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フェローシップクエストは、新たなクエストが追加されただけでなく、レベル上限も開放され、不具合の修正も行なわれている。デュナミスは、「デュナミス-ボスディン」、「デュナミス-ザルカバード」の実装から、実に1年半ぶりの新エリアの拡充となる。今回実装された「デュナミス-バルクルム」、「デュナミス-ブブリム」、「デュナミス-クフィム」は、最大36人規模と、既存のデュナミスに比べて若干小規模になっており、これまで通り、デュナミス特有のレアアイテムに加え、いわゆる「レリック」と呼ばれるジョブ専用装備も入手できるようだ。 また、開発に余力が生まれてきたのか、比較的見送られがちだったジョブ関連のアップデートも行なわれているのも見逃せない。今回フォーカスされたのは竜騎士と獣使い。両者ともペットと共に戦うトリッキーなジョブだけに、付加価値の付いた武器や防具の追加だけでは調整が難しいと判断したのか、アビリティの調整という抜本的な対策が取られた。 中でも竜騎士は、2時間に1度しか使えないジョブ固有のアビリティが、「コールワイバーン」から「竜剣」に変更され、「コールワイバーン」はそのまま横滑りで竜騎士専用の20分アビリティとして維持。純粋な性能強化が行なわれた。 「竜剣」は、効果時間中、飛竜の力を借りて、竜騎士自身のHPやTP、攻撃力、命中力を一時的に強化するというもので、さらにジャンプ系のアビリティも「竜剣」の効果時間中に限り、敵の防御力ダウンやTPを減らすといった追加効果が付与される。いざというときに活躍する本来の機能を備えたジョブアビリティといえそうだ。 一方、獣使いは、今回の目玉要素のひとつであるMPK対策に付随した仕様変更となっている。具体的には、獣使いのアビリティ「よびだす」使用時の経験値ペナルティがなくなり、「いたわる」にリジェネ系の効果が付与されたというもの。これにより獣使いは、経験値ペナルティを気にせずに「よびだす」でペットを出しっぱなしにしたまま戦闘に参加できるだけでなく、「いたわる」の機能強化で従来よりペットの“持ち”も良くなる。獣使いユーザーもびっくりするほどの性能強化である。 ただし、単純に喜べないのは、MPK対策により、獣使いのプレイスタイルそのものに大きな変容を迫られたことだ。今回施行されたMPK対策は「生息域を離れたモンスターは、その目標を失ったとき、その場に消える」というもの。ソロプレイを得意とする獣使いは、自分のレベルに合ったモンスターを操り、安全な場所で他のモンスターと戦わせ、後半ペットモンスターの魅了を解き、最終的にまるまる漁夫の利を得る形で経験値を稼ぐプレイスタイルが主流になっている。 言うまでもなくモンスターの生息域外での活動が前提になっているわけだが、MPK対策が施行されたことにより、ペットモンスターの魅了を解くアビリティ「かえれ」が、そっくりそのままMPK対策のルールに適用されてしまった。わかりやすくいうと、生息域外で「かえれ」を使うとモンスターが消えてしまう。文意があいまいなので、実際に何度か試してみたが、生息域らしきエリアから少しでも離れて「かえれ」を使うと、確かにポップするのと逆の処理でその場から消えていなくなってしまう。
実際にはエリアから消失したわけではなく、もとの生息域に戻るだけだが、遠隔地で戦った場合、いちいち取りに行く手間が発生する。今回の獣使いの強化は、パーティープレイ参加への提案とも判定できるが、個人的には獣使いのソロプレイは多少シビアにはなるが維持しうるレベルだと思われるし、「よびだす」ペットの利便性が高まった分、ジョブの魅力が増した印象がある。新たなプレイスタイルを模索していきたいところだ。
□スクウェア・エニックスのホームページ (2005年12月13日) [Reported by 中村聖司]
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