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日本一ソフトウェア、PS2「ファントム・ブレイブ」
第1話ストーリーなど最新情報を公開!

2004年1月22日 発売

価格:6,800円(通常版)
    8,800円(限定版)

 株式会社 日本一ソフトウェアは、プレイステーション 2用やりたい放題シミュレーションRPG「ファントム・ブレイブ」の新情報を公開した。2004年1月22日発売予定。価格は通常版が6,800円で、オールカラー設定資料集や2枚組サントラCDが同梱された限定版が8,800円。

 PS2「ファントム・ブレイブ」は、自由度の高いゲームシステムと原田たけひと氏が描くキャラクタが好評を博した同社のヒット作「魔界戦記ディスガイア」の流れを汲むS・RPG。やりこみ要素が満載された「ディスガイア」の良い部分を残しつつ、新たなシステムの導入や、4方向から8方向に増えた視点変更など、プレイアビリティの改良が施されている。

 本作は、大小の島で構成された「イヴォワール」と呼ばれる世界が舞台。主人公は、とある戦いで命を落とした戦士「アッシュ」の霊魂(ファントム)と、ファントムを操る力を持つ少女「マローネ」。ふたりは賃貸物件の「おばけ島」に住んでおり、不定期に流れ着く“ボトルメール”による依頼をこなす“請負人(クローム)”を生業としている。当面の目標は「おばけ島」を買い取り、安心して住める場所を確保すること。


■ 第1話ストーリー

【プロローグ】

 主人公のマローネを、影ながら支えるアッシュ。生前の彼は「クローム(請負人)」を生業としていた。ひとかどのクロームとして成長しつつあった彼は、とある島の暗く深い森の中で、マローネの両親「ヘイズ」、「ジャスミン」とともに依頼を遂行していた。

 冷たい雨が降りしきるなか、アッシュたちめがけて次々とモンスターが襲い掛かってくる。その異様さに、3人は受けた依頼そのものに疑念を抱き始めていた。そんなとき、異形のバケモノが突如出現し、絶体絶命の危機が訪れる。ヘイズとジャスミンだけでも逃がそうとふたりをかばうアッシュだが、バケモノの手により3人は瀕死の状態に追い込まれてしまう。

 命が尽きる直前、アッシュをこの世にとどめさせるため、ヘイズは奇跡の能力を使う。それは、マローネが5歳の誕生日を迎えた日のできごとだった。



【アッシュと悪霊憑きのマローネ】

 悲劇から、8年の歳月が経過。「おばけ島」と呼ばれる常夏の島に、成長した「マローネ」と、ヘイズの奇跡の能力によって霊魂(ファントム)として存在できるようになったアッシュの姿があった。マローネは“霊魂を操る能力”を生まれながらにして持っており、それゆえに心ない人々から差別を受けてきた。そんなマローネを、アッシュはずっと見守ってきたのだ。

 マローネは、「人助けをしていれば、いつかみんながマローネのことを好きになってくれる」という両親の教えを信じて、島に流れ着くボトルメールの依頼をこなす請負人として、人助けに奔走していた。

 だが、島に送られてくるボトルメールは、困っている人からだけではなかった。その大半は、マローネを中傷するボトルメールばかり。アッシュはマローネを気遣い「間違いメールだったよ」と偽っていた。だが、そんなボトルメールにも、まともな依頼がいくつかまじっている。ふたりはさっそく「石産み島」へと向かう。依頼をこなして、いつの日か「おばけ島」を買い取るために。



【石産み島と白狼騎士団】

 石産み島に着くと、シマオサと村人が総出でマローネたちを出迎えてくれた。だが、そこに歓迎ムードはなく、周囲からはマローネを忌み嫌う言葉ばかりが漏れ聞こえてくる。シマオサの話によれば、「白狼騎士団」が島荒らしをするおかげで、日々の食べ物にも困る有様だという。

 “イヴォワールの九つ剣”と称される白狼騎士団が相手では勝ち目が無いことを知るアッシュは、マローネに仕事を断るよう助言する。だが、困っている人を見捨てられないマローネは、依頼を受けることを決意する。

 島には、白狼騎士団のほかにもモンスターたちが存在しており、所々でふたりに襲い掛かってくる。マローネは、両親から譲り受けた奇跡の能力“シャルトルーズ”を発動させてモンスターたちを退けていく。やがてふたりは白狼騎士団の団長「無限剣のラファエル」と名乗るリーダーに出会う。

 マローネは話し合いで解決しようとするが、なにやら団長の様子がおかしい。アッシュとマローネは、無事に依頼をこなすことができるだろうか?




