“小さな幸せ”を感じさせてくれる新感覚のグッズ バンプレスト「spoonful 花鳥風月~風~」、「spoonful 花鳥風月~鳥~」
「spoonful 花鳥風月~鳥~」 |
「spoonful 花鳥風月~風~」 |
発売 |
バンプレスト |
価格 |
2,940円 |
価格 |
2,940円 |
電源 |
ニッケル水素電池×2 (内蔵) |
電源 |
アルカリ単3電池×3 (別売) |
発売日 |
発売中 |
今さら筆者が語ることではないが、この夏の暑さは尋常ではない。日中に外出すれば、たちまちのうちに汗が吹き出す。10分も歩けば汗は滝のようになり、貴重な体力が奪われていく。
今回紹介するアイテム「花鳥風月~風~」と「花鳥風月~鳥~」は、こんな季節にこそピッタリ。うだるような暑さと、体全体にのしかかる疲れをやわらげてくれる効果がある。
シリーズタイトルの「spoonful」は、「スプーン一杯分の幸せ」を意味している、とのこと。アイテムごとに趣向を凝らして、さまざま“幸せ”を提案してくれるようだ。具体的にどんな“幸せ”がもたらせられるのか、くわしくレポートしていきたい。
■「花鳥風月~風~」は、21世紀の風鈴
「spoonful」シリーズ第1弾の「花鳥風月~風~」は、ひと言でいえば電子風鈴だ。昔ながらの風鈴をはじめ、人が“涼”を感じるさまざまな音を鳴らしてくれる。
“電子風鈴”と表現するとさほど新しいトイのようには感じられないかもしれないが、ぜひ掲載した写真でデザインを見てほしい。そう、真っ白の立方体なのだ。大胆といえば、あまりに大胆。これが「風鈴なの!?」と驚かれただろう。ユニークさが際立つが、見方を変えれば非常に洗練されており、オシャレだといえる。
本体をくわしく見ていこう。サイズは、高さと幅がともに10センチ。完全な立方体だ。一見するとどこもかしこも真っ白だが、よくよく見てみると、わずかながら特徴らしきものがある。ある面は右上に穴があり、ある面では中央に穴が開いているのだ。
右上の穴は、風圧センサー。秒速約1メールの風(うちわであおいだ程度)の風を感知し、反応する。中央の穴は、スピーカー。風圧センサーが風を感じると、サウンドを鳴らす。
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パッケージも洗練され、女性でも手に取りやすそうだ |
右上にある穴が、風圧センサー。こちらから風を感知する |
その反対側の面の中央にも穴がある。これがさまざまな音を鳴らすスピーカー |
サウンドは、ぜんぶで5種類。風鈴[A-type]、風鈴[B-type]、川と鳥、水琴窟[A-type]、水琴窟[B-type]だ。風鈴は、ご想像の通り、軒先につるした風鈴が風に揺られて鳴る音だ。川と鳥は、川のせせらぎをと遠くから野鳥の鳴く声が聞こえてくるサウンド。水琴窟は、非常に簡単に言えば水を張った瓶の中にしずくが落ち反響する時の一連の複合音だ。本体の底面に用意されたスイッチを押すと、自在に切り替えることができる。
サウンドを鳴らす方法は、2種類ある。「風圧センサーモード」は、その名の通り、本体が風を感知したときに鳴るモードだ。窓を開けて部屋の中を風が通り抜けているときに使用するといいだろう。「連続モード」は、サウンドが鳴り続けるモード。「風圧モード」と比べると粋ではない印象を受けるが、いやいやなかなか考えられている。サウンドが鳴る間隔が1回目は3秒後だか、2回目は15秒後になり、3回目は5秒後というふうに、機械的ではなく、ナチュラルに聞こえるように工夫されているのだ。
肝心のサウンドは、実にクリア。ノイズが混ざることはなく、風鈴なら風鈴の音だけがダイレクトに聞こえてくる。ボリュームを変えることはできないが、小さすぎず、かといって耳障りになることもない、心地よい音量になっている。
「風圧センサーモード」を試してみると、しっかり風を感知した。本体の前でうちわをあおぎ、比較的強めの風を送ると、風鈴や川のせせらぎが鳴り響く。音質の良さも手伝って、この白い箱から鳴っているように思えないのが面白いところだ、どこかに風鈴が吊り下げられているのでは? と思える。
筆者自身は「風圧センサーモード」を楽しみたかったのだが、猛暑のために窓を開けるにはいかず、「連続モード」を多用した。これまでいわゆる“癒しグッズ”を利用したことはなかったのだが、自然の音を聴くのもいいものだと感じた。長らく耳にしていると、次第に心が落ち着いてくるのだ。
本棚の上に置いておいたら、仕事場を訪れた人のリアクションが楽しかった。本体の姿が見えないので、みな一様に風鈴を吊るしていると勘違いしたのだ。「実はね……」とタネ明しをすると「ええ~、これが鳴っているの!」と期待通りに驚いてくれた。
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一見して音を鳴らすアイテムに思えないのが面白いところだ |
【ムービー】 風鈴の音 (MPEG-1、811KB) |
【ムービー】 川と鳥の音 (MPEG-1、652KB) |
■「花鳥風月~鳥~」は、室内を照らす幸せの青い鳥
「spoonful」シリーズの第2弾となる「花鳥風月~鳥~」は、鳥の形をした室内灯。全体が青く光る“幸せの青い鳥”だ。
パッケージには、本体と充電台座のふたつが収められている。本体は、鳥というよりもヒヨコといった方が似つかわしい、かわいらしいデザインだ。
本体への充電と発光の仕組みが凝っている。充電台座にはソーラーパネルが、本体には水素ニッケル電池が内蔵されている。本体を充電台座に乗せた状態で、直射日光の当たる部屋に4~5時間置いておくと、充電が完了する。
本体は、内蔵された光センサーによって周囲が暗くなるのを感知し、自動的に発光する。周囲が暗ければ暗いほど、強く光るようにもなっている。
試す前は「単純な機能だな~」とも思っていたのだが、体験してみると印象が変わった。暗闇の中に灯る青い光が、思いのほか美しい。しばらく見入ってしまうほどだ。また、室内灯を消したとたんにパッと青く灯るさまが、機能的で“使える”と感じさせる。実際に取扱説明書ではインテリアだけでなく、足元を照らすフットライトとしての使用も提案している。
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充電台座があるぶん、「風」と比べるとひと回り大きい |
博多の銘菓「ひよこまんじゅう」にも似たデザイン |
本体の背面。しっぽは電源スイッチになっている |
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充電台座。蛍光灯の光では充電されない |
“幸せの青い鳥”が暗闇の中で光ったところ |
【ムービー】 青い鳥の点灯 (MPEG-1、505KB) |
価格は3,000円弱と手ごろな設定なので、気になる方はぜひ試してみてほしい。10月に発売される第3弾は、月がテーマ。壁や天井に「月」を映し出し、その満ち欠けで時間を伝えてくれるのだという。こちらも面白そうだ。
(C)BANPRESTO
□バンプレストのページ
http://www.banpresto.co.jp/
□「spoonful 花鳥風月~風~」のページ
http://www.banpresto.co.jp/life/new_items/life/2005_06/05.html
□「spoonful 花鳥風月~鳥~」のページ
http://www.banpresto.co.jp/life/new_items/life/2005_07/01.html
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(2005年8月4日)
[Reported by 元宮秀介]
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