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会場:幕張メッセ1~8ホール
入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)
出展タイトルのスクリーンショットについては煩雑になるのを避けるためにスクリーンショット集として別記事でまとめたのでそちらを参照いただきたい。サードパーティータイトルの内容については、各メーカーのブースレポートにて詳しく紹介しているので、本稿では同社のプラットフォーマーとしての取り組みと、Xbox LIVE Arcadeタイトルについてご紹介したい。 ■ 過去最高レベルの粒ぞろいのラインナップを実現したマイクロソフトブース
マイクロソフトブースを訪れると「もうすべてのタイトルがおすすめです。ぜんぶ遊んでいってください」と担当者も元気いっぱいだった。上記の要素に加えて、9月1日に発表した強力なラインナップのほとんどすべてを、公約通り東京ゲームショウでプレイアブル出展を果たすことができたのだからそれも当然だろう。土日の一般公開日に、ユーザーを笑顔で迎える準備は万全といった印象だ。 今年もっとも大きくスペースを割いていたのが「スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-」(スクウェア・エニックス)の30台で、「ラストレムナント」(スクウェア・エニックス)の20台、「バイオハザード5」(カプコン)の14台、「ワールドサッカーウィニングイレブン2009」(コナミデジタルエンタテインメント)の8台がこれに続く。いずれも各メーカーの主役級のタイトルばかりであり、過去最高レベルの充実したラインナップだった。 24タイトル中、実に半数の12タイトルが海外タイトルだが、非マスターバージョンながら、すべてローカライズされており、スタッフが必ず1名付いているため、まったくの初心者でも迷わず試遊できる。人気が高いのは、やはりスクウェア・エニックスの二大RPGを筆頭とした国内タイトルだったが、「プリンスオブペルシャ」(ユービーアイソフト)や「Fallout 3」といった、海外の大作タイトルにも長い行列ができていたのが印象的だった。海外タイトルの国内浸透度はなお一層増しつつあるという印象を強くした。 気づいた点としては、「バイオハザード5」や「Fallout 3」など、先端のテクノロジーを駆使したゲームタイトルが続々投入される一方で、シューティングゲームや対戦格闘ゲームといった往年の人気ジャンルのラインナップがきわめて充実しているところだろう。Xbox LIVE Arcade向けにこれらのジャンルの名作が提供されるという流れは昨年からあったが、今年はフルパッケージ向けの新作が充実してきたところが大きな特徴と言える。 シューティングゲームは、「オトメディウスG(ゴージャス!)」(コナミデジタルエンタテインメント)、「怒首領蜂 大往生 ブラックレーベル EXTRA」(5pb、Genterprise)、「ケツイ ~絆地獄たち~ EXTRA」(5pb、Genterprise)、そしてXbox LIVE Arcade向けとして「R-Type」のリメイクバージョン「R-Type Dimensions」も公開された。シューティングファンにはたまらないラインナップだ。 一方、格闘ゲームも、初日から「鉄拳6(仮称)」のXbox 360への提供決定のニュースが話題を集めたが、このほかにも「ストリートファイター IV」(カプコン)がプレイアブル出展されて国内外の関係者の高い注目を集めていたほか、Xbox LIVE Arcade向けに、SNKの代表作「The King of Fighters '98 Ultimate Match」(SNK プレイモア)が、オリジナルのゲームモード「ドリームマッチ」をひっさげて登場する。シューティングファンと並んで、格闘ゲームファンにとっても要注目のプラットフォームになりつつあると言っていいだろう。
なお、今年のCEROレーティングZ指定コーナーは、「Fallout 3」、「Fable2」、「Saints Row2」の3タイトル。これらはすべて12月の発売が予定されているが、これに今回は未出展だった「Grand Theft Auto IV」(カプコン)を加えた4タイトルが、人気を集める海外タイトルとなるのは間違いなさそうだ。
■ Xbox LIVE Arcadeタイトルは「R-Type Dimensions」と「ロードランナー」に注目
「R-Type Dimensions」は、アイレムが1987年と1988年にリリースした「R-Type」、「R-Type II」にアレンジを施したシューティングゲーム。全14ステージを1人、もしくは2人で戦い抜いていく。2人プレイでは、ローカルプレイに加え、オンラインプレイにも対応。アーケードライクにボイスチャットで会話を楽しみながら、「R-Type」のネットワークプレイが堪能できる。開発元は、アイレムではなく米Tozai Gamesと米Southend Interactiveの共同開発となっており、パブリッシャーはマイクロソフト。 「R-Type Dimensions」の最大の特徴はずばりアレンジ部分にあり、3種類のグラフィックスを搭載している。当時のものを原寸大で再現したオリジナルバージョンに加え、いわゆるHDクオリティに描画し直した3Dタイプ、そして3Dタイプのアングルを変えて奥行きを表現した3Dのカスタムバージョンの3種類だ。 ポイントなのは、プレイ中にグラフィックスタイプをワンボタンで動的に切り替えられるところ。切り替えによるゲームプレイ上のメリットは絶無だが、「R-Type」を知る友人に切り替えシーンを見せることで「おおっ!!」と嘆声を漏らさせる、ただそれだけのために実装されており、その遊び心満点のこだわりぶりが素晴らしい。気になる配信時期、価格ともに未定だが、ゲームの完成度はすこぶる高いため、そう遠くない時期にリリースされることが期待できそうだ。 もうひとつおすすめしたいのが、Xbox LIVE Arcade版「ロードランナー」である。これも「R-Type Dimensions」と同様に、米Tozai Gamesと米Southend Interactive、そしてマイクロソフトの3社のコラボレート作品となるが、同作が米国生まれであることを思い出させてくれるアメリカナイズされたオリジナルバージョンをベースに、幾多のリファインが施されている。 実は2006年にニンテンドーDS向けに発売されたDS版「ロードランナー」の開発元もTozai Gamesであり、いわゆるハドソン版であるファミコン版に続いて、AppleII等のPC向けにリリースされたオリジナルバージョンのリメイクとなる。キャラクタの頭身のほか、ステージを構成する金塊や地面、ハシゴ、バーなどのビジュアルもリアルになっている。
ゲームモードは、冒険モード、耐久モード、パズルモードなど、複数のゲームモードが用意され、Xbox LIVEを介したマルチプレイにも対応する。往年のファンとして嬉しいのは「歴史」メニューがあり、その伝説を知る貴重な資料が提供されるところだろうか。こちらもまた発売時期、価格ともに未定だが、発売が楽しみなタイトルだ。
□コンピュータエンタテインメント協会(CESA)のホームページ (2008年10月10日) [Reported by 中村聖司]
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