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価格:9,980円(リミテッドボックス)
CEROレーティング:B(12歳以上対象)
チュートリアル要素が充実していることもあり、とまどう部分は少ないと思われる本作だが、考えなしにプレイしているとうっかりゲームオーバーになってしまうこともあるので、つまずく前の杖として本稿が役に立てば幸いだ。 なお、本稿は前回の記事を読了している事を前提に進めるため、未読の方は本稿を読む前にご一読をお願いしたい。
■ すばやく目的を達成して高ランクを目指せ! バトルパートをクリアした際には戦績報告書が表示されるが、もっとも重要なクリアー評価は、勝利条件を満たすまでにかかったターン数によって決められている。評価が高いほど、得られる経験値や資金が高くなるので、その後の訓練・開発パートで部隊を強化するためにも、無駄な行動を省くように心がけたい。そこで、効率よく行動する際に役に立つ情報や考え方を、ひとつずつ紹介していこう。
■ 各ユニットの特徴を理解せよ! コマンドモードで選択するユニットは、それぞれ得意・不得意分野が異なっている。難易度の低い序盤はどのユニットを使ってもあまり問題にはならないが、早めに特徴をつかんだほうが、より有利に戦闘を進められるのは間違いない。ここでは、各ユニットの特徴とおすすめの行動方法を紹介するので、操作する際の参考にしてもらいたい。 ●偵察兵 あらゆるユニットの中でもっとも機動性が高いのが偵察兵だ。その名の通り、敵を発見する能力に長けており、遠くまで移動して敵の位置を確認した後、味方の陣地に戻ってくるまでの高いAPが最大の特長だ。弱点は攻撃力・防御力ともに低いこと。装備するライフルの射程距離は長いので、敵の迎撃範囲内に入ったら無理をせず引き返し、迎撃範囲外から攻撃したほうが無難だ。
●突撃兵 突撃兵は攻撃力・防御力ともに高く、前線における戦闘の主役ともいえる兵科だ。装備したマシンガンの接近戦における攻撃力はすさまじく、全弾ヒットすれば生き残れる兵士はまずいない。ただしマシンガンは集弾率が低いため、有効な攻撃を与えるには目標に十分接近する必要がある。APも少なめなので、いかに敵に接近するかをよく考えて行動しよう。
●対戦車兵 戦車に対抗できる唯一といっていい兵科が対戦車兵だ。手にした対戦車槍のみが、歩兵の中で戦車に有効なダメージを与えられる武器といえる。戦車の歩兵用武器である榴弾砲などの範囲系の攻撃にも耐性があり、土嚢に隠れた対戦車兵は突撃兵にとってもやっかいな存在といえる。弱点はAPが少ないことと、対戦車槍の弾数が3発しかないこと。グレネードなどの武器も持っていないため、弾がなくならないように考えながら行動したい
●支援兵 ほかの兵科を文字通り支援する兵科。支援兵のできることは多岐に渡り、特にターン開始時に自動でHPの回復しない戦車を修理ができるのが最大の特長といえる。特に主人公であるウェルキンが搭乗するエーデルワイス号は破壊されるとゲームオーバーになるため、随員として1人は共に行動するようにしたいところだ。また、他の兵士に対する弾薬補給や地雷の除去、土嚢(どのう)や櫓(やぐら)の修理などを、ターゲットモードに入ることなく行なうこともできる。攻撃力や防御力は偵察兵と同様に低いものの、部隊を支える縁の下の力持ちとして欠かせない存在だ。
●狙撃兵 狙撃兵は、遠距離にいる敵兵士を攻撃する能力に長けた兵科だ。装備する狙撃銃は、弾数こそ少ないものの、精度が高く頭部にヒットすれば突撃兵をも一撃で倒せるほど攻撃力も高い。代償としてAPおよび防御力は最低となっており、敵に接近されたらひとたまりもないので注意。このように扱いづらい兵科だが、他の兵科では手が出しにくい場所に陣取った敵を攻撃できる点は見逃せない。櫓が設置されていたり、荒野などの見通しのいい戦場では出撃するメンバーに入れておくといいだろう。
