★Xbox 360ゲームファーストインプレッション★
リズムアクションゲームになって裾野を広げた?
「アイドルマスター ライブフォーユー!」 |
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- ジャンル:アイドルLiveコーディネーター
- 発売元:株式会社バンダイナムコゲームス
- 価格:9,800円(数量限定オリジナルアニメDVD同梱版)
7,140円(通常版)
- プラットフォーム:Xbox 360
- 発売日:2月28日
- CEROレーティング:B(12歳以上対象)
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アーケード版からスタートしたアイドル育成シミュレーションゲーム「アイドルマスター(THE IDOLM@STER)」は、Xbox 360版として昨年リリースされ、大きな話題となった。ランダム要素を主体としたアドベンチャーパートと、戦略性を踏まえたオーディションパート、そして個性的な10(+1)人のアイドルの卵たちと、それを支える10曲を超える楽曲。Xbox Liveによるオンライン対戦プレイと、アイドルたちからのメールをはじめ、各種衣装やアクセサリーのダウンロード販売などなど……。
とかくこのダウンロードコンテンツの売り上げが大きかったことがこのゲームの話題の中心となっていたようだが、個人的には、オーディションの戦略性、一定の方向性はあるものの、選択肢などがランダムに用意されているアドベンチャーパートのバランスが、不思議なゲーム性を生み出していたことが記憶に新しい。
その「アイマス」ブランドの新作がこの「アイドルマスター ライブフォーユー!(L4U!)」。ジャンルは「アイドルLiveコーディネーター」となり、ライブに主眼を置いたタイトルとしてリリースされる。今回はそのさわりの部分をご紹介していこう。
■ リズムアクションゲーム+撮影を楽しむ
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小鳥さんがゲーム初登場! アドバタイズデモは一度見ておくことをお勧めする |
ゲームを起動してそのままにしておくと流れるデモンストレーションに登場する765プロの事務を勤める音無小鳥さんの説明にもあるとおり、本作でのプレーヤーの立場は、「特別プロデューサー」だ。特別プロデューサーの任務は、アイドルたちのライブを成功させること。
前作では、プレーヤーは駆け出しプロデューサーとしてアイドルたちを育成することがメインで、TV出演(ライブ)はオーディションに合格しないと楽しむことができなかった。ところが、「L4U!」はライブ三昧ということで、本作のメインとなるゲームモード「ステージ」でできるのは「応援」と「撮影」の2つ。
「応援」は一列の譜面によるリズムアクションゲーム、つまり同社の「太鼓の達人」のようなゲームシステムになっている。ほかのリズムアクションタイトルと異なるのは、譜面は「応援」であること(難易度EASYの場合)。いわゆる「合いの手」のような譜面になっており、前作から引き継いだ楽曲がすべて遊べるうえ、さらに各ナンバーのリミックスが1バージョン収録されている。
「撮影」は、ライブ映像を写真に収めることができるというもの。これは前作をプレイした人なら、ほとんど同じもので、フレームの縦横の切り替えをしつつ、任意の場所でシャッターを切り、演奏後に最大5枚のステージフォトを保存できるところも前作と一緒だ。フレーズ選択で、カメラをフレーズごとに誰にフォーカスするかと、画角を設定できるようになっているし、さらに自由度はさほど高くはないが、リアルタイムにプレーヤーが任意にカメラを操作できるようになっている。そして、Aボタンを押すと、その時点でアイドルがアピールしてくれるところが前作とちょっと違うところだろうか。
【スクリーンショット】 |
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リズムアクションゲームになっている「応援」 |
ステージフォト5枚を撮影できる「撮影」 |
さて、ゲームをスタートすると、まずはプロデューサー名を決定。その後、ユニット(アイドルグループ)を選択する。1ユニットは最大3人までで、メンバーは前作同様……のはずだが、双海亜美だけでなく真美も選べるし、星井美希はショートカットバージョンも選択できるのがファンにはうれしいところだろう。続いて、ライブで歌う曲と、歌うステージ、そして難易度などを決定すると、衣装、アクセサリーを選ぶ。衣装およびアクセサリー選択のインターフェイスも前作と同じで、ユニットごとに設定するため、メンバーそれぞれがばらばらに設定することはできない。ここまで設定したら、いよいよライブとなる。
【スクリーンショット】 |
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亜美と真美が双子なのは一応内緒なので、同時に出演はできない |
前作のXbox 360版で初登場した美希のショートカットバージョンも選べる |
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ライブで使用する楽曲、ステージ、そして難易度などを選択 |
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衣装、アクセサリを選んでいく。アクセサリは前作と同じ箇所につけることができる |
「応援(EASY)」の場合、うまく譜面どおりにボタンを押すことができれば、まさしくライブ会場で行なわれているような合いの手が入れられ、はたから聞いていても盛り上がっている雰囲気に浸ることができる。
音符判定は「OK」、「NORMAL」、「GOOD!」、「PERFECT」とタイミングによって4段階の判定が行なわれ、それによってスコアと画面下左横のライブの盛り上がりを示す「ボルテージゲージ」を増やしていくことができる。また、連続で上記の4判定をもらい続けると、コンボとなり、スコアやボルテージがより増えるということになる。ミスすると、音符が通過していくごとにボルテージが下がっていく。難易度が「楽器B(HARD)」の場合、ボルテージがなくなると即座にゲームオーバーになるが、それ以外はゲージがなくなっても演奏は続行される。「応援(EASY)」で使うボタンはA、B、X、Yの4つが基本で、方向パッドの左右か、LB/RBボタンも曲や展開によって使用することになる。
