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★オンラインゲームレビュー★

クエスト中心の快適なレベルアップと
ミニゲームやオシャレも楽しめるライトなMMORPG

「エコマジ! ~Ecole du magister~」

  • ジャンル:MMORPG
  • 運営元:ゲームマーレ
  • 開発元:Buddygames
  • 価格:基本プレイ無料/アイテム課金
  • 対応OS:Windows 2000/XP
  • 発売日:正式サービス中



 「エコマジ! ~Ecole du magister~(以下、「エコマジ!」)」はゲームマーレが運営するMMORPGである。開発は、韓国Buddygames(LIBISOFT STUDIO)。本作は7月31日よりオープンβテストが行なわれ、8月16日より基本プレイ無料のアイテム課金による正式サービスが開始された。

 「エコマジ!」は2Dグラフィックスの描きこまれた世界で、かわいらしいキャラクタが活躍する作品だ。基本システムはシンプルながら、様々な要素を盛り込んであり、ゲームプレイが単調になるのを防いでいる。「より楽しいレベルアップ、キャラクタ育成を!」という制作者の主張が確かに感じられる作品である。


■ 3頭身のキャラクタが“リビ島”元気を駆け回る! NPCのイラストにも注目

かわいらしいキャラクタが元気いっぱいにフィールドを駆け回る。簡単な操作ですぐにプレイができるライトなMMORPGである
日本での展開にあたりNPCのイラストを一新。イラストレーターの情報も気になるところだ
ゲームのキャラクタは3頭身だが、ステータス画面では頭身の高いイラストも用意されている。服装のカスタマイズも楽しみたい
 「エコマジ!」ではプレーヤーは「魔法学園の新入生」として授業で様々な技を学びながら、冒険の舞台である“リビ島”にいる怪物と戦い、強い冒険者を目指していく。学園卒業の時には、世界の秘密を解き明かすためにより広い世界に旅立つことになるという。いつかは英雄と呼ばれる日を夢見て、日々力を鍛えていくのである。

 本作のプレーヤーキャラクタは初期職業として4つの職業が用意されている。様々な近接武器を装備できる「ファイター」、遠距離攻撃の得意な「アーチャー」、強力な攻撃呪文が使える「メイジ」、回復魔法を持つ「クレリック」。プレーヤーはこの4つの職業から1つを選択し、自らの分身としてリビ島へ降り立つ。

 「エコマジ!」は細かく描きこまれた2Dグラフィックスで世界を表現している。全体的に明るい感じで統一されており、学園や商店などにもたくさんのオブジェクトがびっしりと描き混まれており、スタッフの「やる気」を感じさせられる。キャラクタは頭の大きなかわいらしい3頭身のデザインで、方向キーを押すと元気に走り回る。

 NPCは話しかけると大きなイラストが表示される。このイラストは日本でのオリジナル仕様で、特に女性キャラクタはかわいらしく描かれている。イラストレーターは公開されていないが「ラグナロクオンライン」や「スカッとゴルフ パンヤ」のプレーヤーにはおなじみの、複数のイラストレーターを起用している。フィールドのグラフィックス、キャラクタのデザイン、NPCのイラスト……「エコマジ!」は全体的に明るく楽しく、かわいらしい雰囲気を作り出している。

 本作の「快適さ」もアピールしておきたいポイントだ。戦闘は基本的にターゲットを指定して攻撃のキーを押すだけ。徐々にスキルも覚え、段階を追ってより高度な戦闘を学んでいける。ゲームの進行も、街で依頼されるクエストをこなしていくだけでサクサクとレベルが上がる。更にミニゲームの授業や、進級試験などがアクセントとなり、キャラクタ育成をたっぷり楽しめる。全体的にシンプルで間口の広いゲームとなっており、スクリーンショットの雰囲気や、イラストなどに魅力を感じた人には、とにかくプレイすることをオススメしたい。

ファイターは接近戦で敵に立ち向かう アーチャーは遠距離攻撃が得意だ。敵が近付くまでにできるだけダメージを与えておきたい メイジは強力な魔法を使うが、初期は杖で接近戦を行なう
プレーヤーキャラクタには精霊がパートナーとしてついており、様々なことを語りかけてくる。ゲームのヒント以外にも雑談も 「エコマジ!」は細かくキーのカスタマイズができるが、攻撃とOKのキーを統一できないなど、コンシューマゲームに比べると洗練はされていない 正式サービス時にかなり広いフィールドが実装されている。ダンジョンや「幽霊島」といった島以外のフィールドも用意されている
NPCは声優も起用しており、彼らに話しかけると挨拶を返してくる。イラストと声優により、NPCのキャラクタ性が深まっている。彼らが活躍するようなストーリー要素にも期待したい
「エコマジ!」は街、フィールド共に細かく描きこまれている。モンスターのアクションも楽しく、制作者のこだわりが随所に感じられる