●戦車 戦車は威力が大きく射程距離も長い主砲の戦車砲のほか、対歩兵に威力を発揮する榴弾砲、接近した敵兵士を迎撃する機銃の3つの武器を持っている。また分厚い装甲に身を包んでおり、通常の銃弾ではまったくダメージを受けることがない。ただし、後部で青く光るラジエーターに攻撃を受けると大きなダメージを負ってしまうので、後ろに回りこまれないように随伴する兵士ユニットでフォローしたいところだ。また戦車を行動させるには兵士ユニットとは違いCPが2必要となる。戦車ばかり行動させていると、歩兵を動かすためのCPが不足して戦場で孤立しかねないので注意しよう。
●リーダーについて 敵ユニットの中には、リーダー属性を持つものがあり、ユニットの情報ウィンドウにCPと同じ勲章アイコンが表示されている。リーダー属性を持つ敵ユニットを倒すと、敵フェーズのCPを減らすことができ、敵の行動を制限することができる。 なお、ガリア軍の中にもリーダー属性を持つユニットがあり、第7小隊の中ではウェルキン、アリシア、ラルゴ、ロージー、ザカの5人がリーダーにあたる。出撃するユニットを選択する際は、CPが増えるこの5人を優先的に出撃させるといいだろう。もちろん、この5人を倒された場合は、こちらのCPも減少してしまうため、撃破されないよう細心の注意を払いたい。
●エースについて 2章以降、敵の中に特別な名前を持つ、エースが登場しはじめる。エースは総じて一般的な帝国軍兵士に比べて格段に強くなっているので、注意しよう。エースを倒すと、戦績画面でボーナスが得られる上、帝国軍の武器を鹵獲できる。鹵獲した帝国軍の武器は、訓練・開発パートにある第7小隊宿舎で隊員に装備させられる。 戦場で相手にすると厄介な存在のエースだが、倒せばこのようなメリットもあるので、なるべく倒してからバトルパートをクリアしたいところだ。
■ ユニット選択のセオリー ●同じユニットの連続行動は控えよう
ひとつめのポイントは、同一ターン中に同じユニットを行動させると、APが減少していく点。2回、3回と選択するごとにAPが減ってゆくため、同じユニットばかりを行動させるのは得策ではない。 ふたつめは、自然に回復する弾薬は1ターンにひとつだということだ。調子にのって弾薬制限のある対戦車兵や狙撃兵に連続して攻撃させていると、次のターンには弾薬がひとつしかないという事態に陥りやすい。逆に1ターンに一回ずつユニットを選択するつもりならば、次のターンには回復するので弾薬制限のある武器でも気軽に使えることになる。
以上の点から、基本的にすべてのユニットを満遍なく行動させたほうが、小隊全体の進軍速度が向上し、弾薬不足に悩むことも少なくなることがわかるだろう。敵戦車の背後に回り込めないときなどは、対戦車兵を連続で行動させたほうがいいなど例外もあるが、基本的にはまだ行動していないユニットはいないか確認しながら、満遍なく行動させていくといい。 どのユニットから行動させるかは、隊長であるプレーヤーの自由だが、目先の敵や拠点に気をとられると、結果的に無駄な行動を行なうことになりやすい。ここでは効率的な進軍をするために役立つ基本的なユニットの選択する順番を紹介しよう。 まず最初に行動させたいのは戦車。敵陣地の兵士が潜んでいる土嚢や草むらを崩し、後続の兵士ユニットが攻撃をしやすい状況にしたい。続いては対戦車兵や突撃兵などのAPが低いユニットがオススメだ。これらのユニットは戦車と並行して進軍させ、自軍戦車の脅威となる敵の戦車や対戦車兵を優先して排除しよう。次に動かすのは支援兵、支援兵は敵ユニットを攻撃するのではなく、傷ついた戦車の修理や土嚢などの修理を行ない、敵フェーズの攻撃に備える態勢を整えよう。最後に偵察兵を移動させ、遠方にいる敵の攻撃や索敵をしつつ、敵フェーズに迎撃をしやすい地点に配置したい。 もちろん敵の位置や状況で順番は前後するだろうが、こうすることで無駄の少ない進軍ができるようになるはずなので参考にしてもらいたい。
■ 戦場にある施設を活用せよ! ●土嚢や塹壕に近づいてしゃがもう 戦場にはところどころに土嚢や塹壕が設置されており、接近して○ボタンを押すとしゃがむことができる。しゃがみ状態になると、被弾する面積が減少する上に、防御力がアップ。頭部に攻撃を受けても大ダメージを受けることがなくなり、被ダメージを大幅に軽減できるため、移動先に土嚢や塹壕がある場合は積極的に利用しよう。
