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★PS2スペシャル体験連載★

「プロ野球チームをつくろう! 2003」
日本一指南書

連載3回:「念願の日本一と賢いFA選手獲得術」

  • ジャンル:スポーツ育成シミュレーション
  • 発売元:株式会社セガ
  • 開発元:スマイルビット
  • 価格:6,980円(税別)
  • プラットフォーム:プレイステーション 2
  • 発売日:発売中(2003年11月20日)



 連載第3回では、さらなる新戦力の加入により、いよいよ優勝を目指して本格的な戦いへと突入していく。球団経営の手腕も問われるようになり、計算されたオペレーションが重要になってくるはずだ。

※本連載内で選手に対しての敬称は省略させていただいております

■ 新戦力をまとめあげる(2年目1月~3月)

 昨年末にパ・リーグを代表する好打者「小笠原道大」と外野の名手「大村直之」を獲得し、弱点らしい弱点がなくなったホークス。あとは各選手が100%のパフォーマンスを発揮できれば、リーグ優勝は間違いないだろう。
 2年目の主力選手は、以下のようになっている。

投手 昨年の成績 野手 昨年の成績
篠原貴行 1勝3敗4S 防2.59 城島健司 打率.276 本26 点116 盗1
スクルメタ 2勝6敗32S 防3.11 松中信彦 打率.299 本34 点122 盗1
斉藤和巳 16勝10敗0S 防3.11 井口資仁 打率.312 本37 点105 盗25
寺原隼人 7勝11敗0S 防4.36 川﨑宗則 打率.283 本3 点41 盗13
山田秋親 2勝0敗0S 防4.46 柴原 洋 打率.310 本1 点44 盗32
杉内俊哉 9勝13敗0S 防4.24 村松有人 打率.286 本8 点75 盗38
新垣 渚 7勝15敗0S 防4.80 池上りき 打率.284 本11 点57 盗1
和田 毅 12勝8敗0S 防3.52 小笠原道大(FA) 打率.348 本18 点80 盗1
小椋真介 6勝4敗2S 防3.15 大村直之(FA) 打率.310 本26 点95 盗11
田中総司 1勝0敗0S 防6.35
山村路直 1勝0敗0S 防2.84
平古 悟(新人)


 先発は、1年目と同じく「斉藤和巳」、「和田毅」、「杉内俊哉」、「寺原隼人」、「新垣渚」の5本柱。昨年の成績から斉藤、和田の活躍は計算できるが、残りの3人は強化された打線がいかにフォローしてくれるかで勝ち星が変わりそうだ。

 中継ぎの変化と言えば、新人の「平古悟」くらいだが、去年まで中継ぎだった初期の新人「沢登大樹」よりもすべてにおいて優っているので、強化されたと言っていいだろう。

 抑えも先発と同様、特に変化なし。「スクルメタ」の能力が下降し始めているので、「切り札」を「篠原貴行」に移行させようか検討したが、今期は投手コーチの言うとおりにしておいた。

これが今期の投手陣。飛びぬけた能力を持つ選手はいないが、平均年齢が他のチームよりも圧倒的に低いのでシーズン中の成長が期待できるのが魅力といえる 昨シーズンは32セーブをあげ、押さえの切り札として活躍した「スクルメタ」。しかし成長のピークを過ぎたためか能力が落ち始めている 期待の新人「平古悟」。体力は既に「S」に近い「A」。「回復力」を見るとちょうど中継ぎタイプなので、この戦力補強は成功だったのだろう


 野手は2回の国内キャンプで「Cリード」と「肩」が「A」となり、まさに守備の要と成長した「城島健司」を中心に、オールラウンドな能力を持つ「井口資仁」、足で相手チームをかく乱する「村松有人」、「柴原洋」のコンビ、一発の魅力のある「松中信彦」、期待の成長株「川﨑宗則」、そして新戦力「小笠原道大」、「大村直之」と走力、守備力、得点力がバランスよく整った布陣に。

 もしここから戦力強化を目指すのならば、遊撃手に「松井稼頭央」、「二岡智宏」、外野手に「高橋由伸」、「福留孝介」、「谷佳知」あたりを獲得するのがよいだろう。

運も味方してくれたが、自画自賛してしまうほどバランスの取れた布陣に。あとはこれらの選手が「怪我」をしたり「スランプ」に陥らないようケアをするだけだ 成果はそこそこ上げているチームリーダー「村松有人」。まだレギュラーとして活躍できるが、彼のあとの外野手の確保を考えておかねばならない


