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【連載第70回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

液晶画面の皮脂汚れをサッと拭き取るクリーニンググッズ
DS Lite専用ケースと大人のDSカードケースもレポート


当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。



 画面とコントローラが一体になった携帯ゲーム機では、画面に指が触れることが多い。そして、指で触れたとき付着するのが皮脂汚れによる指紋だ。これを拭き取る時に、つい手近なティッシュペーパーを使ってしまう人も多いのではないだろうか? 本当に指紋跡をきれいにできているだろうか。皮脂汚れを伸ばしてしまったりしてはいないだろうか?

 今回のゲームグッズ研究所では、携帯ゲーム機の液晶画面をクリーニングするためのグッズをレポート。ニンテンドーDS/DS LiteとPSPの液晶画面に皮脂汚れやホコリ、液体といった汚れを付着させ、ティッシュペーパーとクリーニンググッズの拭き取り効果を比較してみた。後半ではDS Lite専用の本体ケースとDSカード用のケース2つを紹介しているので、是非ともチェックして頂きたい。



● 携帯ゲーム機では避けられない(?)皮脂汚れ

 PSPやDS/DS Liteといった携帯ゲーム機を使っていく中で、最もポピュラーな汚れといえば皮脂による指紋だろう。試しに、研究所員がPSPを一切掃除せずに1週間使ってみたところ、画面全体に皮脂汚れが付着し、映像がかなり見辛くなってしまった。また、ゲームをプレイしていないときは、本体ケースなどを使わず机の上にそのまま置いていたため、ホコリも付着していた。

 一方、DS/DS Liteは2つ折りの形状なので、持ち運び時に液晶画面へ指が触れることはない。ただし、タッチスクリーンをタッチペンではなく、思わず指で操作してしまい、皮脂で汚してしまうこともある。また、料理の手順をナビゲートしてくれる任天堂のDS用タイトル「しゃべる! DSお料理ナビ」は、キッチンで使うシーンが多く、液晶画面に油や食材の水分で画面が汚れやすい。実際、料理を終えた後にDS/DS Liteの液晶画面を見てみると、粒状の汚れが無数に付着している状態であった。

 家電量販店やゲームショップのゲームコーナーでは液晶画面用のクリーニンググッズが販売されている。また、クリーニングクロスが付属している液晶保護フィルター製品もある。これらのクリーニンググッズがティッシュペーパーと比べてどれほどのクリーニング効果があるのか、チェックしていこう。

1週間、液晶画面を拭かずに毎日使用したPSP。画面全体に皮脂汚れやホコリが付着している。画面が白く曇り映像も見辛い状態 キッチンにDS Liteを置き、「しゃべる! DSお料理ナビ」を使って料理を作ったあとのDS Lite。写真内にたくさんの白い粒が見えるが、これが料理中に付着した液体汚れだ

● 皮脂汚れやラーメンのスープを付着させた液晶画面でクリーニンググッズの効果を徹底検証

「クリーニングクロスDS Lite」

    メーカー:HORI
    価格:525円
    サイズ:縦18×横18cm×厚さ0.06cm
    任天堂ライセンス商品

「CYBER・NANOクリーニングクロス」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:450円
    サイズ:縦18.5×横11cm×厚さ0.025cm

「ニンテンドーDS用のびるストラップ」

    メーカー:ロアス
    価格:オープン(購入価格:490円)
    サイズ:縦2.4cm×横5.4cm×厚さ0.6cm
    カラー:ブラック、ホワイト
    任天堂ライセンス商品

 今回用意したクリーニンググッズは、ゲーム周辺機器メーカーから販売されている製品をセレクトした。クロスタイプは、HORIの「クリーニングクロスDS Lite」とサイバーガジェットの「CYBER・NANOクリーニングクロス」を用意。ストラップタイプはロアスの「ニンテンドーDS用のびるストラップ」を使用した。また、液晶保護フィルター「液晶フィルターDS Lite」と「CYBER・液晶保護フィルム(PSP用)」に付属しているクリーニングクロスとの比較もしている。まずは、クロスタイプ、ストラップタイプ、液晶保護フィルター付属のクロスタイプに分けて、製品の外観と特徴を見ていこう。

