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【連載第48回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

PSPとDSの液晶フィルターを再考察!
ボタンユニットが交換できるPS2用スティックコントローラもレポート


当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。



 今回のゲームグッズ研究所はPSP用の液晶保護フィルターとプライバシーフィルター、そしてニンテンドーDS(以下、DS)用の液晶保護フィルターをレポート。発売から1年あまりが経過してPSPとDSだが、まだまだフィルターの類は新たなものが発売されたり、既存品にも改良されているものがあるようだ。また、発売当初に購入した方は、フィルターの表面に傷がついていたり、外周部が剥がれてきているかもしれない。これを機に交換を考えてみるのも良いだろう。また、PSPにおいては、ファームウェアのバージョンアップにより動画を視聴する環境やサービスがずいぶんと充実してきた。屋外で動画を観賞する機会が増え、他人の目が気になってきたという人もいるだろう。そういうときは、プライバシーフィルターの使用を検討してみてはいかがだろうか?

 後半では、株式会社トライ電子ジャパンから発売されたPS2用スティックタイプコントローラ「RoydsStick.EX」もレポート。こちらはボタン部分がユニット化されており、8ボタンと4+1ボタンをゲームにあわせて切り替えることができるという面白い製品になっている。是非ともチェックして頂きたい。



● PSPの前面を傷から守る! PSP用前面保護フィルター2製品をチェック

「CYBER・フルフェイスシート」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープン(直販価格:980円)


「液晶フィルター ポータブルプラス」
    メーカー:HORI
    価格:850円


 今回は数あるPSP用液晶保護フィルターの中から、液晶画面だけではなくPSP本体前面も傷や汚れから守ることができるサイバーガジェットの「CYBER・フルフェイスシート」とHORIの「液晶フィルター ポータブルプラス」をチョイス。液晶画面のみを保護するフィルターに比べて貼り付け作業に若干手間がかかるが、傷や汚れに対する安心感はずいぶんと高まるハズだ。PSP用前面保護フィルターについては、本連載第4回でミヤビックスの「OverLay Brilliant for PSP」をレポートしているので、併せてチェックしてみて欲しい。

◆ 外観をチェック

 「CYBER・フルフェイスシート」はフィルター1枚でPSPの前面をカバーすることができる前面保護フィルター。フィルターには、方向キーや基本4ボタン、アナログパッドといった操作キー部分を避けるための穴が空けられており、フィルターの両端は“C”の字型に切り離された形になっている。また、STARTやSELECT、音量調整ボタンなどが並んでいる部分はカバーすることができない。「CYBER・フルフェイスシート」でカバーできる面積は、PSP前面の約90%といったところだ。

 フィルターの表面は、傷を防止するハードコート処理が施されており、粘着面には何度でも貼り直しが可能な素材を使用。粘着面を守っている保護フィルムは、液晶画面左端にあたる部分を境に分離しており、液晶画面側の保護フィルムにはタブシールが貼り付けられている。このタブシールを引っ張ることで、保護フィルムを簡単に剥がすことができるというわけだ。また、気泡を取り除くときに便利なスクイージーシートと、PSPに付着したホコリや汚れを拭き取るためのクリーニングクロスが付属している。

「CYBER・フルフェイスシート」のフィルターに加え、スクイージーシート、クリーニングクロスがセットになっている

 「液晶フィルター ポータブルプラス」は、「CYBER・フルフェイスシート」とほぼ同等の範囲をカバーできる前面保護フィルターなのだが、フィルターは液晶画面用、方向キー周辺用、基本4ボタン周辺用の3枚に分離している。液晶画面用のフィルターは液晶画面よりもひと回り大きい長方形。フィルターの表面にはハードコート処理と反射防止処理が施されており、粘着面にはシリコン素材を使用しているため何度でも貼り直すことが可能だ。フィルター表面と粘着面の保護フィルムには、それぞれにタブシールが貼り付けられている。厚さは約0.2mmだ。

