはHORI「DSカードケース ノーマルタイプ」であった。ケースの溝に若干の水滴が残ったものの、内部のスポンジまでには達しておらず、密封性の高さを実感することができた。また、ケムコ「カードケースDS」は、内部のスポンジが水の進入を遅らせてくれたお陰でDSカードに直接水滴が付くことは無かった。サイバーガジェット「マルチディスクケース 2個セット」は、ケースの内部に若干の水滴が進入していたが、ケースの外装と収納部分が二重構造になっているため、水滴がDSカードには達することは無かった。

 スポンジが無くシンプルな作りになっているゲームテック「カードケースD」と、面積が広く合成樹脂タイプのクッションを使ったサイバーガジェット「カードケース」については、隙間から水分が進入し、DSカードの収納部分に若干水滴が残るという結果となった。ただし、ケースに収納していない状態のDSカードに液体がかかることを考えれば、ずいぶんと被害は少ないと言えるだろう。とはいえ、今回取り上げたケースは水から守るという効果を保証しているわけではないので、過信はせずにゲームをプレイする時は水気のあるモノを遠ざけ、水分がかからないように心がけたいところだ。

● ケースの種類も選び方もさまざま。用途にあったケースを選ぼう

 さて、ここまで違いを見てきて、あえて「どのケースがオススメなの?」と問われた場合、ポイントとなるのはやはり、ケースを使用するシーンにあわせたチョイスということになってくるのではないだろうか。持ち運びをしないでソフトの管理をするのであれば、どの製品でも満足してソフトを収納することができるため、価格やデザイン、収納方法で選んでよいといえよう。

 もし外へ持ち出すというのであれば、何本のソフトを持って行くか、小さなケースでも紛失しないか、を考える必要がある。ちなみに今回の検証を担当した研究員の場合は、現在攻略中のソフトと対戦で熱くなれるソフト、そしてパズルゲームの3本を持ち歩いており、それでいて小物は無くしやすい。この条件に合う物を選ぶと、少し大きめのケースで複数枚収納できるサイバーガジェット「CYBER・マルチカードケース 2個セット」が丁度いいと感じた。  紹介した製品の中で自分に合っていると思ったものがあれば、ソフトを保護するためにも、外で楽しく遊ぶためにも購入を検討してはいかがだろうか?


[UMD専用ソフトケース]

 PSPのUMDはカートリッジタイプになっているものの、一部が剥きだしの状態になっているため、指紋やホコリなどが付着してUMDの読み取り面が汚れてしまうことがある。汚れてしまった時は拭き取ればいいじゃないと思うかもしれないが、今度は読み取り面をカバーしているカートリッジが邪魔になってしまうため、拭き取ることも難しい。このような事情から、UMDを持ち運ぶ際には必ずケースに収納しておきたいところである。そこで今回はUMD用の専用ケース「スライドケース ポータブル」を紹介しよう。

スライドケース ポータブル

    メーカー:HORI
    購入価格:280円
    縦:68mm(UMD収納時)×横:71mm×厚さ:11mm 重量:10g
    1ケースにつきUMD1枚収納可能
 「スライドケース ポータブル」は、UMDを横からスライドして挿入するタイプのケースだ。UMDを挿入すると、ケース内のツメにUMDが引っかかるようになっており、しっかりとホールドすることができる。また、ケース表側は半透明になっているため、UMDを収納した後でもゲームのタイトルを容易に確認することも可能だ。MDケースなどをUMDケースとして代用してきたユーザーにとっては、待ちこがれていたアイテムだろう。カラーはブラックとホワイトの2枚セットとなっている。



● 単なるUMDを収納するケース……ではないッ!

ケースとUMDディスク面との隙間に紙を入れてみる。密着しているため、差し込もうと意識をして押し込まないと紙は入らない
 スライド式のケースで気になる点と言えば、やはり「挿入口の隙間からホコリが進入してしまうのではないか?」ということである。実際に「スライドケース ポータブル」へUMDを収納した後に挿入口を覗いてみると、ケース上部とUMDの表側との間には1mm程度の隙間を確認することができるのだが、ケース下部とUMDの裏側、つまり読み取り面が露出している面はしっかりと密着しているのである!

