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12月稼動予定のアーケード向け対戦アクション「超(スーパー)ドラゴンボールZ」が注目を集めるなか、さらに畳みかけるように同社が出展してきた新作は、人気コミック「キン肉マン」シリーズをモチーフにした対戦格闘ゲーム「キン肉マン マッスルグランプリ」。 今さら説明するまでもないと思うが、「キン肉マン」は'79~'87まで週刊少年ジャンプに掲載された人気コミックで、TVアニメや「キン肉マン消しゴム(キン消し)」が大ヒットするなど、文字どおり子供たちのハートをわしづかみにしたメジャー作品。今年で25周年を迎え、現在は週刊プレイボーイ誌上に「キン肉マンII世」が連載されている。 本作はアーケード向けの完全新作として作られたもので、キン肉マン、テリーマン、ロビンマスク、ラーメンマンなど原作やTVアニメでおなじみのキャラクタが多数登場。今回はまだ発表できないが、かつて友情を育んだ仲間たちだけでなく、悪魔超人や残虐超人たちもきちんとフォローされている。キャラクタの3Dモデルは、筋肉(マッスル)を中心にややリアルタッチで描かれているのが印象的。コスチュームの再現度なども含め、原作のイメージを損なうことなく上手くアレンジされている。 操作系は、8方向レバー、打撃、組み(投げ)、必殺技、ガードの各ボタンで構成されている。打撃はボタンを連打するとコンボ攻撃に発展。打撃、組みは同時にレバーを入力した方向により技が変化。必殺技は“テンションゲージ”を溜めることで使えるようになる。ゲージをストックすることで、より強力な必殺技が使用可能。ダメージの大きさはもちろん、原作のイメージを忠実に再現したモーションには、思わず「おぉ!」と声をあげてしまうこと間違いなし。「キン肉ドライバー!」などとボイスによる絶叫演出も入るあたり、キャラクタゲームのツボがきちんと押さえられている。 ガードボタンは、押しっ放しの状態で打撃を完全防御。防御コマンドを入力することで、打撃をかわしたり組みついてきた相手を弾きかえすといったことも可能。このあたり、対人戦ではタイミングを含めた“読み合い”が非常に熱い。一般的な3D対戦格闘ゲームは打撃中心の攻防に陥りがちだが、本作は“組み(投げ)技”が使いやすいため、打撃を織り交ぜつつバランスよく攻撃を組み立てたほうがペースを握りやすいようだ。
攻防の両面で操作系がスッキリと整理されており、子供から大人まで誰でもすぐに馴染める作りが好印象。かつて「キン肉マン」で胸の炎を焦がしていた世代はもちろん、「II世」で興味を持った人、さらにはまったく知らない対戦格闘ゲーマーにも十分アピールする内容といえる。稼動予定は2006年春。
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□バンプレストのホームページ (2005年10月26日) [Reported by 豊臣和孝]
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