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★PCゲームレビュー★

世界800万人が待ち焦がれた拡張ディスクが遂に
更に広がるAzerothの世界、集え英雄達!!

World of Warcraft
The Burning Crusade

  • ジャンル:MMORPG
  • 開発/発売元:Blizzard Entertainment
  • 価格:39.99ドル(輸入版:6,000円前後)
  • 利用料金:月額14.99ドル
  • 対応OS:Windows 2000/XP、Mac OS X 10.3.9以降
  • 発売日:1月16日発売(発売中)



 「World of Warcraft」(以下「WoW」と略)は、オンラインゲームプレーヤーに支持され、一時期「エバークラック」と呼ばれる程の中毒プレーヤーを出した「Ever Quest」(以下EQと略)に代わる次世代のMMORPGとして2004年11月にリリースされた。

 当時、次世代MMORPGの主導権を握るのは、「WoW」か、それとも「Ever Quest 2」かと多くのゲームファンが注目しており、両タイトルの熾烈な主導権争いが展開されるかと思われたが、いざ双方のパッケージが発売されると、「WoW」にあっさりと軍配が上がってしまった。

 「EQ2」が主導権争いに敗れてしまった理由は色々考えられるが、「WoW」が「EQ2」のあらゆる点を凌いだ完成度の高いゲームだったことに尽きる。ゲーム性のみならず、超人気フランチャイズ「Warcraft」シリーズの舞台設定をそのまま活かした深みのある世界観は多くのプレーヤーを魅了させた。

 結果として「WoW」は現時点で、世界中で最も多くのプレーヤーを集めているMMORPGに成長している。そのユーザー数は800万と言われており、欧米はもちろんのこと、中国、韓国、台湾といったアジア市場も席捲しており、各国語ローカライズ版が提供され、今もユーザー人口は増え続けている。

 特にアジア地域における「WoW」のプレイ人口の高さは欧米タイトルとしては異例だ。これは「Starcraft」や「Warcraft」シリーズなどのBlizzardタイトルが中国・韓国などでは広くプレイされており、「WoW」を受け入れる土壌が潜在的に築かれていた点が大きい。

 そして「WoW」の正式なリリースから2年以上が経過した2007年1月、Blizzardは初の拡張パック、「The Burning Crusade(以下TBCと略)」をリリースした。寡作なスタジオとして知られる同社だが、拡張パックに対しても妥協無きクオリティを堅持するためか、世界中のプレーヤーが焦れつつも、決して発売を急がなかった。

 「WoW」本編のサービスインから3年目になろうとしている現在、熱心なプレーヤーの多くがレベルをカンストさせ、複数キャラクタを育てている状況下で「やり尽くされた」感は多少なりともあったようだ。そんな中でのTBCリリースはまさに待ちに待った一本だ。

 他のオンラインゲームと同じく、プレーヤーのコンテンツ消費速度は凄まじいようで、リリースされて1カ月程度経過しているが、Lv60オーバーのBlood Elvesなどをちらほらと見かけるようになった。ファンの熱心さ恐るべしである。それではさっそくゲーム内容を紹介していこう。


■ 今も増え続けている「WoW」人口。サーバー数は200超、ログインまでに2時間超えも

北米圏用のサーバーリスト。数百単位のサーバーが稼動している
怒涛の620人待ち。人気が在りすぎるのも困りもの。果たしてログインできるのはいつか
 冒頭にも書いた通り、「WoW」のプレーヤー人口は800万人を超え、世界でもトップクラスのプレーヤーを集めるMMORPGに成長している。この圧倒的な数字は、ここ数年間欧米圏での新規MMORPG開発が極端に少なくなった事実を見てもわかるとおり、まさに「WoW」の一人勝ち状態が今なお続いている。

 このプレーヤー数の多さはひいてはサーバー数の多さにつながり、ノーマル・PvP・RPGという3種類のサーバーをあわせると、北米圏向けだけで200以上用意され、サービス開始当初から運用されてきたサーバーなどはピーク時期になると600人以上のログイン待ちが発生する。

