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パンクラスは、'93年に設立された格闘技団体。元新日本プロレス(当時「藤原組」)の「船木誠勝」選手、「鈴木みのる」選手らが中心メンバーとなって発足。ルール、アマチュアジムの運営、道場ごとの色分けなど、変遷する総合格闘技の流れを取り込みつつ興行団体として着実に歩みを進め現在に至る。コアなファンを多数擁することでも知られており、今回の後楽園ホール大会も主催者発表で2,000人が詰め掛ける盛況となった。
「シャドウ」が登場したのは、第6試合とメインの第10試合。大会は、第1試合からデビュー戦のジミー明成選手(チーム玉海力)が秒殺される激しい幕開け。第4試合に至っては、山本“KID”徳郁選手ひきいる「KILLER BEE」所属の小路伸亮選手が登場するや、西側の応援団から強烈な野次が飛ぶありさま。「この雰囲気で『シャドウ』が登場して大丈夫かなぁ……」などと心配になる。
そんななか、プレゼンターとして花道奥からリングに向かって颯爽と歩みよるシャドウ。ネガティブな反応はなく、観客席はむしろ興味津々といったふう。リングサイドに足をかけるシャドウ。「大きなアタマがロープにひっかかりそう。どうやって入……って、ロープ乗り越えちゃったよ!!」と、いきなり記者を驚かせる。
ぶっちゃけ着ぐるみは本当に動きづらくてしかたないわけだが、そんな周囲の心配を他所に「いや別に、何も問題ないっすよ?」とばかりロープに足をかけてヒョイヒョイとリング内に着地してしまったから凄い。直後が休息時間ということもありホール内の空気も明るく一変。わずかな時間ではあったが、軽快な演舞で来場者に十分アピールできていたようだ。
ポアイ菅沼選手は無名ながら総合で目を見張る実績を重ねてきており、ランキング1位の野地選手に対し随所で効果的なムーブを見せていく。フィニッシュは三角絞めでポアイ菅沼選手が見事勝利(公式記録:1R 3分12秒 1R 3:12 ギブアップ)。両選手が健闘を称えあうなか、プレゼンターとしてシャドウが再び登場。トロフィーを贈呈し、劇的なフィナーレに華を添えていた。
次なるシャドウの舞台は、12月4日に開催される「パンクラス SPIRAL TOUR 最終戦」ディファ有明大会。詳細はパンクラス公式サイトに記載されているので、興味がある人はぜひとも足をお運びいただきたい。
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□セガのページ (2005年11月7日) [Reported by 豊臣和孝]
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