◆ 外観と特徴をチェック

・クロスタイプ

 HORIの「クリーニングクロスDS Lite」は、超極細繊維を使用したクリーニングクロス。任天堂のライセンス商品で、クロスの隅にピンク色のDSマークがプリントされている。クロスのサイズは縦7.5cm×横11.0cm×厚さ0.04cm。今回レポートするクロスの中で最も大きくて厚い。

 サイバーガジェットの「CYBER・NANOクリーニングクロス」は、超微細人工毛を使用。クロスの表面には、「Nano Technology Cleaner」という文字と、ディスプレイやメガネなどの柄が薄っすらと見える。また、外周部にステッチを入れて耐久性を高めている。クロスのサイズは縦7.5cm×横10.0cm×厚さ0.03cmだ。

「クリーニングクロスDS Lite」は、フェルトのような素材で表面が若干毛羽立っている。しっとりとした触り心地だ
こちらは「CYBER・NANOクリーニングクロス」。薄手の生地で、表面には毛羽立ちが無くサラサラとした触り心地になっている

・ストラップタイプ

 ストラップタイプの「ニンテンドーDS用のびるストラップ」(以下、のびるストラップ)は、DSやDS Liteのストラップフックに取り付け、本体とまとめて持ち運べるストラップクリーナー。ストラップ部分には、18cm程度まで伸びる約3cmのバネが取り付けられている。クリーナー部分のサイズは54×24×6mm。背面に縫い付けられたクロス素材は、超極細繊維を使用した「カネボウサヴィーナミニマックス」だ。

 ストラップ部分は、布製のヒモとプラスチックで作られている。バネに金属が使われているかも知れないが、しっかりとプラスチックでコーティングされているので、持ち運びや拭き取り作業中に液晶画面へ傷をつけることはほとんど無いだろう。“ニンテンドーDS用”となっているものの、PSPのストラップホールに取り付けて使用することもできる。

「のびるストラップ」の写真だ。クリーナ部分には2mm程度のクッションが挟まれている DS Liteに装着してタッチスクリーンをクリーニング。バネのパーツが十分に伸びるため取り回しやすい
クリーナ部分の背面にクロス素材が貼り付けられている。触り心地はしっとりとしているが、「クリーニングクロスDS Lite」のような毛羽立ちはない

・液晶保護フィルター付属のクロスタイプ

 HORIのDS Lite用液晶保護フィルター「液晶フィルター DS Lite」に付属しているクロスのサイズは75×110×0.4mm。サイバーガジェットのPSP用液晶保護フィルター「CYBER・液晶保護キット」付属のクロスは、72×100×0.3mmとなっている。単体で販売されている「クリーニングクロスDS Lite」と「CYBER・NANOクリーニングクロス」に比べると、サイズがずいぶんと小さい。両製品ともに、晶保護フィルターのオマケという位置付けなのか、クリーニングクロスの素材について記述されていないので、以下の写真をチェックして頂きたい。

こちらは第50回でレポートした「液晶フィルターDS Lite」だ。価格は680円 付属のクロスを指で撫でてみると、若干ザラツキ感があり布地の目が荒く感じる。繊維が不規則に編み込まれている印象
当連載第1回でレポートした「CYBER・液晶保護キット(PSP用)」。価格は450円 付属のクロスは、フェルト生地のようなしっとりした触り心地。若干毛羽立っているが、「クリーニングクロスDS Lite」よりも繊維が細くなっている

◆ 実際に使ってみる

 今回のテストで使用した汚れは、大きく分けて皮脂汚れ、液体、ホコリの3つ。液体汚れについては、飲み物の付着と、DS Liteをキッチンで使ったときの汚れを想定して、オレンジジュースとラーメンのスープを使用した。まずは、皮脂汚れの拭き取り効果からチェックしてみよう。はじめにDS Liteのタッチスクリーンへサイコロの“5の目”のように5つの皮脂汚れを付着させ、1分時間をおく。その後、皮脂汚れに各クリーニンググッズとティッシュペーパーを被せ、人差し指で押さえながら円を描くように拭き取る。円を描いた回数をカウントし、拭き取り効果を比較した。

