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【連載第19回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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ゲーム好きたるもの、本体のお手入れも大事!! 据え置きコンソール機の清掃編 |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、今後も鋭意努力していく所存である。
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今回のゲームグッズ研究所は、ずばり「据え置きコンソール機の清掃」である。このテーマが生まれたのには、ある理由がある。ゲームグッズ研究所第9回で、ある研究所員のプレイステーション 2(以下、PS2)の写真が使用されているのだが、それを見た所長が一言、「このPS2の本体、汚すぎ」とツッコミを入れたのが、今回のテーマの発端なのである。
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以前の回で掲載した、研究所員のPS2写真。内部まで相当汚れていることが伺える |
ホコリやヤニなどは光学式ドライブを搭載している昨今のコンシューマゲーム機にとって大敵。また、ホコリの蓄積は筐体内の空気の流れをジャマするため、熱に弱いパーツにダメージを与えてしまったりする恐れもある。そこで今回は、問題の研究所員のPS2を清掃する模様をお伝えしつつ、クリーニングに役立つグッズを紹介していこうというわけである。
この春から新生活を始めたという読者もいることと思うのだが、今回の内容を参考に、ぜひ日頃から酷使しているゲーム機のお掃除をしてもらいたいと願う次第だ。もちろん、特に新生活を始めていないという方も、これを機会にお手入れする意欲が沸いてくれれば幸いである。なお、今回のPS2の清掃では、主に外側の掃除を行い、最後に、ディスクを読み込むピックアップレンズ用のクリーニングキットを使用して、レンズの掃除を行なっている。PS2のみに限らず、Xboxやニンテンドーゲームキューブなどの掃除も同様の手順で行なえるだろう。
■ ここまで汚れる前にみなさまにはお手入れして欲しい…。今回清掃するPS2の汚れ具合は?
今回清掃する対象となったPS2は、ある研究所員の私物である。彼いわく、このPS2を購入したのはかれこれ3年ほど前。「グランツーリスモ3」と本体が同梱されていたパックで、購入以後は、かなり使い込んでおり、現在に至るまで、これといった掃除をした覚えがないという。おまけに彼はタバコを吸うため、タバコのヤニもだいぶ付着しているものと思われる。もはや、よく動いているなという印象すらある状態だ。
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読者の皆様にお見せしていいものか悩むほど見事に汚れているPS2。外見のホコリもさることながら、吸気面のホコリもかなりひどい。正直こうなる前に清掃したいところだ |
驚きの汚れ具合を誇るPS2を清掃するために今回チェックしたグッズは、主にOA機器、つまりパソコン用のクリーニング製品である。ゲームグッズ用品の売り場もチェックしてみたものの、オフィスなどでも需要があるパソコン用の清掃グッズのほうが種類が豊富であったためだ。パソコン用の清掃グッズとはいえ、各製品の紹介文などを見ると、「パソコンなどのOA機器をはじめ、ビデオやテレビ、ゲーム機の清掃にも使えます」というものが多いため、特に問題はないようだ。
■ 外面のホコリや汚れをしっかり清掃! OA機器用のグッズが扱いやすい
・バキュームクリーナー
まずは軽く外側に付着しているホコリを吸い取っていきたいところだ。そこで今回は、サンワサプライのバキュームクリーナーを用意した。ホコリの吸い取りには、ご家庭に1台はあるであろう掃除機を使用してもいいのだが、だいたいのものは形状が大きく、細かい部位の掃除には向いていない。それに対して、バキュームクリーナーは、形状が小さく手軽に使用できるうえ、OA機器、電化機器の掃除に、より適したアタッチメントが用意されているため、使い勝手が良いだろう。なお、本来はパソコンのキーボードなどを掃除する製品のため、オンラインゲームなどで使用しているキーボードなどの掃除にも活用できそうだ。
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バキュームクリーナーでずずーっとホコリを吸引。先端には付属のジョイントを使用してブラシ付ノズルを装着している。乾電池駆動だが、それゆえの手軽さが嬉しい |
・OA機器用 ゾーキンクロス 厚手大判
・オフィスクリーナー ブラストオフ(写真左)
・OAクリーナー フォームタイプ(写真右)
外面に付着した大きなホコリなどを吸い取ったあとは、拭き掃除である。使用した洗剤はどちらもOA機器用のもので、ブラスの「オフィスクリーナー ブラストオフ」と、コクヨの「OAクリーナー フォームタイプ」だ。ゾーキンクロスに洗剤をつけて丹念に拭いていく研究所員。すごい勢いで汚れが取れていく……。PS2本体はカラーバリエーションがあるものの、基本色はブラック。その本体色のおかげであまり汚れが気にならなかったものの(白いホコリは目立ってしまうが)、いざ洗剤をつけて拭いてみると、こんなにも汚れていたのかと驚くほどだったのだ。とにもかくにも研究所員のPS2は汚すぎである。これではゲーム機がかわいそうというものだ。
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それぞれの洗剤をクロスにつけて拭き掃除を開始。もちろん洗剤が混ざらないようにクロスを洗ってから交互に使用している。この後には、軽い水拭きと、乾いた布でから拭きを行なった |
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ひととおり掃除が終わったあとのゾーキンクロス。いかに所員のPS2が汚れていたかがわかる1枚だ |
番外編として、ホコリをかぶっていた古いPCも拭いてみた。OA機器用クリーナーの威力が伺える |
■ 大切なセーブデータがホコリに破壊される前に! 溝や端子部分も清掃!
