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【連載第49回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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ゲームプレイ中のつまみ食いスタイルに革命!? 装着型食事装置「ショクシ」 |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回のゲームグッズ研究所は、株式会社HORIが展開する「ペリボーグ」シリーズの第2弾、装着型食事装置「ショクシ」をレポートする。ペリボーグシリーズは、「ゲームライフをより快適で楽しくする特殊機能を“自分自身の身体に備えさせる”」というコンセプトで開発され、HORIのオンラインショップ「HORISTORE.com」における直販のみで扱われているゲームグッズ。当連載第41回ではその第1弾、装着型連射装置「オレコマンダー」をレポートしたが、その連射性能と実用性には驚かされた。
さて、その第2弾となる「ショクシ」は、“ゲームをプレイしながら快適に食事ができる”というゲームグッズである。例えば、スナック菓子を手で食べながらゲームをプレイすると、コントローラに油やカスが付着してしまう。また、ゲームプレイ中と同じく、PCを使っているときにスナック菓子をつまみ食いすると、マウスやキーボードが汚れてしまう。中には、どちらの場合にも、箸を使ってスナック菓子を食べているという方もいるだろう。しかし、コントローラと箸を持ち替えるという動作が必要となるためタイムロスが発生する。これらの問題を一気に解決し、ゲームと食事を両立させるために開発されたのが、「ショクシ」というわけだ。果たして、その実力は!?
● “ゲームをしながら食事”!? 手を汚すことなく食品がつかめるのか?
・「ショクシ」
◆ 外観をチェック
まず「ショクシ」のパッケージを見てみると、「ショクシ」の本体となるショクシベースに、フォークアタッチメントとスプーンアタッチメントが装着された形で収められている。これらは簡単に分離でき、付属しているワリバシアタッチメントと取り替えることが可能だ。
ショクシベースの素材はツヤのあるプラスチック製で、全体はホワイトで統一されている。本体からは2本のアームが伸びており、それぞれが外側に約60度可動、2本あわせて最大で約120度まで開くことができる。アームの下部には、ショクシベースを指に装着するためのフィンガーフックとフィンガーピンチが取り付けられている。フィンガーピンチは金属製のバネによって開閉し、程よいテンションで指を挟み込めるようになっている。当研究所で調べた限りでは、指の太さが直径約1.2cm~約2.5cmまでの範囲であれば問題なく装着できそうだ。
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これが「ショクシ」のショクシベース。指を挟むためのフィンガーピンチは写真の通り可動範囲が広く、子供から大人の指までガッチリと固定することができそうだ。また、合計7本ものビスが使われており、強度は十分という印象。非常に丁寧なつくりだ |
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写真左から、スプーンアタッチメント、フォークアタッチメント、ワリバシアタッチメント |
スプーンとフォークのアタッチメントも、ショクシベースと同じくツヤのあるプラスチック製。色はホワイトで、食品に直接触れる部分なだけに汚れが認識しやすい色になっているのは嬉しいところ。フォーク部分の先端は、一般的な金属製のフォークに比べると丸みがあるため安全性は高そうだが、その分、硬い食べ物を刺すのは難しそうだ。スプーン部分の深さは約5mmで、スープをすくって飲むこともできる十分な深さとなっている。ワリバシアタッチメントは、その名の通りショクシに割り箸を装着するためのアタッチメント。素材はプラスチック製で、割り箸は鍵型の2本のツメと、2本のツメの中央にある突起で挟み込むように固定する。
先ほども述べたように、ショクシベースと各アタッチメントは自由に着脱できるため、「ショクシ」の使用スタイルは様々。取扱説明書の例を見てみると、標準スタイルとされているのがスプーンとフォークを使う「Type:SF」。おそらく、スプーンの“S”とフォークの“F”で「Type:SF」ということなのだろう。「Type:WB」はワリバシアタッチメントで割り箸を使うスタイルとなる。また、フォーク1本のみで使用する「Type:F」、同様にスプーン1本で使用する「Type:S」というスタイルも提案されている。食べ物によってこれらのスタイルを使い分けるというわけだ。
ショクシベースと各アタッチメントの取り付けには、アーム部へアタッチメントを挿し込み90度回転させてボタンでロックするという方法を採用している。穴に差し込むだけでは無いので、不意にアタッチメントが外れたり回転してしまったりすることは無いだろう。
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ショクシベースにスプーンとフォークのアタッチメントを装着する「Type:SF」。スプーンとフォークは左右を入れ替えることができる |
こちらはワリバシアタッチメントを使って割り箸を装着する「Type:WB」 |
◆ 「ショクシ」を使って食べてみる
さて、気になるのはやはり「ショクシ」を使った時の食べやすさ。そこで、「ショクシ」で色々な食べ物を食べてみることにした。筆者は右利きということもあり、右手の人差し指と中指にショクシを装着。人差し指と中指で「ショクシ」のアームをどれだけ広げることができるのか、ということについては個人差があると思うが、筆者の場合は約15度であった。