■ プロテクション

 プロテクションは、自身や他のキャラクタやアイテムにさまざまな影響を与えるというもの。プロテクションには「与える側」と「受ける側」の相互関係がある。今回、その存在が明らかにされた「接近禁止」プロテクションは、受け手のキャラクタに一定範囲までしか近づけなくなるというもの。「すべりっぱなし」と「変身」の詳細は不明。いずれにせよ、自分に不利なら破壊するし、便利なら利用するしかない。すべてはプレーヤーの工夫次第だ。

【接近禁止】【すべりっぱなし】【変身】
「接近禁止」は、どうやって破るかがカギになりそう。「すべりっぱなし」と「変身」は、何となく想像はつくものの、真相は実際にプレイするまでわからない

■ スキルポイント

 各キャラクタには、7つのスキルポイント(SP)が設定されている。各SPの素質はS(最高)~F(最低)といったアルファベットで表示される。たとえば、戦士系のキャラクタは物理攻撃関係のSPと素質が高く、それ以外はまったくの苦手。魔法使い系であれば、魔法関係のSPと素質が高いといった具合だ。ただし、これらはあくまでも“素質”の問題であり、プレーヤーの努力で十分に補える。

 それぞれのキャラクタの特徴や素質を生かした育成が必要なのはもちろんだが、時間をかければ、魔法が得意な剣士、剣技が得意な魔法使いを育成することも可能。世の中には、キャラクタの育成を“面倒”に感じる人と“別に、普通やるでしょ”と考える人の2種類がいるような気がする。筆者はもちろん後者であり、キャラクタを育てることに悦びを感じる人とって、「ファントム・ブレイブ」は無間地獄的カタルシスの供給源として最高のゲームといえる。

スキルポイントの画面を見ただけでウズウズしてくる。これがすべてMAXになったとしても「さぁ、次のキャラいくか」という問答無用の無間地獄が貴方を待つ

■ コンファイン・リムーブ

 ファントムをマップ上にあるアイテムに乗り移らせる「コンファインシステム」は、実体化していられる時間、すなわち「行動できる回数」が決まっている。その回数を超えると、強制的に戦闘から外されて元のアイテムに戻ってしまう。この戻る現象のことを「リムーブ」といい、その戦闘中はリムーブしたキャラクタを再び呼び出すことはできない。

 戦力を小出しにするか、あるいは一挙投入で短期決戦を狙うか。このあたり、プレーヤーの嗜好や手腕が問われる部分といえる。ちなみに、戦闘に参加しなかった(未コンファイン)キャラクタは、島で別の仕事に携わっている。

 なお、リムーブ時はコンファインしていたアイテムを持ち帰れる可能性がある。つまり、強いアイテムがマップ上に転がっていた場合「武器として使う」、「コンファインして持ち帰りを狙う」といった選択肢があるわけだ。コンファインのタイミング同様、これまた悩ましい要素のひとつといえる。

この立て札が欲しいな~、とマローネが思ったかどうかは知らないが、とりあえずコンファイン。リムーブしてみたところ、見事お持ち帰りに成功! これはオイシイ

■ 装備・積み上げ

 マップ上に存在しているキャラクタは、アイテムだろうが何だろうが“装備”できてしまうのが「ファントム・ブレイブ」が“やりたい放題RPG”と銘打たれているゆえん。たとえば、剣をくわえたライオンがいたとする。こいつを倒した場合、「ライオン」と口にくわえていた「剣」のふたつが地面に落ちる。

 このとき、剣にファントムをコンファインさせてもいいし、剣を拾って装備してもいい。もちろん、倒れているライオンを装備することも可能。ことわざの「立っている者は親でも使え」ではないが、本作の場合は「マップにあるものは何でも使え」といったところだろうか。

