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価格:7,140円
すでにテレビコマーシャルも流され始めている同作だが、その圧倒的なグラフィックスで描かれた背景をバックに、“殺陣”を取り入れた剣術アクションが繰り広げられる。和風を表現するため“雅"な色彩を徹底的に追求。美術監修・キャラクタデザインに雨宮慶太氏を迎え、オープニング・イベントムービーには「鬼武者」のムービーを手がけたことでも知られる「白組」が起用されている。 舞台は平安時代。「天鋼 (あまはがね)」と呼ばれる力をめぐる歴史の裏舞台が描かれる。プレーヤーは義経、弁慶のいずれかを選択。身軽な義経と、豪快なパワーが持ち味の弁慶と身体的な特徴を持ち合わせており、それぞれ進行ルートなどが変わっていくという。たとえば、巨大な門があれば、義経は足場に飛び移りながら飛び越えていくかもしれないが、弁慶は正面から力業で破壊していくかもしれない。また攻撃方法も異なり、義経は二刀流、弁慶は棍棒で敵をなぎ倒していく。 このほかにも重要な要素として、「神威 (かむい)」があげられる。「神威」は天鋼を使って発動させることにより、物の本質を見抜く力。敵を倒し“寄鋼 (よせがね)”というテクニックを使い、天鋼をひとつにまとめ上げより強大な力とすることができる。これにより神威を発動中にさらに神威を発動させることができるようになり、よりはっきりと敵の動きを見極められるようになる。心眼により敵の動きを見極めてのカウンター攻撃や、「神威」発生時の特殊空間内で敵を全員倒すことにより、通常より多くの経験値がたまり特殊なアイテムが手にはいることもある。 また、それぞれのキャラクタは経験値を得ることで、“昇華”と呼ばれるレベルアップをしていく。“昇華”では体力、攻撃力、防御力が向上していく。経験値は剣技が評価されることでより多くの経験値を得ることができる。さらに天鋼の雛石というアイテムがあり、それらを体力、攻撃力、防御力に割り振ることで、それぞれ各プレーヤーの好みのキャラクタにパワーアップすることができる。
このように、やりこみ要素が多数用意されている一方で、ゲームクリアを手助けするシステムが整えられている作品となっている。 発表会では、SCEJの桐田富和シニア・バイス・プレジデントがまず登場。「昨年3月にプレイすることができるバージョンを見て衝撃を受けた。私が言うのもおかしいが、プレイステーション 2でまだこんなに明るくて美麗なグラフィックスを表現できるんだと思った」とその出来に感心したという。 続いて登壇したゲームリパブリックの代表取締役であり、「GENJI」のエグゼクティブプロデューサーを務める岡本吉起氏が挨拶。「自信はあったが『GENJI』というタイトルの企画が通ったときのうれしさはそれこそ表現しきれないくらいだった」と、独立して第1弾となるタイトルの完成までの道のりには感慨深いものがあるようだ。 岡本氏はこの作品に関わった人達……SCEJのビル・リッチ氏、美術監修・キャラクターデザインを担当した雨宮慶太氏、殺陣・モーションを監修した清家三彦氏などを順に紹介。そして「SCEJの車とゴルフに続く第3の柱になるように頑張っていきたい。買ったユーザー全員がクリアできるようなゲームということで開発した。これは難しいチャレンジだったがきちんとできたと思う。簡単に色々な技が出て、みなさんを虜にしてくれるだろう」とコメント。自信溢れるできあがりになったようだ。 ここでゲームリパブリックの開発者をステージに呼び、ゲームのより細かい紹介に移った。ディレクターの醤野貴至氏は源平合戦という史実を元にしながらもゲームなりのオリジナルとして神秘の力を持つ石「天鋼」という要素を加え、「歴史の裏に“天鋼”あり。ゲームなりの解釈を織り込んで作っていった」とゲーム世界の背景を説明。 「GENJI」では圧倒的な存在感をみせている背景だが、背景ディレクターの高森聡之氏は「今回は“雅”がテーマ。平安時代はいまより空気が澄んでいて映える色がある。水の青色や、建物の朱色などそれぞれの配色バランスにも気を配った」と隅々にまで気を配ったと制作の苦労を語った。この美しい背景グラフィックスに負けないよう個性的にということで苦労したのがキャラクターディレクターの喜多綱毅氏。そういった意味でもキャラクタデザインを担当した雨宮慶太氏の起用は非常に的を得たものだったと言えるかも知れない。 そして今回2人のキャラクタを用意したことについて醤野氏は「義経がメインであることが多い中、従者としての弁慶ではなく、対照的なキャラクタとして設定したつもり。