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会場:ディファ有明
【シャドウ・ザ・ヘッジホッグ】
価格:7,140円
パンクラスとのタイアップ企画は以前にも行なわれており、主人公の「シャドウ」がプレゼンターとして登場したことがある。今回、12月4日にディファ有明で行なわれたパンクラスの興行では、シャドウだけでなく、セガR&Dクリエイティブオフィサーの中裕司氏と、セガ スタジオUSA部長の飯塚隆氏もリングに上がった。 今回の興行では全9試合が行なわれ、このうち前半2試合を除く7試合で「パンクラスism」の選手が登場。「パンクラスism」主催の興行と銘打たれている。中でも第3試合で、デビュー戦となった川村亮選手の試合は、観客の注目度も高く、またかなりの打ち合いになったことから、一番の盛り上がりを見せていた。 シャドウが最初に登場したのは第6試合の後。第5試合が出血のためにドクターストップがかかるという壮絶な打ち合いで会場が沸き、第6試合は空手エキシビジョンとして、空手の型や演舞が張り詰めた空気の中で披露された。熱して冷めてという微妙な会場の雰囲気の中だったが、シャドウが登場すると一転、会場からは大きな笑い声が。以前にもパンクラスファンの前に姿を見せているだけに、「また妙なのが出てきたな」と思われているのかもしれない。何にせよ、なかなかノリのいい観客で、見ていた記者も一安心。
最後の試合が終了した後、ふたたびシャドウがリング上へ。試合に勝った伊藤崇文選手に、賞品の目録(ゲームソフト10本)を手渡し、握手を交わした。さらに伊藤選手が退場後も、ロープに足をかけて手を振ったりと、退場前の観客にアピール。その後、中氏と飯塚氏もリングに上がり、記念撮影が行なわれた。
中氏と飯塚氏という開発陣のトップのおふたりが揃っているということで、会場で少し話を伺ってみた。飯塚氏は普段はサンフランシスコで仕事をしているが、今回のパンクラスのイベントのために帰国したそうだ。 パンクラスでのプロモーションとなったものの、中氏と飯塚氏は「格闘技は今まで縁がなかった」そうで、実際に会場で見てみるまではやはり心配だったようだ。結果的には杞憂といっていいほどうけがよく、中氏も「最初ちょっと場違いかなと思ったけれど、パンクラスの赤と黒のデザインにマッチしていて、パンクラスのイメージキャラクタみたいでしっくりおさまってよかった」と予想以上の成果に喜んでいた。 飯塚氏も生で見たパンクラスを気に入った様子で、全ての試合を見終わった後に「物足りないね、もう一試合見たい」と言っていたとか。「ソニックとプロレスというのは今まで縁がなかったので、今回は本当にいい機会になったと思います」と、クリエイターとしても新たな刺激を受けている様子だった。 そうなると気になるのは、やはり「シャドウがリングで戦うことはないのか?」という素朴な疑問。「ソニックとシャドウのエキシビジョンマッチなんていかがですか」と真っ直ぐな質問を中氏にぶつけてみると、「うーん、それはどうかなあ。シャドウ、やってみるか?」と隣のシャドウへ。一瞬躊躇したようにも見えたシャドウだが、ファイティングポーズでやる気を見せていた。 今後の展開について飯塚氏は、「シャドウはソニックとの差別化を特徴としています。ソニックではできないプロモーション展開を彼にやってもらいたいです。今までソニックを遊んだことのないユーザーさんにも楽しく遊んでもらえるソフトになっています。是非遊んでください」とコメント。飯塚氏は取材の中で、ソニックとの差別化ということを強調していた。「ソニック」シリーズの新たなステップを目指して開発した作品になっているようだ。 中氏からは、「子供たちからハガキをもらうんですが、ソニックに銃を撃ってくれという声が多かったんですよ。ソニックで銃を撃つわけにはいかないけれど、シャドウなら撃ってもいいかな……と思って始めたゲームなんです」という裏話も飛び出した。ソニックよりも少し大人っぽいイメージのシャドウだが、実は今の子供たちのヒーロー像に合わせたキャラクタとして作られているのかもしれない。
最後に中氏は、「来年はソニック15周年なので、プロモーションも面白いことをやっていきたいと思います。『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』は、シャドウ自身の謎に迫れる非常に面白いゲームになっていると思います。自分の行動によって先が変わってきたりするので、プレイした方が自分の思いで、どういったシャドウにしていくかを楽しんでもらえると嬉しいです」とファンへメッセージを送った。
(C)SEGA CORPORATION,2005
□セガのページ (2005年12月5日) [Reported by 石田賀津男]
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