DS Liteの中心部へ、重なるように5つの皮脂汚れを付着させた。拭き取るときは人差し指の第1間接までを押し付けて、右回りに回転させる


 テストの結果、ティッシュペーパーでは、皮脂汚れがタッチスクリーンに伸びるばかり。完全に皮脂汚れを消すまでに、39回も拭き取る必要があった。最も皮脂汚れの拭き取り効果が高かったのは「クリーニングクロスDS Lite」だ。5回拭き取っただけで、ほとんど皮脂汚れを消すことができた。「液晶フィルター DS Lite」付属のクロスが8回、「CYBER・NANOクリーニングクロス」と「ニンテンドーDS用のびるストラップ」が9回、「CYBER・液晶保護キット」付属のクロスが10回という結果だ。僅差ではあるが、「クリーニングクロスDS Lite」に関しては軽い力で撫でるだけでも綺麗に皮脂汚れを拭き取ることができ、他のクリーニンググッズとは1ランク上と感じた。

 DS Liteのタッチスクリーンに皮脂汚れを付着させてから、扇風機で12時間乾かして同様のテストをしてみたのだが、結果は1分放置した時とほとんど差は無い。皮脂汚れがカサカサに乾くことは無く、付着したばかりの状態と変わらなかった。以下に、付着させてから1分ほど時間をおいた皮脂汚れを、5回拭いたときの写真を掲載したのでチェックして頂きたい。

【ティッシュペーパー】 【クリーニングクロスDS Lite】 【CYBER・NANOクリーニングクロス】
皮脂汚れが円状に伸びただけでほとんど拭き取れない 右上に若干汚れが残っているものの、ほぼ拭き取れた 右上と左下に汚れが残った。中心部は拭き取れている
【のびるストラップ】 【液晶フィルター DS Lite付属のクロス】 【CYBER・液晶保護キット付属のクロス】
拭き取り効果は「CYBER・NANOクリーニングクロス」とほぼ同様な結果 「のびるストラップ」とほぼ同様な結果 クリーニンググッズの中では最も汚れが残っている


写真はオレンジジュースの汚れ。爪楊枝にオレンジジュースやラーメンのスープを付けてPSPの液晶画面に付着させた
 次に試したのは液体の汚れだ。およそ1cm四方のスペースに、9滴のオレンジジュースとラーメンのスープを付着させ、2時間放置した。その後、皮脂汚れの拭き取りテストと同じように、各クリーニンググッズとティッシュペーパーで円を描くように拭いていく。

 オレンジジュースには糖分が含まれているため、乾いた状態でも粘性がある。ティッシュペーパーでは、5回拭いた時点でオレンジジュースの粒は見えなくなったものの、薄く伸びただけであった。クロス表面の目が細かく毛羽立ちがほとんど無い「CYBER・NANOクリーニングクロス」と「CYBER・液晶保護キット」付属のクロスは拭き取りやすく、それぞれ9回、10回で完全に拭き取れた。皮脂汚れで高い効果を見せた「クリーニングクロスDS Lite」は14回、「液晶フィルター DS Lite」付属のクロスは13回という結果。クロス部分の目が粗い「ニンテンドーDS用のびるストラップ」では、50回拭いてもオレンジジュースの粒が残っていた。

ティッシュペーパーではほとんど拭き取れない。また、汚れにティッシュペーパーのカスが貼り付いてしまった 最も拭き取りやすかった「CYBER・NANOクリーニングクロス」。「CYBER・液晶保護キット」付属のクロスもほぼ同様な結果 「のびるストラップ」では、オレンジジュースの粒がハッキリと残る。50回拭いても完全に拭き取れなかった

