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会場:東京ファッションタウンビル(TFTホール)
■ HALL300では、複数タイトルがプレイアブル出展 会場入口から入って正面、会場の中央に位置するHALL300には、同社の最新ゲームタイトルが多数展示されている。特に、アーケード「バーチャファイター5 R」の新バージョン、PSP「初音ミク -Project DIVA-」、Xbox 360「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム Ver.5.66」の試遊機は、発売前のゲームがプレイできる貴重な機会とあって、多数のゲームファンが順番を待ちわびている姿が見受けられた。また、アーケード「ネットワーク対戦クイズ Answer×Ansewer2」やWii「ソニックと暗黒の騎士」、PS3「龍が如く3」、PS3/Xbox 360「ソニック ワールドアドベンチャー」などの試遊機も設置され、来場したゲームファン達を楽しませていた。 そのほか、会場入口から右手、HALL500の近くには、限定フレームが用意されたプリントシール機「I Luv Hime2」や、2月に行なわれたAOUショーで発表されたばかりの「ぶろっくぴーぽー」なども展示。親子連れを中心に楽しんでいた光景が印象的だった。
■格闘新世紀V開催!! 優勝はリオン使いのとまりおん選手!!
HALL1000にて12時30分から行なわれたイベントは、アーケードで現在稼動中の「バーチャファイター5 R(VF5R)」の全国大会、「格闘新世紀V」の全国決勝大会。 会場には2セットの対戦台と、大型スクリーンが設置され、全国で行なわれた予選を通過した62名に、特別招待選手で前回大会優勝者のふーみん選手を加えた63名によるトーナメントで大会が行なわれた。 今回のイベントでは、同時に「VF5R」の新バージョンも体験バージョンとして出展されていたが、大会は現行バージョンで行なわれた。新バージョンでは多少バランス面での調整も入るようなので、事実上、これが現行版では最初で最後の全国大会ということになるだろう。 その最初で最後の全国大会だが、出場キャラクターの内訳は、サラが8人、ラウ、ジャン、アキラが6人、ジャッキーが5人、リオン、ブラッド、ジェフリー、アオイが4人、カゲ、ウルフが3人、タカアラシ、アイリーンが2人、レイ・フェイ、ベネッサ、パイ、シュン、ゴウ、エル・ブレイズが1人という内容になり、従来の大会ではあまり使い手が多くなかったサラの躍進が目立つ。「VF5R」では前作に比べて、サラはかなり使いやすくなっている印象があったが、それが如実に現われた結果だろうか。
■ 強豪が次々倒れる波乱含みのスタート
大会は大会支援モードを使って行なわれた。例によってトーナメントは1回戦から優勝候補筆頭のこえど選手とジョセフ選手が当たるなど、波乱含みの内容。実際の対戦結果も、多くの有力選手が1回戦で破れ、もはやこの大会では慣例とも言える大波乱の内容となった。 個人的に特に印象に残ったのが、スタープレイヤー3名のうち、2名が1回戦で敗退してしまった点。スタープレイヤーとは、セガが公式に認定しているVF5Rの強豪プレーヤーで、今回の大会にもふ~みん選手、こえど選手、ゆうちゃ選手の3名が出場していたが、ふ~みん選手とこえど選手は1回戦で、ゆうちゃ選手は2回戦でそれぞれ敗退してしまった。 セガが公認しているから強い、というわけではないが、この3名は実力的にも折り紙付きで、実績もある面々。それでもなかなか勝ち抜けないというのは、現在もプレイし続けているプレーヤー達のレベルの高さを伺わせる結果なのではないだろうか。
■ 地方勢の台頭が目立つベスト8
