【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

ナムコ、「カウンターストライク ネオ」のβテストを実施
LEDZONE蒲田店を皮切りに、順次、先行設置店舗にて運営開始

7月14日βテスト実施

会場:LEDZONE蒲田店

 株式会社ナムコは、7月14日、同社直営のアミューズメントスポットLEDZONE蒲田店において、現在開発中のアーケード向けアクションシューティング「カウンターストライク ネオ(旧称:カウンターストライク ネオ Ver.2)」のβテストを実施した。同社では、今回のテスト結果をふまえつつ、LEDZONE蒲田店を来週19日、遅くとも21日にも正式オープンに踏み切る方針で、その後、8月下旬までにかけて全国9店舗を順次オープンさせていく。

正式版「カウンターストライク ネオ」のイメージポスター。女性兵士も加わり、華やかな雰囲気
今回取材に協力頂いたLEDZONEディレクターの土屋哲夫氏
 「カウンターストライク ネオ」は、ナムコが実験店舗LEDZONEにて2年間に渡って試験運用を行なってきた「カウンターストライク ネオ Ver.1」の次バージョンに相当するアーケード向けのアクションシューティング。本来なら「Ver.2」と付けるべきだが、Ver.1は試験運用限定のバージョンだったため、今回改めて正式に「カウンターストライク ネオ」と命名。ナムコのAM製品の一端として、ナムコの直営店や、その他アミューズメントスポットを対象に全国展開していく。

 現時点で設置が決定しているのは、「カウンターストライク ネオ」専門アミューズメントスポットLEDZONE2店舗(蒲田、京都)と、ナムコ直営のアミューズメントスポット5店舗(南松本、東京中野、博多、宇都宮、名古屋)、そしてナムコ以外では、マタハリー系列のサントロペ池袋店(東京池袋)とAMPIAイセザキモール(横浜)の計9店舗。設置数は、本店に相当する蒲田店の60台を筆頭に、10台から40台となっており、先行設置台数すべて合わせると230台となる見込み。当面の目標は日本全国に2,000台としている。

 正式運営にあたり、LEDZONEの運営業態も実験店舗時代の「ネットカフェ」から、風営法の認可を受けた「アミューズメントスポット」に変容している。これにより、24時間営業はできなくなり、待ち時間にインターネットに接続するといったこともできなくなる。LEDZONEは、名実ともに「カウンターストライク ネオ」専用のゲームセンターとなる。

 すべての端末は、ナムコ、セガ、サミーの共通インフラであるAll.Net(Amusement Linkage Live Network)の光ファイバネットワークを介し、ナムコのサーバーに接続され、全国規模でのリアルタイム対戦を実現する。設計上は32人対戦まで可能としているが、パフォーマンスを維持するため、10対10を上限にする方針。

 コイン投入による従量課金の値段設定は、10対10の傭兵戦モードが10分200円で、3対3から5対5までのクラン同士の対戦が行なえる部隊戦モードが6ラウンド4本先取200円(延長無し)。ちなみに本家「Counter-Strike」のクラン戦に相当する部隊戦モードには、「カウンターストライク ネオ」オリジナルのレギュレーションが多数盛り込まれている。

 1台当たりの回転率を上げるために6ラウンド4本先取マッチにしたのがそのひとつだが、6ラウンドマッチでは、ラウンド数が少なすぎて、初回のラウンドを落としたチームが資金稼ぎのために行なういわゆるエコラウンドができなくなっている。そこで初期資金を多くしており、1ラウンド目からある程度の火力を備えた状態で戦うことができるようになっている。

 なお、今回導入されるユーザーカードは、日立のミューチップを埋め込んだ非接触型のICカードを採用。チップに書き込み機能はなく、個人認証にのみ利用される。コンソールの手前にある青く点滅するリーダー部分にカードをかざすだけで、キーバインドや熟練度(レーティング)、アンロックされたスキン、キャラクタといった個人データがサーバーからクライアントに送られてくる仕組みで、IDやパスワードは不要となっている。

