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スクウェア・エニックス、「FF XI プロマシアの呪縛」の最新情報を公開
新エリア4カ所と重要NPC2名の存在が明らかに

今秋 発売予定

価格:未定

 株式会社スクウェア・エニックスは、今秋に発売を予定しているMMORPG「ファイナルファンタジー XI」の拡張データディスク第2弾「プロマシアの呪縛」(英題:Chains of Promathia)に関する新しい情報を公開した。

 「ファイナルファンタジー XI プロマシアの呪縛」に関する情報公開は、E3での発表から数えると今回で4度目となる。「プロマシアの呪縛」にて追加が予定されているエリア数は合計40以上とのことで、全体像がおぼろげながら見えてきた。それでは、まずは今回存在が明らかになった新たな冒険の舞台を紹介していこう。



 「ウルガラン山脈」は、ザルカバードの北にそびえる険しい山岳地帯だ。クォン大陸で最も海抜の高い山脈であるため、厳寒の地として知られるザルカバードよりも更に厳しい吹雪が行く手を阻んでいる。この山脈は、かつて北方のオークがサンドリアへ侵攻しようとした際に、両勢力が激しい戦いを繰り広げた場所でもあり、「千人落しの崖(Thousandfall Ridge)」を始めとする当時の激戦地が今もなお残っている。

 ウルガラン山脈が既存リージョン「バルドニア」内の1エリアか、それとも別リージョン扱いなのかは現時点ではわからない。しかしウルガラン山脈の北はオークの本拠地へと続いており、この勢力をはじめとする獣人がクリスタル大戦においてタブナジア候国を滅亡させたという歴史的事実がある。今まで不明瞭な存在だったこの2勢力と、先の大戦の歴史を辿ってゆくことが、「プロマシアの呪縛」におけるメインテーマのひとつとなるかもしれない。

【ウルガラン山脈(Uleguerand Range)】
流れる滝がそのまま凍てついてしまうほどの厳寒地である。数の面でオークに劣るサンドリア軍は、この地勢を利用した待ち伏せ戦術でオークを翻弄し続けた。他のプロマシアエリアと同様に、立体的な構造になっている所にも注目


 「ビビキー湾」はミンダルシア大陸の南東部に位置する入江だ。エリアの位置的には恐らく、東サルタバルタの南東部辺りかと思われる。この入江では魚介類が豊富に採れるため、タルタルによる漁業産業が活発である。最近では漁師ギルド所有の小型の魔行漁船が湾内を就航しており、いずれは冒険者達にも利用してもらうつもりらしい。釣りに関心を持つプレーヤーは要注目のエリアとなりそうだ。また、ビビキー湾の外れにある「プルゴノルゴ島」は、とある大富豪の個人所有物だが、その美しい景観を観光のウリにしようとする動きもあるらしい。

【ビビキー湾(Bibiki Bay)】
ビビキー湾の周囲には渦潮があり、魔行漁船を用いた漁業も一筋縄ではいかなさそうだ。それにしてもプルゴノルゴ島の夕焼けの景色は圧巻である。ぜひとも冒険者にも開放していただきたい


 今回発表になった残りの2カ所は、旧タブナジア候国内の一部のようだ。「タブナジア地下壕」は、クリスタル大戦を生き延びた僅かな人々が築いた集落である。これまでタブナジア候国はクリスタル大戦において完全に滅亡したと伝えられていたが、どうやら生存者はそれなりの数がいるようだ。地下壕のエリアとしての規模も、写真から察するに少なくともノーグと同等かそれ以上だと思われる。

 タブナジア候国の地上の都市部分は今もなお獣人の残党勢力が支配しており、候国民は地下での生活を強いられている。そのため、地下壕にはかつての都の華々しさがまったく感じられない。質素ではあるが、長期に渡る潜伏生活を営むために極めて実用的な構造となっている。地下壕にいる候国民から、宿敵の獣人を討伐するクエストやミッションを依頼されるといった展開があるかもしれない。

【タブナジア地下壕(Tavnazian Safehold)】
地下壕の要所にはタブナジア候国の垂れ幕が架かっている。たとえ首都は陥落しても、国民は誇りを失っていないようだ。地上には獣人の残党もいるはずだが、この地下壕を隠蔽するための特殊な仕掛けはあるのだろうか?