 もう1枚のケースで試してみても、同じように密着しているのでこれは本製品の仕様であると言えるだろう。スライド式のケースとはいえ、UMDのカートリッジ内にはホコリが入らないよう工夫がなされているわけだ。

実験で持ち歩いた後のUMD。画像では確認できないほどの微妙なホコリしか付着しなかった
 そこで、ホコリの進入をどれだけ防ぐことができるのか調べるために、UMDを収納した「スライドケース ポータブル」を普段使用している手提げバッグの中へ入れて持ち歩くという実験を行なうことにした。UMDを入れていること自体忘れかけていた5時間後、期待を込めてケースからUMDを取り出してみると……読み取り面には、小さなホコリが気にならない程度だが付着していたのであった。しかし、細かなゴミが多分に存在するバッグの中で5時間揺さぶられても微量のホコリしか付着しなかったという結果は、スライド式のケースとしては十分な保護性能を備えているといってもいいだろう。

● 今後のUMD製品にも期待がふくらむ

 ただUMDを収納するだけのケースと思っていた本製品だが、研究所の予想を良い意味で裏切るナイスなケースであった。収納するだけでホコリからUMDを守ってくれるのは、便利としか言いようがないだろう。UMD専用ケースではなく、他のケースで代用していた方には是非一度試して頂きたいグッズである。  また、今回は紹介することができなかったが、UMDケースはサイバーガジェット「CYBER・マルチディスクケース」(発売中)、HORI「メディアポーチ ポータブル」(発売中)、ゲームテック「ディスクケースP」(5月2日発売予定)などの製品があり、今後もUMDケースの発売が期待される。


● NDSとPSP用の本体カバーをチェック!

ソフトグリップケース for Nintendo DS

    メーカー:ミヤビックス
    購入価格:1,780円
    重量:121g
 「ソフトグリップケース for Nintendo DS」(以下グリップケース)は、NDS本体の上部と下部を傷や衝撃から保護することができるポリ塩化ビニル製のカバーだ。この製品のポイントは、本体の保護だけでなく下部のカバーに備えられた窪みにより、NDS本体を持った時のホールド感を高めることができるところにある。もちろん装着時でもゲームソフトの出し入れや充電などが可能となっている。



 グリップケースの装着方法は次の3手順。NDSの下側にあるネジ穴に、グリップケースの突起をしっかり入れないとプレイ中にケースがずれてしまう原因になるので注意してほしい。

1.本体裏側のRボタンに近いネジ穴にケースの突起を入れる 2.反対側のLボタンに近いネジ穴にも突起を入れる。これで下側はOK 3.最後は上側にケースを被せて装着完了である


● 大きなグリップ部分の効果は出るのか!? 実際に使ってみる

 まずは十字キーとボタンのみを使うゲームで試してみたところ、確かにグリップ感がアップしおり、NDSが手にフィットする感じでプレイできることができた。しかし、一定の持ち方で長時間ゲームをプレイしていると、指に疲れを感じてしまうため、気が付くとケースのグリップ部分ではない場所を持っていた、ということも多かったのである。

 続いてタッチペンを多用するゲームで試してみる。ここで問題になるのは、グリップ部分を片手で持つことができるのか? ということである。初めのうちはグリップ部分を持っていることができたが、次第に片手では辛くなってきてしまい、数分後には本体裏側の真っ平らな部分に手を置いてプレイしていたのだ。もしかすると、タッチペンを多用するゲームの場合は、中央を持って遊ぶように作られているのかもしれない。

 NDSは手で持ってプレイするだけでなく、机などの安定した場所に置くといったプレイスタイルもある。これも試さねばと、NDSを開いて机に置いてみる。するとゲームボーイアドバンスカートリッジ側が高くなってしまい、グッと身を乗り出さなければタッチスクリーンで遊ぶことが難しくなってしまった。

