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【連載第249回】 あの、おもちゃを徹底レポート




メイクや髪型を自在に変えるおしゃれ遊びが楽しめる!
セガトイズ「カメラできらりん マジカルビューティー」

「カメラできらりん マジカルビューティー」
発売 セガトイズ
価格 9,429円
電源 単3アルカリ電池×4(別売)
発売日 発売中



 はっきり言えば、女の子向けのトイだ。しかし、その高性能さと自由度の高さ、そして快適な操作性によって、30代後半男だというのに、すっかりハマってしまった。今回は、そういう事情もあって、多少気持ちの悪くなる描写があるやもしれないが、優れたアイテムなので、ぜひ最後までお読みいただきたい。


バリエーションは1億通り以上! メイクを気ままに楽しめる

パッケージ。「モデル顔になっちゃお」のキャッチフレーズに刺激される女の子も多いはずだ
本体の操作には、タッチペンを使用するので、直感的に扱える。ゲームの習熟度は問われない
 「カメラできらりん マジカルビューティー」は、ひとことで言うと、テレビの映像でメイクや髪型をチェンジして、さまざまなおしゃれを楽しむことができるアイテムだ。モデルには女の子の映像が3人分収録されており、自由に選ぶことができるが、内蔵のカメラを使うと自分の顔を取り込んで、そこにメイクを施すこともできる。

 メイクのパターンは、「アイメイク」や「リップメイク」、「ヘアメイク」など数多くが用意され、完成形のバリエーションは1億通り以上になるという。驚くべき自由度の高さだ。

 本体はソフトとCPUが一体化された簡単設計。裏ぶたを開けて別売の単3アルカリ電池を4本入れ、本体から伸びる映像ケーブルと音声ケーブルをテレビに接続すれば、準備完了となる。

 操作にはタッチペンを使用する。タッチペンを使って、本体の各種ボタンや方向キーを押したり、眉やリップなどのメイクをなじませたりするのに使用する。

 メイクの方法や手順は、ごくごく簡単だ。一度、ひと通り体験すれば、後は自由に好みの女の子に仕立てることができるはずだ。

   メイクは、「アイメイク」→「リップメイク」→「チーク」→「フェイスシール」→「アクセサリー」→「ヘアチェンジ」の順番に行なわれる。必要がなければ、例えばフェイスシールをはぶく、といったこともできる。

 手順は、内蔵されたモデルの映像を使うことを前提に紹介していく。収録されているモデルの女の子は3人。3人ともそれぞれ可愛らしい顔をしており、「カメラできらりん マジカルビューティー」のターゲットと合わせて、小学5~6年生という印象を受ける。

収録されている3人の女の子のモデル。どの女の子も可愛らしく、メイクが施しやすいように髪を後ろで結わいている


 メイクをする際は、画面に表示される映像を参考に、手元に置いた本体をタッチペンで操作していく。操作の方法は、「アイメイク」、「リップメイク」、「チーク」、「フェイスシール」、「アクセサリー」、「ヘアチェンジ」と、どれも同じなので、代表して「アイメイク」を例に説明する。

 まず「アイメイク」のボタンをタッチペンで押すと、画面には「まゆげ」、「アイシャドウ」、「アイライン」、「アイコンタクト」の4種類が表示される。その中から、例えば「まゆげ」をタッチすると、6種類のまゆげが選べるようになる。

 タッチペンで気に入ったまゆげを選んだら、今度はまゆげの大きさや位置を決める。モデルの女の子の顔にピッタリと合うように、微調整を行なうのだ。大きさは本体のAボタンかBボタン、位置はCボタンかDボタンを使用する。まゆげが納得の行く形や位置に収まったら、今度はタッチペンを使い、眉ブラシカーソルで定着させる。

 この定着のシーンは見事だ。それまでいかにも記号然としていたまゆげがモーフィングをして、半透明になる。女の子の顔にスッとなじんで、ナチュラルメイクとなるのだ。筆者ははじめてみた時、これが女児向けのトイなのか! と驚きの声を上げてしまったほどだ。

