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【連載第213回】 あの、おもちゃを徹底レポート




アフロヘアのキャラクタでダンスバトル!?
バンダイ「舞闘天国アフロダンサーズ ダンスキングハマー&ダンスボーイアフ郎 アフロダンサーズ対戦セット」

「舞闘天国アフロダンサーズ ダンスキングハマー&ダンスボーイアフ郎 アフロダンサーズ対戦セット」
発売 バンダイ
価格 1,995円
電源 単四アルカリ電池×4(別売)
発売日 発売中



 「コロコロコミックのパワー恐るべし!」との認識を新たにせざるを得ないアイテムをレポートする。「舞闘天国アフロダンサーズ ダンスキングハマー&ダンスボーイアフ郎 アフロダンサーズ対戦セット」という異様に名前の長いこのアイテム。簡単に説明すると、現在「コロコロコミック」誌上にて連載中のダンスコミックのトイだ。

 「舞闘天国アフロダンサーズ」というタイトルから想像がつくとおり、ダンスを題材にしたコミックではあるのだが、その設定がブッ飛んでいる。主人公のアフ郎は髪型はアフロヘアだが、その正体は小学6年生。世界一のダンサーになるために、日夜腕を磨いている。担任の先生の浜中汁次郎は禿頭の中年男性なのだが、その正体は伝説のダンサーのダンスキング・ハマー。二人が通い、勤める小学校は虎掘田小学校と書いて、トラボルタ小学校と読ませる……。

 肝心のコミックもダンス漫画と銘打たれてはいるが、実際は不条理なギャグの連発。小学生ならともかくも、大人が読むためには覚悟も体力も必要なハイテンションな内容なのだ。

 今回紹介するトイは、そんな「舞闘天国アフロダンサーズ」から生み出されたトイ。ダンスバトルを題材にした対戦ゲームで、コミックに負けず劣らずのパワーとギャグに溢れた内容になっている。


商品をひとつ買えばすぐにバトルを楽しめる

パッケージ。アフロヘッドからフィギュアが飛び出すシーンが強調されている
 評価したいのは、セット内容と価格設定。最近のトイでは安価な印象のある1,995円という価格設定で、ダンス用のフィギュアが2体付属。パッケージを開けるとすぐにダンスバトルを楽しめる内容になっているのだ。当のユーザーである少年たちにしてみれば、うれしいことだろう。

 パッケージの中身を紹介していこう。2体のフィギュアは、主人公のアフ郎とダンスキング・ハマーだ。フィギュアはそれぞれ手足が可動する仕組みで、自由なポージングを楽しめる。原作のコミック同様に、アフ郎とダンスキングともども、禿頭だ。

 特徴たるアフロヘッドは、別パーツになっている。くわしいルールは後述するが、このアフロヘッドがダンスバトルの勝敗のカギを握っている。

 スクラッチステージと呼ばれる黒いパーツは、ダンスバトルを行なうステージ。組み立てると、DJ同様に左右に動かしてスクラッチをすることができる。

パッケージの全内容。フィギュアが2個付属しているので、すぐに遊べる 左がダンスキング・ハマー、右がアフ郎 シールを貼って、フィギュアやアフロヘッドをデコレートする


 さて、これだけではどんなバトルを楽しめるのか、さっぱり伝わらないはずだ。遊びかたをくわしく紹介していく。

 2人のプレーヤーは、アフ郎かダンスキングを操り、ダンスバトルで相手を倒すことをめざす。ダンスバトルは、スクラッチステージの上にこれらのフィギュアを置いて行なう。DJよろしくスクラッチステージをこすることで、互いのフィギュアをぶつけ合うのだ。

 2人のプレーヤーはスクラッチをしながら、自分のフィギュアの手足が、相手のアフロヘッドのサングラスを攻撃することを狙う。見事にサングラスにヒットすることができれば、相手のフィギュアはアフロヘッドから上空へ発射される。負けたプレーヤーは、自分のフィギュアが禿頭にされ、床に激突させられる屈辱を味わうのだ。

   バトルの醍醐味は、大きく分けて3つある。

 ひとつ目は、フィギュアの回転。アフロヘッドに内蔵されたモーターによって、フィギュア自体が激しく回転し、バトルに迫力を生み出す。

 ふたつ目は、ポージング。フィギュアにどんなポーズを取らせるかによって、攻撃特性が変化するのだ。たとえば、左右の足を交差させるポーズは「タイタニックスピン」。回転スピードと回避能力が増す。左右の足を広げ、きばらせるポーズは「ヘガデル」。攻撃範囲が広がり、回避能力が増す。手足を左右に散らすポーズは「ジャッキー」。パワーが増し、攻撃範囲が広がる。

 みっつ目は、武器の存在。それぞれのフィギュアに、マラカスやマイクスタンドなどを持たせることで、離れた場所からの攻撃を可能にする。

スクラッチステージを並べ、アフロヘッドを所定の位置にセットする 武器のマラカスを持たせたアフ郎。ダンスポーズを取らせた 武器のマイクを持たせたダンスキング・ハマー。手足のポーズのつけ方が勝敗を大きく左右する



自由度の高いカスタマイズ要素もある

セッティングはすべて完了! あとはバトルを開始するだけ
 対戦にトライしてみた。フィギュアは逆さまにして、アフロヘッドにセッティングする。この光景からして、すでに笑える。アフロヘッドの電源をオンにしてフィギュアを回転させると、その激しさにまたまた笑いを誘われる。原作のファンならば、この時点で抱腹絶倒ではないだろうか。

 スクラッチステージを指でこすって、バトル開始! 互いのフィギュアの手足がぶつかり合い、バチバチと音を立てる。狙おうにも、なかなか相手のサングラスを攻撃することが叶わず、時間が過ぎていく。……このプレイ感覚、何かに似ていると感じた瞬間に、バチッとひらめいた。紙相撲だ。手を激しく動かしながら互いのフィギュアを戦わせ、勝敗がつきそうでつかない感覚は、まさに紙相撲のそれだ。そうか、「舞闘天国アフロダンサーズ ダンスキングハマー&ダンスボーイアフ郎 アフロダンサーズ対戦セット」は、電子版の紙相撲だったのか!

アフロヘッドの電源を入れると、フィギュアが激しく回転する スクラッチステージを左右に動かして、フィギュア同士をぶつけ合う 負けたほうのフィギュアは、アフロヘッドから発射される
回転スピードと回避能力が増す「タイタニックスピン」のポーズ 攻撃範囲が広がり、回避能力が増す「ヘガデル」のポーズ パワーが増し、攻撃範囲が広がる「ジャッキー」のポーズ


アフ郎とダンスキング・ハマーの上半身と下半身を混ぜ合わせて、カスタマイズ
 子供向けの対戦型トイの王道をゆくべく、カスタマイズの要素も多分に取り込まれている。フィギュアは上半身と下半身で分割することができ、異なるフィギュアを合体させることが可能。今後も新たなキャラクタのフィギュアが続々とラインナップされている。スクラッチステージをもうひとつ用意すれば、なんと3人対戦も楽しめる自由度の高さだ。

 独特のノリのために、楽しめるのは原作のファンに限られるだろうが、さまざまな駆け引きを生み出し、長く遊べる工夫がなされていることは確かだ。我こそは、と思われる方は、ぜひお試しいただきたい。

(C)BANDAI/PLEX 2005


□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
□製品情報
http://catalog.bandai.co.jp/item/4543112293992000.html


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(2006年3月23日)

[Reported by 元宮秀介]


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