なお、取扱説明書の注意欄には、「スナック菓子を食べる目的以外の目的で使用しないでください」と書かれている。しかし一方で、プリンやケーキも食べられるとも書かれている。判断が難しいところだが、今回のレポートでは「ショクシ」の性能を詳しくチェックするために、スナック菓子以外の食べ物にも挑戦している。あくまでも実験であることをご了承いただきたい。
・スナック菓子を食べてみる
まずはじめに挑戦したのは薄い形のポテトチップス。袋はパッケージにて推奨されている“パーティー開け”で開いた。パーティー開けとは、袋の背面を左右から引っ張り袋を広く開ける方法だ。これなら菓子を袋の奥から手前へ移動させる手間を省くことができる。早速、スプーンとフォークを使った「Type:SF」でポテトチップスをつまんでみたところ、あっさりと、そして確実につまむことができた。スプーンとフォークの表面はツルツルしているものの、フォークのおかげでポテトチップスが滑り落ちることは無い。軽い力でガッチリとつまむことができるので、力を入れすぎてポテトチップスが砕けてしまうのではないかという心配も無用だ。
正直なところ、「ショクシ」の操作に慣れるまで相当な時間がかかるだろうと思っていたのだが、すぐに意識せずともポテトチップスを口に運ぶことができるようになった。それほど食べやすいのである。当然、指に汚れは付かず、またショクシを装着した指にも疲労感は無い。
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「ショクシ」を広げたまま、おもむろに袋の中へ入れる。慎重に狙わなくても簡単につまむことができた |
しかし、砕けたポテトチップスの破片に関しては、つまみやすさに変わりは無いが、「ショクシ」から唇へポテトチップスを移すのが難しくなる。つまり、スプーンとフォークを口の中に入れて、ポテトチップスを口の中に落とすという食べ方に変わってくるのだ。この食べ方では口を大きく開ける必要があるので、食べる速度が若干落ちてしまう。
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ワリバシアタッチメントに割り箸を装着。割り箸を2本のツメの中心に当て、回転させるだけで固定できる |
そこで、ワリバシアタッチメントを使い、スタイルを「Type:WB」に切り替えることにした。割り箸を使えば口を大きく開ける必要もないはずだ。割り箸は厚さ約4mmのものを使用、説明書通りに割り箸の後端をワリバシアタッチメントに固定した。ちなみに、今回は厚さ約6mmの割り箸も用意したのだが、ワリバシアタッチメントへ装着する時に、ツメの部分が折れてしまうのではと感じてしまうほど窮屈であった。何とか装着できたものの、ワリバシアタッチメントが大きく湾曲してしまい不安が残る。破損を防ぐためにも厚さは4mm程度の割り箸を選んだほうが良いだろう。
早速ポテトチップスをつまんでみたところ、つまんだ瞬間に割り箸が交差してポテトチップスが弾け飛んでしまった! 交差の原因を追究すべく「ショクシ」を閉じた状態で割り箸の先端を見てみると、上下に1mm程度のズレが発生していた。指を動かした時に左右のアームが上下にほんの少しだけズレるのだが、割り箸の先端ではそのズレが拡大しているようだ。さらに割り箸自体がしなりやすいため、軽い力を加えるだけで割り箸が交差してしまう。
この問題を解決するため、「ショクシ」を閉じたときに、左右のワリバシアタッチメント同士が接触してこれ以上閉じられないというところで、割り箸の先端が丁度接触する長さになるよう割り箸を固定した。こうすることで、割り箸の長さが短くなり、先端のズレと割り箸のしなりが緩和される。さらに、割り箸の先端に過剰な力が加わらなくなるため、割り箸が交差しにくくなるのだ。この状態で再度細かいポテトチップスをつまんでみたところ、割り箸が交差することは無くなり、1cm四方のポテトチップスも一発でつまむことが可能に! また、「Type:SF」で食べる時に比べて口を大きく開く必要も無く、スムーズに食べることができた。
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割り箸の長さにもよるが、割り箸の後端でワリバシアタッチメントに固定するとつまむときに交差しやすくなる。今回試した限りでは、ワリバシアタッチメント同士が接触するところで割り箸の先端が合わさる位置に固定するのが最適であった |
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球状のスナック菓子も「Type:SF」でしっかりとつまみ上げることが可能だ |
次に挑戦したのは、直径2cmほどの丸いスナック菓子。袋は先ほどと同じくパーティー開けで開く。このスナック菓子は、ポテトチップスとは異なり形がそろっていて砕けにくいので、「Type:SF」だけでなんら問題なく完食することができた。「Type:SF」との相性が良いスナック菓子である。もちろん、「Type:WB」でも難なくつまむことができ、非常に食べやすい。「Type:WB」はこのようなスナック菓子から細かいお菓子まで、オールマイティーに対応するスタイルと言えよう。
・弁当を食べてみる
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重くて大きい唐揚げも軽々とつまみ上げることができる! |
細かいスナック菓子も難なくつまめ、それでいて食べやすい「ショクシ」の「Type:WB」スタイル。これだけ使いやすいのであれば、弁当も食べることができそうだ。ということで、ご飯や唐揚げ、ヤキソバなどなど、様々な形をした食べ物が詰め込まれているコンビニ弁当を用意。「ショクシ」の性能を追求するにはいい材料である。