 方向キー周辺部と基本4ボタン周辺部をカバーする2枚のフィルターは、「CYBER・フルフェイスシート」と同じく操作キー部分が切り抜かれている。また、PSP両端に当たる部分が“C”の字型に切り離されているという点も同様だ。フィルター表面にはハードコート処理が施され、粘着面はウレタン粘着財を使用。もちろん保護フィルムを剥がすためのタブシールも用意されている。厚さは約0.1mmで、液晶画面用フィルターよりも薄くなっている。

左写真は「液晶フィルター ポータブルプラス」の液晶画面用フィルターとクリーニングクロス、右写真が方向キー周辺用フィルターと基本4ボタン周辺用フィルターだ

◆ 装着してみる

貼り付け作業を行なう前にアナログパッドを取り外した。接着されているわけでは無いので簡単に外すことができる
 それでは「CYBER・フルフェイスシート」から装着していこう。まずは、保護フィルムを剥がす前にフィルターをPSPに被せて、貼り付け位置のあたりをつける。このとき、タブシールが方向キーと干渉して上手く被せられないので、タブシールは液晶画面側に折り曲げておくと良い。PSPへフィルターを被せてみると、操作キー周辺部とPSPの両端にはほとんど余裕が無いことがわかる。貼り付け位置が少しでもズレると、フィルターが方向キー周辺の溝に被さったり本体からはみ出してしまうので、貼り付け位置は慎重に決めよう。

 貼り付け位置が決定したらフィルターから保護フィルムを剥がしてPSPに貼り付けていくわけだが、“C”の字の形になっているフィルターの両端は非常に細く、保護フィルムからはがすと大きくしなってしまう。保護フィルムは一気に剥がさずに、液晶画面左端からPSP本体の端に向かって保護フィルムを少しずつ剥がし、それと同時に貼り付けていけばフィルターの両端も意外と簡単に装着することができる。しかし、フィルターの粘着力が若干弱いため、カーブが多いスピーカー周辺部ではフィルターが定着しにくかった。

「CYBER・フルフェイスシート」のフィルターを装着中。タブシールを引っ張り保護フィルムを少しずつ剥がしながら液晶画面の左隅から基本4ボタン部分まで貼り付ける。方向キー部分も同様に、保護フィルムを剥がしながらPSP本体に貼り付けていく

 次は「液晶フィルター ポータブルプラス」の装着だ。液晶画面用フィルターは左右のバランスが偏ったまま貼り付けてしまうと、方向キー周辺用フィルターや基本4ボタン周辺用フィルターが干渉してしまう。液晶画面のみを保護するフィルターであれば多少偏っても問題は無いのだが、「液晶フィルター ポータブルプラス」ではしっかと中央に貼り付ける必要がある。粘着面はシリコン層に厚みがあるのか、液晶画面へ吸い付くようにピッタリと貼りつく。また、気泡は指で簡単に消すことができた。ただし、粘着力が強いというわけではなく、液晶画面周辺部は少々貼り付きにくい。

 方向キー周辺用フィルターと基本4ボタン周辺用フィルターは、フィルターの一部が非常に細くなっているが、フィルター表面の保護フィルムに硬さがあり思ったよりもしならない。そのため、タブシールとフィルターのフチを持ちながら貼り付けることができた。ウレタン素材の粘着面は粘着力が非常に高く、フィルターがたるまない限りは気泡が発生しない。「液晶フィルター ポータブルプラス」は液晶画面、基本4ボタン、方向キー部分ごとに時間をかけて作業を進めることができるという点で、「CYBER・フルフェイスシート」よりも作業の難易度は低いと言えよう。

PSP本体に「液晶フィルター ポータブルプラス」のフィルターを貼り付ける。方向キー周辺用フィルターと基本4ボタン周辺用フィルターは、PSP本体からはみ出さないギリギリの位置で貼り付けたつもりなのだが、スピーカーの穴に少しだけ覆いかぶさってしまった。もう少し余裕が欲しいところだ

◆ 実際に使ってみる

 まずは「CYBER・フルフェイスシート」の使用感だが、フィルターを通して画面を見ても、未装着時と変わらないクリアな映像を確認できた。試しに、画面の上半分だけにフィルターを貼り付けて見たところ、画面の明度や色味に差は感じられない。映り込みもみ装着時とあまり変化は感じられなかった。

