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会場:BUTTU TRICK-BAR
「タントラ」はインドや中国など古代のオリエンタルな雰囲気を世界観に取り入れたMMORPG。プレーヤーは8つの部族からキャラクタを選択し、さらに3つの主神のどれかに所属する。プレーヤーはマーラー(モンスター)と戦い己の力を高めるとともに、主神の勢力を拡張するため、プレーヤー同士で戦うこととなる。本作は最初は古代インド的な世界観のワールドを展開していたが、アップデートされた世界は古代中国の雰囲気を取り入れるなど、世界観に広がりを持たせている。今後も「ネオオリエンタル」をキーワードにさまざまな国の“匂い”を取り入れていく方針だという。 「タントラ」の正式サービスは4月27日、15:00より開始される。課金方式はアイテム課金を採用する。他のアイテム課金に比べて特徴的なところは、購入できるアイテムが武器や防具といった装備アイテムではなく、一定時間キャラクタの力を増したり、キャラクタのスキルをリセットするといった消費アイテムが中心なところだろう。 気になる価格帯はゲーム内で打ち上げることのできる「花火」が20円、さまざまなアイテムをセットにした「パールヴァディの福袋」が2,500円という最低と最高の価格は示されたものの、他のアイテムはまだ未定。アイテムの価格は後日改めてアナウンスされるとのこと。支払はガンホーの公式サイトのアトラクションセンターで購入できる「ShopPoint」によって行なう。 発表会では今後のアップデート計画も紹介された。正式サービスとともに「タントラ」発表当初からアナウンスされていた3つどもえの戦いが行なえるPvPルール「主神戦」を実装、さらに制限時間つきの新ダンジョン「カーリーの奈落」が追加される。今後のアップデート計画として日本をモチーフとした街「kathana III(仮)」他、さまざまなプランが紹介された。
イベントの最後には本作のイメージソングとなっている「ガンダーラ」を歌うタケカワユキヒデ氏が登場、シンガーソングライターである氏がアレンジする「ガンダーラ~TANTRAバージョン」の制作が発表された。
■消費アイテム中心のユニークなアイテム課金
正式サービス開始までのスケジュールは、4月25日の10:00より正式サービスに向けてゲームサービスが一時中断。4月27日12:00よりShopPoinの販売が開始され、同日15:00より正式サービス開始となる。ShopPoinでの支払いはクレジットカードの他、WebMoney、Edy、G-MONEYの使用が可能でさらにガンホープチチケットにも対応予定である。 課金アイテムは当初40種類を予定している。矢が250本入った筒の10個セットや花火などの他、キャラクタのイベントリを30日拡張できる「旅人の鞄」などがある。例として10のアイテムを下表に紹介しよう。髪型などのカスタマイズやスキルのリセットなどの他、男装や女装が可能なアイテムもある。 前述したが、特にユニークな点はそのほとんどが消費アイテムであることだろう。キャラクタのステータスを一定時間アップさせるアイテムなどは主神戦などで人気のでそうなアイテムだ。また、キャラクタが死ぬと経験値(本作ではプラーナ)が失われるのはMMORPGでは常識的なルールだが、これを取り戻すことができる「生命の注文書」は本作のゲームバランスに大きく関係してきそうなアイテムである。 本作がアイテム課金として設定されているのは、対人戦による面白さをテーマにしているためでもある。大規模な対人戦を楽しむためには多くのプレーヤーがゲームに参加している方が一層面白い。そのため基本のプレイ料金を無料にし、さらにアイテム課金によるブーストを可能にすることでレベルが少し劣ったキャラクタもPvPに参加させたいという思想があるという。 こうなると、お金の上限はどう設定するのかという疑問が生まれてくる。いまのところガンホーではプレーヤーの1カ月の利用料の上限などは設定するかどうか検討中である。当初は上限を設定せずに正式サービスを開始する可能性もあるとのこと。アイテムの価格設定は日本オリジナルのもので、ゲームバランスなどガンホーで検討が重ねられている。今後は日本オリジナルアイテムが登場することも考えられているという。