ラーメンのスープが乾燥した状態。小さな固形物がこびり付いている
 ラーメンのスープに関しては、液晶画面にこびり付いてしまい、ティッシュペーパーや各クリーニンググッズで拭いてもほとんど効果は無かった。汚れが若干薄くなるものの、スープの痕がハッキリと残る。完全に乾いた汚れを拭き取るのは難しいようだ。そこで、スープの汚れに息を吹きかけ、少し湿らせてから拭いてみた。

 その結果、「CYBER・NANOクリーニングクロス」では10回で完全に拭き取れた。次点は14回となる「CYBER・液晶保護キット」付属のクロス。この2製品は、オレンジジュースでも高い効果を見せたもので、頑固な汚れに強いと言える。そして、18回の「液晶フィルター DS Lite」付属のクロス、19回の「ニンテンドーDS用のびるストラップ」、22回の「クリーニングクロスDS Lite」と続く。ティッシュペーパーは22回であった。

PSPの液晶画面にホコリを付着させた写真だ
 最後に試したのは、ホコリ汚れの拭き取りやすさだ。当研究所のプリンターにたんまりと積もったホコリを乾いた指でぬぐい、PSPの液晶画面に軽く押し付けて付着させた。ホコリの量にはばらつきがあるが、目で見た範囲で同等になるよう調整している。

 テストした結果、ティッシュペーパーを除いた全てのクリーニンググッズにおいて、3回拭いた時点で綺麗に拭き取れた。ほとんど差は感じられないが、2回同じテストを繰り返したところ、「クリーニングクロスDS Lite」が最も拭き取りやすいという印象。クロスの表面が毛羽立っているため、ホコリを吸着しやすいのだろう。ティッシュペーパーは吸着力が低く、ホコリの3分の1程度が液晶画面に残った。

 以下にテストの結果を表にまとめてみた。表の数字は、汚れが完全に拭き取られるまで円を描くように回転させた回数だ。ホコリ汚れの拭き取り易さについては、“◎、○、△”の記号で評価した。ラーメンのスープについては、5回拭いた後に息を吹きかけ、湿らせてから完全に拭き取れた回数となっている。

 

皮脂汚れ(1分)

皮脂汚れ(12時間)

オレンジジュース

ラーメンのスープ

ホコリ

クリーニングクロスDS Lite

6

6

14

22

CYBER・NANOクリーニングクロス

9

8

9

10

ニンテンドーDS用のびるストラップ

9

9

50(拭き取れず)

19

「液晶フィルター DS Lite」付属のクロス

8

8

13

18

「CYBER・液晶保護キット」付属のクロス

10

9

10

14

ティッシュペーパー

39

32

45

28

 ティッシュペーパーは各クリーニンググッズに比べると、拭き取り効果がダントツに低いことがハッキリとわかる。クリーニンググッズを使ったほうが、液晶画面の掃除を楽に済ませられるのは明らかだ。ただし、クリーニンググッズでも汚れに対して得意、不得意があった。皮脂汚れとホコリ汚れの除去を重視するなら「クリーニングクロスDS Lite」がオススメだ。「CYBER・NANOクリーニングクロス」は、今回テストした汚れに対して平均的な効果を見せた。

 「液晶フィルター DS Lite」付属のクロスは、ジュースやスープといった頑固な汚れには弱いが、皮脂汚れについては「クリーニングクロスDS Lite」に次ぐ効果がある。「CYBER・液晶保護キット付属」付属のクロスは、「CYBER・NANOクリーニングクロス」に若干劣るものの、汚れに対して平均的な結果となった。

 「のびるストラップ」は皮脂汚れやホコリに対しては、「CYBER・NANOクリーニングクロス」とほぼ同じ効果。ただし、頑固な汚れには弱いと言える。「のびるストラップ」は携帯性を重視した製品で、携帯ゲーム機本体に装着すればいつでも手近に液晶画面のクリーニングができる。クロスタイプのクリーニンググッズは本体ケースなどに入れておき、本体が広範囲に汚れた時に使い、「のびるストラップ」は付着した皮脂汚れをゲームプレイ中に拭き取るという使い方をオススメしたいところだ。


