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会場:バンダイナムコゲームス本社 【アイドルマスター ライブフォーユー!】 2月28日 発売
価格:9,800円(数量限定オリジナルアニメDVD同梱版)
もはや「アイドルマスター」について改めて説明をする必要はないと思われるが、挨拶に登壇したバンダイナムコゲームスの鵜之澤 伸氏によれば、11月に発売されたプラチナコレクション(3万本)とあわせ、Xbox 360版は10万本を出荷(2008年1月現在)。さらに、度々話題となっているダウンロードコンテンツは120万ダウンロードを数え(2008年1月現在)、Xbox Liveのダウンロードコンテンツの中では世界第3位(2007年9月時点)の実績を誇る。売り上げは3億円を突破したという(2008年1月現在)。日本におけるXbox 360タイトルの中でもその存在感は確実なものになっているといえるだろう。また、ゲームと関連商品の市場規模は60億円に到達したと報告された(AC版、Xbox 360版、DLC、ライセンス商品などの売り上げ合計)。
■ 「ライブをプレーヤーが応援する」ファン視点をゲーム化した「L4U!」
歌う楽曲、そして歌うステージ、アイドルたちの衣装やアクセサリーを自由に組み合わせることが可能になっている。前作ではキャラクタによって戦略上選択しにくかった曲などがあったので、そういった不満も解消されるだろう。
この際、それぞれのボタンにあわせて「Fu-!(←)」、「Yeah-!(→)」、「Fuwa!(X)」、「FuFu-!(Y)」、「Hai!(B)」、「Handclap(A)」の6つのいずれかを入力すると、ライブで合いの手を入れるように効果が入る(声援の場合)。リズムアクションゲームでは楽器の一部を演奏するというものが一般的だが、今回はライブに参加するファンとなって、アイドルたちを応援するというスタンスの違いが新鮮だ。
ボタンを押すタイミングによって、「PERFECT」、「GOOD」、「NORMAL」、「OK」といった判定がなされ、ジャストタイミングに近づけば近づくほど得点が高くなり(ジャストタイミングでは「PERFECT」)、さらに連続でOK以上の判定をもらえばコンボになる。このあたりはまさに同社の「太鼓の達人」をほうふつとさせる作りだ。どんどん高判定を続けていけば、会場のボルテージが上がっていく。一定以上のボルテージを確保できればそのステージはクリアとなり、好成績を残せば、アイドルたちからボイスメールがもらえる。また、成績に応じて衣装やアクセサリが手に入ったりもするようだ。
さて、ステージクリアに成功すると見られる、AC版から連綿と引き継がれているライブシーンだが、今回はカメラを細かく指定できるほか、フェードイン/アウトの効果も自分で設定できる。当然、自分でこつこつ作り上げた力作は、リプレイを保存し、Xbox Live経由で他のユーザーに見せることが可能。前作のランキングでのリプレイはユーザーとキャラクタの項目と、リプレイシーンがリンクしていなかったりすることもあったという不満が解消される形になっている。本作の制作プロデューサーである坂上陽三氏は、このカメラ機能に関して、「ふとした瞬間のアイドルたちの表情も楽しんでいただきたい」と語っていた。
会場では、「アイマス」の“神”こと、秋月律子役の若林直美さんが実際にこのライブシーンをプレイ。リハーサルから2度目のプレイという話(後の取材で明らかにされたことだが)だったが、「魔法をかけて!」で2,599pts、約75%のテンションで無事ライブを終了できた(同じ難易度でのオールパーフェクトのテンションは100%を越える)。
そして、本作では、音無小鳥がついにゲーム初登場となる。765プロの事務を担当し、公式サイトでの活躍をはじめ、イベントではアナウンスを担当する彼女は、本作ではライブの結果告知などを行なってくれるほか、会話シーンも多数登場するようだ。音無小鳥役の滝田樹里さんは、イベントの司会を務めてくれたが、「L4U!」ではセリフの収録数が一番多く、「収録中にのどが渇いた」とコメントしてくれた。小鳥さんの活躍に期待したいところだ。
■ DLCで新曲配信! 前作のデータは引き継げないが、新DLCに前作アイテムが付属