 2月は昨年と同様に国内キャンプを行ない戦力強化。3月の春季キャンプでは投手が「変化球練習」、野手は「守備練習」中心の練習メニューを構成。能力の落ちてきたスクルメタ、村松の2人も同様の練習メニューを行なった。

 そして、4月以降の戦いの行く末を占うオープン戦に突入。去年以上の戦力で挑んだので連勝するだろうと余裕の構えで挑んだが、初戦のライオンズ戦の勝利後、4連敗。オープン戦通算「1勝5敗2分け」という散々たる結果に。原因を追求しようと試合結果を確認すると、10安打3得点や、9安打1得点など打線がつながっていないことが分かった。

 どうも4番小笠原、5番城島がノーヒットの試合が多く、そこで打線が途切れているのが原因ではないかと思い、2人の練習メニューを「調整」に変更。効果はでるのだろうか?

9安打もでれば打っているほうだと思うのだが、本塁が遠いらしい。加えて先発陣がこちらの予想以上に打ち込まれているのも低迷の原因だろう 一番活躍が期待されている新4番小笠原が「4タコ」では勝てない。やはり新天地の慣れない環境で、4番の重責を果たすということは相当なプレッシャーなのか



■ スタートダッシュ成功! (2年目4月~7月)

 成長のピークが近くて調子の悪いレギュラー陣には「調整」をさせ、それ以外の選手は弱点補強の練習メニューを組んで挑んだ2年目のシーズン。昨年4位という成績だったため、最初の3連戦は昨年の覇者ライオンズとのビジターゲームとなる。序盤まで息の詰まる投手戦だったが、こちらの投手が新人の平古に代わると打線が爆発。「18対5」という大差をつけて勝利。これで勢いがついたのか、4月は「16勝8敗」、ライオンズに1.0ゲーム差の首位で終えることができた。

打線爆発で大量18得点で宿敵ライオンズに勝利。しかも新人の平古が初登板で初勝利というおまけ付き。これでチームに大きな勢いがついた ゲームスタートして初の首位。しかしライオンズがぴったり1ゲーム差で追いかけてきている。どうやらこのままだと9月末まで首位攻防が行なわれそうだ


 5月に入っても勢いはとまらず、13連勝を記録。向かうところ敵なしの21勝3敗でライオンズとのゲーム差も6.5ゲームと大きく広げる。6月には、年初めから投資していた「サイドビジネス」の効果で「駐車場」が完成。駐車場の収入は球場を訪れた観客数に比例するので、このあとのチケット代はなるべく観客が満員になるように設定する。成績は勢いに乗ってしまえばこっちのもので、6月は14勝7敗1分、ライオンズとのゲーム差も9.5と着実に開いていく。

21勝3敗、なんと「勝率.875」。このリプレイはノーリセットのぶっつけ本番で書いているので、こういった成績になるととても安心ができる サイドビジネス投資の最初の効果、「駐車場」。完成させるには3億円の投資が必要だが、上手く観客数を伸ばしていけば、3年で完済ができる 駐車場の毎月の維持費は300万円。これを見てもらえばわかるとおり試合さえ行なわれれば収益がでる。ゲームを長く遊ぶのならば馬鹿にできない額になる


 7月に入り「TV局契約」のイベントが発生。待望の「ローカル局」と契約を結び、ホームゲームの放映料が「1300万円」に増えた。さらに嬉しいことは続き、春から交渉を進めていた「S」評価の新人選手「簑田浩二」に逆指名宣言を行なってもらえた。そして、2週目前半のライオンズとの直接対決で、ついに「マジックナンバー50」が点灯。これでまた優勝へと一歩近づくことができた。

 4週目後半に行なわれたオールスターゲームでは、前半戦のチームの勢いを象徴するかのようにホークスから6人の選手が選出された。

ついにTV局がグレードアップ。このままシーズン終了時まで首位をキープできれば、来年の3月には「全国放送」のTV局と「1600万円」で契約を結べる オリックスの前身「ブレーブス」でプレイをしていた「簑田浩二」をほぼ獲得。これで村松の後継者問題も一気に解決してしまった 7月にマジック50点灯。おそらくこのリプレイと同じメンバーを選択し、「FA」で選手を2人補強できていれば、同じような状況になっているはずだ



■ リーグ優勝! そして日本一!! (2年目8月~10月)

