価格：未定

「鉄拳」シリーズの中心人物、三島平八曰く「最強のスイーパー(始末人)、それがニーナ ウイリアムズ……」

　株式会社ナムコは、プレイステーション 2用アクションアドベンチャー「DEATH BY DEGREES TEKKEN:NINA WILLIAMS (デス バイ ディグリーズ 鉄拳:ニーナ ウイリアムズ)」を2004年に発売する予定。本作は昨年9月に発表され、本誌でも紹介した「ニーナ(仮称)」の正式タイトル。正式タイトルは決まったが発売時期や価格については未定。

　ニーナ ウイリアムズは、同社の人気格闘ゲーム「鉄拳」シリーズに登場するキャラクタ。「鉄拳」シリーズでは、暗殺格闘術のエキスパートとして活躍したが、ニーナの過去については語られることがなかった。本作は、ニーナの幼少時代のエピソードなどを織り交ぜ、ニーナ ウイリアムズというキャラクタを演出していく。なぜ、ニーナはアサシンとなったのか?　といった生い立ちも明かされるかもしれない。

　また、タイトルとなる「DEATH BY DEGREES」は「死の深層」を意味する。これは、ニーナの心と周囲の人々が“徐々に死んで行く”という二重の意味をもち、「少しずつ奈落に落ちる」、「どこまで落ちるのか?」という謎的要素を含んでいる題名だという。

【ニーナ ウイリアムズ】
左の画像がオープニングの格闘大会での衣装。中央と右の画像が戦闘時の衣装で、どことなく「鉄拳」シリーズでおなじみの衣装だといえる

　本作の操作方法は、左右のアナログスティックのみを使用するといった独特のシステムを採用している。Lスティックを「倒す」ことでキャラクタが移動し、戦闘時は「弾く」ことによって回避行動をとることができるほか、壁に向かって「弾く」ことで「壁走り」や「後方宙返り」ができる。Rスティックは、敵のいる方向に向かって「弾く」ことで攻撃を行なう。武器を持っているときも同様に、Rスティックを「弾く」ことで武器を使った攻撃をする。

　さらに、Rスティックを「弾く」入力タイミングやLスティックとの組み合わせによって多彩な連続攻撃を繰り出すことが可能。敵の攻撃に対してガードを行なう場合は、敵が攻撃した瞬間に敵方向へRスティックを「弾く」とガードができる。

【「DEATH BY DEGREES TEKKEN:NINA WILLIAMS」ストーリー】
大西洋上で大型輸送船が沈没した……。 　大型輸送船はかねてよりCIAがマークしていた幻の組織“カミエータ”の武器密輸船であった。船は内偵を進めていたエージェントからの不可解な通信を最後に大爆発を起こした。 　CIAは沈んだ大型輸送船に乗り込んでいたエージェントの情報から、“カミエータ”幹部たちが豪華客船「アンフィトリテ」で開催される「闇の格闘トーナメント」を観戦するために集結することを突き止める。 　豪華客船に潜入し“カミエータ”組織を壊滅するため、ニーナは「闇の格闘トーナメント」へ参加する。ニーナに課せられた任務はスイーパー(始末人)。仲間が失敗した際に任務を遂行することである。 　「闇の格闘トーナメント」で優勝するが主催者であり幹部の1人であるラナ・レイによって監禁されてしまう。その時、ニーナに緊急通信が入る。仲間の任務失敗。そしてニーナは行動を開始する……。

　■ 「チュートリアル」

　本作は独特の操作システムを採用しているので、当然のことだが初プレイ時は誰もが初心者と言うことになる。そのためにチュートリアルで「弾く」練習を行なえるようになっている。練習するのは基本動作となる、攻撃、回避、実戦の3つ。

矢印の方向に、Rスティックを「弾く」。これで攻撃はOK	こちらは失敗例。失敗しても攻撃は行なわれるが……	攻撃してくる敵に対して、Rスティックを「弾く」ことでガードする
Lスティックを「弾く」ことで、回避行動を行なう。成功例と失敗例

ちょっとしたコツをアドバイスしてもらえる

　■ 「アドベンチャーパート」

　戦闘の楽しさはもちろんのこと、謎を解く楽しさを味わえるもの本作の魅力のひとつ。通常の移動シーンや謎解きを行なう状態(通常状態)を「アドベンチャーパート」と呼ぶ。

物語のスタートとなる、監禁された客船の一室。この部屋にあるテーブルにアイテム(新聞)が置いてある。アイテムを手に取るニーナ
セーブポイントの説明。右上のアンテナが3本立つ場所がセーブポイントとなる		仲間の連絡により、ニーナの出番となった
監禁部屋から脱出するのに、救命ボートを利用する	無事に脱出したニーナは階段を駆け上がる	船内にはさまざまな仕掛けが施されている
巨大水槽がある、アトリウムエントランス	水槽の中にも、なにやら仕掛けがあるようだ	ミリタリーフード S(ライフ小回復)

どこからアトリウム内に潜入するのだろうか	指紋認証システムで入ることのできない部屋もある

　■ 「戦闘パート」

　敵に発見されると、「アドベンチャーパート」から「戦闘パート」へと移行する。Rスティックを「弾く」ことにより多彩な攻撃を繰りだせる。また、投げ技も存在し、投げから関節技へと繋ぐことも可能。

敵の背後から近づくことで忍び足になり、敵に気がつかれる前に倒すことができる
銃を撃つスタイルもいくつもの種類があるので、マンネリ化した銃撃戦にはならない
これは!!　「掌握」から「立脇逆固」。そしてニーナの代名詞ともいえるディバインキャノンも!(画面右)
投げからの関節技に移行することもできる
Lスティックを「弾く」ことで、敵の攻撃を簡単に回避	左右の敵を同時に攻撃することもできるようだ	敵の攻撃をガードした状態
壁を利用し、宙返りで相手の攻撃を回避	ガードを固めすぎると、敵も投げを使ってくる	忍者のように、壁を走り抜けることもできる

(C)1994 2004 NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED
※画面写真は開発中のものです。

□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□ナムコチャンネルのページ
http://www.namco-ch.net/
□製品情報
http://www.namco-ch.net/nina/
□関連情報
【2003年10月16日】ナムコ、PS2「ニーナ（仮称）」のTGS版ムービーを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031016/nina.htm
【2003年9月26日】TGS2003ブースレポート～ナムコ編～
「R:Racing Evolution」、「塊魂」など良作が大量プレイアブル出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030926/namco.htm
【2003年9月19日】ナムコ、「鉄拳」キャラクタが登場する家庭用オリジナルタイトル
「ニーナ（仮称）」を発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030919/nina.htm

(2004年3月19日)

[Reported by 志賀康紀]

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