 方向キーと基本4ボタンを使うときは指がフィルターの表面に触れることになるが、方向キーやボタン周りとフィルターの間隔が1mm以下になっているため、フィルターのフチに親指が触れるということはほとんど無い。また、フィルターの表面はPSP本体と同じようなツルツルとした質感になっていることもあり、操作感は未装着時とほとんど変わらなかった。

画面上半分に「CYBER・フルフェイスシート」を貼り付けた。画面の左右はフィルターが浮いている状態なので、黄色から赤までの範囲で明度や色味を比較して欲しい 方向キーと基本4ボタン部分を見てみると、キーやボタンのギリギリまでフィルターによって守られていることがわかる。親指でキーやボタンを押し込んでも、フィルターとPSP本体の段差を感じることはなかった

 「液晶フィルター ポータブルプラス」の使用感はどうだろうか。画面上半分だけにフィルターを貼り付けて画面を確認してみたところ、「CYBER・フルフェイスシート」と同じく明度や色味に変化は感じられない。映りこみに関しては若干低減しており、反射防止処理の効果が発揮されている。例えば、蛍光灯が映りこんだ場合、蛍光灯の色が少し青みがかった色合いになるため、映りこみが目立ちにくくなるという感じだ。

 方向キーと基本4ボタンの操作感に関しては、親指の先が液晶画面へ当たるように操作をすると、液晶画面用フィルターのフチが指先に当たってしまう。とは言うものの、操作性に影響が出るほどではないのですぐに気にならなくなるだろう。フィルターの表面はPSP本体の質感とほぼ同様であり、指の滑り具合も変わらなかった。

画面上半分に「液晶フィルター ポータブルプラス」の液晶画面用フィルターを貼り付けた。明度や色味は全くといっていいほど変わっていない 方向キー周辺用フィルターと基本4ボタン周辺用フィルターを貼り付けた部分は、「CYBER・フルフェイスシート」よりも目立たずPSP本体によく馴染んでいる

 画面の見た目や操作感は「CYBER・フルフェイスシート」、「液晶フィルター ポータブルプラス」共に未装着時とほぼ変わらず良好であった。この2製品が異なる点といえば、やはりフィルター装着後の見栄えと、映りこみ度合いだろう。「CYBER・フルフェイスシート」は1枚のフィルターで前面をカバーしていることから、装着していることを忘れてしまうほどフィルターが目立たない。一方、3枚に分離している「液晶フィルター ポータブルプラス」は、液晶画面の両端にフィルターの切れ目が見えてしまうため、「CYBER・フルフェイスシート」のような一体感は薄れてしまう。また、映りこみ度合いに関しては、どこでPSPを使用するか、その頻度によって評価は分かれてくる。PSP本体をカバーする範囲はほぼ同等な両製品だが、どちらの製品を使おうか迷ったときは、これらのポイントと貼り付け作業の難易度を基準に検討していただきたい。


● 左右からの覗き見を防止! PSP用プライバシーフィルター

「CYBER・プライバシーフィルタ(PSP用)」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープン(直販価格:1,200円)
    視野角:60度


「プライバシーフィルターポータブル」
    メーカー:HORI
    価格:850円
    視野角:90度


「プライバシーフィルター(PSP用)」
    メーカー:アスデック

    価格:1,380円
    視野角:60度



 PSP用のプライバシーフィルターは、PSPの液晶画面へ貼り付けることにより視野角を狭め、左右からの覗きを防止することができるフィルターだ。それと同時に、液晶画面を傷から守る液晶保護フィルターの役割も果たす。今回はサイバーガジェットの「CYBER・プライバシーフィルタ(PSP用)」と、HORIの「プライバシーフィルターポータブル」、そしてアスデックの「プライバシーフィルター(PSP用)」を用意した。「プライバシーフィルターポータブル」については第1回でレポートし、モアレの発生が気になる製品という結果になったのだが、現在販売しているものはモアレが発生しにくいように改良されているということで、再び検証することにした。また、第29回で一度レポートした「プライバシーフィルター(PSP用)」も比較対象として再度取り上げてみた。

