Electronic Entertainment Expo 2002現地レポート

LucasArts ~映画「エピソード2」関連のゲームが盛りだくさん!~

会期:5月22日~24日(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

 米ロサンゼルスにて開催中のE3において、ルーカスアーツは今年中盤以降の新作ラインナップを発表した。会場はロサンゼルス市内のデジタルシアターで、発表会の後には映画「スターウォーズ・エピソード2」の上映も行なわれた。

 今回8タイトルが発表されたのだが「FullThrottle II」に関しては展示がなかったために、詳細レポートを省略している。また、注目のMMORPG「StarWars Galaxies」については、単独でレポートをお届けする予定だ。

会場となったはロサンゼルス市内ビバリーヒルズのGeneral Cinema/AMC Theater
発表会は、各メディア1名限定のプレミアイベントとなった。ルーカスアーツ代表のサイモン・ジェフリー氏は「映画エピソード2の大ヒットをきっかけにしてゲーム業界でも大ヒットを狙う」とコメント


■ StarWars Knights of the Old Republic

 映画「スターウォーズ・エピソード1」より4,000年前、まだ銀河共和国も結成されていない未開拓時代を舞台にしたゲームが「StarWars Knights of the Old Republic」だ。スターウォーズ関連製品としては非常に珍しい舞台設定を採用しているため、ファンの間では注目を集めている。

 この時代、共和国はないものの、すでに「ジェダイ」は存在しており、プレーヤーは、強大なダークフォースを操るSITH(ダークジェダイ)Darth Malakの野望を打ち崩すことが目的となる。

 ゲームは、一見すると三人称視点のアクションアドベンチャーのようだが、実はアクション要素を加味したRPG。移動は外と屋内をシームレスに移動できる3Dアクションゲームスタイルを採用しているが、敵となるキャラクターに遭遇すると、行動メニューが登場するターンベースの戦闘になる。

 NPCとの対話や行動により、プレーヤーの属性がダークサイドやライトサイドに変化する。これによりストーリーが分岐するシステムになっているとのこと。

 舞台は地上だけでなく、宇宙シーンもあり、スターウォーズシリーズの醍醐味であるスペースバトルも楽しめる。宇宙戦シーンはターンベースではなく、リアルタイムで進行する3Dシューティングゲームシステム。

 開発は「Baldur's Gate」、「MDK」シリーズで知られるBioWareが担当しており、発売はXbox版が2002年秋、PC版は2003年春を予定。

善悪システムがどのようにストーリーラインに影響していくのかが気になるところ。担当者によれば、現時点ではマルチエンディングシステムを採用する予定はないという


■ StarWars:The Clone Wars

 映画「スターウォーズ・エピソード2」の直後の世界をそのままゲーム化した作品。ストーリー的には「エピソード3」を補完する内容で、これもファンの間で注目されている。

 ゲームは、地上や空中を舞台にしたオムニバススタイルのアクションゲーム。ステージごとに登場する乗り物が異なり、あるステージではスピーダーに乗ってゴールを目指したり、別のステージでは戦闘機に乗って空中戦を行なったリする。全16ステージ。登場する乗り物は8種類。プレーヤーが操作するキャラクタはアナキンやオビ・ワンなど。

 シングルプレーヤーゲームでは共和国サイドでしかプレイできないが、対戦モードでは通称連合側も選択でき、画面分割による対戦が楽しめるとのこと。対戦モード専用の乗り物も多数用意されるという。

 プラットフォームはゲームキューブ、プレイステーション 2を予定。発売時期は両プラットフォームともに今年秋を予定している。開発はPandmic Studios社が担当。

共和国と通商連合の戦争は、全銀河にまで広がり、最高議長となったパルパティンは絶対的な権力を不動のものにしていくことになる。映画「エピソード2」を見たあとにプレイしたい一作


■ StarWars Bounty Hunter

 旧三部作にも登場する賞金稼ぎ「ボバ・フェット」の父「ジャンゴ・フェット」にスポットライトを当てた作品。時代設定は「エピソード2」の10年前にあたる。ストーリーはジャンゴ・フェットの謎がクローズアップされるとのことで、ファンならプレイせずにはいられないタイトルになりそうだ。

 三人称視点の3Dアクションゲームスタイルを採用しており、ステージ毎に設定されたゲーム目的を達成していくことでストーリーが進行していく。ステージは全部で18+α。

 このゲームの最大の魅力はなんといっても「ジャンゴ・フェット」の秘密道具を駆使するド派手なアクションだ。ジェットパックで縦横無尽に飛び回りながら、敵を二丁拳銃で撃ち倒していく爽快なアクションを、プレーヤー自らが楽しめるようになっているのだ。

 「ジャンゴ・フェット」は、基本的には悪役、すなわちアンチヒーローであり、市民を殺そうが建物を破壊しようが「おとがめなし」というのがプレーヤーの暗黒面を刺激しそう。プラットフォームはゲームキューブとプレイステーション 2を予定。発売時期は今秋を予定している。

プレーヤーが悪役となるこのゲームでは、正義の騎士ジェダイと戦うこともある

□E3のホームページ
http://www.e3expo.com/
□「LucasArts」のホームページ
http://www.lucasarts.com/
□関連情報
【5月22日】世界最大規模のゲームショウ「E3」いよいよ明日開幕
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020522/e3pre.htm

(2002年5月23日)

[Reported by 西川善司(トライゼット)]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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