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【連載第38回】 あの、おもちゃを徹底レポート




目に見えない口臭と紫外線を測定!
コナミ「エチケットテディ」+「UVTEDDY(ユーブイテディ)」

UVTEDDY(ユーブイテディ) (写真左)
発売 コナミ
価格 2,980円
電源 ボタン電池×2(内蔵)
発売日 発売中
エチケットテディ (写真右)
発売 コナミ
価格 2,980円
電源 アルカリ単4電池×2 (内蔵)
発売日 発売中


 今回は、ちょっと変わったアイテムをセレクトしてみた。コナミから発売されている「UVTEDDY(ユーブイテディ)」と「エチケットテディ」だ。このシリーズ、従来のキーチェーンゲームに、女性向けの実用的な機能をプラスしているのがポイント。「UVTEDDY(ユーブイテディ)」は肌の老化の原因となる紫外線(UV)の量を、「エチケットテディ」は口臭を測定することができる。測定の精度は? コナミならではのゲーム的な味付けは? と気になるところはたくさんある。そんなわけで、今回はこの2アイテムをレポートしてみたい!

「エチケットテディ」 (左)と「UVTEDDY(ユーブイテディ)」 (右)のパッケージ。明るい配色と女性のキャラクターで、商品特性をアピール


口臭を8段階で判定

 口臭の「匂う度」を測定できる「エチケットテディ」からいってみよう。口臭をまるで気にしていない、という人は少ないはずだ。かくいう筆者も10代の頃は過敏といえるほどに気にしている時期があった。ところが30代に突入した今では一転し、過労と酒のおかげで「少しの口臭は仕方ないだろう」と開き直っている。ところが、やはり意識しないではいられないのが、口臭というもの。「エチケットテディ」の存在を知ったとき、瞬間的に「測定してみたい!」と思ったものだ。
 本体は、手のひらに収まるサイズ。中央にある液晶画面には、シリーズキャラクター・クマのTEDDYが表示されている。4種類のボタンは、「右」「左」と「決定」「キャンセル」の機能を持っている。
 口臭のチェックは、本体上部の口臭センサーを利用して行なう。ここに息を吹きかけ、匂いを判定。結果は、臭さに応じて8段階で診断される。

 恥ずかしながら筆者は判定直前まで、生きた心地がしなかった。「臭い」と診断されたらどうしよう。仕事で会う人々はそぶりもみせてはいないけれど、実は筆者の口臭を我慢をしているとしたら……と不安は広がるばかり。
 と、躊躇していても仕方がないので、意を決して測定してみる。「OK!いきをふきかけてね」とのメッセージのあと、息を吸い込み、プハッ~とゆっくり吐き出してみる。胸がバクバクしている筆者の不安をよそに、「しっぱい」の表示が。おそらく筆者の口とセンサーの距離が、若干開いているのだろう。今度は口元ギリギリまで「エチケットテディ」を近づけ、息を吹きかけてみる。結果は……2ポイント! TEDDYは「さわやか~」というコメントをくれた。多少の口臭はしょうがないなどと居直ってはいたが、やっぱり安心。心の中が晴れわたる思いがする。そうか、無意識とはいえ、口臭ってやはり気しているものなのだな、と自分の深層心理を再確認。

口臭センサー。息で液晶画面が白くなるくらいに近づて行なうとうまくいく TEDDYの判定。2ポイントで「さわやか」とのコメント。ホッ!


 今度はセンサーの精度を確認すべく、食事のあとに計測を行なってみた。結果は3ポイント。上がってる。匂いの細やかな変化も感知しているようだ。こうなると現金なもので、もっとキツい口臭を計測したくなるもの。その夜は眠りにおちいるまで酒を飲み、翌朝、軽く荒れているであろう胃を抱えて、三度目のトライ。結果は、3ポイント。むむ~、いまいち。もっと口を臭くして、TEDDYを困らせてやる! というのは、冗談だが。

