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物体に“霊”を憑依させて戦うS・RPG
日本一ソフトウェア、PS2「ファントム・ブレイブ」

発売日:未定

価格:未定

 株式会社 日本一ソフトウェアは、プレイステーション 2用やりたい放題シミュレーションRPG「ファントム・ブレイブ」を発売すると発表した。発売日および価格は未定。

 PS2「ファントム・ブレイブ」は、自由度の高いゲームシステムと原田たけひと氏が描くキャラクタが好評を博した同社のヒット作「魔界戦記ディスガイア」の流れを汲むS・RPG。やりこみ要素が満載された「ディスガイア」の良い部分を残しつつ、新たなシステムの導入や、4方向から8方向に増えた視点変更など、プレイアビリティの改良が施されている。

 本作は、大小の島で構成されている「イヴォワール」と呼ばれる世界が舞台。島は、一軒家が立つくらい小さいものから、お城や城下町が丸ごとおさまるものまで、その大きさはまちまち。島の持ち主(地主)は「シオサマ」と呼ばれ、賃貸なども行なわれる。国家は、火山の国、砂漠の国、ジャングルの国など、さまざまな特徴を持つ島が存在。特定の国に属さないフリーの島(個人の家)もある。

大小の島々が浮かぶ「イヴォワール」の世界。島ごとに特徴が異なる 主人公の住む「おばけ島」はレンタル島。いわゆる賃貸物件(島)なのだ 上画面は砂漠の国。島ごとに、それぞれ特徴が異なる


- STORY -

 海に浮かぶ小さな孤島「おばけ島」に、とある戦いで命を落とした戦士「アッシュ」の霊魂(ファントム)と、ファントムを操る力を持つ少女「マローネ」のふたりが住んでいた。

 「おばけ島」には、マローネ宛の“ボトルメール”が不定期に流れ着く。マローネは、ボトルメールに入った依頼を遂行して報酬を受け取る請負人(クローム)を生業としていた。霊を見ることができる能力のせいで、人々から“悪霊憑き”と罵られ、住む場所さえままならない。

 だが、優しく前向きな両親から「人助けをしていれば、いつかみんながマローネのことを好きになってくれる」という言葉を信じて、今日もマローネはせっせとボトルメールを受け取り依頼をこなす。当面の目標は、報酬を貯めて“おばけ島”を買い取り、住む場所を確保すること。ふたりの冒険は、浜辺に押し寄せる波のように、ゆったりと始まる。

 
【アッシュ】【マローネ】【パティ】
生前はマローネの両親とともに請負人をしていた。マローネをサポートする、心優しく正義感の強い青年 霊体を操る不思議な少女。その能力ゆえに差別や中傷を受けるが、決して人を恨んだりせず、前向きに生きる素直な子 雌雄同体の生物。空間を操る能力を持ち、大切な物を隠す習性から人々に嫌われている。大人しくて好奇心旺盛。人語は解さないが知能は高い


 ゲームの流れは、依頼を受けて冒険の準備を開始。「おばけ島」には、戦闘中にマローネが操る霊、味方キャラクタ、装備できるアイテムが存在。霊は、戦士、魔法使いなどさまざまな職業についており、これらは「キャラクタメイク」で自由に作ったり消したりできる。島に落ちているアイテムは、味方キャラクタに装備させて戦闘マップに持ち込める。アイテムにはそれぞれステータスがあり、戦闘でレベルアップさせれば、より強力な武器となる。なお、これらのアイテム(仲間キャラクタ)がレベルアップして成長することで、「おばけ島」でできることが増えていく。

霊魂(住人)、アイテムはすべてキャラクタとして島の上に存在する 住人は戦闘でレベルアップ。職業に応じて島でできることが増えていく いらなくなった住人はプレーヤーが自由に消せる


 依頼先の島では、敵と戦うことになる。キャラクタの移動や攻撃範囲は、一般的なシミュレーションゲームのようにマス目などで区切られておらず、キャラクタを中心に表示される「円」の範囲内であれば自由に指定できるシステムが採用されている。行動はターン制ではなく、敵味方を含め、スピードの早いキャラクタから順に行動できる仕組みになっている。

戦闘マップにはヘックスやスクウェアといった仕切りがない。赤円が移動範囲、青円が攻撃範囲。ちなみに攻撃範囲内のキャラクタは敵味方に関係なくダメージを受ける


 戦闘時、マローネ以外の味方キャラクタは、すべて実体のない霊たち。これらの霊は、戦闘マップ上の物体に憑依させ、実体化させることで初めて戦闘に参加できる。ゲーム中ではこれを「コンファイン」と呼ぶ。「コンファイン」できるのは限られた短い時間だけで、行動が一定回数に到達すると霊が抜けて元の物体に戻ってしまう。元に戻ることを「リムーブ」といい、いったんリムーブしたキャラクタは、戦闘マップをクリアするまで再度のコンファインは不可となる。

コンファイン例。ここでは、マップ上の“高い木”を憑依の対象に指定。あとは霊を選択するだけ。このとき、霊によっては特殊効果が発動する


 コンファインおよびリムーブ時は、各キャラクタの能力によって敵にダメージを与えたり、味方を回復させたりなど、さまざまな特殊効果が発生する。特殊効果を踏まえてキャラクタを入れ替える順番を考えたり、どのタイミングで誰を呼び出せばいいのかなど、戦略性が高くやり甲斐のあるシステムといえる。

 本作におけるアイテムは、すべてステータスをもつキャラクタとしてマップ上に登場する。こうしたアイテム(キャラクタ)は、持ったり投げたり破壊することが可能。戦闘マップ上にあるものはすべて装備できるアイテムで、剣、斧といった武器だけでなく、花、雑草、キノコ、さらには敵や人間キャラクタさえも装備できるといった破天荒ぶり。

戦闘マップ上に“きのこ”を発見。持ち上げて装備すれば、そのまま投げるだけでお手軽かつ強力な武器になる。もちろんコンファインも可能


 たいていは武器扱いで、そのまま使うだけで派手な技が炸裂する。特殊技は相当な数が収録されており、お気に入りの技を探すだけでも十二分に楽しめるようだ。



(C)2003 NIPPON ICHI SOFTWARE INC.
※画面は全て開発中のものです

□日本一ソフトウェアのホームページ
http://www.nippon1.co.jp/

(2003年10月3日)

[Reported by 北村孝和]


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