■ クエストによる快適なレベルアップ、授業や進級といったユニークな要素も

クエストウィンドウを開くことで新しいクエスト、進行中のクエストがいつでも確認できる
各教官の下では試験や授業を受けることができる
木人と戦う剣術の授業。反射神経が必要となる
 最初に本作の戦闘システムを紹介したい。本作の基本的な戦闘はキーボードだけで行なえる。カーソルキーでキャラクタ移動、ctrlキーを押すと指定したターゲットを攻撃する。オプションで自動攻撃をOnにしていればそのまま攻撃を継続する。ドロップしたアイテムを収集キーで回収し、次のターゲットに向けて攻撃キーを押す、スキルを覚えていれば戦闘の合間に使う。アーチャーの場合は距離を取っての攻撃が可能になっている。近付かれる前にいかに相手にダメージを与えるかが重要だ。

 キャラクタのレベルがアップすると新しいクエストが与えられる。序盤はクエストの指定するモンスターを倒していくだけで快適にレベルアップしていける。クエストにはこの他にもモンスターのドロップアイテムを収集するものや、お使いクエストなどもある。お使いクエストはチュートリアル要素も強く、街の施設の利用方法なども学んでいける。

 レベルが上がっていくと、戦闘を有利にするためのスキルを学ぶことができる。スキルを習得するにはキャラクタのレベルだけでなく、様々なミニゲームに挑戦し、ポイントを溜めていかなくてはならない。ファイターは「剣術」、アーチャーは「弓術」、メイジは「魔術」、クレリックは「秘術」、それぞれに2種類のミニゲームが用意されている。

 ミニゲームは木の人間と戦ったり、「16パズル」を応用した模様あわせのパズルゲーム、患者に決められた治療を施すなど、シンプルながらユニークなものが用意されている。より高度なスキルを習得する場合はファイターでも弓術の授業ポイントが必要になったりと、複数のミニゲームに挑戦していかなくてはならない。

 教官の下では授業の他、「試験」を受けることでキャラクタの学年を上昇させることができる。試験は質問に対してプレーヤーの「ダイアリー」からイラストをドラッグして答える、という形になるが、試験にパスするためにはまずダイアリーにイラストが表示されていなくてはならない。NPCの場合は1度話しかければダイアリーに記録されるが、モンスターの場合は30匹以上倒さないとイラストが表示されない。進級するためにはリストは完璧にしておきたい。モンスターを複数倒すとそのモンスターに対して有利になるボーナスも付与される。

 試験によって入手できる「専攻ポイント」はアイテム制作技能や、特定のモンスターに強くなる技能、パーティープレイ時に能力を増す技能、さらにはモンスターなどに一定時間姿を変える変身技能なども習得できる。専攻ポイントを使うことで、パーティー支援に特化させることや、死霊系モンスターに特に強くなる、といったより個性的なキャラクタへ成長させていくことができるのだ。

 実際にプレイをしていって、「エコマジ!」は特にクエストとレベルアップのバランスが秀逸な印象を受けた。クエストによって新しい場所での冒険が広がっていき、狩りが単調に感じられる頃にミニゲームによるスキル習得や、専攻技能によりキャラクタのカスタマイズの方向性が提示される。ただモンスターと戦うだけでない、世界とゲーム性そのものがふくらんでいく感覚を体験できる流れになっている。

 さらにキャラクタがレベル20になると上級職に転職できるようになる。それまではキャラクタは戦闘中に2~3のアクティブスキルしか使えないが、上級職になることで範囲攻撃や敵の速度を落としたりと、高度なスキルが使える様になり、戦闘がより面白くなってくる。レベル40からはファイター系なら「ナイト」と「ソードマスター」というように転職する職業が選べるようになり、さらに多彩な能力を獲得する。たっぷりとキャラクタ育成が楽しめる作品となっている。

