高視聴率番組の出演者になれる! エポック社「東京フレンドパークII フレンドパークへあそびにいこう!!」
「東京フレンドパークII フレンドパークへあそびにいこう!!」 |
発売 |
エポック社 |
価格 |
7,329円 |
電源 |
単3電池×4(別売) 専用ACアダプター(別売) |
発売日 |
発売中 |
昨年末から今年の年頭にかけて、さまざまなトイショップの店頭で山積され、人気の高さを誇っていた商品だ。なぜここまで人気が高いかは、遊ばなくてもわかる。このアイテムは、TBS系で毎週月曜日に放送されているバラエティ番組「関口宏の東京フレンドパークII」を題材にした体感ゲーム。芸能人になり代わり、プレーヤー自身がさまざまなゲームに挑戦できるというのだから、番組ファンの目には「夢の商品」のように映るのではないだろうか。
人気の理由は、もうひとつ挙げられる。これが「体感ゲーム」のシリーズだからだ。体感ゲームとは、ゲームハードとソフトとコントローラが一体化したゲーム機。付属のAVケーブルでTVと接続するだけですぐに遊び始められる手軽さが受け、ふだんあまりゲームに触れない層にも好評を博している。家族で夕食をとりながら楽しむという番組特性と、手軽に遊べる新感覚のゲーム機という商品特性が絶妙にマッチしたためでもあるだろう。
■ 2種類のマットを並び替えて使用する
パッケージには、大きなマットが2種類と取扱説明書が収められている。AVケーブルはあらかじめマットに組み込まれているので、ごくごくシンプルな印象のあるセット内容だ。
2種類のマットは、その色合いから「赤マット」と「青マット」という名称が付いている。「赤マット」と「青マット」は挑戦するゲームの内容に応じて、フォーメーションAからEの5通りに並べ替えて使用する。基本的には両足で踏んでボタンを押すが、ゲームによっては手のひらでバンバン叩くこともある。従来の体感ゲームでは、コントローラを足で踏んで操作するものと、手で操作するものの両方が存在していたが、ひとつのゲームで足と手の両方を使用するケースは珍しい。プレイしてみると、ゲームに応じて足と手を切り替え、全身を運動させながら遊ぶ感覚が、いかにも「東京フレンドパークII」らしくてニヤリとさせられた。
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「赤マット」。左上にある箱状のものが、いわゆる本体部分にあたる |
「青マット」。左右の操作ボタンに加え、決定ボタンもついている |
「フォーメーションA」。もっとも多く使用する並べかただ |
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「フォーメーションB」。手と足を同時に使うときの並べかた |
「フォーメーションC」。ボタンをひたすら叩くときに並べかただ |
「フォーメーションD」。2人で息を合わせるときの並べかた |
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「フォーメーションE」。「スペシャルモード」で使う並べかた |
ゲームに応じて、足や手でボタンを押す。全身を使うので心地よい疲労感を味わえる |
ゲームを始める前に難易度を3段階から選べる。参加人数も最大4人まで登録することができる。
思わず笑みがこぼれてしまったのは、ゲームの前に欲しい賞品を選べる場面があったためだ。「ほほっー番組の楽しいところをきちんと再現しているのだな」と好印象。「ノートパソコン」や「かいがいりょこう」などの中から、筆者は「マッサージチェア」をセレクト。これ本当に欲しいのです(笑)。
場面は続いて、スタジオへ。司会の関口宏と渡辺正行が登場し、「東京フレンドパークへようこそ!」と本人のボイスで話しかけてくる。これも楽しい演出だ。
ゲームはぜんぶで10種類あり、ランダムで5種類がセレクトされる仕組みだ。ゲームが開始される前に、その概要と「赤マット」、「青マット」の使用方法が紹介される。使用方法はアニメーションで表示され、アイコンの形によって足を使うのか手を使うのかがわかるようになっている。
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もっとも基本的なモード「TFP2モード」。番組参加の気分を味わえる |
ゲームの最初にほしい賞品を選択。この仕掛けが楽しい |
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司会は関口宏と渡辺正行。おふたりの肉声も聴ける |
ゲームの最初に「赤マット」、「青マット」の操作方法が紹介される |
■ “手ごたえがある”が「味」になっている
最初に登場したゲームは「ウォールクラッシュ」。トランポリンで高くジャンプして、壁に張り付き、その高さを競うゲームだ。「東京フレンドパークII」を代表するゲームといっても過言ではないだろう。
挑戦してみると、いやはや難しい。助走は足を激しく動かさないとスピードが出ないし、ジャンプのタイミングはほんの一瞬しかない。TVで見る限りではとても簡単そうな競技に思えて、失敗している芸能人の姿を「わはは」と笑っていたのだが、これならしょうがないと深く納得する。失敗すると関口宏と渡辺正行の両名から「ジャンプのタイミングがおそかったかな」などとアドバイスが出されるので、これを参考にトライしてみるといいだろう。
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「ウォールクラッシュ」。まずは走って勢いをつける |
ジャンプして壁に張り付いたあとは、さらに上によじ登る |
2番目のゲームは「パニックリンゴスキー」。矢を放ってリンゴを落とし、落ちてきたリンゴをキャッチする。本来は矢を放つプレーヤーと、リンゴをキャッチするプレーヤーは分かれているのだが、1人で遊んだときは前半戦は矢を放ち、後半戦はリンゴをキャッチするというふうに絶妙にアレンジされている。全身を使用する「ウォールクラッシュ」とは異なり、プレイ感覚はどちらかといえばシューティングゲームやアクションゲームに近いので、こちらは楽勝。黄金の金貨を手に入れた!
