セガ、DS「カルドセプトDS」公式全国大会 「ALL JAPAN CEPTER'S CUP 2008」本選大会を開催 接戦に次ぐ接戦を制し、かむいまる選手が優勝!
2月28日 開催
会場:セガ本社1号館
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セガ本社ロビー正面にが掲げられた、「カルドセプト」のタペストリー
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株式会社セガは、2月28日に、ニンテンドーDS用トレーディングボードゲーム「カルドセプトDS」の最強セプター(プレーヤー)を決定する公式全国大会「ALL JAPAN CEPTER'S CUP 2008」の本選大会をセガ本社1号館にて開催した。
「カルドセプト」シリーズ第5回目の大会となる今大会は、総勢5,832名の参加者により、38,430回もの試合が行なわれており、過去最大の規模になった。会場には、11月より全国5カ所で行なわれたワイヤレス予選、および2回のWi-Fi大会を勝ち抜いた精鋭63名が集まり「カルドセプトDS」公式全国大会初代優勝者の座を争った。
また、会場となったセガ本社前には、朝早くから事前の抽選で優先入場権を手に入れた人を中心に、多くのギャラリーが集まり、「カルドセプトDS」の日本一セプターが誰になるかを見守っていた。
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会場となったセガ本社ロビーには、昨年8月に行なわれた「カルドセプト カードアート展」で展示されていた、全カードアートやイメージイラストを展示。まじまじと見つめるファンの姿も見受けられた |
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■ 1回戦から接戦の連続で、ギャラリーは歓声とため息の連続に
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はじめに「カルドセプトDS」のプロデューサーである、有限会社ジャムズワークスの武重康平氏が「最大規模の大会にふさわしい、レベルの高い戦いを期待します」と挨拶
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続けて登壇した、大宮ソフト代表取締役の鈴木英夫氏は「最大規模の大会ということで、優勝した方には今まで以上の価値があると思います」と選手達を激励していた |
いよいよ始まった1回戦では、出場者達は16のブロックにわかれて準決勝進出を争った。
1回戦と準決勝のルールは、以下の通り。マップは“レディバグ”、40ターン制限で勝利条件7,000G、サドンデスあり。“レディバグ”はマップ中央の無属性のマスが価値が高いため、連鎖を組みながらここにクリーチャーを配置し、一気に土地レベルを上げることが勝利のカギといえるだろう。
クリーチャーの属性を見ると、非常に人気が高かったのが地属性。次いで水属性、無属性、風属性と続き、火属性はほとんど見かけなかった印象だ。レディバグは比較的マップが広く、戦闘が起こりにくいため、攻撃クリーチャーが豊富な火属性を使うよりも、スペルで対応するほうがいい、という判断なのだろう。
プレイングに目を向けて見ると、防御に優れたクリーチャーを多く積み、自分の魔力を増やすことに特化したプレイングが目立った。攻撃クリーチャーとしては、地・水属性が多いことを見越してのジオファーグ、序盤のばらまきにも適したクレリックなど、即死能力を持つクリーチャーの人気が高い。
スペルでは、多くのセプターが、ホーリーワード10やヘイスト&フライのコンボでの高速移動、パーミッションを使って周回を重ねる戦略を採用。意外だったのが、スワップスペルを採用するセプターが多く見受けられたこと。自分と対象セプターとの手札を交換するスワップスペルは、一気に不利な状況を打開する可能性がある一方で、有用なカードを渡してしまうリスクや、複数枚手札に来てしまい処分に困ることも多く、使いどころが難しいスペル。しかし、ここぞという場面では、思い切り良くスワップスペルを使うセプターが多く、複数枚来てしまった場合も、コストに生け贄がついたカードを使うなどで対応していたのが印象的だった。
そのほか、マジックボルトやイビルブラストなどの単体ダメージスペルはほとんど採用されていなかったため、HP30以下のクリーチャーでも拠点として機能しやすい環境だった。本戦に出場するような強豪セプター達の傾向として、今後の参考にしてみてはいかがだろうか。
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1回戦開始前に行なわれた、出場選手の紹介。過去の大会での戦歴なども確認できた |
メインモニタでは4つの試合を切り替えながら表示。観客席付近には、4つの試合それぞれのモニタが用意され、どの位置からでも試合を楽しめるようになっていた |
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プロデューサーの武重氏のほか、大宮ソフトの神宮孝行氏(写真中央)、猿楽庁のMAX氏(写真左)が各試合の解説を担当。モニターを切り替えながら試合の見どころやポイントを紹介していた |
1回戦、準決勝と、過去の優勝経験者を制して決勝に進出した、かよ選手。「カルドセプト」の長い歴史の中で、初めての女性ファイナリストということでも注目を集めた |
■ 逆転に次ぐ逆転の決勝戦!日本一セプターの座は誰の手に?
