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価格:オープンプライス
「DoF」は本家である英語版では9月12日に発売されており、それから約3カ月という非常に短い期間で日本語ローカライズ版の発売ということになる。英語版がすでにリリースされているとはいえ、日本語版を楽しんでいる人の中には、まだ詳しい内容をチェックしていないという人も少なくないはず。そこで今回は、「EQ2」プレーヤーの視点からみた「DoF」の魅力と要素をスクリーンショットと共にご紹介していこう。 ■ 舞台は砂の海が広がる「ロー砂漠」。30以上の新エリア、30以上の新たなモンスターが待ち受ける 「DoF」は、“デザート”という言葉が使われていることからもわかるように、砂漠地帯における冒険が大きなテーマとなっている。アラビアンナイトを連想させる砂漠を舞台に、神秘的な冒険が味わえるというロマンあふれる拡張ディスクだ。 冒険の舞台となる大陸は「ロー大陸」。この大陸全土に広がっているのが「ロー砂漠」と呼ばれる大砂漠だ。ロー大陸には、ケイノスやフリーポートの港があるエリアに設置される「絨毯」に乗ることで渡ることができる。ちなみに、実はこの絨毯はライブアップデート13の導入時にすでに日本語版にも各街の港に設置されており、機能こそしないものの実際にゲーム内でその姿を確認することができる。
絨毯に乗り海を渡った先は、ロー大陸の船着場。この船着場には大陸についてや砂漠の街のことを話してくれるというガイド的なNPCがいるほか、砂漠の街マージ・ダルに存在するファクション(派閥)の特使達が新たに大陸に訪れた冒険者を勧誘するため待ち受けているのである。また船着場の近くにある、大陸を渡った物とは別の空飛ぶ絨毯に乗ることで、砂漠の街マージ・ダルにスムーズに移動することも可能だ。
ロー砂漠は「Sinking Sands」と「Pillars of Flame」という2つの大きなエリアで構成されている。まず、冒険者が最初に降り立つ船着場があるエリアが「Sinking Sands」だ。Sinking Sandsは、マージ・ダルからみて東に広がる土地で、西側と北側には広大な砂丘地帯が広がっている。砂漠のイメージには欠かせないオアシスももちろん存在する。砂漠のエリアというとひたすら砂丘の景色が続く印象があるが、砂だけではなく植物も多いようで、色とりどりに変化するバリエーション豊かな景色が楽しめる。 一方、マージ・ダルの北西にある大きなエリア「Pillars of Flame」は、険しい谷峡が続く土地になっており、その風景は生命が死に絶えるほどに空気が乾燥しきっている様子を感じさせ、絶壁が連なる荒野のようなイメージになっている。
「DoF」では、象徴でもあるロー砂漠のエリアを含めて、全部で30の新エリアが追加される。また、敵モンスターもジーニー、スフィンクス、ミイラやハーピーなど、30以上の新たなモンスターが追加されるということだ。
■ プレーヤーの参加を待つ3つの派閥、覇権争い。陰謀と危険が渦巻く魔都「マージ・ダル」 ロー砂漠にある唯一の街が「マージ・ダル」だ。このマージ・ダルは陰謀と危険が渦巻く魔都であり、街そのものが刺激的なコンテンツだと言える。その最たるものとして、この街に存在する4つのファクション (派閥) の存在がある。その各派閥からの自分への評価によって、タスクやクエストが変化し、評価のバランスによっては対立しているファクションのNPCに襲われることもあるという。マージ・ダルは無法者の都市であり、安全な場所が存在しない。ケイノスやフリーポートのような法や力で作られている安全は存在せず、信頼と対立、陰謀によって形成されている街だと言える。
ファクションの評価を変動させるクエストはレベル50弱の内容になっており、繰り返し何度でも行なうことができる。加えて、都市内のMobは全てが攻撃可能になっているので、ファクション同士の間にある覇権争いにプレーヤーが参加できるというイメージだ。以下がマージ・ダルにあるファクションだ。
・The Court of the Blade (コート・オブ・ブレード) マージ・ダルのソルジャー系の派閥。リージョンの境を守る彼らは街のあらゆるエリアを支配している。Caliph of the Bladeの司令部そのものはソルジャーのための要塞、訓練場となっている。
・The Court of the Coin (コート・オブ・コイン) マージ・ダルの商人の集まりである彼らは街の商業や貿易をコントロールしている派閥だ。中枢司令部は他の街にある銀行と同様の特徴を多く持つが、その裏で実は襲撃に備えているという武闘派な一面もあるという。