 口臭が常に気になるという人は、この「エチケットテディ」を一度試してみることをおすすめする。匂わなければ気持ちのモヤモヤが解消されるし、もし匂ったとしても歯医者で治療を受けるなど処置のきっかけになる。

時計にゲームと機能をふんだんに収録

 「エチケットテディ」は、口臭チェックのほかに、様々な機能を搭載している。まずはTEDDYとのコミュニケーション機能。「エチケットテディ」に長いこと触れなかったり、臭い息をかがし続けていると、機嫌が悪くなり、表情が暗くなっていく。次は時計とスケジュール機能。アラームの設定とタイマー機能もあるので、腕時計代わりとしても、十分な機能を備えている。誕生日やクリスマスなどのイベント日には、TEDDYがお祝いのメッセージを表示してくれる。

 ミニゲームも遊べる。「ニンニクよけよけ」は、TEDDYを左右へ動かし、上から降ってくるニンニクをさけていくゲーム。「ばいきんボカスカ」は、TEDDYの4本の歯の上に現れるばい菌を倒していく、「モグラ叩き」を彷彿とさせる内容だ。

ミニゲーム「ニンニクよけよけ」。ふと空いた時間のヒマつぶしにピッタリ 誕生日やバレンタインデーなどの記念日は、TEDDYがお祝いしてくれる


刻々と変化するUV量をあまさず感知

 一方の「UVTEDDY(ユーブイテディ)」は、紫外線(UV)の測定機能を備えている。男性の読者のみなさまは共感していただけると思うけど、筆者はこれまでの人生において、UVを意識したことは一度もなかった。同梱された説明書を読んでみて、UVと紫外線は同じものだとはじめて知ったくらいだ。世の女性たちは、そんなにUVに注意を払って生きているのだろうか。妻に訊ねてみると、「当たり前!」と即答。長時間、UVを浴びると、皮膚のメラニン色素が変化をおこし肌が黒ずんでくる。浴びすぎると、シミ、ソバカス、肌の老化を引き起こす。そのため女性用化粧品、特にファンデーションなどは、UV防止の成分を含んだものが多いという。

 UVのチェックは、本体上部のセンサーで行なう。日差しの下にこの「UVTEDDY(ユーブイテディ)」をかざすと、降り注ぐUVが測定される。ためしに仕事場の窓から外に向け測定してみると「1.0mW/cm」と出た。その後、数字は0.5から1.2の間で、どんどん変化し、変わるUVの量をリアルタイムに計測していることがわかった。

UVセンサー。ここで太陽から降り注ぐ紫外線を感知する UVの測定中。刻一刻と変わるUV量の微妙な変化もあまさずキャッチする

 紫外線の量が急に増えると、TEDDYから「UV警報!」というメッセージが、さらに強くなると「UV注意報!」が表示される。この計測を元に、女性は様々なUV対策を講じる、というわけか。
 楽しいのが「ブロンズモード」の存在だ。通常の設定では肌の老化を防ぐための「ビューティモード」なのだが、健康的に肌を焼きたい人のために、このモードが用意されているのだ。「ブロンズモード」にすると、TEDDYや画面が黒く表示され、メッセージも「健康的な小麦色美人になろう!」などと極端に変わるのだ。

肌の状態に合わせ、測定レベルを変更できる。1日で浴びたUVの合計の表示も可能だ ブロンズモード。肌をコンガリと焼きたい女性はこれを利用するといい

間もなく第3弾「うるおいTEDDY」発売

 どちらのアイテムもかわいらしい本体に、ストラップをつけることができ、手軽に持ち歩けるようになっている。単なる「口臭測定器」や「紫外線計測機」では手を伸ばしずらいところを、時計やゲームを搭載することで、カジュアルなアイテムに仕上げたコナミの手腕は、高く評価すべきだろう。  今月の25日には、肌の健康状態をチェックできる「うるおいTEDDY」が発売される。こちらも話題を集めそうだ。

□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□「見張り番TEDDY」シリーズのホームページ
http://www.konami.co.jp/cp/teddy/teddy.html


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(2001年10月11日)

[Reported by 元宮秀介 (ワンナップ)]


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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