●しゃがんだ敵を攻撃するには 土嚢に隠れた敵にはライフルなどの銃弾では有効な攻撃は加えられない。そこで土嚢自体を先に吹き飛ばしてしまってから攻撃を加えるといい。土嚢を吹き飛ばすには、手榴弾のほか戦車の主砲や榴弾砲、対戦車槍による攻撃が有効だ。特に歩兵戦では対戦車兵は手持ち無沙汰になりがちなので、対戦車槍で早めに敵が隠れている土嚢を吹き飛ばし、その後に突撃兵で敵兵士をなぎ倒す、という流れが好ましいので覚えておこう。
■ ターゲットモードでは撃破弾数に注目しよう ターゲットモードで敵を攻撃する際には、画面上部に目標とする敵の情報と攻撃する武器の情報が表示される。特に攻撃する武器の情報には、目標を撃破するのに必要な撃破弾数が表示されるので攻撃する前に確認しておこう。発射数より撃破弾数が多い場合は、一回の攻撃では倒せないので、弱点の頭を狙ったり、ほかの敵を探したりしたほうがいい。
■ 訓練開発パート 前回紹介した訓練・開発パートはキャラクタの強化する場所を中心にしたほんの一部でしかなかった。ここからはストーリーを進めていくことで追加される部分も含め、訓練・開発パートのほかの部分を紹介していく。 ●第7小隊宿舎 第7小隊宿舎では、現在第7小隊に所属する隊員の詳しいデータを見たり、装備する武器の変更を行える。新たな武器を手に入れたときは、ここで装備を変更して性能を確認するといいだろう。作戦指令室で隊員の入れ替えをした際は、新たな隊員の装備を検討することも忘れずに。
●城前大通り 城前大通りでは、第7小隊に帯同している従軍記者、エレットが発行する壁新聞を読むことができる。必ずしも読む必要はないがメインストーリーの背景が描かれており、本作の世界観をより深く楽しむことができるだろう。 またエレットが手に入れた第7小隊に関する特ダネ記事を購入することも可能だ。購入した記事は断章としてブックモードに追加される。メインストーリーから少しはずれたキャラクタのサブエピソードが中心だが、ストーリーの流れに沿って追加されるため、ブックモードの章が進むごとに追加されてないかチェックしたいところだ。
●戦没者墓地 戦没者墓地では、第一次大戦の生き残りであるという、謎の紳士からオーダーを教わることができる。訓練場では得られない、ここでしか習得できないオーダーもあるので、訓練・開発パートに入ったら忘れずに訪れよう。
●謁見の間 ストーリーが進むと、代々ガリア公国を統治してきたランドグリーズ家の当主、コーデリア姫に謁見して勲章を授与されるようになる。勲章はストーリーが進めると自動的にもらえるものから、特殊な条件でもらえるものまでさまざまなものがある。 また、戦果を認められ特別な武器を下賜されることもある。下賜される武器は研究開発所で開発できるものより性能がいいものが多いので、すぐに隊員に装備させるといいだろう。
■ 次々と訪れる困難を知恵と勇気で乗り越えろ! 本稿を執筆中、本作が持つゲーム性の奥深さとボリュームの大きさをあらためて感じ、何から紹介しようか迷ったほどだが、読者の皆さんにも感じていただけただろうか? 今回紹介した内容も、あくまでゲームの骨格部分。重厚なストーリーや個性あふれるキャラクタ、さまざまなシチュエーションが待ち受けるバトルパートなど、本作の魅力はまだまだあるが、それはぜひ読者の皆さんの手で実際にプレイして体験してほしい。 ちなみに筆者はストーリーの先が気になるあまり、断章や遊撃戦闘はそこそこにメインストーリーを進めていった。結果、40時間弱でクリアしたが、勲章閲覧に登録された勲章は全体の半分ほどの上、隊員の訓練や武器の開発も残っているなど、まだまだ遊べそうな印象だ。 このように、シナリオパートはもちろん、クリア後のやりこみ要素も本作は十分に用意されている。特徴的なグラフィックスが気になっているライトゲーマーから、歯ごたえのあるゲームを求めるコアゲーマーまで、自信を持っておすすめできる1本だ。 (C)SEGA
□セガのホームページ (2008年5月1日) [Reported by 菅原哲二]
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