【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】
← 前回分  【バックナンバー】

【連載第248回】 あの、おもちゃを徹底レポート




夫婦関係を円滑にする!
タカラトミー「夫婦のビタミン」

「夫婦のビタミン」
発売 タカラトミー
価格 4,200円
電源 コイン型リチウム電池×1(内蔵)
発売日 発売中



 今回紹介する「夫婦のビタミン」は、夫婦関係に悩める“あなた”にうってつけのアイテム。事実、夫婦関係は悩みがつきない。いままさに離婚の危機に直面している夫婦はもとより、どんなに仲が良い夫婦にも、もれなく倦怠期は訪れる。今はラブラブな関係を築けていても、いつヒビが入るかわからないのが、夫婦関係というもの。

 離婚率で日本を上回る米国では、カウセリングやコーチングのように、第三者の視点から夫婦関係を観察し、問題点を明からにして関係改善に導くプログラムが開発されているという。

 この「夫婦のビタミン」は、そんな風潮から生み出された一品。米国ミネソタ大学心理学教授のデーヴィッド・H・オルソン博士が開発し、全米一の普及率を誇るカウンセリング用夫婦診断テスト「エンリッチ・プログラム」とのコラボレーションによるものだ。オルソン博士の独自の理論と2万組の夫婦データベースに基づき、結果が診断される。

 プレイ方法は、画面に表示される設問に答えていくだけ。ゲームの習熟度を問わず、誰もが手軽にプレイできるようになっている。

パッケージ。「夫婦関係を3倍楽しくする!」というキャッチコピーが踊る 本体。年齢を関わらず扱えるように、極力シンプルなボタン構成になっている



夫婦の関係性を診断する「相性診断モード」

「相性診断」のタイトル画面。看護士さんの笑顔がまぶしい
 用意されているモードは、「相性診断」と「対話力診断」、そして「トライアル」の3種類。「トライアル」は、「対話力診断」の簡易版なので、「相性診断」と「対話力診断」を中心にレポートしていく。

 「相性診断モード」は、夫婦ふたりの関係性を診断する。夫へは17問の問題が、妻へは10問の問題が出題され、ふたりの連帯性と適応性の両方が判別される。

 連帯性とは、パートナーをどれだけ近しく感じているか、ふたりの感情的なつながり、精神的一体感の強さを表し、A→B→C→Dと先へ行くほどそのレベルが高いことを意味している。

 適応性とは、危機やトラブルが生じたときなど、その状況に応じて家庭内の役割やリーダーを変えていける能力、柔軟性を示し、E→F→G→Hと先へ行くほど、そのレベルが低いことを示している。

 「相性診断モード」の設問は、こんな感じだ。

     Q「私たちは、お互いに助け合っています。」

 答えは「YES」か「NO」、そして「どちらともいえない」の3種類の中から自分に合うと感じるもの、実際に即したものを選択する。ちなみに、「どちらともいえない」を多く選び過ぎると、「診断不可能」となってしまうので、極力「YES」か「NO」のどちらかで、ハッキリとした解答を行なうことをお勧めする。

 設問には、他にはこんなものがある。

     Q「私たちは、お互い一緒に時間を過ごすのが好きです。」
     Q「私たちは、お互いにとても近しいと感じています。」
     Q「夫婦の一体感は、最も大切です。」

設問の例。夫婦生活を真面目に送っている人には涼しく感じられるが、そうでない人には耳が痛いはず


「相性診断モード」では、設問には「YES」、「NO」、「どちらともいえない」の3つから選ぶ
 夫婦が交代でプレイするというモードの特質上、筆者は妻の監視の下で設問に答えていったのだが、気まずいったらありゃしない。「NO」を選ぶたびに、それを見ていた妻が「ええっ~」と叫ぶので本音を答えることができず。妻には夫のパートが終わるまで後ろを向いてもらうことにした。

