カードをスキャンするといろいろな遊びが生まれる! セガトイズ「テレビとお茶札 お茶犬『ほっ』と生活」
「テレビとお茶札 お茶犬『ほっ』と生活」 |
発売 |
セガトイズ |
価格 |
7,329円 |
電源 |
アルカリ単3電池×4 (別売) |
発売日 |
発売中 |
現在少年少女のあいだで、カードスキャンを利用したゲームが大流行していることはご存知だろう。このジャンルは目下のところセガの独占市場であり、男の子向けの「甲虫王者ムシキング」と、女の子向けの「おしゃれ魔女ラブandベリー」がそれぞれ受けに受けている。
筆者としては、このシステムを採用した家庭用のトイがいつ登場するだろう、と注目していたのだが、ついにセガの関連会社セガトイズが発売した。タイトルは「テレビとお茶札 お茶犬『ほっ』と生活」。そう、あのお茶犬が登場するコミュニケーションゲームだ。商品の成り立ちは、AVケーブルを使ってTVと接続すればすぐに遊べる、いわゆる「体感ゲーム」の流れにある。子供たちから根強い支持を得ている「カードスキャン」と「体感ゲーム」の2大アイテムが融合した商品でもあり、ますます注目度が高まる。
■カードはストレスなく読み込める
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「テレビとお茶札」のパッケージ |
パッケージに収められているのは、本体とカード、そしてAVケーブルの3種類だ。
本体は、お茶犬のリョクのフィギュアがあしらわれ、A、B、Cのボタンは湯飲みのデザインになっている、という凝りよう。眺めているだけで、お茶犬ののんびりとした世界に引き込まれるようだ。
用意されたカードは、ぜんぶで50枚。サイズは、通常のトレーディングカードと同じサイズなのでなじみやすい。50枚のカードは、すべて異なる絵柄と機能を持っており、ダブりがない。
さて、カードが50枚もあれば、収納場所が必要になってくるが、それもよく考えられている。お茶犬のついた本体は、お茶っ葉を入れる缶に似たデザインになっている。お茶犬のついた本体は「ふた」に該当し、これをはずすことで、缶の中にカードをしまえるのだ。
本体がお茶っ葉の缶を模したデザインであることも楽しいが、お茶っ葉代わりのカードを入れられるアイデアも秀逸だ。
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本体。お茶犬リョクのフィギュアが可愛らしい |
3種類のボタンの手前にカードを読み込むスリットがある |
背面には、電源スイッチを差す端子や電源スイッチがある |
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カードは、収納ケースにしまえる |
本体と収納ケースをつなげると、お茶っ葉の缶のよう |
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カードのスキャンに成功すると、画面から「ピッ」という音が鳴る |
カードをスキャンする方法は、ごくごく簡単だ。カードの表面の下部には、データを記録したバーコードがプリントされている。これを本体に設けられたスキャンスリットに通すと、スキャニングが完了し、ゲームの画面にさまざまな反応が起こる。スキャンニングの精度は優秀で、カードをよほど乱暴に扱わない限り、データは着実に読み取られる。おかげでプレイ中ストレスを感じることはなかった。
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50種類あるカードは、機能ごとに色分けされているので、それがどんなカードなのかわかりやすい |
本体にアルカリ単3電池を4本セットし、付属のAVケーブルでテレビと接続すれば、準備は完了だ。
■カードの数だけ異なるイベントやゲームが楽しめる
ゲームの内容は、カードを使ってお茶犬とコミュニケーションを楽しむ、というもの。カードを選んでスキャニングすれば、お茶犬のリョクの世話をしたり、散歩をしたり、あるいはミニゲームを楽しんだり、とさまざま遊びが可能になる。
またゲーム中で手に入るアイテムをすべて集めて、アイテム図鑑を完成させる、という大きな目的も用意されている。
本体のスイッチを押し、電源をオンにすると、お茶犬のリョクがいるお茶の間が映し出される。リョクはときどき歩いたりはするものの、基本的にはのんびりとしている。この画面でカードをスキャンすると、さまざまなイベントが起きるようになっている。
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タイトル画面 |
基本画面。お茶犬がのんびりとくつろいでいる |
イベントの数はカードの枚数だけ用意されており、プレイを重ねることで使えるアイテムも増えていく。代表的なものを中心に紹介していこう。
カードの1番~9番は、リョクに食べ物や飲み物を与えられる。種類はお茶や紅茶、和菓子、スナック菓子、日本料理、中華料理など豊富に用意され、喜ぶリョクの姿を眺められる。しかし、リョクが喜ぶからといって、与えすぎは禁物。リョクの体調が悪くなり、治療が必要になることもある。