新しい「カウンターストライク ネオ」のコンソール。マウス、キーボード共にナムコオリジナルで、使用頻度の高いキーにはアイコンが付いている。Backspaceキーの隣に用意された「Good Job」ボタンがユニークだ

こちらがマウス。盗難防止のためケーブルが太くしてある。マウスを操作するテーブルは全面マウスパッド加工が施されている

コンソール10台につき1台の割合で設置されるカード販売機。えらく背が高いと思ったら、下部にはサーバーとして利用できるタワーPCが入っていた。これにより、仮にセンターサーバーがダウンしてもLAN対戦はできるという

カードをコンソールのリーダーに近づけると個人認証が行なわれ、サーバーから個人データが読み込まれる。カードの外見はほぼ汎用のプラスチックカードそのままで、ICチップの存在を感じさせない。リーダーの左隣にはコイン投入口が用意されている

傭兵戦モードを選択した画面。「今すぐ開始」を押すと、自動でマッチメイクが行なわれる。この際、「レベルマッチングを行なう」のチェックボックスをオンにすることで、力量の近いサーバーでプレイできる
 さて、14日に行なわれたβテストでは、実験店舗の常連メンバーを中心とした約30名が参加し、主に負荷テストが行なわれた。参加者のほとんどは互いに顔見知りらしく、スタッフも交えて雑談しながら楽しそうにプレイする姿が見られた。

 「長時間一カ所でキャンプしていると、敵の衛星レーダーに見つかり、レーダーマップに自分の位置が表示されてしまう」といった前作との違いなどについて、意見交換が行なわれていた。そのほかにも、傭兵戦ではフレンドリーファイア(味方撃ち)ができなかったり、レーティングの低いユーザーは、爆弾設置ポイントが視覚的に見えたりなど、多くの部分でカスタマイズが施されているようだ。

 βテスト後半のフリープレイでは、テスターに混じって実際にプレイすることができたが、無骨な男兵士に加えてスタイルの良い女兵士もいたり、画面構成がガラリと一新していたり、状況にかかわらずパフォーマンスが常に一定に保たれているなど、敷居の低さと遊びやすさ、そしてプレイ中の快適さが強く印象に残った。

 中でも女性キャラクタの存在は、いかにもナムコらしいというより、日本らしいアプローチで、声やモーションも新規のものが用意されているというこだわりようである。余談だが、さすがにヒットボックス(命中判定)は男女共通だという。プレイ中にラジオを通して女性の声を耳にするのはなかなか新鮮で、これがナムコのカルチャライズということだろう。

これが「カウンターストライク ネオ」のプレイ画面。画面周囲のインターフェイスがガラリと変わっていることがわかる。武器購入画面もよりわかりやすくなっている。アイコンを使ったグレネードの残弾表示は、いかにも日本らしいアイデアだ

マップのほとんどは、これまで人気の高かった既存のマップをベースに新たに開発し直したものとなっている。新規マップも別途開発中で、年に数回、ネット配信していく方針だという

(c)Namco Ltd and Valve L.L.C

□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□LEDZONEの公式サイト
http://www.ledzone.com/
□「カウンターストライク ネオ」の公式サイト
http://www.csneo.com/
□関連情報
【2005年2月17日】ナムコ、「Counter-Strike NEO Ver.2」を今夏に全国展開
新コンソールデザインを発表 βテストは今春を予定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050217/csneo2.htm
【2003年5月2日】ナムコ、「カウンターストライクネオ」のβテストを実施
実験店舗レッドゾーンにて公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030502/csneo.htm
【2003年4月2日】ナムコ、「カウンターストライク ネオ」を正式発表
4月下旬より実験店レッドゾーンにて試験公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030402/csneo.htm

(2005年7月15日)

[Reported by 中村聖司]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.