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決勝戦のみの特別ルールとして、ヘッドフォンを着用し、緊張した面持ちで試合に備える選手達
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セガCS研究開発本部長、宮崎浩幸執行役員の合図により、運命の決勝戦がスタート!
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1回戦・準決勝と勝ち進み、決勝戦に進出したのは、カッパ選手、hitan選手、かむいまる選手、かよ選手の4名。決勝戦のルールは、マップは“うし年”、50ターン制限の勝利条件7,000G、サドンデスあり。ここからは決勝戦の模様をダイジェストで紹介していこう。
1ターン目、hitan選手、かむいまる選手、カッパ選手が、続々とクリーチャーを配置する中、かよ選手の手札のクリーチャーは、領地コスト2つきのベルゼバブのみ。手札事故が懸念されたが、すかさずチャリティを使い、何とか4枚目にナイトを引くことに成功。4名とも、ほぼ横一線の立ち上がりとなった。
各選手のブックのクリーチャーを見てみると、hitan選手とかむいまる選手は地属性でカッパ選手は水属性、かよ選手は風属性となっている。
5ターン目にかむいまる選手がテンペスト、かっぱ選手がシルバープロウ、7ターン目にカッパ選手がテレキネシス、かよ選手がマインをドローし、ギャラリーが若干どよめく場面はあるものの、序盤は各選手が自分の属性を伸ばす、静かな展開が続いていく。
試合が大きく動いたのは10ターン目、かむいまる選手が城を通過した直後に、城の隣にドリアードを配置した領地をレベル4へと上げる。誰もが通る位置の上、隣の領地も自分のクリーチャーがいるため移動侵略されない、有利な状況を作り上げることに成功し、一躍トップに躍り出た。続けて、カッパ選手が西エリアの領地に配置したG・アメーバの領地をレベル3に上げ、追いかけていく展開に。hitan選手とかよ選手は、東エリアの無属性の土地付近で互いのクリーチャーを倒し合うなど、いまいち連鎖を伸ばせない。
16ターン目、かよ選手が城の隣に配置したナイトの領地をレベル4に上げたところで、サドンデス開始。城の両隣に高額領地があるという、どのセプターにとっても気の抜けない状況だ。17ターン目、カッパ選手がG・アメーバの領地をレベル4に上げると、続けて19ターン目には隣のデコイをテレキネシスで移動侵略させてシルバープロウでレベル上げるコンボを発動! 領地レベルを5とし、一気に総魔力を6,709Gまであげる。
しかし21ターン目、かよ選手がG・アメーバの領地にメテオを使い、4選手が総魔力3,000~4,000G台で並ぶ状況となる。23ターン目、かむいまる選手がレベル3となったG・アメーバの領地にワイルドグロースを使い、領地ボーナスを得られなくしてデコイで移動侵略! ここは、エンジェルケープで防御したカッパ選手だが、引き続き移動侵略されかねない状況となる。
24ターン目、かむいまる選手がもうひとつの地属性の土地をレベル5に上げ、総魔力を7,241Gまで伸ばし終盤へ突入! 続けて25ターン目、hitan選手も城に到達すると同時に領地をレベル5に上げ、hitan選手とかむいまる選手の総魔力が8,000Gを超える。どちらが先に城に到達するかの勝負となったが、かよ選手も同じターンにナイトの領地レベルを5に上げ、簡単にはゴールさせない構えだ。
26ターン目、最短距離で城に到達するには、かよ選手のナイトの領地を踏まなくてはならない状況になり、会場は大盛り上がりに。かむいまる選手はしばらく熟考した後、意を決してバジリスクでナイトの土地へ侵攻! かよ選手はカウンターアムル、ネクロスカラベを所持していたものの、魔力不足により使用できず。注目の戦闘は、バジリスクの即死能力が見事に発動し、勝負あり! そのまま27ターン目に城に到達したかむいまる選手が魔力達成となり、日本一セプターの座を獲得した。
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テレキネシスとシルバープロウが、ブックに複数枚入っていたカッパ選手。防御寄りな環境を考えての戦略といえるだろう |
カッパ選手が周回ボーナスを得る前に、メテオで待ったをかけた、かよ選手。これがなければ、カッパ選手の優勝だったはず |
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バジリスクの即死が発動したことで、かむいまる選手の優勝は目前に。titan選手は城まで8マスあり、先に城に到達する可能性はごくわずかだ |
次のターン、かむいまる選手が城に到達し優勝が決定! 日本一セプターの座を手に入れた |
■ 日本一セプターの座はかむいまる選手の手に!