● コンパクトなDS Lite専用本体ケース2製品とDSカード用ケース2製品をレポート

 ここでは、DS Lite専用の本体ケース2製品と、DSカード用ケース2製品をレポートする。HORIの「スリムポーチDS Lite」は、表面にラメ加工を施したコンパクトな本体ケース。女性や子供にオススメできるデザインだ。「3D MESH COVER DS Lite」は外部からの衝撃を緩和する効果が高いDS Lite用本体ケースとなる。「DSカードポーター」は、合皮を使用した大人のカードケース。他の本体ケースと組み合わせて使うこともできる。最後に雑誌の付録ながら目の付け所が新しい「DSハイパーキャリングケース」だ。

「スリムポーチDS Lite」

    メーカー:HORI
    価格:1,680円
    サイズ:縦14.4cm×横8.3cm×厚さ3.3cm
    重量:53g(ハンドストラップ含む)
    カラー:ライトブルー、ホワイト、ピンク
    任天堂ライセンス商品

◆ 外観をチェック

 「スリムポーチDS Lite」は、付属のハンドストラップで手さげポーチのように持ち運べる、シンプルでコンパクトなDS Lite用本体ポーチだ。ポーチの素材には合皮を使用。表面にはラメ加工が施されていて光が反射すると綺麗に輝く。カラーは、ホワイト、ライトブルー、ピンクを用意。今回チョイスしたピンクは、7月に発売されたノーブルピンクのDS Liteとマッチするカラーだ。

 ポーチの前面と背面は約3mmの厚さがあり、指で折り曲げるのが難しいほどの硬さがある。側面と底面の厚さは約2mm程度で非常に柔らかい。ポーチのフタはマジックテープ式を採用。本体収納スペース全体とフタの一部には、細かく毛羽立った柔らかな素材が縫い付けられているため、DS Lite本体に擦り傷が付く心配は無さそうだ。

 ポーチ両側面にあるリングは、ハンドストラップ装着用のリングだ。付属しているハンドストラップの長さは約27cm。ストラップの両端を見てみると、片方には着脱可能な大きなリング、もう片方には指で簡単に開閉できるフックが取り付けられている。

「スリムポーチDS Lite」の左に取り付けられているのはハンドストラップ。ポーチの前面にはシルバーのDSマーク、背面には「NINTENDO DS Lite」のロゴが型押しされている。それ以外に飾りは無く、非常にシンプルな作りだ
ポーチの両側面にはハンドストラップ装着用のリングが1つずつ設けられている ポーチの側面と底面は1枚の生地でできているため、底面の四隅には小さな切込みが見える
本体収納スペースと、フタを閉じたときにDS Liteへ触れる部分は、ホワイトの柔らかい素材で覆われている 付属のハンドストラップはポーチ表面と同じ素材を使用。両端のリングとフックでポーチに繋ぐ


◆ 実際に使ってみる

 DS Lite本体を収納してみると、側面が若干膨らみ、フタを開けた状態でポーチを逆さまにしてもDS Liteが落下しないほど、ピッタリと収まる。DS Lite本体の側面がポーチから2cmほど露出するので、ここを指でつまんでスムーズに取り出せる。また、電源ランプ側を開口部側に向けて収納すれば、フタを閉じてもランプの状態を確認できる。スリープモードや“すれ違い通信”中の状態も、ポーチに収納したままチェック可能だ。

 側面に全く隙間が残らないことから、「スリムポーチDS Lite」のコンパクトさを感じるところ。しかし、DS Liteの純正ストラップを装着した状態だと、ストラップのプラスチック部分がポーチに引っ掛かりスムーズに入らない。本体収納スペースの上部に5mmほどの隙間が残るので、この隙間にストラップをまわせばスムーズに収納できるが、DS Liteの表面に傷がつく可能性がある。もちろん、GBAカートリッジを挿入したままでの収納には対応していない。

本体収納スペースにDS Liteを収めた状態。上部には隙間ができるが、側面はピッタリのサイズ DS Liteの電源ランプを開口部側に向けて収納した。本体収納後の厚みは収納前と変わらない 純正ストラップを装着したDS Liteでは、収納時にプラスチック部分が引っ掛かってしまう。収納できるが側面が膨らむ