 筆者が実際体験した時は、待っているだけで2時間物のDVDビデオを一本鑑賞し終えてなお多少の待ち時間が発生したほどで、人気の凄さというのをゲームに接続する瞬間からプレーヤーに身をもって教えてくれる。

 アジア地域における「WoW」のプレイ人口の高さは欧米タイトルとしては異例だ。これは「Starcraft」や「Warcraft」シリーズなどのBlizzardタイトルが中国・韓国などでは広くプレイされており、「WoW」を受け入れる土壌が潜在的に築かれていた点が大きい。

 これはBlizzardが築きあげたWarcraft Universeと呼ばれる統一された世界観がプレーヤーをいつまでも「WoW」の世界にひきつけるのだと思う。広大な世界を冒険し、見知らぬプレーヤーと一緒に共闘する(あるいは争う)MMORPG本来の醍醐味を心底楽しむためのお膳立てが完璧に近いバランスで提供されているためだろう。

 今回発売された「TBC」は、「WoW」本編のコンテンツを補完するためのパッケージである性質上、既存の「WoW」ユーザーは、まわりのプレーヤーと環境を合わせるために導入せざるをえないという状況になっている。特にギルドなどに所属している場合、他のメンバーと一緒に新しく追加された要素を楽しめない可能性もあるためだ。

 その反面、新規に「WoW」をプレイしようと考えている場合、まずは「WoW」本編を購入する必要があり、エクスパンションキットであるTBCも購入するとMMORPGに対する初期投資としてはかなり割高になってしまう。TBCで追加された種族でプレイしたい、という場合を除いて新規のプレーヤーはとりあえず焦って導入する必要はない。

 新しい種族は、両陣営の足りない点を補うために用意され、「WoW」未経験のプレーヤーよりも既存プレーヤーが新しくキャラクタを育てるために存在しているという感じが強い。OutlandがLv60オーバーの高レベルプレーヤー専用の世界だと考えると、やはりTBCは明らかにコンテンツ不足に喘いだプレーヤーに向けたBlizaardからの贈り物と言える。

新種族 Draenai 同じく新種族 Blood Elves Scourgeとの戦いの傷跡、The Dead Scar
Blood Elvesの地Quel'Thalas 始まりの地Sunstrider Isle さあ、広大なAzerothの地を冒険しよう


■ 世界800万ユーザーが待ち焦がれた待望のエクスパンションキット。その内容とは?

Blood Elvesのキャラクタメイキング
Draenaiのキャラクタメイキング
 まずはTBCで新たに追加されたコンテンツを紹介しておきたい。

1. アライアンスおよびホード両陣営に新種族が追加

 Human、Night Elfなどが所属するアライアンス側に新たに「Draenai」という青い肌と角が特徴の種族が追加され、対するOrcやUndeadが所属するホード陣営には「Blood Elves(Blood Elf)」が追加されている。両陣営のバランス調整をはかるためなのか、DraenaiはSharman、Blood ElvesはPaladinと、敵対陣営のみ有効だった職業に就くことが可能になっている。

2. レベルキャップが60から70に引き上げ

 レベルキャップ(レベルの上限)を従来の60から70に引き上げた。

3. 新しいゾーンの追加

 レベル60~70のプレーヤーを対象としている新しい世界「Outland」が追加された。高レベルプレーヤーにとっては新しい冒険の場となる。新種族の追加に伴い、Draenaiの故郷「Azremist Isle」およびBlood Elvesの故郷「Eversong Woods」などのゾーンが追加されている。

4.新生産スキル ジュエルクラフトが追加

 「WoW」を楽しむ要素のひとつ、生産スキルにジュエルクラフト(宝飾)が追加された。ネックレスや指輪などプレーヤーの能力を高めるボーナスを付与したネックレスや指輪などを作ることができる。新種族のDraenaiは種族特性としてジュエルクラフトに+5のボーナスがついているため、宝飾品生産を考えているプレーヤーにオススメできる。

 その他、Shattrathという街の追加、高レベルプレーヤー向けのダンジョン、新しいアイテムやクエスト、モンスター、ソケットアイテム(ジュエルクラフトで作った宝石をソケットのあるアイテムにセットすることで、付与能力をつける)など、様々な追加要素が用意されている。

