価格：未定

　株式会社スクウェア・エニックスは、4月28日に正式発表したMMORPG「ファイナルファンタジー XI」の拡張データディスク第2弾「プロマシアの呪縛(英題:Chains of Promathia)」に関する新しい情報を公開した。発売時期は今秋を予定し、PS2版、Windows版、日米同時発売を目指す。

新たなトラブルの発生にぼやくシド。「プロマシアの呪縛」プロローグシーンのようだ

深海!? ではなく美しい天の川を映した新エリアの夜景。同作のビジュアルエフェクトは相変わらず他のMMORPGの追従を許さない美しさだ

新しい船。一見ジャンク風だがキールらしきものも確認できるなど、テクノロジーレベルは高い。映っているのはブブリム周辺のようだ

　「ファイナルファンタジー XI プロマシアの呪縛」は、昨年4月に発売した拡張データディスク「ジラートの幻影」に続く拡張データディスク第2弾。といっても、両タイトルに直接的な繋がりはなく、「ジラートの幻影」を持っていなくてもプレイできる仕組みになっている。

　サブタイトルの「プロマシアの呪縛」は、ゲーム世界ヴァナ・ディールにおける女神アルタナと対の存在として知られる男神プロマシアのことを指しており、プロマシアをキーワードに、今回新たに追加される新エリアを中心とした新たなストーリーが紡がれることになる。

　今回新たに追加されるエリアの規模はまだ不明確だが、エリア数は40以上で、複数のリージョンから構成されるという。ストーリーの展開については「プロマシアミッション」という形態ではなく、別の形になるという。これはメインストーリーと直結するのか、無関係なのかは現時点ではわからない。

　また、今回のストーリーが「ジラートミッション」が直接繋がったり、何らかのメリットが発生することはないということだが、あらかじめクリアしておくとシナリオの理解の面で助かることはあるという。

　想定している対象レベルは20から75までということで、「プロマシアの呪縛」発売に併せてレベル上限の撤廃もないという。ということは、少なくとも今秋まではレベル上限75が維持されるということになる。また、レベル20から対象になるということは、新しい狩り場も設けられると見ていい。

　新しい乗り物としては、現在、セルビナ－マウラ間を結ぶ定期船とは異なるデザインの船が追加される。キャラクタが載ったスクリーンショットを見てもわかるように、この船に乗って、新エリアへと行くことができるようになるようだ。現時点では乗り場や行き先はわからない。

　「ジラートの幻影」で追加された新都市「カザム」へ行くために、カザムパスが必要になったように、今回もやはり何らかの条件が課せられるのだろう。狩り場、冒険スポット、トレジャーハンティングといったエンドユーザーレベルの側面から見ると、「ジラートの幻影」とほぼ同等規模の新エリアが新たに盛り込まれると考えていいようだ。

　なお、「ジラートの幻影」では、FFシリーズならではの存在である召喚士(および召喚獣)をはじめ、4つのジョブの追加が話題となったが、今回は「プロマシアの呪縛」の発売に併せて新規ジョブの追加はないとしている。

　現時点で発表されているエリア情報は、先述した「タブナジア群島」と、「ムバルポロス」と呼ばれる地下都市の2カ所と、あとは名称不明の新エリア複数のみ。ムバルポロスは、ゲーム内で唯一拠点らしい拠点を持たなかった獣人ゴブリンの一族が生み出した地下帝国で、地底を掘削して広大な居住区を構築している。ジュノに居住しているゴブリンとの関連性は不明だが、何らかの関わり合いはありそうだ。

　現時点で公開されている情報はごく限られた内容だが、新エリアに関してはすでにかなり作り込まれており、今秋という発売時期は十分に余裕を持たせたものと見られる。同社では今後発売までに数回に分けて情報を公開していく方針。今後、何が明らかにされるのか、引き続き注目していきたい。

【タブナジア群島(Tavnazian Archipelago)】

「ファイナルファンタジー XI」のオープニングムービーで獣人たちに蹂躙されるタブナジア候国の旧領地。かつては半島だったらしいが、大戦時に獣人軍が用いた兵器によって大陸と分断され、群島が形成されたという。現在は獣人軍の残党が全島を支配。かなりのハイレベルゾーンであることが予測される

【ムバルポロス(Movalpolos)】

モブリンと呼ばれるゴブリンの一氏族が作り上げた地底都市国家。モブリンは、自動掘削器や投光器といった器械や、生体改造といった高度なテクノロジーを有す。基本的に一部のゴブリンとの鉱物の取引を除いては外部との接触を一切断っているという

【新航路】

ブブリム半島から船に乗って新エリアへ。新エリアはユタンガともバルクルム砂丘とも異なる緑地と青空が広がっている

【森林地帯】

ジャグナー森林を彷彿とさせる森林地帯。湖の中に人工の建造物が確認できる。外灯には炎もともされている。何者かが生息しているようだ

【雪原地帯】

ボスティン氷河とはまた別の新しい雪原地帯。雪で覆われた崖の中腹に横穴が空いている。何らかの手段を使ってここに入れるようだ

【新フィールド】

広大なフィールドも複数追加される模様。コロロカの洞門のように立体的な構造になっている

【新ダンジョン】
誰かが建造した形跡の残るダンジョン。ワープポータルのようなものも機能している。奥には誰かがいるようだ

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□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.co.jp
□「ファイナルファンタジーXI」のページ
http://www.playonline.com/ff11/
□「プロマシアの呪縛」のページ
http://www.playonline.com/ff11/promathia/
□関連情報
【4月28日】スクウェア・エニックス、「FF XI」拡張データ第2弾
「プロマシアの呪縛」を2004年秋に発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040428/ff11.htm

(2004年5月3日)

[Reported by 中村聖司]

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