 「スリムポーチDS Lite」で嬉しいのは、やはり着脱式のハンドストラップだろうか。ポーチ側面の左右のリングに装着すれば手さげバッグスタイル、片側のリングだけに装着すればポーチスタイルで持ち運べる。ハンドストラップの一端は容易に着脱可能なフックになっており、両スタイルを簡単に切り替えられるのも嬉しいところだ。また、手首にポーチを通しておけるため、普段はバッグに入れて持ち運ぶとしても、ポーチからDS Liteを取り出した後に空になったポーチをバッグへしまう手間が省ける。DSステーションでダウンロードをする時など、屋外で一時的にDS Liteを使うときにハンドストラップが役立つことだろう。

写真左は、ハンドストラップをポーチ左右のリングにつけて手さげスタイルに。写真右は片方のリングだけに取り付けた状態となる

「3D MESH COVER DS Lite」

    メーカー:キーズファクトリー
    価格:1,500円
    サイズ:縦10.0cm×横16.5×厚さ2.6cm
    (サブポーチ:縦10.3cm×横8.2cm×厚さ0.8cm)
    重量:42g(サブポーチ:13g)
    任天堂ライセンス商品

◆ 外観をチェック

 「3D MESH COVER DS Lite」は、メッシュ生地とEVA素材で外部からの衝撃を緩和してくれるDS Lite用本体ポーチだ。メッシュ生地には1mm程度の厚さがあり、指で押すと「プチプチ」と音が鳴る。さらに約2mmのEVA素材が挟まれていて、押し込んだ指がじわりと沈む感触。メッシュとEVA素材の2層構造で、外部からの衝撃を緩和するというわけだ。また、ポーチ表面には、幅15cm、深さ5.4cmのファスナー式ポケットを用意。DSカードやイヤホンなども収められる。パッケージには合皮製のサブポーチが付属していて、ACアダプタなどを収納できる。

 ポーチの開閉には、2つのスライダーを備えたファスナーを採用。本体収納スペースは、継ぎ目の無い1枚の柔らかなワイピングクロス素材で覆われている。また、ファスナー周辺にはワイピングクロス素材で作られた枠が縫い付けられていて、DS Lite本体にファスナーのレールが触れないよう配慮されている。

DS Lite用本体ポーチのほかに、巾着式のサブポーチも付属している。前面にあるポケットの一部には合皮が使われている。下部はEVA素材が挟まれたストレッチ素材 ポーチ背面はメッシュ素材で覆われている。写真内左には金属製のリングが埋め込まれたタグが設けられている
内部は柔らかなワイピングクロス素材を使用。ポーチの背に当たる部分に継ぎ目や縫い目が無く、安心感は非常に高い ファスナーを閉じると、ワイピングクロス素材製の枠でファスナーは完全に隠れる

◆ 実際に使ってみる

ポーチの本体収納スペースにDS Liteを収納した状態
 本体収納スペースにDS Liteを収納してみると、周囲に1cm程度のスペースが残る。そのためGBAカートリッジを挿入したDS Liteも収納でき、ファスナーもスムーズにの開閉できる。ただし、ファスナー周辺の枠には高さがないため、ファスナーを完全に開くとDS Lite本体が落下しやすい。1つのスライダーでレールの1辺を閉じ、もう1つのスライダーで2辺だけ開けるようにすれば、落下の不安も緩和されるだろう。

 ポーチの表面にある収納ポケットは、DSカードを二枚重ねで4列、合計8枚を収納できた。少し窮屈ではあるが、ポケットの素材に若干の伸縮性があるため、ファスナーもスムーズに閉められる。また、GBAカートリッジのみを収納する場合は2本まで、DSカードとGBAカートリッジを同時に収納する場合はGBAカートリッジ1本とDSカード4枚を収納できた。ポケットの横幅が15cmあるので、予備のタッチペンも収納可能だ。