 また、「WoW」は現行オンラインゲームでは珍しくMac OSプラットフォームを標準サポートしている。昨年発売されたIntel Macにも迅速に対応しており、TBCも1つのパッケージにWindows/Mac OS版両方が収録されている事は特筆に価するだろう。


■ 復讐と失われた文明復活に燃える種族Blood Elvesと再建された首都Silvermoon City

Ruins of SilvermoonはScourgeに占拠されている
Silvermoon CityはHordeの街と思えぬ美しさがある
 今回、筆者はホード陣営の中では異色の新種族となるBlood Elvesの序盤の模様を紹介していきたい。この種族を選んだのはオークやアンデッドなど、いかにもな種族が揃うホード陣営の中で唯一のHumanタイプであること、Eversong WoodsやSilvermoon Cityなど、Hordeらしからぬ美しい風景や建物を拠点にしていることに惹かれたのが理由だ。

 種族の特性としては魔法の全属性に+5の抵抗ボーナスがあり、Enchantingスキル(何かのアイテムに特性をつける付与魔法のようなもの)に+15のボーナスがある。更に敵からManaを一定量奪うMana Tapと周囲の敵を2秒間沈黙させるArcane Torrentという固有のスキルを持つ。特にArcane Torrentは魔法を使う敵には大きな効果が期待できそうだ。

 早速作成したキャラクタの職業は、ホード陣営唯一選択可能な職業ということでPaladinを選択してみた。ソロでプレイするには若干厳しい職業ではあるが、Manaと引き換えに体力を全回復させる強力スキルLay-Handsが使えるのが魅力的だ。

 Blood Elvesのバックストーリーをかいつまんで紹介すると、もともとQuel'Thalasの地にSilvermoon Cityを構え、生活を営んできたHigh-Elfが、Death Knight Arthas率いるScourgeと呼ばれるUndeadの軍勢に故郷の土地を侵略されてしまう。その際、Sunwellと呼ばれる彼らのパワーの源も破壊されて、種族滅亡の危機となってしまう。

 なんとか侵略から生き残ったElf達は団結し、故国の大部分を奪還することに成功、そして戦いの終結を機に自らをBlood Elvesと呼び、Horde陣営に参戦する。彼らの目的は種族のリーダー「Kael'thas Sunstrider」の下、Arthas率いるScourgeへの復讐、と失われたパワーの源の入手と偉大な文明の再建にある。

 というわけで、ひとたびBlood ElvesとしてAzerothの世界に生を受けた以上、プレーヤーはBlood Elvesの宿願達成を目指して頑張りたいところだ。Undeadのリーダー「Banshee Queen Sylvanas」はもともとSilvermoonに所属したHigh-Elfであり、Blood Elvesとは色々と因縁があるようで、この辺は英語が読みとければ、非常に面白い物語だと思う。

 Blood Elvesの首都Silvermoon CityはHorde陣営の都市とは思えぬ穏やかな雰囲気に包まれている。街中は7つの区画に分かれており、全体的に他の種族の首都よりは狭いためか、一通り巡回すれば、どこにどのような施設があるかはすぐにわかる。

 都市の半分はScourgeとの戦いの際失われ、ほとんどが遺棄された状態になっている。他の地への交通手段はUnder Cityへジャンプできるテレポーターを除いて現時点ではVampire Batによる隣接ゾーンGhostlandへの往路のみとなっている。そのため、外部からほぼ隔離された状態になっており、Horde陣営の他種族が大挙して訪れることはあまりない。

 施設は一通りの物が揃っており、中でもBankやAuction Houseなどは複数箇所存在しており利便性は他の街に負けない物をもっているだろう。Blood Elves専用の騎乗(Mount)できるHawkstriderは、街の外で購入することができる。

Court of the Sunは街の一番奥にある 魔法によって拘束されているM'uru。正体はいかに? テレポーターを使えばUnder Cityへ一瞬にして移動できる
ガード達が整然と並ぶ中を移動すると何故か緊張する 外壁部分はScourgeの襲撃を警戒する部隊が頑張っている 生産スキルを鍛える施設は街の中に一通り揃っている