◆ パッケージ内容をチェック

 「CYBER・プライバシーフィルタ(PSP用)」は視野角が60度、光透過率は90%、プライバシーフィルターにしては薄いというのが特徴だ。ただし、タブシールは用意されておらずシンプルなパッケージ内容となっている。「プライバシーフィルターポータブル」は視野角が90度、光透過率は約80%、そしてフィルターの表面はハードコート層で覆われているため傷が付きにくくなっている。フィルターの表面には色分けされたタブシールが貼り付けられており、保護フィルムを簡単に剥がすことができる。また、クリーニングクロスが付属しているのも嬉しい。「プライバシーフィルター(PSP用)」は視野角が60度となっている。光透過率は記述されていないが、後半で画面の明るさを比較しているのでそちらを参考にして頂きたい。フィルターの表面には傷を防止するハードコート処理が施され、粘着面側の保護フィルムにタブシールの代わりにセロハンテープが貼り付けられている。

「CYBER・プライバシーフィルタ(PSP用)」のパッケージ内容。タブシールなどは用意されていない 「プライバシーフィルターポータブル」にはフィルターに加えてクリーニングクロスが付属している こちらは「プライバシーフィルター(PSP用)」のパッケージ内容。フィルターの右中央にセロハンテープが貼り付けられている

 続いて、各フィルターのサイズ、やわらかさをチェックしてみよう。

 

「CYBER・プライバシーフィルタ(PSP用)」

「プライバシーフィルターポータブル」

「プライバシーフィルター(PSP用)」

縦幅

ほとんど差はない

横幅

ほとんど差はない

0.8mmほど小さい

厚さ

やや薄い

ほとんど差はない

やわらかさ

ほとんど差はない

硬い

◆ 装着してみる

 まず「CYBER・プライバシーフィルタ(PSP用)」だが、保護フィルムを剥がすためのタブシールが無いため、保護フィルムは少々剥がしにくい。指の爪を使って剥がそうとすると粘着面が汚れてしまうことがあるので、上手く剥がせないときは無理をせずにセロハンテープを使って剥がすと良い。粘着面の粘着力は十分で、フィルター自体もやわらかいため簡単に貼り付けることができる。貼り付けた直後は若干気泡が残ってしまったが、指で5秒ほど軽く押さえつけたところ、綺麗に消すことができた。

 「プライバシーフィルターポータブル」は、フィルター表面と粘着面の保護フィルムにタブシールが貼り付けられているので、スムーズに貼り付け作業を進めることができた。また、液晶画面へ吸い付くようにピタリと貼り付く粘着面のおかげで気泡はほとんど発生せず、3製品の中ではもっとも貼りやすいという印象だ。

 「プライバシーフィルター(PSP用)」については、粘着面側の保護フィルムにあらかじめセロハンテープが貼り付けられているため、無理なく保護フィルムを剥がすことができる。ただし、フィルターが硬めなうえに粘着力がやや弱いことから、液晶画面に気泡が残りやすかった。チリやホコリによって発生した気泡以外は、何日か経つと自然に消えることがあるのだが、液晶画面の外周部が浮かびやすいのでしっかりと指で押し付けて定着させよう。

各フィルターをPSPに装着した状態。左から「CYBER・プライバシーフィルタ(PSP用)」、「プライバシーフィルターポータブル」、「プライバシーフィルター(PSP用)」の写真だ

◆ 実際に使ってみる

 各フィルターを通して液晶画面を正面から見ると、全てのフィルターにおいて粒状のノイズが若干発生しているのがわかる。「プライバシーフィルターポータブル」は規則的なノイズとなっており、映像はくっきりしているのだが、画面のドットが少し粗くなったような見栄えだ。「CYBER・プライバシーフィルタ(PSP用)」と「プライバシーフィルター(PSP用)」は不規則なノイズで、映像が若干ぼやけたように見える。この不規則なノイズは、どちらかと言えば「プライバシーフィルター(PSP用)」のほうが少ないという印象だ。

 プライバシーフィルターの特性上、液晶画面の明度は若干落ちてしまうのだが、「プライバシーフィルター(PSP用)」は他の2製品に比べて少し暗めに見えた。また、以前レポートした改良前の「プライバシーフィルターポータブル」では縦縞のモアレが発生していたが、今回レポートした改良後の「プライバシーフィルターポータブル」については全く問題無し。もちろん、他の2製品でもモアレの発生は無かった。