「3D MESH COVER DS Lite」にDS Liteのみを収納したときの厚さは約3.3cm。スリムな外観と約42gという軽さがポイント GBAカートリッジを装着したDS Liteを収納してみた。ファスナー部分が若干盛り上がるものの、ケースに伸縮性があるので難なく収まる
ポーチの収納ポケットに、DSカード4枚、GBAカートリッジ1本を収納。メッシュ部分からはDSカードが透けて見える サブポーチにACアダプタを収納した写真だ


 パッケージに付属しているサブポーチは巾着式だが、使用素材が硬く、ストッパーで開口部を閉じても指が1本入る隙間が残る。DSカードやタッチペンを収納すると、この隙間から落下する不安が残る。パッケージにも記述されているように、ACアダプタのようなサイズの大きいアイテムを収納するポーチと言える。DSカード等の小物は本体ポーチの収納ポケットに、ACアダプタやイヤフォンはサブポーチに収納するよう使い分けたい。

「DSカードポーター」

    メーカー:キーズファクトリー
    価格:1,200円
    サイズ:縦10.5cm×横5.2cm×厚さ1.5cm
    重量:25g
    収納:最大DSカード4枚
    カラー:ブラック、ホワイト
    任天堂ライセンス商品

◆ 外観をチェック

 「DSカードポーター」は、DSカードを4枚収納できるケース。ケースの素材には合皮を使用。表側にはDSマークのレリーフが施され、裏側にはDSのロゴがプリントされている。ケースは2つ折りでキーケースに良く似た形状だ。側面に指をかけてケースを開けると、内側にあるボタンが外れて、DSカード収納ポケットが顔を出す。高級感のある外観とコンパクトな形状から、“シック”に、そしてさりげなくDSカードを持ち運べるカードケースだ。今回は、落ち着きのあるブラックカラーをセレクトした。

ブラックを基調とし、ブラウンのラインでアクセントを持たせたシンプルなデザイン。上部に取り付けられたリングがキーケースをイメージさせる ケースは金属製のボタンで留められる。左右に2つずつポケットが設けられており、合計4枚のDSカードを収納できる


◆ 実際に使ってみる

「DSカードポーター」にDSカードを収納
 DSカードを収納してみると、ポケットはDSカードより若干大きめに作られており、余裕を持って収められる。収納したDSカードは、ポケット内にほとんど隠れてしまうが、内部に余裕があるため指を入れて容易に取り出せた。ポケット内の余裕を利用して、1つのポケットにDSカードを2枚収めることもできるが、ケースが大きく膨らんでしまい、ボタンが閉めにくくなる。ケースの片側に2枚、もう片側に4枚の合計6枚であれば、ケースが変形するものの、簡単にボタンを閉じることができた。

DSカードを4枚収納した。ポケットの開口部が斜めにカットされていること、内部に余裕があることから指でスムーズに取り出せる 収納後の厚みはDSカード4枚分。ポケットに入れて持ち運ぶのも苦ではない
DSカードを8枚収納した状態だ。何とか閉じられるものの、ケースがDSカードの形に変形する。6枚までなら実用の範囲内 試しに、先ほどレポートした「3D MESH COVER DS Lite」のリングに「DSカードポーター」を装着してみた。カラーを合わせれば、見た目の違和感も無い


 「DSカードポーター」はバッグやポケットに入れて持ち運ぶのも良いが、ケースに取り付けられたリングも活用したい。DS/DS Lite本体のみを収納する本体ケースに、リングを使って「DSカードポーター」を取り付けておけば、本体とDSカードをまとめて持ち運べるようになる。本体ケースにリングを装着できる部分が必要となるが、ファスナー式の本体ケースであれば、ツマミの穴に取り付けるのもアリだ。ただし、「DSカードポーター」を強く引っ張ると、ツマミが破損する可能性もあるので、取り扱いには注意して頂きたい。

「DSハイパーキャリングケース」(月刊コロコロコミック8月号付録)