グリップ部分に中指と薬指がかけられるように設計されてある。グリップの位置は悪くないと思われるのだが…… 平らな場所に置いてみた画像である。タッチスクリーン側の本体に角度がついてしまっているため、画面を確認しにくい


 もしかすると、手のサイズが違う方が使用した場合にはフィットしたのかも知れないが、残念ながら担当研究所員の持ち方には合わないものであった。また、NDSにソフトグリップケースを装着した場合、重量がNDSの約1.4倍になるため、ハードの重さを気にする方にはオススメしがたいのが現状である。しかし、傷からNDSを守ると言うことに関してこのケースは絶大な効果を持っていることは確か。どれだけ強いのか試しに爪で引っ掻いてみたのだが、びくともしない。ガッチリとNDSを守りたい方は試してみる価値はあるだろう。



CYBER・ラバーケース
    メーカー:サイバーガジェット
    購入価格:800円
    重量:47g
 「CYBER・ラバーケース(以下ラバーケース)」はPSP本体を包み込む合成樹脂製のケースで、キズや汚れから本体を保護するだけでなく、落下などの衝撃を軽減させる効果も備えている。もちろんケースを装着したままでもゲームの操作を操作することもできる。また、電源スイッチや、充電コネクタ、ヘッドホン端子、UMDのディスクカバーなど、頻繁に使用する部分には穴が設けられているため、ケースを外すことなくPSPをフル活用することができる。カラーはホワイト、ブラック、ブルーの3色が発売されており、今回はホワイトをチョイスした。



 まずはラバーケースの装着方法について写真を交えながら解説していこう。PSP本体をしっかり持たないと上手く装着できないので注意が必要だ。

1.PSP本体にゴミが付着してれば掃除し、PSPを綺麗な状態にしておく 2.PSPの右側にラバーケースの右をしっかりと装着する。もちろん左側から装着してもよい 3.ラバーケースを装着していない方のグリップ部分に指をかけ、少し力を入れて引っ張り完全に装着させる


● 低価格なケースだが、予想以上の工夫が満載

パワーサポート「PSPシリコーンジャケットset」を装着したPSPである。本体を余すところ無く保護してくれるアイテムだ
 本連載の第11回では、ラバーケースと同様の機能を持つ、パワーサポートの「PSPシリコーンジャケットset」を紹介した。このPSPシリコーンジャケットsetはPSP本体を包み込むシリコンカバーの他に、アナログパッド用の小さなカバーと液晶フィルターがセットになっていることもあり、価格はケースの中では若干高めと言える3,570円であった。一方、ラバーケースは800円という手頃な価格となっており、これほどまでに価格の差があると、PSPシリコーンジャケットsetと異なるポイントが気になるのでは無いだろうか? ということで、ラバーケースと「PSPシリコーンジャケットset」を比較しながらレポートしていくことにしよう。

 使いやすさの面でラバーケースがリードしている点は、UMDの交換についてだろう。「PSPシリコーンジャケットset」を装着した場合、UMDを交換する時にはケースをグッと広げる必要があるため、やや手間取ってしまうことがあった。しかしラバーケースの場合は、UMDディスクカバーの部分がすっぽりと開いているため、装着時でも難なくUMDの交換が可能となっている。本体を保護する範囲が狭くなるというデメリットもあるのだが、沢山のゲームを平行してプレイしている方にとっては嬉しい配慮といえよう。

 また、PSP前面にあるHOMEボタンや音量ボタンなどに当たる部分の裏側には突起が備えられているため、押した時の反応も良好。ちなみに「PSPシリコーンジャケットset」は逆に前面ボタン部分が窪んでいるので、指先に少し力を入れて押す必要があった。

ラバーケースはUMDディスクカバー部が大きく開いているため、装着しながらでもUMDの出し入れができる ラバーケースのPSP前面ボタンに接触する部分である。ボタンの位置に突起があるため、カバーの上から押しても認識されやすい