メイクのトップ画面。右側に「アイメイク」や「リップメイク」などのボタンが用意されている 「アイメイク」の中から「まゆげ」を選択し、好みのパーツを選ぶ まゆげの位置を固定したら、筆でなぞり、顔になじませる


 あとの手順は、上記のくり返しだ。「リップメイク」には「くちべに」と「グロス」が、「アクセサリー」には「イヤリング」や「ネックレス」、「メガネ」が、「ヘアチェンジ」には「ロングストレート」、「ロングウェーブ」、「ミディアム」、「アップスタイル」、「ヘアアクセサリー」が用意されており、パターンは豊富。「リップメイク」や「アイメイク」は大きさを変えられることを考えると、バリエーション1億以上のうたい文句は伊達ではない。

「くちべに」を調整中。さまざまなカラーリングが用意されている 「チーク」。モデルの頬に合った形を選ぼう 「フェイスシール」は、3種類から選べる。もちろん使用しなくてもよい

「アクセサリー」では、「イヤリング」と「ネックレス」、「メガネ」を使用できる おしゃれの決め手となる「ヘアチェンジ」は、特に多くのパターンが豊富に揃っている


 筆者は最初はおっかなびっくり、戸惑いながら進めていたのだが(だって女の子向けのトイだし)、操作に慣れてくると、意のままに思い描いた女の子のメイクを施せるようになった。幾度となく試してみる中で、最初の女の子は優等生風、2番目の女の子はメガネッ娘、3番目の女の子はちょっと派手めな小悪魔メイクにしてみた。

左から優等生風、メガネッ娘、小悪魔メイク。このようにスッピンだったモデルの原型を留めないほどに、多様なメイクを行なえる



内蔵のカメラで取り込んだ顔写真にメイクを施すこともできる

 慣れてくるとますます面白くなってきたので、今度は内蔵のカメラで自分の娘の顔を取り込み、メイクを施してみることにした。中学一年生になったばかりの娘は、年齢も年齢だし、嫌がるかな……と思っていたのだが、声をかけてみると意外や意外、やる気満々だった。しかもどうせやるなら、自分と最もかけ離れたガングロ、コギャルメイクにしたいと言う。

 顔写真の撮影自体は、シンプルなもの。まず本体の上部に取り付けられたカメラを見据える。次にテレビ画面を見て、顔をガイドの中に収めるようにする。ガイドの中に収まったら、本体の右上部にあるシャッターボタンを押す。これで作業は完了だ。あとのメイクは、内蔵のモデルと同様に行なえる。

 次第に自分の顔とかけ離れ、ガングロ、コギャル化していく娘の顔に、父と娘は大爆笑。楽しい時間を過ごすことができた。

カメラは本体の上部に内蔵されている。右上のボタンを押すとシャッターを切れる 自分の顔を撮影しているところ。本体を正面に見据えるのがコツだ 娘の顔に施したガングロ、コギャル風メイク。本人を大胆に変身させるのが面白さの秘訣


 ほかには、「きらりん写真館」という機能がある。プリクラのフレームや顔出し看板の電子版と考えていただけたらちょうどよい。複数の種類が用意されたフレームの中に、自分の顔を収めたら、内蔵カメラのシャッターボタンを押す。

「きらりん写真館」のフレーム。趣向を凝らしたフレームが10種類程度、用意されている


 メイクで作成した画像は5種類、きらりん写真館で撮影した画像は3種類保存することができる。

 よく出来た、文句なしのトイだとは印象に変わりはないが、惜しい点がひとつだけある。それは9,429円という価格設定だ。もう少し手に取りやすい値段だと、この素晴らしさがより多くの子どもたちに伝わると思うのだが……。

Copyright 2007 SEGA TOYS


□セガトイズのページ
http://www.segatoys.co.jp/
□「カメラできらりん マジカルビューティー」のページ
http://www.segatoys.co.jp/magical_beauty/


 毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)

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(2007年4月5日)

[Reported by 元宮秀介]


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