表彰式では加藤直之氏特製トロフィーの授与も
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表彰式の前には、豪華グッズがもらえる、じゃんけん大会が開催された。写真の新カード、Theosophyは3月に配信予定とのこと
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表彰式では、決勝進出者の4名に、賞状を収めた楯のほか、ソメルサドル社製DSホルダーや大宮ソフト謹製イラスト色紙など、持ちきれないほど多数の商品が授与された。さらに、優勝したかむいまる選手には、新ダウンロードマップの作成権のほか、「カルドセプト」シリーズのイメージアートなどを手がけてきた、加藤直之氏特製のトロフィーなども授与。
かむいまる選手は、「たくさんの方々のスパーリングのご協力により、無事この場に立つことができました。3試合とも接戦で、夢中になっている間は『カルドセプト サーガ』のことは忘れられました(笑)、ありがとうございました!」と、嬉しそうに今の気持ちをコメントしていた。
表彰式の終わりに、武重氏は「この大会は、『カルドセプト』というゲームの対戦する楽しみを感じてもらいたいと思いまして、ずっとやってきています。普段は普通に遊ぶのもいいですけれど、こういう真剣勝負をやるというのも面白い機会になると思います。今日で、公式全国大会は終わりますけれども、皆様と共にこのゲームを盛り上げていきたいと思いますので、今後とも『カルドセプト』をよろしくお願いします」と挨拶。
最後は、恒例となった「カルド、最高!!」のかけ声と共に、来場者全員が拳を突き上げ、朝から7時間近く続いた大会を締めくくっていた。
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優勝したかむいまる選手には、新ダウンロードマップを作成する権利が与えられた。ダウンロードマップは作成され次第、配信される予定
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イラストレーターの加藤氏(写真左)から直々に特製トロフィーを授与されたかむいまる選手(写真右)は、「家宝にします」とコメントしていた
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出場者と会場にいた「カルドセプト」のファン全員が、「カルド、最高!」の掛け声とともに拳を突き上げた
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入賞者4名と開発関係者を集めての記念撮影では、激戦を終えた安堵感からか、各選手ともホッとした表情が見られた
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“Culdcept”、“カルドセプト”は有限会社大宮ソフトの登録商標です
□セガのホームページ
http://sega.jp/
□大宮ソフトのホームページ
http://www.omiyasoft.com/
□「カルドセプト」のページ
http://www.culdcept.com/
□「カルドセプトDS」のページ
http://ds.culdcept.com/
□関連情報
【1月20日】セガ、「カルドセプトDS」
公式全国大会決勝用ダウンロードマップ「LADYBUG」と「うし年」を配信
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20090120/culd.htm
【2008年11月13日】セガ、DS「カルドセプトDS」ダウンロードマップを配信。
公式全国大会Wi-Fi予選用「JUNCTION」など
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081113/culd.htm
【2008年11月10日】DSゲームレビュー「カルドセプトDS」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081110/ccds.htm
【2008年11月7日】セガ、DS「カルドセプトDS」公式全国大会
全国5都市でワイヤレス予選を開催。本選大会の概要も決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081107/culd.htm
【2008年10月16日】セガ、DS「カルドセプトDS」
公式全国大会のWi-Fi予選を12月1日より開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081016/culd.htm
【2008年10月12日】セガブースレポート
「428」、「レッツタップ」など、新作タイトルがプレイアブルで出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081012/sega.htm
【2008年10月11日】セガブースイベントレポートその3
クリエイタートークやアーティストのライブイベントなどを開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081011/sega3.htm
【2008年9月29日】セガ、DS「カルドセプトDS」予約特典を公開
追加カード第1弾が「ドラコエイビス」に決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080929/culd.htm
【2008年9月19日】セガ、DS「カルドセプトDS」
全国大会「ALL JAPAN CEPTER’S CUP 2008」開催決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080919/culd.htm
【2008年8月11日】歴代5作品のアートを展示
セガ「カルドセプト カードアート展」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080811/culd.htm
【2008年7月18日】セガ、DS「カルドセプトDS」10月16日発売決定
「カルドセプト カードアート展」を秋葉原にて開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080718/culd.htm
【2007年10月31日】セガ、「カルドセプト」シリーズ誕生から10周年
DS「カルドセプトDS」発売決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071031/culd.htm
(2009年3月2日)
[Reported by 菅原哲二]
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