■ 初心者プレーヤーが初めて冒険を体験する地 Eversong Woods

Ruins of SilvermoonはScourgeに占拠されている
Silvermoon CityはHordeの街と思えぬ美しさがある
 全てのBlood Elvesは「Sunstrider Isle」と呼ばれる島からスタートする。他種族のスタート地点同様、主要な施設と低レベルの敵が徘徊しており、初期の装備を整え「WoW」の基本的なルールを学ぶ地となっている。

 Eversong Woodsは、Blood Elvesがまず最初に冒険をする地だ。概ねレベル10くらいまではこの地を駈けずりまわることになるだろう。Eversong Woodsの中心部に走るThe Dead Scarは、絶えずアンデッドモンスターのScourgeが徘徊し、モンスターの数も多いためレベルが低いうちはうろつくことは危険だ。

 ある程度レベルが上がれば、クエストでSilvermoonの遺棄された区域、Ruins of Silvermoonへ向かうことになるだろう。Sunstrider Isleからは、橋で直結されたこのエリアを縦断する「Dawning Lane」という一本道の終点が「Falconwing Square」だ。

 Ruins of SilvermoonからEversong Woodsへ抜ける門の周辺に存在しており、門の外周辺からRuins of Silvermoon内のScourgeに関連したクエストをクリアーしていく際の拠点として重宝するだろう。

 Scourgeに占拠された「Sunsail Anchorage」は恐らく初めてパーティーを組んで冒険をする場所になるだろう。美しい風景の船着場には1人では持て余す位の大勢の敵が待ち受けている。小高い丘の上には「Fairbreeze Village」という村があり、Eversong Woodsにおける冒険の中盤~後半はここを拠点にすると便利だ。

 南東には敵対するAmani Trollの集落「Tour'Watha」がある。レベルが10を超える頃になればこの地でTroll狩りに興じることもできるだろう。Amani Trollは Eversong WoodsからGhostlandの東側斜面に集落を点在させており、Lv20前後あたりまで関連クエストにチャレンジすることになる。

 蛇足だが、Eversong Woodsを縦断するThe Dead ScarはCopper Oreを採掘できる岩が多数出没する。マイニングスキルを鍛えたいプレーヤーは The Dead Scarを往復すればゾーン中を駆けずり回らず、効率的にスキルアップを図ることができるだろう。

Sunsail Anchorage近くに築かれた防御柵 Ruins of Silvermoonに続く門が見える。美しい建物だ Hawkstriderに乗るには高いレベルと財力が必須だ
空中に浮遊する不思議な神殿にはどうやって行くのだろうか Amani Trollはリンクしてしまうとかなり手強い敵だ Vampire Batを利用すればGhostlandとの往復も楽になる


■ Scourgeや敵対陣営との戦いが待ち受ける最前線:Ghostland

Ghostlandの全景図
潜入したNight Elfとの戦いが待ち受けている
Eastern Plaguelandsへ続くポータル
 Eversong Woodsを南下すると暗い森に覆われたGhostlandにたどり着くLv20台前半までのクエストが用意されたゾーンだ。中心部にある「Tranquillien」は、ホームポイントとして設定できる唯一の拠点としてお世話になる場所だ。

 Tranquillienの下にはThe Dead Scarが走っており、そこから定期的にScourgeが攻め込んでくる。普段はNPCガードが撃退してくれるので意識しなくても良いが、レベルが低いうちに撃退シーンに出くわすと攻撃に巻き込まれるてしまう場合があるので注意したい。

 Alliance陣営のNight Elf族のNPCがAn'darothなどの複数地点に野営を張っており、うかつに飛び込むと集団で襲われてしまう。クエストで訪れることになるが、十分なレベルでないうちは一人よりもグループを組んで訪れた方が良いだろう。

 Tranquillienから南に出現する敵はグッと強くなるため、Ghostlandに訪れたばかりのプレーヤーは北側が主な活動範囲になる。また、Tranguillienから南に下ったあたりの道とThe Dead Scar一帯は、Lv21のエリートモンスターが巡回している。いずれクエストで倒すことになるのだが、当初は襲われるとまず助からないので注意しよう。