カードの13番~14番は、リョクに服を着せて、着せ替え遊びを楽しめるようになっている。服はぜんぶで10種類用意されており、プレイを進めることで、服が増える仕組みになっている。
カードの39番は、リョクにお茶を入れて飲ませることができる。さすがお茶犬というだけあって、このイベントは特別に凝っていた。単にお茶を与えるだけでなく、お茶っぱの種類と量、注ぐお湯の温度、蒸らし時間を選定し、おいしいお茶に仕立てる、という趣向なのだ。ちなみに筆者はお茶の心得がないので、何度トライしても「まぁまぁだね」との評価しか得られなかった。お茶の道は厳しい……。
カード40番を読み込むと、画面に手のひらの形をしたアイコンが表示され、リョクをなでることができる。AボタンとCボタンを交互に押すことで、手のひらが左右に動いて、頭をなでられるという仕掛けだ。喜ぶ姿を見ていると、リョクへの愛情が深まる。
カードは、リョクにまつわるものだけではない。カード10番~12番を使えば、部屋の模様替えもできる。模様替えの範囲は細部にまでいき渡り、壁や床、窓のデザインを変えたり、掛け軸やオーディオ、電話などの小物を置き換えたりすることも可能だ。
またリョクと一緒におでかけもできる。場所は、川や海辺、原っぱなどの10ヶ所。出かけた先では、他のお茶犬と出会うことがあり、アイテムが増えたり、自宅に戻ると手紙が届いたりする。
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お茶犬にお茶をプレゼント |
お茶入れのイベント。お茶の種類を選ぶ |
お湯の温度を決める |
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お茶犬の評価。これがなかなか手厳しい |
リョクの頭をなでる |
部屋の模様替え |
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出かけた先で仲間と会い、アイテムをもらえることもしばしば |
■深く長く遊べる仕組みになっている
占いやミニゲームを遊ぶこともできる。カード15番~17番は占いになっており、それぞれで「星占い」、「おみくじ」、「お茶犬占い」の3種類の占いを楽しめる。筆者が楽しんだのは、「お茶犬占い」。お茶犬の質問に「はい」か「いいえ」で答えていくと、自分の性格にあったお茶犬が選定される、というものだ。ちなみに筆者の性格は、紅茶犬に似ていると出た。「クールだが、傷つきやすい」性格らしい。
カードの18番~20番は、ミニゲーム。「神経衰弱」は、お茶犬のカードを使った絵合わせゲーム。カードをめくる回数が15回にとどまればクリアになり、賞品としてアイテムが与えられる。
「絵合わせスロット」は、いわゆるスロットゲーム。お茶猫のパネルが3枚そろうと大ボーナスになる。どうやら目押しもできそうで筆者もチャレンジしてみたが、素質がないため撃沈……。
「リョクを探せ! ゲーム」は、シャッフルされたカードの中からリョクのカードを探し当てる記憶力ゲームだ。
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「神経衰弱」 |
「絵合わせスロット」 |
「リョクを探せ! ゲーム」 |
すべてのカードを読みこんでひと通りプレイしてみて、「これは長く遊べるお得なゲームだ」と感じた。カードそれぞれに異なるリアクションが用意されており、それだけでも十分といえるのだが、「リョクとのコミュニケーション」と「ミニゲーム」と、味わいの異なる2種類の遊びを楽しめるのだ。小さな女の子なら、おままごとや着せ替え人形を遊ぶ感覚で、「リョクとのコミュニケーション」に深くハマれるだろう。
さらには、すべてのアイテムをそろえて「アイテム図鑑」を、お茶犬やお茶猫の仲間全員と出会って「お茶犬図鑑」を完成させる、という大きな目的も用意されており、いたれりすくせりだ。価格は7,329円と決して安くはないが、それに見合うだけの内容が詰めこまれている。
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「アイテム図鑑」。プレーヤーとリョクの仲良し度も診断される |
「お茶犬図鑑」。個性豊かな仲間の特徴がわかる |
夜を迎えると、リョクはふとんにくるまって眠りに落ちる |
(C)SEGA TOYS / HORIPRO 2002
□セガトイズのページ
http://www.segatoys.co.jp/
□「テレビとお茶札 お茶犬『ほっ』と生活」のページ
http://www.ocha-ken.com/product/sega_new.html#new43
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(2005年8月11日)
[Reported by 元宮秀介]
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