PSPの液晶画面上半分に各フィルターを装着してみた。左から「CYBER・プライバシーフィルタ(PSP用)」、「プライバシーフィルターポータブル」、「プライバシーフィルター(PSP用)」の写真となっている。明度の変化とノイズの違いをチェックしてみて欲しい

 さて、HORIの「プライバシーフィルターポータブル」の視野角は90度、サイバーガジェットの「CYBER・プライバシーフィルタ(PSP用)」とアスデックの「プライバシーフィルター(PSP用)」の視野角は60度となっているのだが、実際の効果はどうだろうか。そこで、PSPの液晶画面に各フィルターを装着し、画面の明るさを最大にして約45度の角度から画面を覗くというテストを行なってみた。

 その結果、「CYBER・プライバシーフィルタ(PSP用)」と「プライバシーフィルター(PSP用)」は、画面が真っ黒になるとまではいかないが、明度はかなり落ちる。映像の全体像は薄っすらと認識できるものの、細部まではわからないという状態だ。「プライバシーフィルターポータブル」については見事に画面が真っ黒になり、何が表示されているのかほとんど認識することができない。プライバシーフィルターの効果が十二分に発揮されているようだ。今回はPSPの画面の明るさを最大にしてテストを行なったが、画面の明るさを下げることでさらにプライバシーフィルターの効果を高めることができる。最低の明るさに設定すれば、電車の座席でPSPを使っていても隣の人からは画面の内容を認識することはできなくなるだろう。

PSPに各フィルターを装着し、50cmほど離れた地点から約45度の角度をつけて上から見下ろすように撮影した。PSPの画面の明るさは最大となっている。左から「CYBER・プライバシーフィルタ(PSP用)」、「プライバシーフィルターポータブル」、「プライバシーフィルター(PSP用)」の写真


● 透明度が高くて貼りやすい! DS用液晶保護フィルター2製品を比較する

「液晶画面保護フィルム(ニンテンドーDS用)」

    メーカー:ロアス
    価格:オープン(購入価格:570円)
    任天堂ライセンス商品


・「液晶フィルターDS」」
    メーカー:HORI
    価格:850円
    視野角:90度
    任天堂ライセンス商品


 ロアスから発売されている「液晶画面保護フィルム(ニンテンドーDS用)」(以下、液晶画面保護フィルムDS用)は、99%以上の高透明度を実現したDS用液晶保護フィルターだ。本製品は、貼り付け作業をスムーズに進めるための工夫が随所に見られ、初めて液晶保護フィルターを使う人にオススメな製品となっている。また、これまでにレポートしてきたDS用液晶保護フィルターの中から、装着作業が簡単で使用感も良好だったHORIの「液晶フィルターDS」を取り上げ、「液晶画面保護フィルムDS用」と比較してみた。

◆ 外観をチェック

 「液晶画面保護フィルムDS用」は、ディスプレイ用とタッチスクリーン用のフィルターがセットになっている。これらのフィルターには色分けされたタブシールが貼り付けられており、このタブシールには保護フィルムを剥がす手順が記述されている。装着作業中にも手順を確認することができるというわけだ。さらに、フィルター表面の保護フィルムには「FRONT」という文字が薄っすらとプリントされており、裏表がひと目でわかるようになっているのも嬉しい。フィルターの表面には傷を防止するハードコート処理が施され、粘着面には貼り直しが可能な素材を使用している。

 HORIの「液晶フィルターDS」は、ディスプレイ用とタッチスクリーン用のフィルター、そしてクリーニングクロスがセットになっている。フィルター表面には色と形が異なるタブシールが取り付けられており、裏表を区別することが可能だ。それぞれのフィルターには、「液晶画面保護フィルムDS用」と同じくハードコート処理が施されている。加えて、ディスプレイ用のフィルターは反射低減効果のあるAR層でコーティングされている。粘着面はシリコン素材を使用しており何度でも貼りなおすことが可能だ。