「いいモノをお持ち(正確にはおくわえ)ですなぁ、ライオンさん」とばかりにポカリとぶんなぐってみる。倒れたアンタも上手に利用させてもらいまっせ。ふっふっふっ……

 やりたい放題は、CPUにとっても同様。上の例で倒れたライオンを、敵キャラクタが持ち上げて装備することもある。もし再利用されたくないのなら、戦闘不能キャラクタを攻撃して、さらなるダメージを与えればいい。追い討ち攻撃をくわえることで、マップ上から消滅させることが可能だ。

 この他にも、本作では敵キャラクタやアイテムを積み上げるといったことも可能。積み上げて高いところに登ったり、階段のように積んで谷を渡るといった芸当さえ実現できる。また、敵を積み重ねて立体範囲の技で攻撃するといったテクニックも有効に使っていきたい。

持ち上げられて困っているようなライオンのグラフィックがカワイイ装備状態 積み重ねた敵を「飛翔天中殺」で一気に屠る。工夫次第で新たな戦術が生まれる


■ キャラメイク

【ダンジョン師】
ランダムダンジョンに連れていってくれる。通常ステージでは見られないレアキャラクタ、アイテム、プロテクションが山盛りというウワサ。ランダムマップならではの複雑怪奇な仕掛けも必見

【称号師】【魔道合成師】
キャラクタに“称号”を与えてくれるらしいが、その効果のほどは不明。称号には、レアからおバカなものまで多種多様なものがあり、通常では手に入らないものも存在するようだ スキル(技・魔法)を合成してくれる。成功すれば、剣から炎の魔法、岩から剣技のほか、アイテムからキャラクタ、またはその逆といったことも考えられる。合成で新スキルが生まれることも十分ありえる



■ 「おばけ島」にて

 依頼を終えて「おばけ島」に戻ると、島に残っていた仲間たちの行動結果が表示される。キャラクタだけではなく、アイテムにも異変が起こっているというから驚き。戦闘が得意なキャラクタがいるように、島での活動が得意なキャラクタもいる。それぞれの特徴を活かしつつレベルアップしていけば、それだけ島でできることが増えていく。

 なお、「おばけ島」のポストに不定期で届けられる「イヴォワール新聞」では、世界の情報が掲載されている。ちょっとした情報に思わぬ伏線が隠されていることもあり、届いたらひととおり目を通しておいたほうがいいだろう。

戦闘では役に立たないキャラクタが、島では思わぬ活躍をすることも。っていうか、本来無機物なアイテムが何かを生成しているシーンは、想像するだけで恐ろしい……

【番外編:おばけ島でやりたい放題!】
人文字を作ることも可能。人数が少ないうちは寂しそうだが、増えると色々な文字が作れそう。でも誰に向かって表現しているのかは永遠の謎だ 何となく踏みつけてみるジャイアニズム炸裂。でも、あまりやりすぎると「ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ!」となる可能性も…… 最高到達点を目指すのも一興。某登山家の言葉ではないが、なぜ登るのか? そこに(アイテムやキャラクタの)山があるからだ、としかいえない

いくら“やりたい放題”とはいえ、さすがにそれは……って、実行できてしまうのだな。これで残ったキャラクタのレベルが上がるのなら鬼畜プレーヤーが続出するだろうが、そんな都合のいいことは多分ないだろう。横で静観しているマローネの冷静沈着っぷりが末恐ろしい


(C)2004 NIPPON ICHI SOFTWARE INC.
※画面は全て開発中のものです

□日本一ソフトウェアのホームページ
http://www.nippon1.co.jp/
□関連情報
【2003年12月5日】日本一ソフトウェア、PS2「ファントム・ブレイブ」新システム「プロテクション」など最新情報を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031205/pb.htm
【2003年11月17日】日本一ソフトウェア、PS2「ファントム・ブレイブ」キャラメイクなどのシステムを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031117/pb.htm
【2003年11月4日】日本一ソフトウェア、PS2「ファントム・ブレイブ」インターネットラジオを配信中
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031104/pb.htm
【2003年10月3日】物体に"霊"を憑依させて戦うS・RPG。日本一ソフトウェア、PS2「ファントム・ブレイブ」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031003/pb.htm

(2003年12月19日)

[Reported by 北村孝和]


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