 妻への設問の内容は、夫のものと変わらない。妻は筆者とは裏腹に嬉々として答えている。なんと答えているのやら……。

 診断が下された。診断はDEタイプ。この記号がくわしくは何を意味するかは付属の取扱説明書に書かれているのだが、チェックしてみると、DEタイプは「無秩序につながりが強い」と記されていた。いっ、意外! 妻には内緒だが、筆者は多くの質問で「NO」を選択したのに……。まぁ、冷静になって夫婦関係を振り返ってみれば、10年以上がとうにすぎたが、喧嘩もせずにそれなりに仲良くやっている。そう考えると、当たっていると言えるだろう。

「相性診断モード」の結果は、記号とチャート形式で表示される。意味合いは、取扱説明書に記載されている



夫の対話力を診断する「対話診断モード」

「対話力診断」のタイトル画面。こちらでも看護士さんがニコリと微笑む
 「対話力診断モード」は、夫の対話力を徹底診断する。設問は「基本的な愛情」、「コミュニケーション」、「積極的傾聴」、「アサーティブネス(意思伝達能力)」、「葛藤の解決」、「セクシャリティ」の6カテゴリーに分かれ、合計で96問もある。まさに“徹底診断”という感じだ。

 解答は先ほどの「相性診断モード」とは異なり、設問ごとに表示される三択解答の中から、最も自分の気分に近いものを選んでいく。

 例えば、こんな感じだ。

    Q「7時に帰るって…もう11時よ。ごはんないわよ!」

    A1「何様のつもりだ、そのいいぐさ」
    A2「え~なんかあんだろ?食わせてくれよ」
    A3「すんません。長年のよしみでひとつよろしく」

    Q「ヘアスタイル変えてみたの」

    A1「…あ、ほんとだ」
    A2「それで?」
    A3「なかなかいいじゃない」

    Q「ね、お互いにあててラブレター、書いてみる気ない?」

    A1「何いってんの~?」
    A2「三下半じゃなくて?」
    A3「えぇ? はずかしいよ」

    Q「恋人気分の夫婦なんてありえなぁい」

    A1「ま、日本人はな」
    A2「あたりまえだ。きもち悪い」
    A3「あれ? うちは一応、恋人気分じゃないのか?」

「対話力診断」では妻の言葉に対し何と答えるか、その言葉を選択する 選べる回答は、ご覧のとおり3種類。ふだんの自分の生活態度を見直して、正直に答えよう
このようなセクシャルな話題の設問もある 左の写真にある、「下着」に関する3つの回答。あなたなら何と答えますか?


 設問が96問もあるのだが、ユニークな内容のものが多く、苦痛を感じることなく、楽しむことができた。

96問の間には、妻の機嫌を表したバロメーターや看護士さんからのドキリとする質問もあり、飽きさせないつくりになっている


 気になる結果は……「別居」。そこには「その無神経極まりない態度に奥様は深く傷ついてます!。家出されますよ! 悔いあらため、ゲームをやり直してください」と厳しい解答が。

「対話力診断モード」の診断結果は、このように明確に表示される。筆者は最悪の結果で反省を促された……


 この結果も納得のいくものだった。わがままな答えばかり選んでいたものなあ……。しかし、「相性診断モード」では、「無秩序につながりが強い」と出た。その結果との差異も気になる。しかるに我が夫婦は、妻の強い忍耐、あるいは深い愛情で持っているのかもしれない……という結論に至った。妻をもっと大切にしないといけないなあ、と少し反省。

 さて筆者の心の動きと共に紹介してきた「夫婦のビタミン」だが、パッケージにはこのように書かれている。

 5問中、YESが3つ以上あるご主人は、ぜひお試しください。

    1.妻の話に返事をするのが面倒だと思うことがある。
    2.妻から「私の話聞いてる?」とよく聞かれる。
    3.よそと比べて夫婦の会話は少ない方だと思う。
    4.「誰のおかけでメシが食えているんだ」と叫びたい時がある。
    5.最近、熟年離婚の4文字がちょっと気にかかる。

 さて、このレポートをお読みのご主人、あなたの結果はいかがでしたか。試してみますか? 「夫婦のビタミン」。

(C)2006 タカラトミー


□タカラトミーのページ
http://www.takaratomy.co.jp/
□「夫婦のビタミン」のページ
http://www.takaratomy.co.jp/products/fufuvitamin/


 毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)

→ game-watch@impress.co.jp ←

(2007年3月29日)

[Reported by 元宮秀介]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.