まずは、「Type:WB」で唐揚げから食べてみる。スナック菓子は1g程度の重さであったが、唐揚げの重さは約35g。さらにサイズも約4cmと大きい。しかし、このような食べ物でも、2本の指にそれほど力を入れずとも、手で箸を使ったときと同じような感覚でつまみあげることができる。細長いヤキソバはもちろんのこと、小さなおしんこもテキパキと口に運ぶことが可能。さらに、食べ物ではないが、バラン(草の形をしたフィルム)といった非常に薄くてツルツルしたものも簡単につまみ上げることができた。“つまむ”という動作であれば、使いにくさを感じることはまず無い。
ただし、ご飯を食べるときには問題が発生。ご飯を一口大に分けようと、ご飯に割り箸の先を挿してから「ショクシ」のアームを広げてみたのだが、指を固定しているフィンガーピンチが外側に開いてしまうため、あまり力を入れることができない。また、ワリバシアタッチメントの機構を考えるとやむをえないことなのだが、このような動作をすると、ワリバシアタッチメントから割り箸が外れてしまうことがある。さすがに、全ての動作を箸のようにこなすのは難しいといったところだ。とはいうものの、「ショクシ」のアームを広げたまま割り箸の先をご飯に突き刺してアームを閉じれば、ご飯を分けることはできる。弁当に関しても「Type:WB」だけで見事完食!
ちなみに、「Type:SF」でも弁当を食べてみたのだが、から揚げは問題なく食べられたものの、ヤキソバやおしんこは、砕けたポテトチップスを食べたときと同じように、つまむことができても口の中に入れるのが難しくなる。また、ご飯をスプーン側ですくうことはできるが、口に入れるときにフォークが邪魔になってしまう。やはり様々なサイズの食べ物が混在している時は「Type:WB」がオススメである。
・デザートを食べてみる
最後のメニューは食後のデザートとなるプリンとケーキ。プリンは柔らかくて崩れやすいので、当然「Type:WB」では食べることができない。「Type:SF」では、スプーンですくうことができたとしても、食べるときにフォークが邪魔になってしまう。こういうときはスプーンのみを装着する「Type:S」が最適だ。スプーンは左アームにスプーンのくぼみを外側に向けて取り付ける。
早速プリンをすくってみると、スプーンに十分な深さがあるため、多少の振動を与えてもスプーンからプリンがすべり落ちることは無い。また、スプーンと手首の角度もバッチリで、自然に口へ運ぶことができた。ただし、プリンの汁がスプーンに残ったままゲームをプレイすると、汁が飛び散って悲惨なことになるので気を付けていただきたい。
ケーキに関してはフォークのみを装着する「Type:F」で対応。こちらもフォークのくぼみを外側にして、左アームに取り付けたほうが使いやすい。まずはフォークの側面を使ってケーキを一口大に切るのだが、フォークには厚みがあるのでスパッとキレイに切るのは難しい。また、フォークの先端は丸みを帯びていることから少々刺さりにくく、ケーキを小さく切ってしまうとフォークが刺さる前に押しつぶしてしまうことがある。ケーキを食べるには、もう少し薄くて鋭い形になっていたほうがよさそうだが、安全性と強度を考えるとやむを得ないところだろう。
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「Type:S」でプリンをすくってみた。これだけ山盛りにすくっても、スプーンの深さのおかげで安定して口に運ぶことができる |
こちらは「Type:F」でケーキを食べているところだ。ケーキが割れてしまっているが、崩れる前に何とか刺す事ができた。少し大きめに切ったほうが良いだろう |
こと弁当やデザートに関しては、「箸やスプーンがあればショクシなんて要らないのでは?」という考え方もあるだろう。しかし、箸やスプーンを持ち替える手間がなく、そのまま食べられる、という利便性があることは一考の余地があるだろう。
◆ ゲームをプレイしながらショクシを使ってみる
スタイルを使い分けることで、様々な食べ物を快適に食べられることがわかった「ショクシ」であるが、「ショクシ」を装着したままゲームをプレイしたときの操作感はどうだろうか。右手に「ショクシ」を装着したときのケースを基本に見ていくことにしよう。
・据え置きゲーム機
据え置き型ゲーム機では、プレイステーション2(以下、PS2)、Xbox 360、ゲームキューブ(以下、GC)の純正コントローラで試してみた。操作感と問題点、そして問題点を解決する方法を下記の表にまとめたのでチェックして欲しい。
[ハード]
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[操作感]
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[問題点]
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[解決方法]
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PS2
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○
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R1/R2ボタンを交互に押すとショクシの先端が接触
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2本の指でR1/R2を操作
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Xbox 360
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○
