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ビックカメラ新宿西口店の発売イベントに「船木 誠勝」氏が登場!
ユークス、PS2「レッスルキングダム2 プロレスリング世界大戦」

5月13日 開催

会場:ビックカメラ新宿西口店5Fゲームコーナー

「船木 誠勝」氏
 株式会社ユークスは、5月10日に発売したプレイステーション 2用プロレスアクション「レッスルキングダム2 プロレスリング世界大戦(以下:レッスルキングダム2)」の店頭イベントを、ビックカメラ新宿西口店5Fゲームコーナーにて開催した。

 PS2「レッスルキングダム2 プロレスリング世界大戦」は、'60年代~'80年代にかけて活躍した名レスラーが多数収録された3Dプロレスアクションゲーム。新日本プロレスリング、全日本プロレスリングをはじめフリーの選手などが多数参加。もちろん現役レスラーも多数参戦しており、文字どおり時代を超越したドリームカードがプレーヤー自身の手で実現できる。

 今回の店頭イベントは、本作にも登場する元プロレスラーで俳優の「船木 誠勝(ふなき まさかつ)」氏をゲストに迎えた「トークショー」形式で行なわれた。司会進行と聞き手は、CS放送「FIGHTING TV サムライ」にて新日本プロレスの実況中継を担当している「清野 茂樹」氏。船木氏がトークイベントに参加するのは、引退を発表した2000年以来、7年ぶりになるという。

 前述のとおり「レッスルキングダム2」に選手として登場する船木氏。だが、当の船木氏は「ゲームはまったくやらないですね」とバッサリ一言。「ゲームってやっぱり“争いごと”だと思うんで。15歳からずっと試合をやってきましたから、あまり日常生活で“争いごと”はしない。ジャンケンもしないですね。負けるんですよ。運がないんです」と、なんとも意外なコメントが飛び出した。争いごと、勝負ごとはあくまでも仕事。格闘家=勝負師といったニュアンスで見ている人は少なくないと思うが、こと船木氏に関しては、ほぼ真逆といったところか。

 そういった意味合いもあってトークイベントはほとんどがプロレス、格闘技の話題で占められていた。現役時代は、他団体のTV中継を軒並みチェックしていたという船木氏。現在は“古巣”新日本プロレス、プロレスリング・ノアをTV観戦。不定期に行なわれる格闘技イベントや他団体の中継もたまに観るが、リアルタイムで観られないときは録画して後日チェックしているという。一番気になる団体は「新日本プロレスは自分が出た(デビューした)団体なんで、面白い、面白くないとは関係なしに観ますね。ノアだと、やはり三沢(光晴)選手が何か気になって。自分より年上でキャリアも長い。団体のトップで、いまだに身体を張ってやってますんで、あの人が頑張ってやっている姿を面白く観ています。ファンですね」とコメント。

 その一方で「会場(への観戦は)はさすがに行かない」という船木氏だが、これは以前の新日本プロレス・両国大会にて、一緒に観戦にいった鈴木(みのる)選手が心無いファンから罵声を浴びせられたことがあるからだという。普段は冷静で落ち着いた佇まいが印象的な船木氏だが、熱心なファンのあいだでは“激情家”としての側面もつとに有名。リング外の出来事であるがゆえに、心情的に許せない傷跡のようなものが、今もなお船木氏の内面に残っているのかもしれない。

 船木氏といえば、やはり気になるのが“現役復帰”の話。各団体のスタイルといった話から、清野氏が「色々な団体を観ているうちに、だんだん『自分もやってみようかな』 という気持ちは!?」と水を向けられるも「まだないんですよねぇ」と即答。「鈴木(みのる)選手が上がるじゃないですか。新日本、ノア、ハッスルとか……。今まで一緒にやってきた選手なんで、それを物差にして観ていますので“鈴木選手の目を通して、その風景を見ている”というか、そんな感じなんで。あまり新鮮さを感じないですね。自分がやるとなれば、また違う風景ができるとは思うんですけど。よほど凄い……新しい気持ちにならない限りは、あまり出たいとは思わない。でも『出たい!』と思ったら、出ちゃうんでしょうね、たぶん」と、なんとももどかしい返事。

