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【連載第194回】 あの、おもちゃを徹底レポート




生活空間をレーザー光線で照らす!
グローテックインターナショナル「レーザーポッド」

「レーザーポッド」
発売 グローテックインターナショナル
価格 12,600円
電源 専用ACアダプタ (同梱)
   アルカリ単3電池×3本 (別売)
発売日 発売中



 先週に引き続き、ライトテラピーのグッズをレポートする。前回紹介したバンプレストの「PALETTE(パレット)」シリーズは、それぞれ2,000~3,000円程度の価格帯で、手軽に買えるものだった。しかし、今回の「レーザーポッド」 は、ヒトケタ違う。何と12,600円もするのだ。「リラクゼーションのグッズが1万円以上もするなんて……」と戸惑いを感じるが、逆に「1万円もするのだから、きっと美しい光が照射されるのだろう」という期待も沸いてくる。

 商品概要をチェックすると、開発には、カルティエやイッセーミヤケなどの有名ブランドとの仕事を手がけた照明アーティストのクリス・レヴィン氏が深く携わっている。また、本体から照射されるのは、レーザー光線とのこと。ますます期待が募ってくる。


レーザーとLEDで光を照射する

 パッケージには、本体、小さなドーム、大きなドーム、オーロラレンズ、専用ACアダプタが収められている。「レーザーポッド」本体は、当然のことながらレーザー光線を照射するユニット。小さなドームと大きなドーム、オーロラレンズの3つは、レーザー光線に変化をつけて、さまざまな色や形の光を楽しむためのアイテムとなっている。

 本体は、金属パーツで構成されており、堅牢な印象だ。上部の中央には、大きなクリスタルがあり、その周囲には光を天井や壁に投影するための反射板がある。クリスタルの中には、ブルーとディープブルー、そしてパープルの3種類の光を映し出すLEDが収められている。クリスタルの下部には小さな3つの穴が設けられており、これがレーザー光線の照射口となっている。

 本体の背面には、電源スイッチとACアダプタの差込口がある。目を奪われたのが、「CAUTION!」というモノモノしい注意書きのマーク。電源をオンにしているときにクリスタルを覗きこむと、光の強さによって目を痛める恐れがある……とのこと。うわわ~大丈夫かいな、と少々心配になる。

 前述の通り、本体への電源供給には付属のACアダプタを使用するが、電池を使用することも可能。本体下部の電池カバーを外すと単3アルカリ電池を3本セットすることができる。

「レーザーポッド」のパッケージ。アダルト層を意識したデザインだ 本体。シルバーのボディに小さいロゴマークがあしらわれている 「レーザーを直視しないように」という旨の注意書きが添えられている
中央にあるのがLEDを内蔵したクリスタル。その下にわずかに見える穴からレーザーを照射する パッケージの小さい方のドーム。少し色が入っている 小さい方のドームを本体に装着したところ
こちらは、大きな方のドーム。色は小さい方のドームに比べ少し薄く、パールっぽい雰囲気 本体に大きなドームを装着したところ。本体より長くのっぽな雰囲気に早変わり 付属のACアダプタ。電池でも動作可能

オーロラレンズ オーロラレンズを装着



気分に応じた多様な光を楽しめる

 「レーザーポッド」の使い方は、大きく分けてふたつある。ひとつ目は、発光モードの切り替え。本体背面にあるスイッチを押すと、“発光モード1”と“発光モード2”に切り替わる。“発光モード1”は、レーザー光線3本と、クリスタルに内蔵されたLEDが同時に点灯する。“発光モード2”は、レーザー光線のみの点灯となる。

 ふたつ目の使い方は、本体に小さなドームや大きなドーム、オーロラレンズを乗せること。それぞれで独自の光を鑑賞することができる。

 夜になるのを待ち、部屋の電気をすべて落としてから、試してみることにした。「レーザーポッド」をリビングルームのテーブルの上に置く。スイッチをオンにすると、“発光モード1”になり、光が照射された! 天井に目をやると、ぼんやりとした青い光が広がり、その間を鮮やかな赤い小さな光が動き回っている。赤い光は、複雑な幾何学模様を描き続け、つねに変化している。例えるなら、青い星雲に瞬く赤い星だろうか。青い光はややぼんやりとしているが、赤い光は非常にシャープに投影されている。さすがはレーザー光線。

 本体に目を向けると、放たれている光の強さに驚いた。遠巻きに見ているだけで、光の強さが伝わっている。

 スイッチをさらに押して“発光モード2”にすると、赤いレーザー光線だけになった。個人的に“発光モード1”は夜空を思わせ、気持ちがやわらぐのを感じたが、“発光モード2”はシャープなレーザー光線の軌跡が目立ち、高揚させられた。光を切り替えることで、異なる情感を味わえるわけで、これは面白く感じた。

発光させたところ。光量の多さが伝わるだろうか 暗闇の撮影のため、光がほとんど映りこんでいないのだが、実際は天井に青い光が大きく広がり、赤い光が細やかに動いている


 ひと通りの発光を楽しんだので、今度は本体にレンズやドームを使用してみた。レンズを乗せると、投影される光が波紋のようになり、通常の発光モードとは違った光を楽しめた。

 思わず見とれてしまったのが、小さなドームだ。小さなドームをかぶせると、これまでとは異なり、天井や壁に光は投影されない。その代わりドームの中で光が瞬き、青い光や赤い光が美しく舞うのだ。青い光が煙のようにも見える。いうなればスノードームならぬ、ライトドームだ。

 大きなドームは、小さなドームとはまた違う。ドームのサイズが大きい分、ドーム内部に反射される光は目立たなくなり、その分ドーム全体の光の色合いがよくわかる。このほかにも、本体に水を入れたコップを乗せたり、タバコの煙をくゆらせて煙に光を映したり、と工夫次第でいろいろな楽しみ方ができる。

ドームに映る青と赤の光。蛍光灯の下でも、この美しさだ 小さなドームを乗せて、“発光モード1”にした “発光モード2”にすると、赤一色の輝きになる
大きなドームは、また違った楽しさがある ドームの中で、赤い光が不規則に動いている タバコの煙に投影するなど、いろいろな楽しみ方がある


 前回紹介したバンプレストの「PALLET」シリーズと比べると、あちらは手ごろな価格の入門シリーズ、「レーザーポッド」は値は張るが相応の本格派、と分類することができるだろう。

 疲れた心身をほぐしたい人、恋人との夜をもっと楽しく過ごしたい人、あるいはあまり寝付けない人などはこれらのグッズを購入して、暮らしの中にライトテラピーを取り入れてみてはいかがだろうか。


□トミーのページ
http://www.tomy.co.jp/
□グローテックインターナショナルのページ
http://www.tomy.co.jp/group_company/grow_tec/
□「レーザーポッド」のページ (英文)
http://www.laserpod.com
□「レーザーポッド」のページ (和文)
http://www.tomy.co.jp/gti/laserpod/


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(2005年9月8日)

[Reported by 元宮秀介]


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