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「パニックリンゴスキー」。矢で落としたリンゴをキャッチする |
目標をクリアできると、ごほうびの金貨が手に入る |
3番目の「ストリートブザービーター」は、これまでと比べると、複雑なルールを持ったゲームだ。巨大なバスケットボールを高く飛ばし、パスをくり返しながら3か所の網目を通過させ、最後にゴールへボールを叩きこむ。なにしろボールが大きいので、網目を通過させるだけでもひと苦労。ゴールには数回トライするものの、タイミングが合わず失敗……。
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「ストリートブザービーター」。バスケットボールをコントロールする |
ボールを3カ所の網目に通したあとは、ゴールを狙う |
4番目の「クイズ! ボディ&ブレイン」は、クイズゲーム。マットの上でダッシュをして、規定スピードを出すと回答権が得られるという内容。「クイズなら得意だよ!」と勇んで挑戦してみたものの、これがまたまた難しい。回答は選択式なのだが、まぎわらしい引っ掛け回答がたくさんあり、ダッシュして息切れしている身には非常に厳しい(笑)。
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「クイズ!ボディ&ブレイン」。回答の前にまずは走る |
用意された回答には、怪しげなものが多いので、迷わされる |
5番目のゲーム「ハイパーホッケー」は、ホンジャマカの恵俊彰と石塚英彦の両名とエアホッケーで戦う。ラケットは左右へ動かすだけでなく、前へ打ち出して強いアタックをくり出すことでき、これが勝敗の決め手となる。
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「ハイパーホッケー」。前半戦は石塚英彦と対決 |
後半戦は恵俊彰と。自らミスをすることも多いので、落ち着いて挑もう |
すべてのゲームを終えたら、最終ゲーム「ビッグチャレンジ」に挑戦する。手に入れた金貨をダーツと交換して、回転するパネルに投げつける。当然のことながら、パネルの大半はおなじみの「タワシ」で占められており、爆笑を生みやすい仕組みになっている。
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「ビッグチャレンジ」。ダーツを投げて希望の賞品を射止める |
ダーツがグレーの部分に当たると、「タワシ」が当たってしまう |
遊んでみた感想は、「意外と難しい!」だった。体感ゲームは「ゲームにあまり触れていない人も遊ぶ商品」という特性のため、難易度は低めの場合が多いので、このチューニングは驚きを感じたのだ。しかし、その理由もすぐにわかった。「東京フレンドパークII」は、参加する芸能人がゲームに挑戦して、力を合わせたり、難しさに四苦八苦したりする様子を眺めるのが醍醐味の番組だ。つまり、このゲームではプレーヤー自身が芸能人になりきって四苦八苦できるように配慮されているわけだ。確かに、あらゆるゲームを簡単にクリアできるようでは、「東京フレンドパークII」の味わいは出ない。
モードは、番組を体験できる「TFP2モード」のほか、2人~4人で遊べる「対戦モード」、好きなゲームを自由に遊べる「フリープレイモード」がある。
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「フリープレイ」。選択が可能なので、ゲームの練習ができる |
「たいせんモード」。対戦向きの3種類のゲームで腕試し |
「スペシャルモード」は、特別番組と銘打たれ、4種類のスペシャルゲームが追加される。「ブローガン・ファイター」は、上下に動く風船を吹き矢で射抜く。「ピザ・キャッチャー」は、ピザを投げ、壁に描かれたキャラクタの口の中に入れる。「フライング・バーガー」は、ハンバーガーを飛ばし、回転する容器の中に落とす。「フラワーボール」は、ボールを転がして、遠く離れた花の中に入れる。たっぷり遊びたいときは、「スペシャルモード」を選択するといいだろう。
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「スペシャルモード」。特別番組なので、ゲームの種類が多い |
「フライングバーガー」。容器の中にハンバーガーを収める |
「フラワーボール」。花の中央にボールを落とす |
ひと通り遊んでみて感じたのは、番組の大ファンでも深い満足感を得ることができるクオリティの高い商品だ。
(C)TBS (C)2005 EPOCH CO.,LTD. (C)SSD CO.LTD
□エポック社のページ
http://www.epoch.gr.jp/
□「東京フレンドパークII フレンドパークへあそびにいこう!!」のページ
http://epoch.jp/taikan/tfp2/index.html
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(2006年1月19日)
[Reported by 元宮秀介]
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