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価格:6,090円
PSP用「TALKMAN」は、PSP上部に装着したマイク(ソフトに同梱)にプレーヤーが音声で指示すると、CGキャラクタのマックスが他の言語で話してくれるというコミュニケーションソフト。日本語、英語、中国語、韓国語の4つの言語に対応しており、翻訳機能のほかにも聞き取りや発音などをチェックするゲームモードも用意されている。 イベントでは、各言語ごとにひとりずつのコンパニオンが店頭に出て、スタッフとともに「TALKMAN」のデモプレイを実施。それぞれPSPを手に持ち、お互いの言語に変換しながら会話をしていた。いつも話している日本語が簡単に外国語になり、マックスのアクションを交えて相手に伝えられる様子を見ているだけで、思わずこちらも笑顔になってしまうほど面白さが伝わってくる。
こういったシーンはテレビコマーシャルでも面白く再現されているが、同社のスタッフによると、予想以上に問い合わせが多いという。旅行代理店や外国語教室などは使い道も想像できるが、ほかにも営業活動で使ってみたいという企業もあるという。これらの展開と合わせて、今後もプロモーション活動を続けていきたいとしている。話が進んでいけば、意外なところで「TALKMAN」が見られることになるかもしれない。
本作の一番の魅力は、PSPの大きな画面にあるという山本氏。「マックスは喋るだけでなく、笑ったり泣いたりという感情をユーザーが指定できます。これは『喋るゲーム』ではなくて、『見せるゲーム』。コミュニケーションのきっかけツールです」という。実際に初めて上海に持って行って、公園で「駅はどちらですか?」という言葉で試したときは、見せた女性が大喜びで、あっという間に5、6人に囲まれたそうだ。PSPの珍しさも手伝ってのこととは思うが、喋りにあわせたマックスのアクションが目を引く証拠といえるだろう。 翻訳機能が注目されているソフトだが、この点については「翻訳機を作ろうと思ってはいません」と一言。会話のきっかけを作るツール、という点を重視していることを強調した。ただ結果的には3,000語が収録されていることから、「実用的でもある」と付け加えた。3,000語というと少ないような気もするかもしれないが、使ってみるとかなりのシチュエーションをカバーしており、ちょっとした要件を伝えるだけならば、大抵はこなせそうだ。 具体的には、日本語で「トイレ」というだけで、「トイレはどこですか?」という文章が候補として出てくる。それを選ぶと、マックスが他の言語で話してくれるという仕組みで、話したことをそのまま翻訳するというよりは、マックスに指示をして喋らせるというイメージ。また使用頻度が多い文章はブックマークとして保存でき、すぐに呼び出して使える。 ゲーム的な使い方としては、発音の正しさをチェックする「発音ゲーム」がオススメという。普通にひとりで遊んで発音の練習としても使えるが、飲み会などの席で、多人数で評価の良し悪しを競うのも面白いそうだ。また日本語から他言語だけでなく、他言語から日本語への変換も可能なので、外国の人に日本語の発音ゲームを遊んでもらっても楽しそうだ。
山本氏自身も旅行好きだそうで、旅先で電子辞書を使うこともあったそうだが、意味が伝わるだけで、どこか物足りなさを感じていたという。「あったら嬉しい、と思うものを作りました。『TALKMAN』は色々なシチュエーションが設定されていますが、それにこだわらず、自分なりに使い方を考えてみてください」と、「TALKMAN」への期待を語った。
(2005年11月17日) [Reported by 石田賀津男]
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