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会場:東放学園高等専修学校
「ヨーグルティング」のクローズドβサービスは、9月1日スタートを予定している。当初は1台のサーバーで負荷テストも兼ねて運用されるという。 挨拶を行なった森下氏は、「『ヨーグルティング』はガンホーでは5タイトル目のMMORPGとなります。このタイトルには非常に高い期待を持っています。昨年度は会員の母数の極大化に力を入れていきましたが、今年は10代の前半から20代前半のユーザーのボリュームゾーンに力を込めてタイトルを出していきたいと考えています」と挨拶。「せっかくの入学式だったので、ぜひとも学生服で出席したかったんですが、社員に止められました」と締めくくり、会場をわかせた。続いて登壇したナ・エリック氏は、「日本でガンホーさんと協力して仕事ができるのはとてもうれしい」とコメント。「成功を確信している」と自信を覗かせた。 発表会は古志野氏のセンスを活かした、非常にユニークなものとなった。この発表会を「ヨーグルティング入学説明会」とネーミングし、「入学願書受付中」のポスターを作成、さらに会場である東放学園高等専修学校のスタッフは全員制服を着用、制服姿で会場案内、司会進行を行なった。会場には紅白幕を配し、参加者は胸に胸花をつけて「来賓」とするなど、細部まで発表会の演出にこだわっていた。 クローズドβテストの選に漏れてしまっても、キャンペーン期間中に登録した人はすべてオープンβサービス開始の際、スタートより数日早くプレイできる「プレオープンβ参加権」を得ることができる。さらにゲーム内アイテム「ランダムボックス」が全員に贈られる。このアイテムは、体力回復アイテムの詰め合わせから、レアな武器までさまざまなものがある。 キャンペーンに参加するには、期間中に「GunHo-ID」及び「ヨーグルティング」をプレイするための「アトラクションID」を取得すればOKだ。今回はさらにメールアドレスを登録するだけで手軽にIDを取得できる「お試しID」というものが用意され、こちらもキャンペーンの対象になる。
さらに9月30日までにメールマガジンの配信希望を行なうことで、Wキャンペーン「『ヨーグルティング』でブルガリアに行こう! キャンペーン」にも応募可能。 ■ すでに80%の完成度! 日本語版「ヨーグルティング」デモプレイを実施 韓国NEOWIZが運営しているMMORPG「ヨーグルティング」。韓国では現在オープンβテストである。「学園もの」をテーマに扱った作品で、プレーヤーは学生の1人となり、学園に起こった謎を解き明かしていく。ゲームは、仲間を募ったり、買い物をしたり、おしゃべりを楽しんだりするMMO部分と、パーティーを組んでモンスターと戦いを繰り広げるMO部分にわかれており、MO部分は「ファンタシースターオンライン」のように、仲間達だけで冒険が楽しめる。今までの韓国産MMORPGに新しいゲーム性をもたらした作品である。
本作では「職業」という概念がなく、プレーヤーはスキルを取得していくことで個性的なキャラクタに成長していく。1つの能力を極めるよりも、パーティープレイの際に、足りない力を補うような、さまざまなスキルを取得していくことで万能的な能力を持つキャラクタにも育成可能だ。 今回のデモプレイでは、鳥山氏がキャラクタを操作し、古志野氏が解説を行なった。会場ではさらに4人の来場者がプレイに参加、GMも交え7人でエピソードに挑戦した。今回のクライアントの完成度は80%とのことだが、すべてのメッセージが日本語化され、プレイも非常に快適そうだった。 筆者は今回はじめて「ヨーグルティング」が動いているところを見たのだが、コンシューマゲームと見まごうほどにはっきりと描かれたキャラクタや、カジュアルなゲーム性に驚かされた。始めてのプレイでも仲間達がわいわいと一丸になって進み、戦っていく姿や、後ろから追いかけてくる大きな敵キャラクタにみんなが立ち止まって身構えたりと、パーティープレイの楽しさが伝わってきた。 今回はデモ用の強いキャラクタだったのかもしれないが、「スキル」を使った攻撃は非常に爽快だった。周りに衝撃波を広げたり、光の球をぶつけたりと、エフェクトも派手だ。この攻撃はいわゆる「タメ攻撃」で、ゲージがたまりさえすれば右クリックを押すだけで発動する。大量の雑魚に囲まれたときなどまさに「一掃」してしまい、かっこよかった。
今回は参加者がまだゲームになれていないため、パーティーメンバーを見失ったりともたつく場面も見られたが、お互いが戦闘で役割を認識して、戦っていくと面白そうだな、と感じさせられた。特に画面に収まりきれないほどのボスは大迫力で、このスピード感のあるゲーム展開ならば、仲間を追って動くボスに後ろから大打撃を与えたり、自らおとりとなったりといった駆け引きが楽しめそうである。今までの韓国産MMOにはなかったスピード感だ。
■ ガンホー森下氏ショートインタビュー 「ヨーグルティング」で会員数100万人を目指す!
