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NC Soft CEO/プロデューサーインタビュー |
会場:六本木ヒルズ 森タワー
2月8日、六本木ヒルズ アリーナで行われた記念イベント「ジャパンプレミア」。このイベントに参加するために来日したNC Soft CEO Kim, Tack Jin氏と、「リネージュII」プロデューサー James Bae氏に、日本での同ソフトの展開を中心に話を伺った。
今回、驚かされたのは何度もこの作品に関して、「日本人に受け入れられるゲームが作りたかった」というコメントが出たことで、両氏の「リネージュII」の自信と、日本市場への強い意気込みが感じられた。
NC Soft CEO Kim, Tack Jin氏 |
「リネージュII」プロデューサー James Bae氏 |
編 今回、「ジャパンプレミア」という非常に大規模なイベントを開催なさったわけですが、こういったイベントを日本で実施しようとなさったきっかけは?
Kim NC Softは、日本の市場を一番大事なものと考えています。日本のユーザー達が信頼できる作品を作るのが目標なのです。そのために、大規模なイベントを開催し、多くのユーザーと一緒に楽しみ、商品を紹介していこうと考えています。
オンラインゲームは、商品を発売したら終わりというわけではなく、ユーザーと共に続けていくゲームです。そのためにも、ユーザーと一体感が感じられるこういったイベントは必要だと考えています。
今回のイベントでは予想を上回る方に来ていただけて、さらにユーザーが非常に熱心だという実感を得ました。どの国にも負けないほど、この「リネージュII」に興味をよせてくれているということを感じましたね。ただ、カウントダウンの時にRAG FAIRの前にいたのですが、「RAG FAIRが見えないよ !」と、言われたのはちょっと複雑でした(笑)。
韓国の場合はこういった芸能人を呼んでイベントを行うというのは、あまりやっていません。その芸能人が熱心なプレーヤーという立場でアピールしてくれるなら、もちろん大歓迎ですが。
■オープンβテストで広がる新たな世界
編 オープンβテストをはじめるにあたり、ユーザーに見てもらいたいという部分はどんなところでしょうか?
James 以前にもお話ししましたが、やはり「自然の風景」です。空や、海や、山、そういった自然の情景をユーザーに見せたい、その世界で冒険をしてもらいたい。これは、ゲームの最も初期から目指しているコンセプトです。この想いはユーザーも受け止めてくれる方が多いようで、日本や韓国で好評をいただいてます。初心者の方には、まず、風景を楽しんでもらいたいですね。
クローズドβテストを体験した方には、新たに世界が広がることで生まれた街や、新しい世界を見てもらいたいです。既存の場所にもさまざまなものが追加されています。新しい街、新しい狩り場を発見し、楽しんでください。
新しいエリアはまた、それぞれ明確なコンセプトを打ち出した場所になっています。たとえば「狩人の街」は、その名の通り「ハンター」が集う場所で、危険で、油断が出来ない雰囲気にしています。「フェアリーの谷」にある街は、その名の通り妖精達が集う場所で、街全体がきらきらしていて、非常に幻想的な光景が楽しめるでしょう。フェアリーの谷は自然も豊かで、木や草が生き生きとしています。また、「胞子の海」は、かっての大戦争の傷跡を残している場所で、とても寒々としたところです。
フェアリーの谷は魔法によって動物が凶暴化してしまい、ユニコーンなどが襲いかかってきます。普段は召喚師の忠実な仲間であるこの動物を「倒しても良いのか?」と、韓国のユーザーから疑問が寄せられました。もちろん何の問題もないのですが、怪物の姿をしていない生き物を倒すのは抵抗があるらしく、韓国では人気のない狩り場ですね。
編 今後の日本での展開を教えてください。
Kim 第一に、日本でのオンラインのPCゲーム市場の開拓です。3Dグラフィックを処理できるハイスペックのPCが普及すれば、ゲームを楽しめるユーザーも増えます。インテルやNVIDIA、各カードメーカーと積極的にパートナーシップを結んでいるのはそのためです。この戦略は、世界的な戦略です。インターネットを使うすべての人達に、このゲームを強く薦めていきたいてすね。
また、日本のユーザー達はコンシューマゲームの「ゲームパッド」に慣れ親しんでいる。そのために、コントローラメーカーとも結びつきを強くしていっています。「リネージュII」がプレイしやすいゲームパッドも現在準備中です。
日本向け、日本独自のサービスという視点では、このゲーム自体がNC Softの「日本向け戦略」です。この作品は、日本を意識して、日本のユーザーにも満足してもらえるようなゲームとして生まれているからです。例えばドワーフの女キャラクタ、かわいい女の子の姿をしたこのキャラクタは、一昨年の東京ゲームショウでの日本ユーザーの反応を見て作られています。作品の至る所に、日本のユーザーに対する意識があります。
また。ゲーム内イベントも充実させていく予定です。これはエヌ・シー・ジャパン独自の計画ですから、まだ細かいところはお話できませんが、経験値が倍になったり、街から街へ転送される料金を無料にしたりするイベントは月に一度、といったペースでの定期イベントにしたいという企画もあります。各地域のマーケティングチームからさまざまなアイデアが寄せられていますね。
まだ日本では実装の予定はお話出来ませんが、プレイヤー達の大きな関心である「攻城戦」にも、私たちは確かな手応えを感じています。先ほど韓国での実施にあたっては、「本当に快適に楽しめるのか?」と、韓国のゲームマスコミの間で大変話題になりました。3Dで描かれた1,000人以上のプレイヤーが集まるこの戦いは、技術的にも大変難しい問題だからです。
しかし、1500人以上の参加者があったこのイベントを安定して実施でき、さらにプレイヤーからも、「快適に楽しめた、面白かった」という反応を得ました。こういった経験を活かして、日本ではより一層快適に楽しめるものになっていくと思います。
編 最後に、日本のユーザーへのメッセージをお願いします。
James 特にオンラインゲーム初心者に、このゲームを楽しんでもらいたいです。人と冒険する面白さを感じてください。私たちは「リネージュ II」がより一層愛されるゲームになっていけばいいと思っています。そのために、さまざまな意見を私たちに寄せてください。
□エヌ・シー・ジャパンのホームページ
http://www.ncjapan.co.jp/
□「リネージュ II」のホームページ
http://www.lineage2.jp/
□関連情報
【2月9日NCJ、「ジャパンプレミア」を六本木ヒルズにて開催
「リネージュ II」のオープンβ開始は2月11日午後1時
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040209/nc1.htm
【1月23日】本日到着! DEMO & PATCH
「リネージュ II」プロモーションムービー
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040123/demo0123.htm
(2004年2月9日)
[Reported by 勝田哲也]
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