クエストをクリアすると経験値やアイテムが入手できる。中盤までは装備ももらえるので、ほとんど商店も利用しなかった 一定数のモンスターを倒すとそのモンスターに対してより有利に戦えるようになる レベル15あたりからはアクティブなモンスターも増えてくる。敵に囲まれると大ダメージを受けてしまうので、注意して戦わなくてはならない
手裏剣を避けるシューティングゲームのような弓術の授業 色の付いたマスに指定した模様を移動させる魔術の授業 決められた治療法で患者を治す秘術の授業
授業を受けることで新しいスキルを入手できる 試験ではモンスターを一定数倒し、ダイアリーにモンスターのイラストを表示させておく必要がある 試験で手に入れた専攻ポイントを消費することで特性をつけ、キャラクタをカスタマイズできる
モンスターに変身。筆者が変身していたのだが、これに触発されたか他のプレーヤーが変身を披露してくれた 転職の一覧表。レベル40から方向性に特化した職業に変わることができる レベル20になると、キャラクタのイラストも成長する。ペットの精霊も姿を変えていく


■ ファッション重視の課金アイテム、これからの方向性はどうなるか?

セットアイテムのクレリックスーツ。筆者のキャラクタはファイターだが、他職業のスーツもまとうことができる
衣装以外のアイテムは必要な最低限のものは揃っているが、今のところ種類は少なめだ
 「エコマジ!」の課金アイテムは外見のカスタマイズが中心である。各職業をイメージした「衣装セット」や、「ぐるぐる眼鏡」、「エンジェルリング」などのアクセサリ、「レースのキャミソール」、「ウエスタンシャツ」、「ミリタリーパンツ」などパーツごとの衣装も用意されており、組み合わせることでオシャレが可能だ。

 「エコマジ!」のキャラクタはゲームでは3頭身だがキャラクタを右クリックしたメニューから「情報を見る」でキャラクタイラストを表示できる。プレーヤーの服装はここで細かくチェックできる。現在の衣装アイテムはまだ充実していると言い難い。より種類が増えて、自分なりのコーディネートが楽しめるようになって欲しい。

 この他の課金アイテムはスキルやステータスを初期化できるものや、声をワールド中に届ける「ワールドメガホン」、死んだときにその場で復活できる「大天使の祝福」、自由に移動ができる「転送の巻物」といったものがある。必要最低限のラインナップかな、というところが感想だ。経験値倍増アイテムや、歩行速度を上げたり、ステータスをアップするようなアイテムはなかった。こちらもどんなものが追加されていくか注目したい。

 今回筆者は1次転職ができるところまでファイターを育ててみたが、感じたのは「ソロプレイ」の快適さである。自分の好きなペースで狩りを行ない、どんどんレベルアップしていく流れは気持ちよく、ゲーム本来の楽しさを体験できる。一方で協力しなくては倒せない敵のような、パーティープレイを誘導する要素も欲しいと感じた。

 ギルドを作るプレーヤーも多いので、仲間が欲しいプレーヤーはギルドに入ることでパーティープレイも楽しめそうだ。もっとも「エコマジ!」ではレベルが違うと狩り場も変わってしまうので、ギルドに入るときはプレーヤーのレベル帯なども確認しておきたいところだ。新しく買った服のコーディネートを披露したり、生産要素を補い合ったりと、オンラインゲームはやはり“繋がり”が楽しい。もっともっとプレーヤーの交流が活発になるシステムを盛り込んで欲しい。

 ストーリー要素、ゲーム性に関しては今後最も改良してもらいたい部分だ。日本での展開にあたり、NPCのグラフィックスを一新し、声優による声の演出を入れたならば、もっと彼らと交流を楽しみたい。NPC達が活躍し、「エコマジ!」に新しい魅力が生まれるような気合いの入ったストーリー要素を入れて欲しい。「何を何匹倒してきて」の連続だけではなく、世界にのめり込む要素を入れて欲しい。


■ ライトなゲーム性は好印象。散見される問題の解決に期待

レベル10以上の狩り場には常にいる亀のモンスター。ターゲットを倒すと次のターゲットを自動的に選ぶ本作では、かなり邪魔になる存在だ
 ライトなRPGとして好感触な「エコマジ!」だが、一方でゲームマーレの運営には少し不安がある。オープンβテスト、正式サービス時にも長時間の緊急メンテナンスがあり、8月26日の朝5時から、27日の16時までゲームが止まってしまい、23日のプレイデータまで巻き戻るというトラブルがあった。正式サービスが始まって10日ほどでのトラブルはユーザーを不安にさせる。また公式ページでも基本的な職業の紹介といった情報も少なく、何よりもセールスポイントであるイラストレーターの起用に関して公式ページで紹介していない部分は疑問を感じる。