 2製品のフィルターのサイズを比較してみると、ディスプレイ用フィルターについては「液晶画面保護フィルムDS用」よりも「液晶フィルターDS」のほうがひと回り大きく、ディスプレイ部のフチにピッタリとフィットする。タッチスクリーン用フィルターについては、「液晶画面保護フィルムDS用」のほうが「液晶フィルターDS」よりも横幅が0.5mmほど大きくなっている。縦幅についてはほとんど変わらず、フィルターの厚みや硬さもほぼ同等だ。

「液晶画面保護フィルムDS」のパッケージ内容である。ディスプレイ用とタッチスクリーン用のフィルターには貼り付け手順が書かれたタブシールが貼り付けられている。保護フィルムには「FRONT」という文字が確認できる こちらは「液晶フィルターDS」のパッケージ内容。ディスプレイ用とタッチスクリーン用のフィルターとクリーニングクロスが付属している

◆ 実際に使ってみる

 DSではディスプレイとタッチスクリーンに2枚のフィルターを貼り付けることになるのだが、タッチスクリーン側はヒンジに指が干渉してしまうため、フィルターの上下を指でつまんで貼り付けることが難しい。しかし、「液晶画面保護フィルムDS用」、「液晶フィルターDS」にはタブシールが用意されているので、これをつまみながら位置調整を行なうことができる。粘着面は2製品共に画面への吸い付きがよく、それでいて剥がしやすい。万が一貼り付け位置がずれてしまっても簡単に貼り直すことができ、非常に貼り付けやすいフィルターとなっている。

 「液晶画面保護フィルムDS用」のタッチスクリーン側は、タッチスクリーンとフィルターに上下合わせて0.5mmほどの隙間ができるが、左右はほとんど隙間が無い。タッチペンがフィルターに引っかかることはまず無さそうだ。「液晶フィルターDS」では、上下合わせて約0.5mm、左右合わせて約0.5mmの隙間が発生する。とはいえ「液晶画面保護フィルムDS用」と同じく、タッチペンがフィルターに引っかかるほどの隙間ではないので安心して使うことができる。

 それではまず、フィルター装着後の画質をチェックしていこう。どちらの製品もフィルターの透明度が高く、画面の明るさや色味は未装着時と変わらない。ただ、「液晶フィルターDS」はディスプレイ用フィルターに反射防止処理が施されているため、映り込んだものが全体的に青っぽくなり、若干ではあるが「液晶画面保護フィルムDS」より映り込みが目立たなくなった。タッチペンの操作感については、両製品共にペン先の滑りはスムーズで、タッチしたときの反応も未装着時との変化は感じられない。また、激しく擦っても傷が残ることはなく良好であった。

 今回チェックした「液晶画面保護フィルムDS用」と「液晶フィルターDS」は、フィルターの貼り付けやすさからフィルターの基本的な性能まで、ほとんど同等となっており、どちらを選んでも満足できるという印象だ。もし、ディスプレイの映り込みを少しでも低減したい、クリーニングクロスを持ち合わせていないという場合は「液晶フィルターDS」をチョイスすると良いだろう。

タッチスクリーンの上側にはヒンジが出っ張っているため、フィルターの上下を指で挟みながら貼り付けるのは少々難しい。タブシールをつまんで貼り付け位置を調整しよう 画面の約4分の1を残して右側にフィルターを装着してみた。写真左が「液晶画面保護フィルムDS用」、右が「液晶フィルターDS」だ。フィルターを通して画面を見ても、明度や色味の差は全く感じられない


● ボタンユニットを交換可能! 新機軸搭載のPS2用スティック

「RoydsStick.EX」

    対応機器:プレイステーション 2
    メーカー:トライ電子ジャパン
    価格:オープン(購入価格4,980円)
    セット内容:ROYDSSTICK.EX本体 / 8ボタンユニット / 4+1ボタンユニット
    SCEJライセンス商品


 株式会社トライ電子ジャパンが立ち上げたゲーム関連製品ブランド「ROYDS」の製品第1弾が、この「RoydsStick.EX」だ。「RoydsStick.EX」はPS2用のスティックタイプコントローラ。最大の特徴として、ボタン部分のユニットを交換して、8ボタンと4+1ボタンの2タイプに切り替えることが可能だ。初回版には4+1ボタンユニットが同梱されている。

