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会場:幕張メッセ
入場料:1,200円(前売1,000円)
最初に登場したのは、松川プロデューサーと、「ラプソディア」を担当した河野プロデューサー、小牟田ディレクターの3人。まずゲームの仕上がりに関して河野Pから、「思っていた以上の出来になったので、今日の会場で是非体験していってほしい」との大変力強いコメントがあった。 それから、来場者を代弁するようにMCのほうから、「幻想水滸伝」ブースの公開中のプロモーション映像について、次々に質問があった。まず最初に、船の甲板にたたずむ海賊ブランドが、エドガーに対して大きな決戦を匂わせるセリフを言うシーンについて、「もしかして、何か巨大な敵が出てくるのでは?」という問いを投げかけた。 これに対して、小牟田Dから、そのシーンはラプソディアの山場のひとつであることが明かされた。その先で、エドガー、ブランド、キカら3人の海賊たちが、宿敵であるスティールという海賊に立ち向かい、「すごい決戦」が行なわれるということだ。 またゲーム内容に関する「戦死すると蘇らないのか?」との問いに、小牟田Dより「ラプソディア」には離脱と戦死という2つの概念があって、離脱したキャラは次の戦いでも使えるが、戦死させてしまうともう2度と蘇らないという説明があった。「慎重に戦略を練って、戦場での緊張感を味わってほしい」と、小牟田D談。 そしてビジュアルの印象について、イラストの雰囲気がこれまでと違うのはなぜかと、MCから質問があった。これには河野Pから、「今回はシミュレーションになったということで、大人向け、渋めを意識しました。なおかつ、塗りを意識してポップな感じを持たせ、敷居を下げる意図がありました」と、わかりやすい説明があった。 また、無料で同梱されるスペシャルサウンドトラックについて、松川Pから内容が明かされた。全てが未発表の曲で、「幻想水滸伝I」~「幻想水滸伝IV」の新アレンジ、「幻想水滸伝V」の未発表曲、そして「ラプソディア」の新曲ということで、かなり豪華なラインナップだ。シングルCDではあるが、シングルにして非常に長く収録されているということだ。
「幻想水滸伝V」の未発表曲に関しては、「どの曲かということは、実際プレイしてみれば、ニヤリとできる」という、気になる発言もあった。これは、ファンなら必聴、チェックするしかないだろう。
物語の舞台に関して崎山Dから、「これまでシリーズでも謎に包まれていて、断片的な情報しかなかった謎の王国、ファレナ女王国が舞台となる」という説明があった。 ここにファンを代弁してMCから、「ファレナ女王国と言えばゲオルグというキャラが居ましたが、確か女王殺しの罪で追われてるのでは?」という鋭いつっこみが入った。すると、「ファレナには有名人が何人かいますが、きっと彼らもこの世界のどこかにいるかも?」など、ちょっとはぐらかすような回答となった。これは、居るものと思って探してみても損は無い? 次に主人公を始めキャラクタの出で立ちついて、田中アートディレクター(「キングと申します」と自己紹介があったので、以下キング氏)への質問があった。
アートディレクターのキング氏によると、主人公の武器はファレナの国宝で、連結式三節棍。これは節がふたつに別れていて、公式サイトのイラストのように自由に折り曲げられるし、ステージバックのイラストのように棒状にも変形するということだ。「主人公の後ろにホルダーがあって、そこから二丁拳銃のように抜き、頭上でがちっと組み合わせて戦うんです。その様子が非常に格好良く仕上がったので、是非見てもらいたい」と熱のこもった口調で語った。
このほかイラストの後列、主人公の後ろ辺りに並んでいる動物については、ファレナ女王国特有の生き物で、「竜馬(りゅうば)」だと説明した。陸上だけでなく水上も平気で進んでいくため、非常に爽快だということ。確かにプロモーション映像でも、竜馬軍団が駆けていくワンシーンもあり、これに乗って移動できればさぞかし楽で気持ちよさそう。
プロモ映像には、いくつかの紋章も出てくる。崎山Dは、「その中に真の紋章があるかもしれないし、また他にも新たな紋章もあるかもしれない」と意味ありげな発言をした。気になる開発の進捗については、松川Pから「順調です」というファンにとっては嬉しい発言が聞けた。
最後に制作者ひとりずつからコメントがあった。 アートディレクター・キング氏は、「『幻想水滸伝V』をやれと言われたときは浮かれて、今も浮かれっぱなしで、作りっぱなしです」と話す。でも今は、鬼の形相で頑張っていると、製作まっただ中という感じでコメントした。 崎山Dからは、「シナリオの深さを意識して、仲間との会話や絆を作り上げているので、よろしくお願いします」という言葉が聞けた。 そして小牟田Dは、「シリーズ初のSRPGですが、苦手な人もとっつきやすいように作ったので、来週の発売日には是非買ってプレイしてもらえると嬉しい」とコメントした。 河野Pは、自身が実際にプレイしてみた「ラプソディア」の感想として、「普段、そんなに活躍していないキャラも、こんなに生き生きと使えるということを実感している」と話した。「会場でも是非体験して帰って下さい」ということなので、足を運んでプレイしてみて、続きが気になったら来週の発売を待って購入してみてはいかがだろうか。 最後に、松川Pより幻想水滸伝シリーズが10周年を迎えるに当たって、「幻想水滸伝I&II」をPSPで発売するとの発表もあった。これはブースレポートにも書いたように、ステージの外側、幻想水滸伝シリーズのコーナーの端に、ショウケースに入った形で展示されている。 これに関しては、さすがに10年経って入手が困難となった「幻想水滸伝I」と「II」を、改めてPSPで発売することでプレーヤーに遊んでもらい、「ラプソディア」や、「幻想水滸伝V」へと続く「幻想水滸伝」の世界を存分に楽しんでほしいという松川Pの願いが込められている。
「来週発売される「ラプソディア」と、「幻想水滸伝V」をよろしくお願いします」と、広報室の吉田氏からも加勢のコメントがあった。「ラプソディア」と「幻想水滸伝V」を実際その目で見て、触れられるこのチャンスを逃さないよう、2日目、3日目のコナミブースに足を運んでみてはいかがだろうか。 2日目以降は、更に盛り上がるステージが予定されている。ゲーム出演声優陣を招いてのスペシャルトークステージとなり、ブース内で観覧するには、当日配布の整理券が必要だということなので、希望の場合は早めに行くことをお勧めする。 【幻想水滸伝シリーズコーナー内ステージ 17日(土)、18日(日)イベント予定】 ・1.「ラプソディア」スペシャルトークステージ 開始時間:11:00
出演:斎賀みつきさん(セネカ役)、木内秀信さん(アンダルク役)、製作スタッフ ・2.「幻想水滸伝V」スペシャルトークステージ 開始時間:12:30
出演:仙台エリさん(リオン役)、折笠愛さん(サイアリーズ役)、皆川純子さん(ゼラセ役)、製作スタッフ ※ 折笠さんは17日のみ出演 (2005年9月17日) [Reported by 河本茉澄]
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