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セガトイズ「甲虫王者ムシキング ムシキング RCバトル」 「甲虫王者ムシキング バトルベンチャー」
今回は、アーケードの分野で変わらぬ人気を誇っている「甲虫王者ムシキング」のトイを2種類取り上げてみたい。「ムシキング」のトイは、セガのグループ会社であるセガトイズから多数発売されており(ぬいぐるみまで!)、絶えず気になる存在だったのだ。
数ある商品の中から、当連載のテーマであるe-Toyに近いものをピックアップしてみた。 ■ ツノとハサミどちらが強いか! 夢の対決を楽しめる「RCバトル」
「ムシキング RCバトル」のバリエーションは、現在「カブトムシ」、「コーカサスオオカブト」、「ヘラクレスオオカブト」、「ギラファノコギリクワガタ」、「マンディブラリスフタマタクワガタ」、「タランドゥスツヤクワガタ」の6種類が発売されている。 カブトムシとクワガタを操り、ツノとハサミで戦う夢のバトルをくり広げたかったので、「コーカサスオオカブト」と「ギラファノコギリクワガタ」をチョイスした。 パッケージには、RC本体とコントローラ、トレーニング用丸太の3点が収められている。取扱説明書は別紙としては付属しておらず、パッケージの背面にプリントされているだけだ。準備や操作が単純にして明快、ということを端的に表している。
カブトムシやクワガタの造型は、なかなかのできばえ。ボリュームたっぷりのボディに、ハサミや足の先端のディテールまでもが忠実に再現されている。虫好きなら惚れ惚れと、嫌いならゾッとさせられるクオリティだ。
カブトムシやクワガタへの電力の供給は、コントローラを通じて行なう。コントローラに単三アルカリ電池を4本入れたあとに、カブトムシやクワガタをセット。用意されたガイドを利用して正しくセットすると、赤色LEDが光り、自動的に充電が開始される。この状態で2分間が経過すれば、カブトムシやクワガタへの充電が完了する。
操作方法は、ごくシンプル。移動方法は、前進と後退、そして右回転と左回転の4種類。攻撃は、カブトムシならツノの上下移動を、クワガタならハサミの開閉と上下移動を行なえる。クワガタはハサミの開閉と上下への調整の2種類が可能なので、コントローラのボタンはカブトムシと比べると、1種類多く用意されている。 遊んでみたら、好印象。前進と後退はもちろん、前進しながら右へ旋回、あるいは後退しながら左へ回転、などの複雑な命令へも機敏に反応し、遊んでいて心地よい。加えて足の動きが実物のそれを思わせ、あたかも生命の火がポッと灯ったという印象すらある。 「RCムシキング」は、カブトムシやクワガタを意のままに歩かせるだけでも楽しいが、やはりツノやハサミを動かして遊ぶのが醍醐味だ。トレーニング用丸太は、ひとり遊びに最適だ。カブトムシのツノやクワガタのハサミで挟んで、擬似対戦を行なえる。カブトムシとクワガタの両方でトライしてみたが、面白さではクワガタに軍配が上がった。丸太をハサミでガシッとつかみ、高く掲げられるので、「さすが虫の王者だ!」と興奮させられる。かたや、カブトムシはツノとツノの間に丸太を通すのが難しく、いったん丸太を壁に押し付けるなどの手間が発生する。慣れればもっとスムースにできるようになるのだろうが、ダイレクトな楽しさを実感できたのはクワガタの方だった。 カブトムシとクワガタの対戦は、想像以上に楽しめた。ルールは特に定められていないようなので、独自に決めて遊ぶことにした。カブトムシのツノとクワガタのハサミの下にガイドが付いているので、これを利用して、先に相手を持ち上げて行動不能にしたプレーヤーが勝ち、となることにしたのだ。
しばらくは操作に慣れないから混戦が続くだろう、と予想していたのだが、カブトムシもクワガタもコントローラの命令に機敏に反応するので、イメージどおりのバトルを行なえた。カブトムシのツノと、クワガタのハサミが互いのガイドを狙い合い、ワクワクする駆け引きが展開したのだ。しばらくはガイドを中心に攻めていたのだが、互いのお腹の下にツノやハサミを入れても有効だと気づき、バトルはますます白熱。時間があればあるだけ楽しめる。そんな雰囲気だった。
■ ICチップからデータを読み込む「バトルベンチャー」
本体もカブトムシを模したデザインになっており、興味深く感じた。カブトムシの羽に当たる部分が開閉式になっており、これを開けて、左側にわざチップを、右側にムシチップをセットする。巨大なカブトムシの上に、小さなカブトムシを格納するアイデアに、童心をいたく刺激されるのだ。
電源を入れると、両方のデータが自動的に読み込まれ、ゲーム中で使えるようになる。
ゲームモードは、「ベンチャーモード」、「ムシじょうほうモード」、「ベンチャーきろくモード」、「せっていモード」、「対戦モード」の5種類がある。 メインとなるのが、「ベンチャーモード」だ。あみだくじのように広がるマップを歩きながら、遭遇したムシとバトルをする。バトルに勝てば、新たなわざを入手できたり、強さがアップしたりする。マップやバトルのようすは液晶画面に表示され、ムシの雄たけびが音声によって響き渡る。 バトルはムシ同士のわざの応酬で行なわれる。プレーヤーが先行となり、ダゲキ技とナゲ技のどちらかを選ぶ。選んだわざによって相手にダメージを与えることができ、先に相手のHPを0にした方が勝ちとなる。
個人的には、このバトルの評価は低くせざるを得ない。アーケード版「ムシキング」で確立した「ジャンケンの3すくみ」が生かされておらず、液晶画面に表示されるバトルの様子ともども、単調に感じたのだ。フィギュアに埋め込まれたICチップを読み込むアイデアが良かっただけに、期待を高く持ちすぎたのかもしれない。
個人的には最初に遊んだ「ムシキング RCバトル」の面白さが忘れられない。ちなみに「ムシキング」のトイとしては、2月23日に「そだてて! 甲虫王者ムシキング」が発売される。「星のカービィ」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」の作者である桜井政博氏が手がけた液晶ゲームだ。当然、こちらも発売されたらレポートする予定だ。
□セガトイズのページ
毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部) (2006年1月26日) [Reported by 元宮秀介] また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company.All rights reserved. |
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