森下氏: まず、日本で成功したいというのがNEOWIZと私達の思っているところなんです。期間はまだ考えていませんが、韓国、そして日本でじっくり展開してから他の国へもサービスを、ということを考えています。これは体制も含めた展開ですね。 これは契約の際にもお話ししていたことではあります。まず日本で成功し、「日本で成功した」というネームバリューは他の国にとって魅力的なものになると考えています。 編: 「ヨーグルティング」は、「ラグナロクオンライン」とファン層がかぶるのではないかという印象があります、社内のポジションはどういったものになるのでしょうか? 森下氏: 扱っているタイトルはすべて同等に重要なものですが、「ラグナロクオンライン」、「エミル クロニクル オンライン」そして「ヨーグルティング」は特にかぶる部分はあると思います。 「ヨーグルティング」に関しては“短時間でプレイできる”ところが他に比べると魅力的な部分であると捉えています。「ラグナロクオンライン」をプレイしているユーザーがちょっとだけエピソードに挑戦することも可能だとおもいます。 仮に、「ラグナロクオンライン」から、「ヨーグルティング」にユーザーが移動したとしても、ガンホーとしては、それはそれでありだと思っています。会員の好みから言えば変わったというわけではない。ユーザーが飽きないようにイベントなどを積極的に行ない、こちらとしては努力をしていますが、飽きてしまったときに同じガンホーのコンテンツをプレイしていただければと思います。もちろんそれとともに、新しい層もどんどん取り込んでいきたいですね。 編: 短い時間でもプレイできるというのは、「ヨーグルティング」はアイテム課金に適していますよね。 森下氏: 現在は月額課金、アイテム課金とともに検討中です。まだどうなるかは言えませんね。 編: 今回のイベントは「学園ものMMORPG」をアピールする上で学校を使うなど非常に凝った印象を受けました。今後も「ヨーグルティング」のイベントなどを積極的に行なっていくのですか? 森下氏: ガンホー全体で協力することも、タイトルとしてスタッフがこだわるところもあると思います。タイトルごとに競う気持ちもあるでしょうね。もちろんそのときはスタッフ達がお互いに切磋琢磨していければいいと思っています。ガンホーのゲームはパッケージの出して終わりという作品ではなく、どうやって育てていくか、というものです。他のタイトルのプロジェクトを参考にしたり、良いところをどんどん吸収していければと。ガンホー的な良さを出していければと思っています。 編: 森下さんの目標とする「ヨーグルティング」のユーザー数の目標を教えてください。
森下氏: 「ラグナロクオンライン」をプレイしている人は、とりあえず1回は触ってもらいたいですね。ちょっと違うゲームだと思ってもらえると思います。とりあえず「ラグナロクオンライン」ユーザー、100万人にはプレイしてもらいたい。もちろん、それ以外の新しいユーザーさんにもどれだけ多くの人にプレイしてもらえればと思います。
□ガンホーのホームページ (2005年7月28日) [Reported by 勝田哲也]
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