 「エコマジ!」は間口が広く魅力的なコンテンツである。MMORPG初心者や、気軽にゲームを楽しみたい人にオススメできる作品だ。本作はゲームマーレが手がける最初のオンラインゲームであり、更に独自タイトルを準備しているとのことだが、現在の運営の不手際はユーザーにマイナスイメージを与えてしまっている。「エコマジ!」は面白いコンテンツだけに安定したサービス、より力の入れたアピールを望みたいところだ。

 そして本作の最も大きな不満点が、根幹である「ゲーム性」であるところは、ちょっと考えてしまうポイントだ。「エコマジ!」では攻撃しているモンスターを倒すと、近い位置にいる次のモンスターを自動的にロックする。このためctrlキーを押しているだけでゲームが進行するのだが、単調になりすぎるのを恐れたためか、「亀」のトラップモンスターを用意している。このモンスターは自分から攻撃してこないが誤って攻撃してしまうと、襲いかかってくる。亀は狩り場のレベル帯ではかなわない強さなので撤退せざるを得ない。

 この自動ロックシステムのため亀にロックしやすくなっており、しかもターゲットを変えるキーを押しても、攻撃したい敵にスムーズにロックしない。さらにバグのためかロックが変わることも多く、そのためうっかり亀を攻撃してしまうこともある。ctrlを押しているだけの放置ゲームにしないための措置だとは思うが、安直すぎる対応だ。「韓国のゲーム制作者のスキルはまだまだだな」という印象を強めてしまう。コアなゲームプレーヤーとしてはゲーム性を追加して欲しいが、この単純なシステムは間口の広さをアピールする大事な部分でもあるので考えさせられる。もう少し「洗練」されたシステムを期待したいところだ。

 亀のシステムはもう少し何とかしてもらいたいところだが、露店システムや生産システム、武器強化など韓国産MMORPGのスタンダードな機能は盛り込まれており、更に快適なレベルアップと、細かい成長要素、かわいらしいアバターシステムなど、ゲームプレイそのものも好感触だ。ライトなゲームを求めるユーザーにはぴったりな作品であり、これからの進化によっては更なるユーザーを獲得できる可能性は十分ある。ゲームマーレとBuddygamesが本作をどう進化させていくか、期待して見守りたい。

衣装アイテムも現状はまだ少ない。もっともっと充実して欲しい
強化石を使うと武器を強くすることができる レベルの高いプレーヤー達の衣装は一層派手でカッコイイ 補給任務や討伐任務も用意されており、特別なアイテムを入手できる
冒険を続けていくことで新しいフィールド、多彩なモンスターが登場する。仲間と共に更に壮大な冒険に挑戦していきたい

(C)2007 GAMEMARE Inc./BUDDYBUDDY CO.,LTD./Sidus.


【エコマジ! ~Ecole du magister~】
  • CPU:Pentium III 800MHz以上(Pentium 4以上推奨)
  • HDD:1.5GB以上
  • メモリ:256MB以上(512MB以上)
  • ビデオカード:GeForce 2 MX 400 64MB以上(GeForce FX 5200 128MB以上推奨)


□ゲームマーレのホームページ
http://www.gamemare.jp/
□「エコマジ! ~Ecole de Magister~」のページ
http://www.ecomagi.jp/
□関連情報
【7月30日】ゲームマーレ、MMORPG「エコマジ!」31日よりオープンβテスト開始
参加者に300円分のゲーム内マネーなどをプレゼント
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070730/eco.htm
【7月24日】ゲームマーレ、WIN「エコマジ! ~Ecole du magister~」
オープンβテストを7月31日より開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070724/eco.htm
【6月29日】ゲームマーレ、WIN「エコマジ! ~Ecole du magister~」
クローズドβテスト フェイズ2の開始日を7月4日に延期
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070629/em.htm
【6月22日】ゲームマーレ、WIN「エコマジ! ~Ecole du magister~」
クローズドβテスト フェイズ2を実施。テスター枠を10倍に拡大
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070622/em.htm
【5月16日】ゲームマーレ、横スクロールタイプの2DMMORPG
WIN「エコマジ! ~Ecole du magister~」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070516/em.htm
【5月15日】ゲームマーレ、WIN「エコマジ! ~Ecole du magister~」
クローズドβテスターを500名募集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070515/em.htm
【3月14日】ゲームマーレ、2DMMORPG「エコマジ!」を4月中旬より展開
独自タイトル開発や新プラットフォーム構想も発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070314/gmare.htm

(2007年8月30日)

[Reported by 勝田哲也]



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