 Ghostlandには戦災で遺棄された「Suncrown Village」、「Goldmist Village」、「Windrunner Village」という3つの村が存在する。それぞれモンスターに占拠されており、まずはこれらの村に関連したクエストを受けて、少しずつ攻略していくことになる。

 東端一帯はAmani Trollの集落が点在しており、Blood Elves側も拠点をつくって監視をしている。このFastrider EnclaveはTranquillienに次いでクエストの数が多い。レベルが低い時はSuncrown Villageの外側を大きく迂回してLake Elrendar沿いに行くと遠回りだが比較的安全に移動することができるだろう。

 少しレベルが上がれば、Tranquillienの裏から「Sunctum of the Sun」を通り、丘を登って移動する方が早い。他にAmani Catacombsを強行突破して向かうルートもある。Amani Troll関連のクエストも相手にする数が多いため、グループによる攻略をお勧めしたい。

 ゾーン南東にあるAmani Passを上がるとZul'Amanという城塞がそびえている。敵がさぞかしウジャウジャいるかと思えば無人の状態で、くまなく探索することができる。封印された城門の奥にはポータルらしき物が見え、興味をそそる観光スポット(?)だ。

 レベルが19あたりになったらThe Dead Scarの終点にあるScourgeの拠点、Deathlomeに乗り込もう。内部は19、20以降のUndeadモンスターの巣窟になっており、いくつかある建物の中にはクエスト対象となるモンスターなども潜んでいる。

 Deathlomeの中心にある「いかにも」な塔内にはLv21エリートの「Dar'Khan Drathir」がプレーヤーを待ち構えている。彼の首を挙げることがGhostlandにおけるクエストの総仕上げになる。彼を倒すクエストは5人グループ推奨となっているが、お供のネクロマンサーを上手に片付けることができれば3人でも対応できるだろう。

 Deathlomeの東側にはEastern Plaguelandsに抜けるGateがある。Lv20そこらのプレーヤーがうかつに入り込むと100%生きて帰ってこれないゾーンなので注意したいところだ。

Amani Passの上から見る風景は素晴らしい Amani Passの頂上にある巨大な城門、奥にはポータルらしいものが 廃墟と化した村は敵により占拠されている
Scourgeの城塞、Deathlome Ghost Landを徘徊するKnucklerotとの戦闘 こちらはLuzaran、エリートモンスターは非常に手強い
2匹のエリートモンスターの首を渡してクエスト完了! Deathlomeで待ち受けるDar'Kahn Drathirを打ち倒す! GhostlandのAmani Trollは一層手強くなっている


■ 外の世界に旅立とう!:Under CityからOrgrimmarへ

Under Cityを統べるBanshee Queen Sylvanas
Under City周辺のTirisfal Gladesにはこんな光景も
 Deathlome関連のクエストをこなすとキャラクタもLv20を越えている。いよいよ住み慣れた土地を離れ、ホード陣営の一員として外の世界に旅立つ頃合だ。Lv50以上の高レベルプレーヤーであれば、Ghostlandに隣接したWestern/Eastern Plaguelandsを陸路から歩いて行く事も可能だが、Lvの低いプレーヤーが横断するのは、ほぼ不可能だろう。

 そこで低レベルのうちはテレポーターを利用する。まずはSilvermoon Cityの「Sunfury Spire」に行く。ここにあるテレポーターを使えばUndeadの首都「Under City」へ瞬時に移動できる。Under CityはBanshee Queen Sylvanasが統べるForsakenと呼ばれるUndeadの軍勢が統治する首都だ。

 かつて存在したLordaeron王国の地下に築かれたこの街は、中心部を機軸に外縁部を「Canal」と呼ばれる回廊、その外部に職業ごとに分かれた区画が置かれており、初めて訪れたプレーヤーには迷いやすいが、マップ中をくまなく探検すれば慣れてくるはずだ。

 近くにはShadowfang Keepというダンジョンもあるため、ここをしばらくの拠点にして活動するのも面白いだろう。クエストでSylvanasに挨拶をしたり、The Sepulcherという村に届け物をしたりと、Blood Elves関連の繋がりも深い場所だけに、きっと素晴らしい冒険が体験できるはずだ。