 8月も前半戦の勢いのまま勝ち続けるホークス。8月終了時にはマジックを「3」にまで減らし、9月の頭にはリーグ優勝はほぼ確定。そんな折、スカウトが「近藤真市」という投手を発見してきた。実はこの選手が前回欲しがっていた評価Bランクの即戦力。ぜひとも獲得したいので評価Bランクの選手にとっては最高の契約金「7,000万円」、年俸「1,500万円」を提示して交渉をさせる。

 そしてなんの苦労もなくパ・リーグを制覇。しかしここでひとつ問題が発生。優勝が決定してしまったため、客足が球場から遠のいてしまい、収入が激減してしまったのである。

絶対お勧めの「近藤真市」。デビュー戦であるジャイアンツ戦でノーヒットノーランを達成したことがあるためか、入団1年目から必ず活躍してくれる 2年目にしてリーグ優勝達成。これは別に特別なことをしたわけではなく、同じメンバーでチームを構成すれば必ず5年以内で優勝できるのだ セ・リーグの覇者はジャイアンツに決定。パ・リーグで始めた場合、ジャイアンツは日本一を目指すうえで、必ずといっていいほどライバルとなる


 10月のチケット代は日本シリーズがあるので、何も考えず「5,000円」に設定。日本シリーズともなれば、この金額でも必ず満員になる。さらに日本シリーズに備え、一軍選手の練習は全て「調整」に変更。
 そしてついにジャイアンツとの日本シリーズが開幕した……。

日本シリーズ出場が決定しているのならば、10月のチケット代は5,000円で決定だ。球場設備に投資し観客数を増やしていれば、その効果は絶大だろう 短期決戦である日本シリーズは、先に波をつかんだほうが有利となる。波をつかむためには、選手全員の調子を上げるのが一番なはずだ
やっと日本シリーズが開幕。ここまできたらあとは運を天にまかすのみ。日本一は5年間のうち何回チャレンジできるかが勝負となっている 運を天にといいつつオーナー賞で試合に口出し。ただオーナー賞が試合にどんな影響を与えているかはいまのところ不明。気持ちの問題だけである 第一戦をとられて一瞬暗くなったものの、第二戦で必死の巻き返し。ビジターで1勝1敗ならば、まぁまぁ合格点といったところだろうか
そしてホームにもどってからの第三、四、五戦。珍しく第四戦が引き分けとなったが、第七戦が終わって3勝3敗だと再試合が行なわれる 第六戦でエース和田が敗れたためいやな空気が流れたが、前半戦のMVP男、杉内から最優秀救援投手、スクルメタへの継投で見事第7戦を勝利! そして日本一達成! これでこのリプレイ連載部分の役割は終りとなる。まだ、日本一の美酒に酔ったことがない人はまずホークスを使って慣れて欲しい



【もしも獲得したFA選手が……】

 「FA」で選手を獲得するとき、あなたは何を基準に獲得する選手を選んでいるのだろうか? おそらく、自分のチームの弱点となるポジションを補強してくれる選手かどうかが判断基準になっていると思う。ただし、ゲーム最初のチーム編成に失敗し、どのポジションもいまいちという状態で、優秀な選手が各ポジションに現われたらかなり悩むのではないだろうか。

 そこで今回は、序盤において投手と野手のどちらから獲得するべきかを検証する。同じデータのチームで以下のような3パターンを用意し、比較するのだ。

「もしも獲得したFA選手が全て野手だったら」
「もしも獲得したFA選手が全て投手だったら」
「もしも獲得したFA選手がいなかったら」

 この検証によって、いかなる事実が明らかになるだろうか。

○ 検証チーム:「ユニバース」

 ベイスターズを母体にチーム再編を行なったチーム。投手陣は先発に「三浦大輔」、「吉見祐治」、「ドミンゴ」を擁するが、それ以外の柱は見当たらず、中継ぎ、抑えにも不安が残る。捕手はエディット選手で何とかしのぎ、外野手の「金城龍彦」以外は正規ではないポジションを守るなど、全般的に駒が不足している。

 このチームを1年目の10月4週後半まで進め、セーブデータを保存。ここから下の各検証チームを作成。スタッフの変更はなく、FA以外では選手を獲得せず、チームリーダーは「三浦大輔」、2月のキャンプは全員参加で「韓国」へ。春季キャンプ、通常練習とも内容は「調整」にして条件をなるべく同じにするように努め、1年後の結果を比較する。