 現在指導している、チームARM所属「柴田 勝頼」選手については「今時、本当に珍しい選手。ただ単純に強くなろうとしているだけなんで……本当に珍しい。そういうのに自分も感動しちゃって。とにかく『強くなろうとしている若者を、できるところまで強くしてあげたい』という気持ちがあります。自分が最初に入った団体の後輩ということもあり、特別な感覚がありますね」とコメント。柴田選手の長所は、強くなりたいという“気持ち”だという。「毎試合、常に100パーセントの気持ちで相手にぶつかっていくから、試合でも怪我が多い。そのぶん心配事も多いが、仮に短い選手寿命だとしても、本人がまっすぐ走ってくれれば、それはそれで自分も嬉しい。そういう選手って、あまりいないですから。何の駆け引きもなく、自分の力を100パーセント常に出せるような、そんな選手になってほしい」と、そのほれ込みようは生半のものではない。現在は総合格闘技路線をひたすらまい進中で、その先のことは「本能、感覚で生きている男。本当に何も考えてない」という。

 師弟とも盟友ともいえる船木氏と柴田選手の関係だが、ふたりが志向するプロレスは「予定を立てたような動きがない。無理やりにでも相手に技をかけたり、かからないように防御するといった、相手の動きを手探りで確かめながら試合をする、昔のような“緊張感”のあるもの」だという。具体的には、新日本プロレス初期にアントニオ猪木が活躍していた頃の試合。旗揚げのカール・ゴッチ戦を筆頭に、グレート・アントニオ、パク・ソンナン、ローラン・ボック……ほとんど技をかけさせてもらえない“勝負”をしているもの。「ああいうものが今の残っているのであれば『やりたい!』と常々ふたりでいっている」というが、清野氏がいうように「ほとんど残っていない」のが現実。「アクロバット的なもの、派手な大技が乱発されすぎているような気もするが、それが今のスタイルなら、それはそれで進化してきた形。いきなり『昔に戻れ』といわれてもお客さんも驚いてしまう。パンクラスの“秒殺劇”も、唐突すぎて認知してもらえなかったら2~3試合で(未来が)終わっていたと思います。スタイルが残るかどうかは、お客さんが認知してくれるか否か。プロレスがどう進化していくかという点で、もしファッションのように回帰していくことがあるなら(初期新日スタイルの再現も)ありえるかもしれない」といった船木氏のコメントからは、観る側の“観客論”に根ざした冷静かつ慎重な姿勢がうかがえる。

 この他にも、両国にビック・バン・ベイダーが「たけしプロレス軍団」で乱入し暴動に発展したときは「とにかくたけしさんを守れ」と厳命され護衛についていた話や、アブドーラ・ザ・ブッチャーが毎回薬箱からマキロンと赤チンを当然のように持ち去っていった話など、ファンならずとも興味深いエピソードが多数披露された。イベントの最後には、ファンからの質問コーナー、当日までに「レッスルキングダム2」を同店で購入した人が参加できる抽選会と、購入者全員との握手&撮影、サイン色紙のプレゼントが行なわれた。「どういう動きをするかわからないけど(ゲーム内の自分を)ガンガン使ってみてください」という船木氏。ファンにとって至福ともいうべき1時間は、あっという間に過ぎ去っていった。

抽選会のプレゼントは、船木氏がプロデュースを手がけるアパレルブランドのTシャツと、3月に宝島社より発刊された新著「船木誠勝流リアルボディ改造術」。どちらもサイン入りのファン垂涎アイテム。はずれた人にも、撮影&握手会にサイン色紙のプレゼントあり。ファンにとって忘れられない1日になったことだろう


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□ユークスのホームページ
http://www.yukes.co.jp/
□「レッスルキングダム2 プロレスリング世界大戦」のページ
http://www.yukes.co.jp/wk2/
□関連情報
【5月9日】ユークス、発売記念イベントを銀座で開催
PS2「レッスルキングダム2 プロレスリング世界大戦」
http://watch.impress.co.jp/docs/20070509/yukes.htm
【3月8日】ユークス、PS2「レッスルキングダム2 プロレスリング世界大戦」5月発売
発表会に往年の名レスラー、ザ・デストロイヤーとブッチャーが登場!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070308/yuks.htm

(2007年5月14日)

[Reported by 豊臣和孝]



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