 Goblin Zeppelinという飛行船のような乗り物を使う事でOrcの首都「Orgrimmar」へ移動することも可能だ。隣接するThe Barrensという広大な平原ゾーンには手頃なクエストがたくさん用意されている。中央部には「Crossroads」と呼ばれる村があり、その名の通り交通の要衝として機能しており、ここを拠点に活動すると良いだろう。

 このCrossroadsで受けられるクエストは多い。近くには「Wailing Cavens」と呼ばれるダンジョンもある。ゾーン東側に中立の村Ratchet、南にCamp Taurajoという拠点が存在し、このゾーンの広さがよくわかる。道なりに行けば、どこでも安全に移動できる。

 ゾーン西側にはMulgoreという地に繋がり、ホード陣営の一員「Tauren」の首都、Thunder Bluffがある。断崖絶壁の上にある街で、エレベーターで街に上がる作りは非常にユニーク。「EQ」のKelethinという街を思い出すが、雰囲気はまるでネイティブアメリカンの居留地という趣だ。付近に出没する敵は概ねレベル10以下なので「稼ぎ」にはならないが「観光」にぜひ一度赴きたい。

 The Barrensで物足りなくなってきたら北側にある「Ashenvale」へ移動すると良いだろう。両陣営の拠点が点在している中立ゾーンで、PvPサーバーでプレイしている場合は、敵対するAlliance陣営側のプレーヤーと出くわすこともある。

 Ashenvaleの森を切り開こうとするOrcと、それを阻止するNight Elfによる戦いを描いた「Warsong Gulch」という両陣営による陣取り合戦のような場所も用意されている。レベルと腕に自信のあるプレーヤーは参戦してみると良いだろう。

 以上、駆け足で筆者が冒険した軌跡を紹介してみた。The BarrensからAshenvaleへ移動して間もなく、高レベルのNight Elfプレーヤーに襲撃されてあっけなく倒されてしまうことがあった。敵陣営のプレーヤーにいつ襲われるかも知れない緊張感も「WoW」の醍醐味だ。レベル上げに終始せず、様々な土地を巡って冒険を楽しんで欲しい。

 ただ、日本語版はいまのところ予定はないため、現状では全ての環境が英語となる。敷居は非常に高い。英語がわからなくても何とかなる! という訳ではなく、わからないなら、わからないなりの努力が必須だ。言葉の面で万人にオススメできるタイトルと言えないのが残念だが、オンラインゲームファンには一度はプレイしてみて欲しいタイトルだ。

Goblin Zeppelinに乗ればOrgrimmarへも一瞬で移動できる OrcとTrollの首都Orgrimmar、なんとなくラテンっぽい? 暗い森が広がるAshenvale。敵陣営との遭遇戦に注意!
The Barrensに通うにはOrgrimmarから飛んでいくのが便利 断崖絶壁の頂上に築かれたTaurenの首都Thunder Bluff Azerothの世界は広い!まだみぬ土地や人との出会いが待っている

(C) 2007 Blizzard Entertainment, Inc. All rights reserved. The Burning Crusade is a trademark, and World of Warcraft, Warcraft and Blizzard are trademarks or registered trademarks of Blizzard Entertainment, Inc. in the United States and/or other countries.


【World of Warcraft The Burning Crusade】
  • CPU:Penitum III 800MHz以上 およびPower PC G3/G4 933MHz以上
  • HDD:10GB以上
  • メモリ:512MB以上
  • ビデオカード:ビデオメモリ32MB以上


□「World of Warcraft」の公式ページ(英文)
http://www.worldofwarcraft.com/
□関連情報
【2005年8月12日】短期集中連載「World of Warcraft」“バトル編”編
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050812/wow3.htmm
【2005年7月20日】短期集中連載「World of Warcraft」“アイテム収集&生産スキル”編
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050720/wow2.htm
【2005年7月1日】短期集中連載「World of Warcraft」クエスト編
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050701/wow1.htm
【2005年5月16日】PCゲームレビュー「World of Warcraft」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050516/wow.htm

(2007年2月19日)

[Reported by GameDude]



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