◆ 外観をチェック

 白い外観の全体部分はプラスチック製。だが、レバーとボタン周りの天板は金属製となっている。スティックの手前側はゆるいカーブを描く形状になっており、白いカラーも手伝ってデザイン的に柔らかな印象を与えている。カラー的にもホワイトの薄型PS2にマッチすることが意識されているのだろう。

 サイズはHORI製のヘビー級ジョイスティック「REAL ARCADE PRO」を大とするならば中サイズ。ただし、ボタンユニット交換式の機構も手伝い、汎用的なサイズより若干大きめだ。レバー先端にあるボールの直径は標準的な3.5cm。レバーと一番近いボタンとの距離は短めの4cmほどになっている。

 「RoydsStick.EX」最大の特徴であるボタンユニット交換機能は、ユニットを交換することでボタン数が8ボタンのものと4+1のものに対応する。8ボタンのユニットはPS2の基本ボタン4つとL/Rの4ボタンをフォロー。多くのタイトルで使用できる、汎用性の高いユニット。代表的なところでは「ストリートファイター」シリーズや「鉄拳」シリーズのプレイなどに向いているだろう。4+1ボタンのユニットは基本4ボタンに加え、L1ボタンのみフォローしている。こちらは「バーチャファイター」シリーズや、「ソウルキャリバー」シリーズ、「ギルティギア」シリーズのプレイに向いている配置だ。

本製品最大の特徴である交換式のボタンユニット。8ボタンと4+1ボタンの2つのユニットを使い分けることができる。ユニットと本体をつなぐジョイント部の基板は外に出ているため、取り扱いには注意したいところ

◆ 実際に使ってみる

 これまでは格闘ゲームでもタイトルによって適したボタン数や並びが異なるためにスティックごと使い分けるようなことがあったが、「RoydsStick.EX」のユニット交換ではその悩みが解消されるのがまず嬉しい。ボタンはもう少しストロークが深いといいかなと感じるも、及第点の感触だろう。

 好印象の部分として最も大きいのは、実は全体の安定感。本製品の見た目から感じる印象よりも重量があり、操作時にも安定している。スティック裏の金属フタが重く、全体の剛性も外観の印象以上に良さそうな感触だ。交換式ボタンユニットの取替えも、手で引っ張りコネクト部からユニットを外し、押し込んで装着するだけとシンプル。ユニットの継ぎ目が多少気になる人もでるかなという心配があるが、継ぎ目の溝は小さく目立たないため、大きな問題にはならないだろう。

 逆に、残念なのがスティック部分。上下左右ともにストロークが浅く、そして重い。分解してスティック部分を見てみると、金属の板を押すタイプのスイッチ式であった。重さの印象はこの機構のためだろう。ストロークが浅いためレバーの戻りや跳ね返りなどの感触を気にする以前の感触になってしまっている。最も残念なのが本製品最大の魅力であるユニット交換がボタン部分のみであり、レバーは交換できないと言う点。いっそレバー部分に関してもユニット式にしてもらい、多少値が張っても質のよいオプションに交換できる、といった対応があれば、こだわりのあるユーザーも満足できたのではないだろうか。

フタを開けてスティック部分の機構をチェック。金属の板をレバーで押すタイプのスイッチになっており、このタイプのレバーは総じて感触が重い。設計上レバーのスイッチ部はコンパクトにする必要があったためだろうが、スイッチとレバーの距離が短くなっており、ストロークの浅さにつながっている
ボタンユニットの中身をチェック(左が6ボタン、右が4+1ボタン)。他のスティックと比べても大きめの基板が敷かれている。着脱式の特殊な機構のためだろう。ボタンと基板は、基板のネジを外しても取り外すことができず固定されている。メンテナンスは難しいだろう

 総括すると、ボタン部分の配置をユニット交換で調節できるというアイデアは非常に買える。ただし、スティック部分の煮詰めが“もう1歩”という感触はぬぐえない。このユニットでトラックボールや特殊コントロールパネルオプションが出てくれば、オールドアーケードゲームファン向けという点においてはまた話が変わってくるのだが……いろんな意味で非常に惜しいスティックだ。




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□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/
□HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
□トライ電子ジャパンのホームページ
http://www.tryele.jp/

(2006年2月1日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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