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RT/RBボタンを交互に押すとショクシの先端が接触
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2本の指でRT/RBを操作
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GC
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○
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R/Zボタンを交互に押すとショクシの先端が接触
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左手にショクシを装着
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いずれのコントローラでも、指の突っ張りなどの違和感はほとんど無い。しかし、コントローラ上部右には、2つのボタンが上下に並んでいるため、人差し指だけで2つのボタンを交互に押そうとすると、スプーンとフォーク、または割り箸の先端同士が接触してしまうことがある。このような現象が発生する場合は、人差し指を上のボタンへ、中指を下のボタンに添えるという持ち方に変更した方がゲームに集中できそうだ。
ただ、GCの場合は、左手に「ショクシ」を装着すれば、人差し指で押すボタンはLトリガーひとつで済む。右利きのかたは利き手では無い手で「ショクシ」を操作することになるものの、右利きの筆者が試した限りでは、食べ物をつまんで口に運ぶという動作は左手でもスムーズに行なうことができた。箸を持つわけではなく、人差し指と中指を開閉するだけなので当然といえば当然のことだが、GCのコントローラで「ショクシ」を使う時には是非とも試して頂きたい。
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一例として、「ショクシ」を装着したままPS2の純正コントローラを持ったときの写真を掲載した。右写真は人差し指だけでR1/R2ボタンを操作する持ち方、左写真は2本の指でR1/R2ボタンを操作する持ち方だ |
・携帯ゲーム機
携帯ゲーム機では、PSP、ニンテンドーDS(以下、DS)、ゲームボーイミクロ(以下、GBM)での使い心地をチェックした。こちらも操作感と問題点、問題点の解決方法を下記の表にまとめた。
[ハード]
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[操作感]
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[問題点]
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[解決方法]
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PSP
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○
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人差し指が若干突っ張る
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本体を支える中指を上部に移動
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ニンテンドーDS (キー操作時)
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○
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人差し指が若干突っ張る
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本体を支える中指を上部に移動
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ニンテンドーDS (タッチスクリーン操作時)
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×
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ディスプレイがショクシで隠れる
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左手にショクシを装着
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ゲームボーイミクロ
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△
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人差し指が突っ張る
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全体的に本体と指の間隔を空ける
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携帯ゲーム機は、先ほどの据え置きゲーム機のコントローラとは異なり、本体右上部のボタンはひとつだけなので、操作中にスプーンとフォーク、割り箸の先端同士が接触するということは無い。ただ、いずれの機種でも、本体を持ったときに人差し指と中指が上下にズレてしまうため、Rボタンを押したときに人差し指の第2間接に突っ張りを感じてしまうことがある。PSPとDSについては、人差し指と中指がなるべく平行になるように、背面に添えている中指を少し上側に移動させると解決する。GBMについては、PSPやDSに比べて本体のサイズが小さいので、本体を指先で抱えるように持ち、全体的に本体と指の間に余裕を作れば操作しやすくなるハズだ。