気になるのは、前作のデータ(セーブデータやダウンロードコンテンツ)を引き継げるのか、ということだが、「L4U!」に前作のデータの引継ぎはできない。坂上氏いわく、「複雑なことをやっているため引き継げなかったが、『L4U!』のダウンロードコンテンツに、前作のDLC衣装やアクセサリーをスペシャル特典としてダウンロードさせる、という形をとりたい」という。たとえば、「アイドラ」をダウンロードした場合、それに登場する衣装やアクセサリーがダウンロードできるという(これはあくまで一例で、この組み合わせが必ず実施されるとは限らない)。1アイテムの価格は前作同様で、複数のアイテムが手に入るということになりそうだ。ただ、前作のDLC衣装やアクセサリーがすべてダウンロード可能になるかどうかは明らかにされなかった。
新曲に関しては、サウンドデータだけでなく、モーションデータや新曲にあわせたプログラムなどをまとめて配信するようだ。11人のボイスデータと楽曲データだけでも相当大きそうだが、いわゆるレジストキーを配布して、ゲームディスクの中のデータを開放するという形ではないので、ブロードバンド必須のXbox Liveとはいえ、ダウンロードにはそれなりに時間を要すると思われる。DLC楽曲の価格はまだ調整中ということで、1曲あたりいくらになるのかは明らかにされなかった。
■ CDをはじめとした関連商品も歩調をあわせて多数展開
CDは、いわゆるフルコーラスの「M@STER VERSION」となっており、新曲1曲目の「shiny smile」は、完全限定初回生産の「THE IDOLM@STER MASTER LIVE」シリーズのファーストCD「00」として、2月13日(ゲーム発売前)に収録されてリリースされる。天海春香、如月千早、秋月律子のトリオが担当する「shiny smile」(作詞:朝日 祭、作曲:NBGI(Yoshi))だけでなく、CDオリジナル新曲「バレンタイン」(作詞、曲は桃井はるこさん)、そして、本作よりゲーム初登場となる音無小鳥のボーカルバージョンとなる「THE IDOLM@STER(K VERSION)」の3曲と、「shiny smile」、「バレンタイン」のオリジナル・カラオケが収録される。 さらに、「L4U!」先行プロモーション映像を収録したDVDも付属。「shiny smile」、「THE IDOLM@STER(REMIX A VERSION)」、「まっすぐ(REMIX A VERSION)」、「私はアイドル(REMIX A VERSION)」、「小鳥's introduction A」、「B」と6つのコンテンツを収めている。 発表会では、下田麻美(双海亜美/真美役)さん、長谷川明子(星井美希役)さんのコンビが「バレンタイン」を、中村繪里子(天海春香役)さん、今井麻美(如月千早役)さん、若林直美(秋月律子役)さんが「shiny smile」を披露。プレス発表会だけのオリジナル振り付け(振り付けといえば若林さん)での公開となった。
「バレンタイン」は「バレバレ バレンタイン」というフレーズをコアにした、トランス系打ち込みが強烈なBPMの早い楽曲ながら、掛け合いのパートなど手が込んでいる。ゲーム中に登場しても違和感のない仕上がりだ。「shiny smile」は、アップテンポながらさわやかで、メロディ後半の伸び上がり部分が印象的。コーラスがハマるパート分けの工夫が楽しそうな元気な楽曲だ。
3月以降は、DLC新曲がXbox Liveで配信された後、約2週間の期間をおいて「M@STER VERSION」を収録した新作CDが発売される予定だという。「MASTER LIVE」シリーズは「00」~「04」までが発売予定。「01」は3月5日に発売されるという。
今回の発表会では、中村さんをはじめとした5人のゲストに加え、司会を務めた滝田さんの計6人によって、この「リミックスバージョン」の「GO MY WAY!! REMIX B VERSION」が披露された。アレンジはほぼピアノ1本勝負のジャズライクなもので、ボーカルとのバランスが魅力的な仕上がりで、「大人ちっく」という言葉がぴったりだが、伸びやかで元気のあるベース楽曲のテイストはちゃんと活かされている。
※画面は開発中のものです (C)窪岡俊之 (C)2003-2008 NBGI PROJECT IM@S
□バンダイナムコゲームスのホームページ (2008年1月18日) [Reported by 佐伯憲司]
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