これが1年目の成績。可もなく不可もなくのごく標準的な結果といえる。このチームに選手が2人加わることでどれくらい成績に変化が表れるのか? 戦力が強化されたかを調べるのならば順位表よりも成績表を確認したほうがよい。特に今回の検証では、ここの数値に大きな差が出るとふんでいる


○ パターン1:投手のみの補強

 パターン1では日本球界を支える若き左右のエース「松坂大輔」と「井川慶」を獲得。投手の補強としてはこれ以上はないと思われる。これにより先発の柱が5本となり安定感が増した。シーズンが始まると井川が大活躍。4月は4位と前年よりも順位を上げるが、最終的には最下位。



○ パターン2:野手のみの補強

 パターン2で獲得した野手はリプレイでも活躍した「城島健司」と全日本でも活躍した「高橋由伸」。パターン1に優るとも劣らない戦力補強が行なえた。3割バッターが増えたことにより打撃力が強化されるだけでなく、捕手の補強によって投手力も強化されることを期待したが、結果は最下位。



○ パターン3:補強なし

 FA選手を補強するとどれくらい成績が上がるのかの検証するためにプレイする。昨シーズンからの成長か、調整による調子のよさのせいかはわからないが、去年度より4勝多かった。当然のように最終順位は最下位。



○ 検証結果:投手と野手のどちらの補強が効果的だったのか

得点 失点 HR 盗塁 打率 防御率
パターン1(投手) 477 586 100 58 .249 .369
パターン2(野手) 596 664 156 45 .264 .422
パターン3(補強なし) 487 831 109 55 .253 .536


 上の表は各パターン成績を表にしたものである。これを見ると、あたりまえのことだがFA選手の獲得は戦力強化につながっている。特にパターン1の「防御率」に関しては「.167」も下がり、高い効果を得ている。防御率についてはパターン2の結果も興味深い。守備の強化としては、外野と捕手しか強化されていないのに「.114」も下がった。これは「Cリード」の高い捕手だと投手の能力を引き出せることの証明に使えそうである。

 今回の検証はサンプルが1組しかなく、どのポジションを補強しても戦力アップにつながるチームで行なったために、結果は期待していたほど差がでなかった。しかし、今回の検証結果で「得点」と「失点」の差を考えると、「野手の補強」を行なったほうが効果があるといえそうだ。


■ 次回からさらに役立つ情報をお届け!

 こうして、本リプレイでは2年目で日本一を達成し、その役割を果たした。改めて書かせていただくが、シミュレーションゲームは自分が何をするべきかがわかりにくい。ただ逆を言えば、自分が何をするべきかがわかれば、攻略することは比較的簡単になる。このリプレイではホークスを用いて5年間で日本一になるために最低限しなければならないことを記してきたつもりだ。だから、これを読み終えた方が「プロ野球チームをつくろう! 2003」をホークスでプレイした場合は、必ず5年以内に優勝していると信じている。

 しかし残念というべきか、嬉しいというべきか、このゲームは日本一が最終目的ではない。世界へ目を向けて世界一を目指したり、日本プロ野球界に燦然と輝く「通算日本記録」を自分のチームの選手で塗り替えたりと、まだまだやるべきことはたくさんあるのだ。
 次回からは、そんな「やきゅつく」の世界にさらに一歩踏み込んだ人の役に立つ攻略を行なおうと思うので、楽しみに待っていて欲しい。

(社)日本野球機構公認 プロ野球12球団公認
フランチャイズ11球団公認 ABF/JPBOC
NPB BIS プロ野球公式記録使用
(C) SEGA (C) Smailebit/SEGA,2003

□セガのホームページ
http://www.sega.co.jp/
□「やきゅつく2003」公式ページ
http://www.yakyutsuku.com/
□「日本野球機構」公式ページ
http://www.npb.or.jp/
□関連情報
【1月14日】「プロ野球チームをつくろう! 2003」日本一指南書 連載0回:「プロ野球シミュレーションの決定版を攻略する、その前に」
http://watch.impress.co.jp/docs/20040114/yakyu.htm
【1月21日】「プロ野球チームをつくろう! 2003」日本一指南書 連載1回:「日本一に一番近いチームでプレイする」
http://watch.impress.co.jp/docs/20040121/yakyu1.htm
【1月28日】「プロ野球チームをつくろう! 2003」日本一指南書 連載2回:「戦力強化で日本一を目指す」
http://watch.impress.co.jp/docs/20040128/yakyu2.htm

(2004年2月5日)

[Reported by 池上りき(冒険企画局)]


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