衣装についても平安をモチーフとしてしながらも大胆にアレンジした。例えば義経であれば身軽な動きなので、ジャンプしたときに髪が揺れるなど、動いたときに映えるデザインにした」とキャラクタ制作の経緯を解説した。 ここで会場に来ていた殺陣師の清家氏を舞台上に招き入れた。清家氏は「日頃人間を相手に動きを考えている。だから今回はどのように動くのか不安な面もあった。でも、打ち合わせをして弁慶であれば重い動きを取り入れたりして動きを作っていった。また、攻撃する側だけでなく、攻撃された側はどういった動きになるのか? かわしながらの攻撃や攻撃してくるときの動きなど細かくモーションをとっていった。それらがゲーム画面で再現されているのをみるとすごく嬉しい」と語った。 岡本氏によれば「ただ剣を持ってたっている姿をつけてもらったが、それだけでかっこいい。剣道をやっている友人に『GENJI』を見てもらったが、『きちんと右利きの剣士の動きになっている。これはゲームで始めてみた』と言ってもらった」と嬉しそうに付け加えていた。
そして何より重要な“神威”を使ったアクションだが、醤野氏は「ゲームでは斬りかかっていってしまうことが多く、映画などのように剣を受ける側とのやり取りがない。これをシステム化したかった」という。このため考えられたのが“神威”を取り入れたシステムで、“天鋼”を貯めることで、ある場面でL1ボタンを押し“神威”を発動。この段階で敵が斬りかかってきたときにタイミング良く□ボタンを押すことで何倍もの威力ある攻撃をすることができるという。例えば敵が上から斬りかかってくれば下から払いながら斬りつけるなど、映画や時代劇で見ることができる剣戟アクションを簡単に再現することができるわけだ。 音楽は「PRIDE」のメインテーマなどを手掛けてきた高梨康治氏。今回はせっかく“和”がテーマになっているということで、音楽も琴や和太鼓を使用したものとなっている。さらには醤野氏によれば「名前も聞いたことがなく、音を聞いても想像も付かない和楽器を使って音楽が作られているんです」と明かした。さらにテーマ曲を歌う元ちとせさんについては「和風のものやアジア風のものを表わせるのは元ちとせさんしかいないということで、企画草案の時から書いていたが、本当に歌ってもらえるとは思わなかった」と説明。 元ちとせさんはビデオレターで「『月を盗む』は静御前をイメージして作られた曲です。私も色々と話を聞いて、イメージを膨らませて歌いました。ぜひ最後までゲームをクリアしてもらってわたしの歌も楽しんでください」とコメントした。 また、発表会にはゲストとして静御前の声を担当した女優の香椎由宇さんが挨拶。香椎さんはゲームをプレイするのが好きだということで、仕事が来たときにはふたつ返事で「ぜひよろしくお願いいたします」と引き受けたという。声の収録にあたっては元ちとせさんと同様歴史を勉強して挑んだのだという。苦労した点については「今時のしゃべり方にならないように気をつけました。例えば“です”など語尾を発音するとき“す”が消えてしまわない用に気を付けた」と苦労を語った。苦労といえば、日頃使い慣れない言葉の言い回しにも苦労したのだという。例えば「天鋼」や「寄鋼」等の言葉には苦労したとか。 現在すでに背景だけの映像が流れるティザー形式のテレビコマーシャルが放送されているが、さらに2バージョンのコマーシャルが放送開始となる。その一つに登場するのが読売巨人軍の清原和博選手。コマーシャルは「義経ばかりが人気を集めているが、弁慶でプレイしろ」と語りながら、弁慶が使用する巨大な金砕棒をバットのように清原選手が振るというもの。清原選手はビデオレターで「このCMに出演できて嬉しく思います。みなさんも義経だけでなく弁慶でもプレイしてみてください。豪快で爽快感を体感できると思います」とコメントを寄せた。 ゲームはすでに完成しているようで、発売まではあと1カ月を残すだけとなった。独立して1作目となるタイトルなだけにより一層気合いの入った作品に仕上がっているようだ。誰でもクリアできる作品でありながらやりこみ要素も豊富という、誰もが目指しながら到達が難しい命題にチャレンジしたこの作品。28日、29日には都内で、さらに6月からは全国に試遊台が置かれるということなので、ぜひとも一度コントローラを手に取ってみてはいかがだろうか。
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
□プレイステーションのホームページ (2005年5月25日) [Reported by 船津稔]
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