それら並み居る強豪選手を退け、ベスト8まで勝ち残ってきたのはマスク・ド・ヒジテツことユド選手、ひーろぉ選手、なぞ嗜好のY.F選手、ジュリエッタ選手、キヨタカ選手、しろとら選手、月のうさぎ選手、とんかつ選手、とまりおん選手の8名。 ユド選手は今回勝ち残った8人の中では唯一と言っていい古参プレーヤーで、波に乗ったときの攻撃力の高さが印象的なプレーヤー。準々決勝でも1、2ラウンドをその高い攻撃力で連取するも、ここからひーろぉ選手が驚異的な粘りを見せ、流れを変えて逆に3本連取し、勝ち上がった。 ジュリエッタ選手は今回最多出場数のサラ使い。その中でも非常に力強い攻めを見せるプレーヤーで、その勢いをアオイ使いのなぞ嗜好のY.F選手も抑えきれず、3-2でジュリエッタ選手が勝ちあがった。 しろとら選手は今回出場者の中で唯一のパイ使い。スピーディかつ力強い攻めが印象的なパイ使いで、アキラ使いのキヨタカ選手に先に2本先取されるも、そこから粘り、2-2までもつれ込んだあと、最後は壁コンボを絡めて一気に体力を奪い、エクセレントで勝ち上がった。 準々決勝最後の試合はリオン使いのとまりおん選手とサラ使いの月のうさぎ選手の対決。とまりおん選手は解説のちび太氏もかつて、全国で5本の指に入るリオン使いと絶賛したとも言われる実力派プレーヤー。サラ対策もきっちりできている印象で、ここも危なげなく3-0で勝利した。 準決勝第1試合はひーろぉ選手対ジュリエッタ選手の対決。持ち前の怒涛の攻めでジュリエッタ選手が先に2本とるも、ここでもひーろぉ選手が粘り、2本取り返して2-2に。最後もきっちり凌ぎ切り、決勝進出を決めた。 準決勝第2試合はしろとら選手対とまりおん選手。しろとら選手が先に1本とるが、とまりおん選手が2本取り返し、先にリーチをかける。4ラウンド目はお互い攻め続け、先にしろとら選手が追い詰めるも、ここでとまりおん選手の壁コンボが決まり、体力はお互いあと1発というところまでもつれる。とまりおん選手の起き攻めをしろとら選手が受け身を取って避け、あわやフルセットかと思われたが、ここで出したしろとら選手の横投げをとまりおん選手はきっちり投げ抜けし、そのまま押し切って勝利した。
■ 頭ひとつ抜けていたとまりおん選手
決勝戦はひーろぉ選手ととまりおん選手の対決。とまりおん選手が序盤から攻め続け、ひーろぉ選手がそれを受けるような展開。ここまでひーろぉ選手は堅実な立ち回りで、追い詰められても切り返して来たが、ここではとまりおん選手の攻めに手も足も出ない状態に。 近年の大会では珍しく、とまりおん選手がそのまま押し切り、3タテでひーろぉ選手を下し、優勝の座に輝いた。 終わってみれば、今回の大会は今まであまり名前を知られていなかったプレーヤーが多く勝ち上がり、世代交代を感じさせる内容であった。その中でも優勝したとまりおん選手は頭ひとつ抜けていた印象で、今後も楽しみなプレーヤーだ。 最後に優勝したとまりおん選手には、特殊称号とトロフィーの授与が行なわれた。 今回送られた特殊称号は「聖龍」。なかなか貫禄を感じさせ、とまりおん選手にぴったりの称号なのではないだろうか。この大会で終わりではなく、今後のとまりおん選手の聖龍としての活躍に期待したい。
■ 「バーチャファイター5 R」新バージョン体験会
「バーチャファイター5 R」のコーナーには、バランス調整など各種変更の入った新バージョンが、対戦台で2セット設置されていた。 会場に設置されていたビルボードによると、変更点はゲームバランスの調整と見た目のリニューアル、ゲーム中の演出変更とのこと。 ゲームバランスの調整に関して細かなところはわからないが、新技の追加などは特に見られず、技のモーション変更やフレーム調整が主なもので、細かなバランス調整となっている様子。プレイ感覚はそこまで大きく変わらなさそうだ。 大きく変わったのはカメラの変更。ややあおり気味のカメラに変更され、キャラクターが大きく表示されるようになっていた。 従来のキャラクター表示サイズは、昨今の他の格闘ゲームに比べて、やや小さめな印象だったが、今回の変更でそれが他のゲームと同程度になったように思う。そうなってみると、改めて本作は見た目が綺麗だなということを再確認させられたように思う。 慣れるまでは違和感があるだろうことと、ステージ内での位置取りが重要なゲームだけに、ステージの位置把握が少し難しくなる点が懸念材料ではあるものの、キャラクターは大きく表示された方が技のモーションは見やすいし、臨場感も高まると思われるので、個人的には好印象を受けた。 このカメラで豊富なアイテム群がどう見えるのかも含めて、早く実際にゲームセンターで遊んでみたいタイトルだ。 (C)SEGA
□セガのホームページ (2009年3月14日) [Reported by 菅原哲二 / 米澤大祐]
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