小さな子供向けの人気ミニゲームシリーズ! バンダイ「カラーゲームキッズ 仮面ライダーヒビキ」
「カラーゲームキッズ 仮面ライダーヒビキ」 |
発売 |
バンダイ |
価格 |
2,100円 |
電源 |
単4アルカリ電池×2(別売) |
発売日 |
発売中 |
「カラーゲームキッズ」をトイショップの店頭で発見したのは、いつのことだっただろうか。「へええ、キャラクタを使ったカラーの液晶ゲームか~」と感心していたら、あれよあれよという間に、シリーズ作が増殖していった。タイトルを少し挙げるだけでも、「ウルトラマンコスモス」、「魔法戦隊マジレンジャー」、「ふたりはプリキュア」とメジャータイトルが並び、かれこれ数年は続いく息の長い商品となっている。
これだけ長く支持されているのだから、相応の理由があるのだろう。その秘密が知りたくて、今回取り上げた次第だ。タイトルは「仮面ライダーヒビキ」。ただいま大人気放映中の「仮面ライダー」最新作が題材だ。
■鏡に映像を反射させる変則的な画面表示
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パッケージ。カラーであることが強調されている |
くわしい内容に触れる前に、「カラーゲームキッズ」の概要を語っておこう。本体のサイズは10.5センチ程度で、大人の手のひらにおさまるゲーム機だ。1ハードに1本のソフトが収録されており、ソフトの交換はできない。本体のデザインや操作体系は、商品ごとに異なる。題材となるキャラクタのイメージに合わせたデザインがなされているのだ。筆者が手に入れた「仮面ライダーヒビキ」のものは、パープルカラーの本体にヒビキの大きなシールが貼られており、いかにもキャラクタグッズ、という感じだ。
対象年齢は、3歳以上。幼稚園に入ったばかりの子供でも遊べるように制作されているので、内容はごくごくシンプル。しかし、この「小さな子供向け」というのは、極めて重要な要素だ。つまらない、あるいは難しい内容だと、子供はたちまち飽きてしまう。その子の人生において、ほぼはじめて触れるゲームになるだろうから、その後もゲームで遊ぶかどうかを左右する重大な役目を担っている。筆者もそんな視点で遊んでみた。
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キャラクタである「ヒビキ」の雰囲気を全面に打ち出したデザイン |
サイズは約11センチ。大人の手のひらとほぼ同じ大きさだ |
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本体上部のふたを開けると、鏡が顔を出す |
斜めから見たところ。ゲーム機らしいプロポーションだ |
まず驚かされたのが、画面の構成だ。本体に液晶のスクリーンがあり、そこに映像が映し出されるだろう、と当然のように思っていたのだが、実態はまったく違っていた。本体には大きなふたがあるので、これを開けると液晶画面が出てくるのだろう、と思っていたら……そこには鏡が張られていたのだ。ええっ、液晶画面はどこにあるの? とあわてて探したら、なんとふたの裏側にあった。ふたの裏側に映し出された映像を、鏡に反射させて表示する仕組みになっているのだ。
この意表を突いた構造に、筆者は大いに悩んだ。なぜ、わざわざそんなことをする意味があるのだろうか、と。本体にそのまま液晶画面を設ければいいではないか。
しかし、遊んでいるうちに、理由が想像できてきた。鏡ならば、周囲の光も反射するので、映像をより美しく表示させることができる。鏡がバックライトのような役目を果たしている、というわけだ。また、メインターゲットは未就学児童なので、デリケートな液晶画面に触れにくくするという配慮もあるだろう。
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ゲーム映像は、いったんふたの裏に映し出される |
それが本体の鏡に反射して、ユーザーの目の前で展開する |
基本的な操作はボタンを押すだけ。迷うことはない |
■叩いて、叩いて、叩いて遊ぶ。シンプルなゲーム性
さて、肝心のゲーム内容だ。遊べるゲームは、2種類。「音撃バトルアクションゲーム」と「連打アタックゲーム」だ。
「音撃バトルアクションゲーム」は、彼方から飛んでくる火の玉をヒビキの音撃棒で叩く、という内容。火の玉は上下に分かれた4列のどれかから飛来してくる。そのため4種類のボタンから適切なものを選んで、正しく叩く必要がある。昔懐かしい「モグラ叩き」の延長線上にあるゲームだ。
筆者はこの手をゲームをそれこそ無数に遊んできたので、すぐに飽きるかな、と思ったのだが、意外に長く楽しめた。火の玉を叩く音がかなり派手で、けれん味に満ちていたからだ。音の迫力にワクワクさせられたわけだ。鏡に反射しているヒビキの姿が色鮮やかで、見た目にも楽しい、という理由もある。
「連打アタックゲーム」は、10秒間の間にどれだけ太鼓を叩けるかに挑戦するゲーム。ひたすらボタンを叩くだけのシンプルなゲームなのだが、そうそう子供ってこういう単純なゲームに燃えるんだよな~、と頷かずにはいられない。
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「音撃バトルアクションゲーム」。火の玉を叩き落す |
「連打アタックゲーム」。太鼓をひたすら連打する |
マニュアルを読むと、これらふたつのゲーム以外に隠されたゲームがある、と書かれている。「Cボタンを数回押して……」と明確なヒントも書き添えられているのだが、こういう仕掛けがあるのとないのとでは、楽しさは大違い。こうした仕掛けのうまさは、子供向けの商品を作り続けているバンダイならでは、だろう。ちなみに筆者は、隠されたゲームを探し当てました。うん、確かに嬉しい(笑)。
2,100円という低価格と対象年齢を考えると、妥当と思える内容だ。当の子供にとっては、それ以上にお気に入りのキャラクタのゲームが手に入ることが何よりのポイントだろう。
なんだか、小学生のころにLSIゲームに夢中になって遊んだことを思い出した。そうそう、あのころのゲームも、こんなふうシンプルで、夢中になったものだった。
(C)2005 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
□「カラーゲームキッズ 仮面ライダーヒビキ」のページ
http://www.bandai.co.jp/item/item/4543112266491000.html
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(2005年7月21日)
[Reported by 元宮秀介]
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