会場：六本木ヒルズ アリーナ

■　RAG FAIRが「リネージュ II」のオープニングテーマを熱唱

開会の挨拶を行なったNC Soft CEOキム・テクジン氏

　エヌ・シー・ジャパン株式会社は、2月8日、六本木ヒルズアリーナにて記念イベント「ジャパンプレミア」を開催した。2月11日よりスタートする「リネージュII」のオープンβテストを記念して開催されたもので、ファン1,000人を招待した大規模なものだ。

　今回のイベントでは、6人組のアカペラグループ「RAG FAIR（ラグ フェア)」が特別ゲストとして参加。高い人気を誇る彼らのミニライブが予定されていることもあってか、イベントには一般の女性も多く参加し、中には朝から並ぶ人の姿も見られた。

　イベントはNC Soft CEOキム・テクジン氏の挨拶で幕を開けた。氏は、「リネージュ2が日本のみなさまにとても受けいられる自信を得た」と語り、さらに「日本のみなさまにもっともっと楽しんでもらうように、NC Softがより一層努力すると同時に、エヌ・シー・ジャパンは安定したサービスを提供できるようにしていきたい」と来場者に語りかけた。

　次いで、リネージュII開発室長、ジェームス・ペッ氏、NCジャパン代表取締役キム・テクホン氏、さらにインテルやNVIDIAを初めとした提携各社代表の挨拶の後、「リネージュII」オープンβテストの開始日時が正式に発表された。

　発表されたオープンβテストの正式スタート日時は2月11日午後1時。プレイに参加するためにはあらかじめ公式ページでアカウントを登録しておくことが必要となる。ソフトそのものは前もって公式ページからダウンロードするか、2月10日に2,980円で発売されるパッケージを購入することで入手できる。ダウンロードソフトの容量は1GB以上あり、また、パッケージは「リネージュII」は美しい装丁と、正式サービス時の30日分の利用権が同梱されている。

　この発表に、「RAG FAIR」が登場。ファンの大歓声を受けながら、「リネージュII」のオープニングテーマ「コール・オブ・ディスティニー」をハミングで熱唱した。そして花火とともに「オープンβテスト開始まで後68時間～」というように、スクリーンにカウントダウンが表示された。

　カウントダウンの後は、「リネージュ II」のリアルタイムムービーを上映。エルフと人間の連合軍の城に、ダークエルフとオークの軍勢が攻め込むといった内容で、大人数のキャラクタがはげしくきり結ぶ映像はRAG FAIRや、彼らのファンという普段ゲームを見慣れていない人達にとって、特に衝撃的な映像だったようだ。

　続いていよいよRAG FAIRのミニライブがスタートした。透明感のある彼らの歌声が会場内に響き渡った。会場に入れなかったファンはアリーナに面した場所で彼らの曲を楽しんでいた。間に軽妙なトークを混ぜつつ、つぎつぎと歌い上げていくRAG FAIR。確かな実力を持つ彼らのファンだけに、歌の間中黄色い声をあげるような人は少ないようで、多くの人はリズムを取りつつ、彼らの歌声を全身で楽しんでいた。

開会2時間前の会場。すでに多くの人が並び、スタートを心待ちにしている	テレビでも人気のアカペラグループRAG FAIRは、リハーサルでもサービスたっぷり	入場したファン達。会場に収まりきれないほどの人が来場した
開発室長ジェームス・ペッ氏は、3年の開発の成果を見て欲しいとコメント	カウントダウン開始。司会者にあわせて、会場とファンが声を合わせる	カウントダウンが完了した瞬間、花火が上がり、カウンターが時を刻みはじめる
公開されたリアルタイムムービー。RAG FAIRのメンバーも「プレイしてみたい」と、コメント
非常に盛り上がったミニライブ。透明感のある豊かな歌声が会場に響き渡る。会場の外もファンが鈴なりになって、音楽を楽しんでいた

■　ゲームツアーでは新エリア「フェアリーの谷」を探索

　ライブの後は、「リネージュII」ファンお待ちかねのゲームツアーである。これは、クローズドβでは見ることのできなかった世界を紹介するもので、案内をするのはGMチームリーダーである金子みかさん。初心者を意識した司会者の質問に答えながら、新しい世界の魅力を紹介した。短い時間なため、ツアーは少し駆け足。金子さんのキャラクタはドラゴンに乗り、クローズドβにはなかった新しい城下町を上空から飛行。その細かいモデリングに、ファンの間からは歓声が上がった。