    メーカー:小学館
    価格:480円
    サイズ:縦12.4cm×横13.4×厚さ1.5cm
    重量:70g

◆ 外観をチェック

 最後に紹介するのは、小学館の「月刊コロコロコミック」8月号の付録、「DSハイパーキャリングケース」だ。「DSハイパーキャリングケース」は、DSカード3枚とGBAカートリッジ1本、そしてDSソフトの取扱説明書を収納できるカードケース。形状やサイズはDSのパッケージと同じなので、パッケージと一緒に違和感無く収納できる。

左は「DSハイパーキャリングケース」の前面、右は背面の写真である。ケースの表面には、コロコロのキャラクタ、DSカードが描かれた紙が挟まっている ケース内部の写真だ。右側にDSカードとGBAカートリッジの収納スペースがある。左側にはDSソフトの取扱説明書を挟み込める


◆ 実際に使ってみる

 DSカード収納スペースの機構は、DSソフトのパッケージと良く似ている。DSカード収納スペースにDSカードを当てて軽く押し込むと、4つのフックでガッチリと固定される。ケースを閉じて強く叩いても外れないほど高い固定力だが、取り出しは非常にスムーズ。収納したDSカードの右側から、内側へ向けて軽く力を加えると、左側のフックが外側に少ししなり右側のフックが外れる。後は指でつまみ上げるだけだ。出し入れを繰り返してもフックが磨耗して固定力が弱まることはまずないだろう。DSカードへの負担も低い。

 GBAカートリッジ収納スペースは、左右に1本ずつあるフックでGBAカートリッジを固定する。固定力はDSカートリッジと同じく非常に高い。しかし、取り出し時にGBAカートリッジを水平に持ち上げると、フックがGBAカートリッジの溝に引っ掛かることがある。GBAカートリッジの下側を指で押さえて、上側から斜めに持ち上げたところ、簡単に取り出せた。DS LiteのGBAコネクタカバーや、「DS Lite振動カートリッジ」の収納には対応していない。

 DSソフトのパッケージと変わらないDSカードの取り出しやすさに加えて、高い収納力を備えた「DSハイパーキャリングケース」。雑誌の付録とはいえ、完成度の高いDSカード&GBAカートリッジケースだ。雑誌の価格は480円となっており、低価格で入手できるのも嬉しい。「DSハイパーキャリングケース」が付属している「月刊コロコロコミック」8月号は、7月15日に発売されたものなので、来月号が発売される8月15日ごろには店頭での入手が難しくなると思われる。興味を持ったのであれば早速購入を検討してみてはいかがだろうか。

DSカード収納スペースは、フックのサイズが若干大きくなっているが、DSソフトのパッケージとほとんど変わらない。写真右のように、DSカードに側面から力を加えるとフックが外れる仕組みだ
GBAカートリッジを取り出すときは、上下のどちらか一方だけを持ち上げたほうが取り出しやすい DSカード4枚、GBAカートリッジ1本、DSソフトの取扱説明書を収納した写真だ



 今回は、液晶画面のクリーニンググッズと、DS Lite専用ケース、そしてDSカード用ケースをレポートしてみたが、いかがだっただろうか。携帯ゲーム機に付着した汚れは、ティッシュペーパーでも拭き取ることはできる。これは、クリーニンググッズを使う場合も同じだが、硬いチリを巻き込んだまま液晶画面を拭くと、傷がつくこともある。汚れを簡単に拭き取れるクリーニンググッズを使い、液晶画面を拭く回数を減らすことで、チリによって傷がつく確率を減らせるというメリットもある。

 DS Lite専用ケースについては、ショルダーストラップやハンドストラップを付属し、落下や紛失のトラブルを防止する製品が増えてきているという印象。また、「3D MESH COVER DS Lite」のようにケース内部でDS Liteに傷つけない設計にこだわった製品も増えてきた。コンパクトに持ち運べる上に、安全性が高い製品の登場は、素直に嬉しいと感じた次第だ。


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□HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/
□ロアスのホームページ
http://www.loas.co.jp/
□キーズファクトリーのホームページ
http://www.keysfactory.co.jp/

(2006年7月31日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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