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爪楊枝を使用して、こびりついたホコリを浮かせ、クリーナーで吸い取る。PS2は特に溝の多い形状なので丹念に行なおう |
さて、外面の汚れが落ちてくると次に気になるのは、各種接続用の端子や、溝などのある、奥まった部分の汚れである。特に、露出しているコントローラの接続部分や、同じくメモリーカードの接続部分はホコリなどが詰まってしまうと接触不良を起こしかねない。今回は、本体を分解しないと届かない部位の掃除は行なっていないのだが、外側から掃除することができる部分は、綿棒や爪楊枝などを駆使してホコリを浮かせ、バキュームクリーナーで吸い取ってみた。
・PS2用 メモリーカード&メモリースロットクリーナー ほこりとるとる挿して取る
表面的なホコリや、溝に詰まっているホコリはなんとか取り除けたものの、肝心の端子部分は、できれば拭き掃除を行ないたいところ。そこで登場するのが、ゲームテックの「ほこりとるとる挿して取る」である。この製品は、メモリーカード用のスロットと、メモリーカードをこの製品に挿すことで、端子部分のクリーニングを行なえるというものだ。
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上記写真のように、メモリーカードスロットに差し込んだり(写真左)、メモリーカードを差し込んだり(写真右)することで、端子の掃除を行なえる。 |
クリーナーの水色の部分には、端子から取れた汚れが確認できる。大切なセーブデータに関わる端子だけに万全を期したいところ |
■吸排気口フィルターでホコリの進入をガード! ディスクドライブのレンズも清潔に保ちたい
・PS2用 吸排気口フィルター ほこりとるとる前で取るMAX
さて、こうして外面がメインではあるものの掃除を終えたPS2。これ以上、内部を汚さないためにも、ゲームテックより発売されている「ほこりとるとる前で取るMAX」を装着してみた。この製品は、PS2の吸排気口である、前面のフロントとトップ、そして背面のリアに取り付けて、ホコリの進入を防ぐというフィルターである。ちなみにPS2は、薄型タイプの“SCPH-70000”も登場しているのだが、“SCPH-70000”用のフィルターも発売されている。フィルターの購入時には、所持しているPS2のタイプにあったフィルターであるかをしっかり確認しよう。
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フィルターの装着は簡単。本体の上からしっかり固定されるよう押し込むだけである。内部にホコリが入らないようガードしてくれるというわけだ |
・CD/DVDレンズクリーナー ほこりとるとる廻って取る 湿式タイプ
最後に、ディスクを読み取るドライブのレンズを清掃する製品、「ほこりとるとる廻って取る 湿式タイプ」を試してみた。この製品には、専用クリーニング液を使用する湿式タイプと、液体は使用しない乾式タイプのものがあるのだが、今回は汚れ方に年季の入っているPS2が相手のため、湿式タイプをセレクトしてみた。
製品に付属しているディスクを見てみると、ディスクに直接ブラシがくっついている。ここに専用のクリーニング液をつけて、ゲーム機に挿入するというわけである。清掃を行なうには、ディスクを挿入した状態で、音楽CDとして再生を行なえばOK。クリーニングディスクには、5トラックのデータが収録されており、最初の1トラックを再生すると、清掃が開始、清掃の終了時には、レンズの清掃が完了したというアナウンスが流れるようになっている。実際のクリーニングにかかる時間はディスクを再生してからほんの数秒程度とお手軽である。ちなみにこのディスクには、他にもスピーカーの接続チェック用のトラックや音域チェック用のトラック、また、環境音楽までもが収録されている。
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ブラシ部分に専用のクリーニング液を塗る。液がドライブ内でしたたり落ちないよう少量にとどめておこう |
クリーニング用ディスクを本体にセットして再生中の画面。クリーニングが行なわれているのを音声で確認できる仕組みになっている (C)Sony Computer Entertainment Inc. All rights reserved.
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■ 壊れてからでは遅い……。据え置きゲーム機も、こまめなお手入れをして愛用していきたい
さて、研究所員の汚れに汚れてしまったPS2の清掃模様を交えながら、清掃に役立つグッズを紹介していった今回のゲームグッズ研究所だが、いかがだったろうか。据え置きタイプのゲーム機は、内部の熱を放出する必要性もあり、ファンが内蔵されているものが多く、結果ホコリを多く吸い寄せがちである。ひどい汚れやホコリの進入は、故障の原因ともなってしまうため、こまめな掃除を心がけていきたいところだ。また、新しいゲーム機の購入時には、ホコリが進入する前にフィルターなどのグッズを活用して、より長くゲームをプレイできるよう大事に扱いたいところである。
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見事生まれ変わったPS2。研究所員もこれからは心を入れ替えてこまめに手入れをすると話していた。読者のみなさまもぜひ、日頃酷使しているゲーム機のお手入れをしてみよう! |
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□サンワサプライのホームページ
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□エレコムのホームページ
http://www.elecom.co.jp/
□プラスのホームページ
http://bungu.plus.co.jp/
□コクヨのホームページ
http://www.kokuyo.co.jp/
□ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/
(2005年5月18日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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