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【連載第191回】 あの、おもちゃを徹底レポート




カードをスキャンするといろいろな遊びが生まれる!
セガトイズ「テレビとお茶札 お茶犬『ほっ』と生活」

「テレビとお茶札 お茶犬『ほっ』と生活」
発売 セガトイズ
価格 7,329円
電源 アルカリ単3電池×4 (別売)
発売日 発売中



 現在少年少女のあいだで、カードスキャンを利用したゲームが大流行していることはご存知だろう。このジャンルは目下のところセガの独占市場であり、男の子向けの「甲虫王者ムシキング」と、女の子向けの「おしゃれ魔女ラブandベリー」がそれぞれ受けに受けている。

 筆者としては、このシステムを採用した家庭用のトイがいつ登場するだろう、と注目していたのだが、ついにセガの関連会社セガトイズが発売した。タイトルは「テレビとお茶札 お茶犬『ほっ』と生活」。そう、あのお茶犬が登場するコミュニケーションゲームだ。商品の成り立ちは、AVケーブルを使ってTVと接続すればすぐに遊べる、いわゆる「体感ゲーム」の流れにある。子供たちから根強い支持を得ている「カードスキャン」と「体感ゲーム」の2大アイテムが融合した商品でもあり、ますます注目度が高まる。


カードはストレスなく読み込める

「テレビとお茶札」のパッケージ
 パッケージに収められているのは、本体とカード、そしてAVケーブルの3種類だ。

 本体は、お茶犬のリョクのフィギュアがあしらわれ、A、B、Cのボタンは湯飲みのデザインになっている、という凝りよう。眺めているだけで、お茶犬ののんびりとした世界に引き込まれるようだ。

 用意されたカードは、ぜんぶで50枚。サイズは、通常のトレーディングカードと同じサイズなのでなじみやすい。50枚のカードは、すべて異なる絵柄と機能を持っており、ダブりがない。

 さて、カードが50枚もあれば、収納場所が必要になってくるが、それもよく考えられている。お茶犬のついた本体は、お茶っ葉を入れる缶に似たデザインになっている。お茶犬のついた本体は「ふた」に該当し、これをはずすことで、缶の中にカードをしまえるのだ。

 本体がお茶っ葉の缶を模したデザインであることも楽しいが、お茶っ葉代わりのカードを入れられるアイデアも秀逸だ。

本体。お茶犬リョクのフィギュアが可愛らしい 3種類のボタンの手前にカードを読み込むスリットがある 背面には、電源スイッチを差す端子や電源スイッチがある
カードは、収納ケースにしまえる 本体と収納ケースをつなげると、お茶っ葉の缶のよう


カードのスキャンに成功すると、画面から「ピッ」という音が鳴る
 カードをスキャンする方法は、ごくごく簡単だ。カードの表面の下部には、データを記録したバーコードがプリントされている。これを本体に設けられたスキャンスリットに通すと、スキャニングが完了し、ゲームの画面にさまざまな反応が起こる。スキャンニングの精度は優秀で、カードをよほど乱暴に扱わない限り、データは着実に読み取られる。おかげでプレイ中ストレスを感じることはなかった。

50種類あるカードは、機能ごとに色分けされているので、それがどんなカードなのかわかりやすい


 本体にアルカリ単3電池を4本セットし、付属のAVケーブルでテレビと接続すれば、準備は完了だ。


カードの数だけ異なるイベントやゲームが楽しめる

 ゲームの内容は、カードを使ってお茶犬とコミュニケーションを楽しむ、というもの。カードを選んでスキャニングすれば、お茶犬のリョクの世話をしたり、散歩をしたり、あるいはミニゲームを楽しんだり、とさまざま遊びが可能になる。

 またゲーム中で手に入るアイテムをすべて集めて、アイテム図鑑を完成させる、という大きな目的も用意されている。

 本体のスイッチを押し、電源をオンにすると、お茶犬のリョクがいるお茶の間が映し出される。リョクはときどき歩いたりはするものの、基本的にはのんびりとしている。この画面でカードをスキャンすると、さまざまなイベントが起きるようになっている。

タイトル画面 基本画面。お茶犬がのんびりとくつろいでいる


 イベントの数はカードの枚数だけ用意されており、プレイを重ねることで使えるアイテムも増えていく。代表的なものを中心に紹介していこう。

 カードの1番~9番は、リョクに食べ物や飲み物を与えられる。種類はお茶や紅茶、和菓子、スナック菓子、日本料理、中華料理など豊富に用意され、喜ぶリョクの姿を眺められる。しかし、リョクが喜ぶからといって、与えすぎは禁物。リョクの体調が悪くなり、治療が必要になることもある。