これがさらに「楽器A(NORMAL)」や、「楽器B(HARD)」にした場合は、自動で入る声援に対して、さらに楽器で盛り上げるという形になるので、フレーズが異なる。「楽器B(HARD)」はそこそこ忙しく、フレーズのループにトラップが仕込まれているといった印象だ。リズムアクションゲームがあまり得意でない筆者的には、プレイし始めて30分ぐらいは応援のフレーズがつかめなかったことと、声援などにエコーがかかっていてリズムがとりづらかったが、理解できればそんなにリズムアクションゲームが得意でない人でも、「楽器A(NORMAL)」ぐらいまでは十分なボルテージを稼げるのではないかと思う。
【スクリーンショット】 |
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ボルテージがたまっていくと、水色>黄色>オレンジ>ピンクと色が変化していく。ボルテージを上げるには、なるべくコンボを狙っていったほうが効率がいい。ミスするとボルテージは結構一気に下がってしまうので、取り返すのが苦しくなってくる |
■ 小鳥さんのリアクションのバリエーションがキモ? ボリュームはちょっと足りない感じもするかも
ライブ終了後には、小鳥さんと一緒に獲得したスコアやコンボの数を確認できるリザルト画面が表示される。一定以上のボルテージを確保できれば、新たな衣装やアクセサリ、そして曲の使用許可が765プロの社長から下りる。基本的にはこれを繰り返していくことで、誤解を恐れずいえば、本作の実績はほとんど時間をかけることなく解除することができる。
【スクリーンショット】 |
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スコア表示。ボルテージやスコアに対してリアクションする小鳥さん |
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いろんなスコアを出してみて、小鳥さんのリアクションを見るのが楽しみ |
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DLC楽曲はカタログからダウンロードする |
今作で一番気になるのは、リザルト画面での小鳥さんとのやりとりだ。ただ成績のよしあしを教えてくれるだけでなく、モノマネや小鳥さんの秘密に迫る内容もあったりして、ゲーム本編初登場となる、彼女の実態に迫れるかもしれないなんて楽しみがあったりする。また、好成績を残せばアイドルたちからもうれしいリアクションが聞けたりもするので、前作で彼女たちと多くの時間を過ごし、思い入れを持っているプレーヤーには、うれしい仕掛けといえるだろう。
ただし、ゲームとしてはシンプルにスコアを追及するタイプになっているので、譜面を制覇してしまえばそれで終わりといえばそのとおり。そういった面では、前作の圧倒的なボリュームを見た後だけに、不足を感じてしまうかもしれない。
また、前作をさんざん遊んだ人には、「リミックス」の「Bバージョン」、そして新曲が気になるところだろうが、いずれもダウンロードコンテンツ(DLC)として購入しないと遊ぶことができない(『リミックスB』は発売日よりダウンロード可能)。もう1つ注意してほしいのは、1曲目の新曲となる「shiny smile」は、3月に無料ダウンロードが開始されるが、予約特典の「新曲ダウンロードカード」のダウンロードコードを利用してのみ利用可能で、マイクロソフトポイントを利用しての購入は今のところ明らかにされていないことだ。前作用に購入した衣装やDLCは本作では利用できないことも注意したいところ。その代わり、「L4U!」のDLCを購入するとサービスとして、前作のDLC衣装やアクセサリがプレゼントされるときもある。
ところで、本作で初めて「アイドルマスター」の世界に手を出してみよう、という人には、「L4U!」のほうが前作ほどの敷居の高さもなく、気軽に楽しめるリズムアクションという点でアピールできるタイトルといえるかも。ただし、アイドルたちとのやり取りは、ライブ前と後の会話、そしてステージ上で熱演する彼女たちの姿だけといっていいので、そこまで思い入れが生まれるようには作られていない。楽曲に魅かれる、でもちょっと遊んでみたいけど、前作はプレイ時間がかかるな……と思っている人には、本作のほうがぴったり来るのかもしれない(ちょっとお値段が張りますが)。それで気に入ったキャラクタがいれば、改めて前作をプレイしてみることをお勧めしたい。プラチナコレクションでお安くなってますよ!
【スクリーンショット】 |
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せっかくなので、前作のプラチナコレクションとのセット販売なんてのもあってもよかったかもしれないなんてことを考えてしまう |
(C)窪岡俊之 (C)2003-2008 NBGI PROJECT IM@S
□バンダイナムコゲームスのホームページ
http://www.bandainamcogames.co.jp/
□コロムビアミュージックエンタテインメントのホームページ
http://columbia.jp/
□「アイドルマスター」公式サイト
http://www.idolmaster.jp/
□関連情報
【1月26日】バンダイナムコ、Xbox 360「アイドルマスター ライブフォーユー!」追加情報をお届け
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080126/l4u.htm
【1月18日】バンダイナムコとコロムビア、「『アイドルマスター ライブフォーユー!』 新曲発表 Live For Press」を開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080118/l4u2.htm
【1月18日】マイクロソフト、「アイマス」のキャラをデザインした特別仕様のポイントカード
「3500 マイクロソフトポイント THE IDOLM@STER 限定バージョン」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080118/l4u.htm
【2007年11月9日】バンダイナムコ、「アイドルマスター ライブフォーユー!」を2月28日に発売
数量限定版、さらに「765プロダクション商品企画部」のみの限定版も発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071109/l4u.htm
【2007年10月29日】「Go to the NEXTSTAGE!!
THE IDOLM@STER GREAT PARTY@TOKYO」で
Xbox 360「アイドルマスター ライブフォーユー!」動画を初公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071029/iml4u.htm
(2008年2月28日)
[Reported by 佐伯憲司]
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