 もう1つの「フォミュナ水道」は、かつては水の都として知られたタブナジア候国の上水道エリアである。上水道は最盛期では都における主要施設の大半に敷かれていたが、先の大戦によって機能が停止してからは廃墟も同然となっている。写真を見る限りはボストーニュ監獄やトライマライ水路に近い、薄暗くじめじめとした雰囲気だ。

 フォミュナ水道の奥にはかつて大聖堂が建てられていたが、現在は大半が倒壊している。大聖堂の地下にある礼拝堂は倒壊を免れているものの、さる枢機卿によって強力な結界が張られており、一般人は立ち入ることができない。もしかするとダボイの修道窟に近い雰囲気なのだろうか。大聖堂が奉る神の名は現時点では不明だが、可能性としては拡張パックの名前でもある「プロマシア」の線も捨てきれない。仮にその場合、フォミュナ水道はプロマシアミッションの核心に触れるエリアとなってきそうだ。

【フォミュナ水道(Phomiuna Aqueducts)】
大聖堂の地下礼拝堂には、かつて重要な聖遺物が祀られていたらしい。現在この場所を取り仕切る枢機卿と、まず何らかの関係があると見て間違いない。写真には梯子も見えるが、キャラクタが実際に上り下りできるのだろうか



 続いては、今回発表された2名のNPCについて紹介しよう。「ウルミア」は、タブナジア候国の数少ない生き残りである、長老の孫にあたる女性だ。かつて大聖堂の聖歌隊に属し、今なお地下での潜伏生活を強いられるタブナジア候国民の心を癒している歌姫である。同郷のプリッシュを優しく気遣うが、常に勝ち気なプリッシュと性格が好対照なのが面白い。写真を見るとどうやらジュノのようだが、タブナジア候国の地下壕で暮らしていた2人が、なぜ今になってそこへ来ているのだろう。プリッシュの持病(?)と何らかの関係があるのだろうか?

 ウルミアの外見がエルヴァーンと似ている点について念のため補足しておこう。「FF XI」に熱心な読者は既に知っているかもしれないが、タブナジアの起源は、過去にサンドリア王国が建国された際、重鎮の1人であったタブナジア候が拝領した土地である。両国には婚姻関係を始めとした密接な繋がりがあり、一例を挙げると現サンドリア王の妻であるローテ妃(故人)もタブナジア出身である。

 「FF XI」にはこういった世界設定にまつわる伏線が至るところに張り巡らされており、拡張データディスクやバージョンアップ等によって世界観が次第に紐解かれてゆく様は、実にたまらないものがある。ウルミアとプリッシュにしても、普通に考えたら行き先はサンドリアでよさそうなものだ。しかし実際には2人はジュノに来ているように見える。盟国であったはずのサンドリアとタブナジアは、現在どのような関係になっているのだろうか? 「プロマシアの呪縛」が発売されるまでの間、こういった世界観へ思い巡らせてみるのもおすすめである。

【ウルミア(Ulmia)】
エルヴァーンのプレーヤーは親近感が沸くだろう。それにしても、男勝りの威勢を張るプリッシュにも何か裏事情がありそうなのは意外だ


 もう1人の新登場NPC「エシャンタール」は、“Esha'ntarl”という名前の綴りからも、カムラナートやエルドナーシュと近い立場の人物であることが想像できる。ジュノ政府の高官で、「アルマター機関」という特殊な研究組織に所属している。また、時にはカムラナートからジュノ大公の代理を委任される程の信頼を受ける重要人物である。

 「プロマシアの呪縛」は、1つ前の拡張データディスク「ジラートの幻影」がなくてもプレイできる。ジラートミッションを後半まで進めた読者ならば、「プロマシアの呪縛」とジュノ大公国を、ストーリー上の矛盾を生じさせずに関係を持たせることが極めて困難であることがわかるだろう。今回明らかになったエシャンタールの立場は、なかなか上手い方法だなと思ったのは筆者だけではないはずだ。

【エシャンタール(Esha'ntarl)】
カムラナートに代わり冒険者に接するエシャンタール。高圧的なカムラナートや子供らしさを残すエルドナーシュとはまた違う、紳士的な物腰のキャラクタだ


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□スクウェア・エニックスのホームページ
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□「ファイナルファンタジーXI」のページ
http://www.playonline.com/ff11/
□「プロマシアの呪縛」のページ
http://www.playonline.com/ff11/promathia/
□関連情報
【5月28日】スクウェア・エニックス「FF XI プロマシアの呪縛」の最新情報を公開
新エリア2カ所と「虚ろ」なるものの存在を明らかに
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040528/proma3.htm
【5月11日】スクウェア・エニックス、「FF XI プロマシアの呪縛」の最新情報を公開
映像初公開、謎の少年少女や暗黒の新世界!? などを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040511/proma2.htm
【5月3日】スクウェア・エニックス「FF XI プロマシアの呪縛」の最新情報を公開
新ストーリーと40以上の新エリア、対象レベルは20以上
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040503/promathi.htm
【4月28日】スクウェア・エニックス、「FF XI」拡張データ第2弾
「プロマシアの呪縛」を2004年秋に発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040428/ff11.htm

(2004年6月28日)

[Reported by 川崎政一郎]

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