ソニー、2001年度第2四半期連結業績を発表
海外でのPS2好調などを理由にゲーム部門は黒字転換

10月25日 発表

 株式会社ソニーは、2001年度第2四半期連結業績を発表した。全体では営業損失を出しているものの、ゲーム部門の売上高は前年同期に比べ98.2%増の2,427億9,500万円、営業利益は40億7,400万円(いずれも米国会計原則に基づく円換算後の業績)を計上。大幅増収となった理由について同社は、海外でプレイステーション 2がハード、ソフトともに売上が好調である点などを挙げている。

 同社ゲーム部門の第2四半期業績は、前年同期が29億3,500万円の営業損失を出していたのに対し、当四半期は40億7,400万円の営業利益を計上。売上高は前年同期に比べ約83%増となっているが、営業損失も同期に比べ増加。この営業損失は、欧州におけるPS2本体価格の引き下げと、それにともなう会計上の引当によるものだとしている。損益が改善した理由については、PS2のハードウェア面におけるコストダウンが進んだことや、PS2のソフトウェアが好調な売上を記録していること、円安によるプラスの影響などによるものだとしている。

 地域別にみると、国内における売上はPS2がハードウェア、ソフトウェアともに売上が増加。本体の出荷台数は、前年同期の98万台に対し462万台を記録。一方、「プレイステーション」、「PS one」は、生産出荷台数こそ前年同期の237万台から282万台に増加しているものの、売上はハードウェア、ソフトウェアともに減少している。
 他社制作を含めたソフトウェアの生産出荷本数は、「プレイステーション」、「PS one」が前年同期4,000万本に対し今回は1,900万本、PS2が前年同期340万本に対し2,270万本となっており、飛躍的に増加していることがわかる。数字的にも、完全にPS2にシフトしたことになる。

 全体としては、日本国内が減収となった一方、海外は米国、欧州ともにPS2がハードウェア、ソフトウェアともに大幅増収となっていることを考えると、今回の黒字転換は、海外におけるPS2の好調な売上に牽引されたものではないかと推察される。
 なお、2001年9月末におけるゲーム分野の棚卸資産は、2001年6月比で約28億円増加の約1,917億円となっている。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/Financial/FR/2001-10-25j/pdf/04game.pdf(PDF形式)
□関連情報
【10月10日】SCEI、PS2累計生産出荷2,000万台を達成 全5色の記念特別限定モデルを発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011010/ps2.htm
【7月26日】ソニー、2001年度第1四半期の決算発表でプレイステーション関連の出荷台数などを公表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010726/sony.htm
【3月23日】プレイステーション 2、全世界生産出荷累計1,000万台を達成!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010323/scei.htm
【1月26日】ソニー、業績発表においてプレイステーション2の出荷台数を下方修正
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010126/sony.htm

(2001年10月25日)

[Reported by 北村孝和]

I
【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.