・The Court of Truth (コート・オブ・トゥルース) マージ・ダルの弁護士派閥であり、アリーナ・チャンピオンのマスター。彼らはアリーナ・チャンピオンの力を利用して自分たちの法律を実施する。教養の高い、学者が集まる派閥だ。所属者はアリーナで行なわれる試合について学び、深い知識があるため、出場者のセコンドとして、あるいは弁護士として雇われることが多いということだ。
・The Court of Tears (コート・オブ・ティアー) 唯一の非公式な派閥である彼らは、マージ・ダルの貧民地域を支配している。実態はアサシンやシーフの組織で、彼らは他の派閥同士の争いから利益を得ていると言われている。
以上4つがマージ・ダルに存在するファクションだ。ちなみにマージ・ダルには4つのファクションが存在するが、このうちプレーヤーが所属できるファクションは非公式のコート・オブ・ティアーを除いた3つとなっている。所属可能なファクションにはソルジャー、貿易、アリーナ・チャンピオンというキーワードがあるのが特徴的。ファクションとの友好度があがると、これらのキーワードが関連するクエストも発生していきそうな予感がする。
■ チャンピオンに姿を変えて、様々なルールのゲームを勝ちあがれ! 「アリーナ・チャンピオン」
・キャプチャー・ザ・フラッグ:持ち帰った旗の数を競う。 ・デストロイ・ジ・アイドル:陣地内の像を守りつつも敵の像を破壊する。 アリーナのゲームには基本的にレベル制限は設けられておらず、参加するゲームの設定レベルより高いレベルのキャラクタが参加する場合には、設定されたレベルまでメンターされる仕組みになっている。ルール的な側面が特にそうだが、FPS (ファーストパーソンシューティング) 的な対戦形式の楽しさをMMORPGの中にコンテンツとして実装するという面白い試みの要素であると言えるだろう。
ゲーム内では、通常プレイしているキャラクタかチャンピオン(アリーナ内でプレーヤーが変身するモンスターのこと) のどちらかで戦うこととなる。モンスターの姿をしたチャンピオンはSultan's Palaceの扉の前にいる商人から購入可能。商人から購入できるチャンピオンの種類は最初は限られているが、一部のチャンピオンはアリーナで一定数の勝利数を稼ぐことでロックが解除され購入可能となる。いずれのチャンピオンも個別に特徴を持っているため、使用するチャンピオンごとにプレイスタイルを考える楽しさがある。選択しているシナリオやゲームルールによっても有利なチャンピオンがあり、例えば、スピードを要求される「キャプチャー・ザ・フラッグ」のシナリオだと、ゴブリン・アサシンを使った方が有利になるということだ。
■ ソロ・グループ・レイドと豊富な「DoF」コンテンツ。リリースに備えてキャラクタを育てよう! 「DoF」の魅力を駆け足ながらも紹介していったが、いかがだったろうか? 今回公開された情報はあくまで「DoF」そのものの紹介だが、日本独自の購入特典なども追って詳細が発表されていくことと思われる。 ここ1カ月の「EQ2日本語版」の模様を見てみると、英語版で「DoF」のリリースと同日に導入されたライブアップデート13はすでに日本語版にも10月5日にリリース済み。さらに英語版でも現在のところ最新のアップデートにあたるライブアップデート14が10月19日に日本語版にも登場し、アドベンチャーパック「スプリットポゥ」も10月20日に発売が開始された。英語版の内容にかなり早いタイミングで追いついており、リリース速度の早さが際立ってきた印象だ。ゲーム内でもリリースラッシュによる盛り上がりが感じられる。 「DoF」のプレイ対象範囲はレベル45から60。追加されるコンテンツはソロ・プレーヤー用、小グループ用、大グループ用、レイド用とされている。全てのコンテンツを存分に味わうためには現状のキャップレベルである50に近いのがやはり理想的ではある。「DoF」までに自分のキャラクタを育てて、砂漠を舞台にした新たな冒険に備えるのが良さそうだ。
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□スクウェア・エニックスのホームページ (2005年10月24日) [Reported by 山村智美]
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