　続いて抽選で選ばれたクローズドβプレーヤーによるバトルツアー。場所はこちらも新しく増えた、「フェアリーの谷」である。サンゴを思わせるカラフルな植物や、キャラクタの影をうつす水たまりなどがある非常に綺麗な場所だが、いまは呪いの魔法によって凶暴になってしまったモンスター達が徘徊する危険な場所となっている。召喚師の頼もしい味方であるはずのユニコーンさえ、角を振り立てて襲いかかってくる。これらのモンスターを相手に、ボスを目指して進んでいく様をカメラで追う展開となる。

　極彩色の植物、青い空、幻想的な世界の中で、激しい戦いが繰り広げられる。ツアーに参加するデモキャラクタはレベル40。オープンβで使用できる上級キャラクタである。使用している装備もクローズドβユーザーは見たことがないものばかり、コアなファンほど一瞬たりとも見逃せない、情報量の濃い戦いが展開された。

　ラストは谷の中心にいるボスモンスターミノタウロスとの戦い。通常はそれほど強いモンスターではないはずなのだが、邪悪な魔法により、オーガを引き連れた強力な敵としてプレーヤーの前に立ちはだかる。しかし、さすがは熟練のクローズドβプレーヤー。息のあった連携を見せて、これらを撃退、勝利の雄叫びを上げた。他のプレーヤーがポーズを取っている間に、せこせこ戦利品を拾っているプレーヤーもいて、ファンに大いに受けていた。

　この後、最新のグラフィックボードや、「リネージュII」のパッケージが当たる抽選イベントが行なわれた。

　会場では、イベントと共に希望プレーヤーが10分間だけ試遊できる体験コーナーが設置されていた。バトルツアーのコンセプトと同じ、オープンβで追加される要素が楽しめる仕様になっており、体験できるキャラクタのレベルは40、新職業についたキャラクタで冒険が楽しめる。冒険の場所はこれも新しい場所「胞子の海」だ。各キャラクタは、新しいグラフィックで描かれる装備品を身につけている。巨大な鎌や、細かい装飾の入った爪、ルーンの彫られた剣など、装備をチェックするだけでも楽しい。魔法やスキルなども上級のものを中心に用意している。

　試遊台のまわりにスタッフがたくさん配置されていて、体験者に対して細かいサポートを行なっていた。今回はさらにキャラクタの簡単な特徴なども書かれたプレートを試遊台に配置していて、より遊びやすいように配慮がされていた。レベル40の世界というのは、数カ月プレイをしなくてはたどり着けない上級者への入り口。ファンはこの試遊台で、あこがれを強くかき立てられたことだろう。

ヘッドGMの金子さんが解説するイベントツアー。ドラゴンに乗って新しい街をたっぷり眺めた後に、熟練プレーヤーによるバトルツアーになった
クローズドβテスターから抽選で選ばれたメンバーは連携もばっちり、危なげない戦い方で、強敵・ミノタウロスを倒した
体験コーナー。レベル40のキャラクタを体験できる。新たに増えた地域が書かれた地図、見たことのない新装備、そして新フィールドと、クローズドβ経験者にはたまらない構成になっている。もちろん、スタッフによるサポートで初心者もスムースにゲームを楽しめる

□エヌ・シー・ジャパンのホームページ
http://www.ncjapan.co.jp/
□「リネージュ II」のホームページ
http://www.lineage2.jp/
□関連情報
【1月23日】本日到着!　DEMO & PATCH
「リネージュ II」プロモーションムービー　
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040123/demo0123.htm
【1月19日】NCJ、「リネージュ II」オープンβテスト開始記念イベントbr> 「ジャパンプレミア」を2月8日に開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040119/line2.htm
【1月16日】NCJ、「リネージュ II」クローズドβテストを1月26日に終了 19日よりグランドフィナーレイベントを開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040116/line2.htm
【1月16日】NCJ、「リネージュ II」クローズドβテストを1月26日に終了 19日よりグランドフィナーレイベントを開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040116/line2.htm
【12月15日】NCJ、「リネージュ II」オープンβテストを2月11日に開始
オープンβクライアントを2,980円で同日発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031215/line2.htm
【10月26日】NCJ、「リネージュ II」クローズドβテストを開始 1カ月間で7万4,000人が応募
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031027/linebeta.htm

(2004年2月9日)

[Reported by 勝田哲也]

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