 カードの13番~14番は、リョクに服を着せて、着せ替え遊びを楽しめるようになっている。服はぜんぶで10種類用意されており、プレイを進めることで、服が増える仕組みになっている。

 カードの39番は、リョクにお茶を入れて飲ませることができる。さすがお茶犬というだけあって、このイベントは特別に凝っていた。単にお茶を与えるだけでなく、お茶っぱの種類と量、注ぐお湯の温度、蒸らし時間を選定し、おいしいお茶に仕立てる、という趣向なのだ。ちなみに筆者はお茶の心得がないので、何度トライしても「まぁまぁだね」との評価しか得られなかった。お茶の道は厳しい……。

 カード40番を読み込むと、画面に手のひらの形をしたアイコンが表示され、リョクをなでることができる。AボタンとCボタンを交互に押すことで、手のひらが左右に動いて、頭をなでられるという仕掛けだ。喜ぶ姿を見ていると、リョクへの愛情が深まる。

 カードは、リョクにまつわるものだけではない。カード10番~12番を使えば、部屋の模様替えもできる。模様替えの範囲は細部にまでいき渡り、壁や床、窓のデザインを変えたり、掛け軸やオーディオ、電話などの小物を置き換えたりすることも可能だ。

 またリョクと一緒におでかけもできる。場所は、川や海辺、原っぱなどの10ヶ所。出かけた先では、他のお茶犬と出会うことがあり、アイテムが増えたり、自宅に戻ると手紙が届いたりする。

お茶犬にお茶をプレゼント お茶入れのイベント。お茶の種類を選ぶ お湯の温度を決める
お茶犬の評価。これがなかなか手厳しい リョクの頭をなでる 部屋の模様替え
出かけた先で仲間と会い、アイテムをもらえることもしばしば



深く長く遊べる仕組みになっている

 占いやミニゲームを遊ぶこともできる。カード15番~17番は占いになっており、それぞれで「星占い」、「おみくじ」、「お茶犬占い」の3種類の占いを楽しめる。筆者が楽しんだのは、「お茶犬占い」。お茶犬の質問に「はい」か「いいえ」で答えていくと、自分の性格にあったお茶犬が選定される、というものだ。ちなみに筆者の性格は、紅茶犬に似ていると出た。「クールだが、傷つきやすい」性格らしい。

「星占い」 「おみくじ」 「お茶犬占い」


 カードの18番~20番は、ミニゲーム。「神経衰弱」は、お茶犬のカードを使った絵合わせゲーム。カードをめくる回数が15回にとどまればクリアになり、賞品としてアイテムが与えられる。

 「絵合わせスロット」は、いわゆるスロットゲーム。お茶猫のパネルが3枚そろうと大ボーナスになる。どうやら目押しもできそうで筆者もチャレンジしてみたが、素質がないため撃沈……。

 「リョクを探せ! ゲーム」は、シャッフルされたカードの中からリョクのカードを探し当てる記憶力ゲームだ。

「神経衰弱」 「絵合わせスロット」 「リョクを探せ! ゲーム」


 すべてのカードを読みこんでひと通りプレイしてみて、「これは長く遊べるお得なゲームだ」と感じた。カードそれぞれに異なるリアクションが用意されており、それだけでも十分といえるのだが、「リョクとのコミュニケーション」と「ミニゲーム」と、味わいの異なる2種類の遊びを楽しめるのだ。小さな女の子なら、おままごとや着せ替え人形を遊ぶ感覚で、「リョクとのコミュニケーション」に深くハマれるだろう。

 さらには、すべてのアイテムをそろえて「アイテム図鑑」を、お茶犬やお茶猫の仲間全員と出会って「お茶犬図鑑」を完成させる、という大きな目的も用意されており、いたれりすくせりだ。価格は7,329円と決して安くはないが、それに見合うだけの内容が詰めこまれている。

「アイテム図鑑」。プレーヤーとリョクの仲良し度も診断される 「お茶犬図鑑」。個性豊かな仲間の特徴がわかる 夜を迎えると、リョクはふとんにくるまって眠りに落ちる


(C)SEGA TOYS / HORIPRO 2002


□セガトイズのページ
http://www.segatoys.co.jp/
□「テレビとお茶札 お茶犬『ほっ』と生活」のページ
http://www.ocha-ken.com/product/sega_new.html#new43


 毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)

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(2005年8月11日)

[Reported by 元宮秀介]


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