 もちろん、ラバーケースのここが残念という点もある。まずPSP本体下部にあるスピーカー穴が隠れてしまっているところだ。隠れていてもしっかりと音は聞こえてくるのだが、若干音量は低くなってしまう。また、L/Rボタンの内側が9mmほど隠れてしまっているのも惜しいところ。ここに指をかけて使用していたユーザーにとっては残念な点になるだろう。

上が「PSPシリコーンジャケットset」で、下がラバーケースである。「PSPシリコーンジャケットset」にはスピーカー穴が開いているのがわかるだろう 担当研究員はこの隠れている9mmに指を置いて持つスタイルなので、操作感が若干変わってしまった
気にならない方には全く気にならない点ではあるが、ラバーケースには若干の“バリ”が残っている ラバーケースの下部分はなぜか厚く出っ張っている部分がある。強度を上げるためなのだろうか?


 方向キーと○、×、△、□ボタンの部分についてだが、ラバーケースはそれらの部分をくり抜いた形状となっているため、装着していない時と同じ感触で操作できるようになっている。シリコーンジャケットsetは完全にカバーされているため操作感は変わるものの保護能力は高い。この点に関しては、操作感を優先するのか、それとも本体保護を優先するのか、使用者の目的と好みで意見が分かれる部分だろう。

● 実際のゲームで使用感をチェックだ!

 それではラバーケースを装着したPSPで実際にゲームをプレイしながら装着後の使用感についてお伝えしていこう。今回使用したソフトはハイスピードレースゲーム、「WIPEOUT PURE」(ソニー・コンピュータエンタテインメント)である。

 まずは方向キーの具合から見ていこう。ゲーム内では方向キーがハンドル操作に対応しているのだが、ラバーケースは方向キーの部分にカバーが無いため、ハンドルの微調整も快適そのもの。方向キーは長く押したり小刻みに押したりと、大ざっぱには扱えないデリケートな部分なので、直接指で触れることができるのはありがたい。

アナログパッドができる距離とラバーケースの穴が大きさでできているため、どうしても窮屈な感じを受けてしまう
 続いてハンドル操作を十字キーからアナログパッドに変更してプレイしてみたところ、“グニッグニッ”という感覚がアナログパッドを操作している親指から伝わってきた。どうやら、アナログパッド周辺のカバーと担当研究員の指がぶつかっているようで、穴の大きさがやや小さいのでは無いかと感じたのである。ちなみにシリコーンジャケットsetのアナログパッドの穴は、ラバーケースよりも大きめになっているため問題なく操作することができた。

○、×、△、□ボタン周辺のカバーの厚さは1mmと、他の場所よりも薄く作られている
 本体に密着して保護するカバーの多くは、操作性よりも保護することに重点を置いているが、このラバーケースは保護と操作性の両方が考慮されていると言えるだろう。特に方向キーがカバーに隠れていないのがゲームをプレイする側としては嬉しい。低価格のPSPカバーや、操作性重視のカバーを求めている方などにオススメできるアイテムだ。また、ラバーケースは取り外しが容易なので、「この勝負は負けられない! 」と意気込むバトルの時は、思い切ってラバーケースを外して勝負に臨むのも良いだろう。


● これだけ揃えば屋外でも安心!

 NDS&PSPソフトのケースと本体カバーを紹介したが、いかがだっただろうか。特にソフトのケースについては、多くの人が待ち望んでいたグッズと言えるのでは無いだろうか? また、「CYBER・ラバーケース」と「ソフトグリップケース for Nintendo DS」は、本体に装着したままでも操作が可能となっているので、例えばテーマパークの順番待ちで並んでいる時など、本体を頻繁に出し入れするシーンでは、バッグやポケットへおもむろにほおりこんでおいても安心、かなりの活躍が期待できるハズだ。紹介した製品が気になる方は、ぜひゲームグッズ売り場でチェックしていただき、ゴールデンウィーク中も携帯ゲーム機で思いっきり楽しんで欲しい。


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  • GAME Watch編集部では、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。

□HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
□ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp
□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/
□ケムコのホームページ
http://www.kemco-games.com/
□ミヤビックスのホームページ
http://www.miyavix.co.jp/

(2005年4月29日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]


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