さて、DSに限り他の携帯ゲーム機とは異なるポイントがある。それは、タッチペンでタッチスクリーンを操作するときだ。タッチペンは「ショクシ」を装着したままでも問題なく握ることができる。しかし、「ショクシ」の先端がディスプレイに被り、ディスプレイの映像が見辛くなってしまうのだ。ただ、この問題もタッチペンを持つ手と逆の手に「ショクシ」を装着すれば解決。先ほど述べたように「ショクシ」は利き手ではない方でも快適に操作することができるので安心して欲しい。
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「ショクシ」を装着したままGBMを持ったときの写真だ。このように、本体と指の間に余裕を作って持つと操作しやすい |
こちらはDSをタッチペンで操作している時の写真。ディスプレイがかなりの範囲で隠れてしまっている。左手に「ショクシ」を装着したほうが無難だ |
● PCの操作には難ありだが、思わぬ実力の持ち主
今回、検証に当たった研究部員は、実験のために1日中「ショクシ」を装着していた。その間にPCも操作してみたが、マウスについては「ショクシ」を装着していない時となんら変わらない操作感を得られた。だが、キーボードの操作に関しては若干の問題がある。ショクシを装着したままだと、人差し指と中指に最低でも7mm程度の間隔が空いてしまうからだ。そのため、左右に隣接するキーを押すときはキーの端を押し込むことになり、未装着時に比べる少々打ち辛い。オンラインゲームなどのチャットで、メッセージを素早く打ち込むときには「ショクシ」が邪魔に感じてしまうだろう。
「ショクシ」の存在を初めて知ったときは、“奇をてらった面白さ”を重視したグッズではないかと思っていた。読者の方にもそう思っていた方も多いと思う。しかし、実際に使ってみると、その考え方は一変した。ゲームプレイ中でも「ショクシ」の操作を意識することなくお菓子を食べることができるほど、その使い勝手には感心させられた。また、ワリバシアタッチメントの存在も大きい。フォークとスプーンのアタッチメントは使用後に洗う必要があるが、割り箸ならば交換するだけで良い。食べやすさもさることながら、メンテナンスフリーで使えるのは嬉しい限り。
検証に当たった研究所員は、ゲームをプレイしながら食べるものというと、これまで手に油が付かないものを選択していた。しかし、「ショクシ」を手に入れた今では、スナック菓子にも抵抗がなくなり、ゲームプレイ中に食べられる食べ物の選択肢が広がったといえる。ダイエット願望のある方には、ゲームプレイ中にもスナック菓子を食べてしまうというのは少々問題を感じるものの、好きな食べ物をつまみながら好きなゲームをプレイできるというのは、案外幸せなことなのかも……。
そして、「ショクシ」はゲームライフだけでなく普段の生活でも活躍しはじめている。今回の実験が終わった後に、余ったスナック菓子を指でつまみながらテレビを観ていたのだが、テレビのリモコンを触る時にティッシュペーパーで指を拭くことがとても面倒くさく感じてしまった。「ショクシ」を使う前までは普通の行動だったのだが……。こうなると「ショクシ」を装着せずにはいられない。装着後には安心感すら覚えてしまい、そんな自分に驚くばかりである。また、「ショクシ」を使っている姿は自分で言うのもなんだがなかなか面白い。その姿を人に見られたらちょっと恥ずかしい気がするものの、笑いでその場が盛り上がるのは嬉しいことだ。このようにパーティーグッズ的なインパクトを持つ「ショクシ」だが、笑わせるだけのグッズでは無いことはこれまでにお伝えしたとおり! 笑いと実用性を融合したお得な一品である。
スナック菓子を指でつまんだ後、指の汚れを落とす前に触れたものは必ず汚れてしまう。そう考えると、「ショクシ」はゲームプレイ中に限らずありとあらゆる場面で活躍することが容易に想像できるだろう。ただのゲームグッズとして終わらせるにはもったいない製品だと感じた次第だ。
・「ショクシ」をプレゼント!
HORI様より、「ショクシ」をご提供いただきました。今回は2名の方にプレゼントさせていただきます。下記のフォームから、ふるってご応募下さい。当選した方には、願わくば、「ショクシ」の楽しい使い方なども考えてみていただければ幸いです。
【応募方法】
応募締切 :2月20日 12:00 まで
当選発表 :発送をもってかえさせていただきます
応募方法 :下記のフォームに入力して、送信してください
※ 応募フォームの送信はSSL対応ブラウザをご利用ください。SSL非対応のブラウザではご応募できません。 ※ ご回答いただいた内容(データ)は、当選者の選考および、プレゼントの発送にのみ使用し、その他の目的で使用することはありません。
当研究所では、みなさんに取り上げてほしいネタなどを随時募集している。ドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)→ game-watch@impress.co.jp ←
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□HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
(2006年2月13日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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