■ 主神戦の他、日本オリジナルの展開を含めた今後のアップデート計画 ・主神戦(正式サービス時実装) タイトル発表と同時に紹介されていた主神戦がついに実装される。戦場は「聖地」と呼ばれるところで行なわれ、常に3つの勢力が争う三つ巴の戦いとなる。単純なPvPではなく、カーラと呼ばれる宝珠を自軍に持ち寄るサッカーのような要素を持ったゲームとなっており、フィールドに9つあるカーラのうち、5つを支配した陣営が勝利となる。 勝った陣営は強力な神軍とよばれるモンスターがひしめくフィールド「チャトランガ」に移動が可能になる。彼らは強力な代わりに、魅力的なアイテムを落とす。一定時間が経過すると、カーラの戦いに敗れた他の主神陣営もこのチャトランガに入場可能になり、プレーヤー達は神軍、そして追いすがってくる他の主神陣営と戦いながら深奥部を目指す。そこには王を守るさらに強力なモンスターが待ちかまえている。 ・カーリーの奈落(正式サービス時実装) 主神別、レベル帯に区分されたダンジョン。1日に数回、決まった時間に1時間だけ滞在することができる。フィールドより強力なマーラーがひしめいているかわりに、得られる経験値やアイテムもフィールドよりも多い。ダンジョンのレベル区分は30~45、46~61、61以上の3つになっている。 ・流配地クエスト(5月実装予定) 今まで以上に長く、ストーリー的にも充実したクエストとなる。NPC達の新たな人間関係も明らかになる。 ・始皇帝陵(6~7月実装予定) 史実の人物ではなく、「タントラ」の世界でかつて君臨していた“北斗星君”が眠る巨大な地下墳墓。兵馬俑が命を得たようなマーラーも登場する。対象プレーヤーレベルは60以上と、上級者向けダンジョンで、ゲームバランスは非常に厳しい。 ・要塞戦(8~9月実装予定) アシュラム(ギルド)間で戦うことができるゲームルール。要塞と呼ばれる施設を取り合う、攻城戦的が楽しめる。要塞を得たアシュラムは新しいアイテムを販売するNPCに会うことができたり、専用アイテムを入手できる。古代ペルシア的なキャラクタが登場するという。 ・Kathana III(秋~冬実装予定) 「ラグナロクオンライン」の“アマツ”を超える日本風マップ? と紹介された新しい世界。プロデューサーの田口氏が日本から送った膨大な資料が活かされた、日本的な要素をふんだんに取り入れた場所になる予定。 ・フラグシップとのコラボレーションによるゲームイベント(時期未定) 日本オリジナルの展開として、「バイオハザード」シリーズの脚本を手がけるクリエイターカンパニー「フラグシップ」とコラボレートを行なったゲームイベントが予定されている。現在明らかになっているのは第1回目のイベントタイトルが、“戦乱の叙事詩「マハーバーラタ」(仮題)”ということのみ。NPCのセリフがイベント用に書き換えられる他、GMキャラクターによる凝った演出などが楽しめるという。実装されるイベントは全8本を予定している。 また、フラグシップとのコラボレートイベントはガンホーが運営するMMORPG「A3」でも導入されることが決定している。こちらも実装時期は未定だ。第1回目のタイトルは「悪魔に魅入られた子」。こちらもイベント数は全8本。
■ タケカワユキヒデ氏によって「ガンダーラ」が生まれ変わる!
今回、イベントではこの「ガンダーラ」が「ガンダーラ~TANTRAバージョン」としてタケカワ氏のアレンジにより生まれ変わることが発表された。ガンホーでは是非ともこの曲を「タントラ」のイメージソングにしたいと熱望したのだが、まさかタケカワ氏自身が快諾してくれた上、新しい曲を作ってくれるとは想像もしていなかったという。 タケカワ氏は、この「ガンダーラ」が、「タントラ」のイメージソングとなった時、非常にうれしかったそうだ。ゴダイゴが歌う曲は、鉄道や宇宙関連のイベントには「銀河鉄道999」、猿が出てくる場合には「モンキーマジック」、子供関連には「ビューティフル・ネーム」とさまざまなイベントに使用されるのに、「ガンダーラ」はあまり使われなかってこなかったからだという。しかし、「ガンダーラ」は最初にヒットした曲であり、思い入れもひときわ強い。「旅」をイメージして作った曲だけに、プレーヤーがさまざまな世界を訪れる「タントラ」にはぴったりで、この点でもふさわしい曲だと語った。 オリジナルの「ガンダーラ」では西遊記がもつオリエンタルな雰囲気は、当時タケカワ氏の歌い方以外、あえてサウンド的にオリエンタルな雰囲気を強めすぎるのを避けたという。新しい曲では打楽器などオリエンタルな楽器を加えた、より世界観を活かした作品とする。イベントの中で氏は「私は娘達とジョイントコンサートも行なっているんですが、女性が歌う『ガンダーラ』も面白いかもしれないね、日本語と英語版も作りたい」とさらに構想をふくらませていた。発表を待ちたい。 氏はガンホー本社を訪れたとき「タントラ」を体験したという。基本的な操作もわからず、キャラクタも裸のまま街の真ん中に立っていたら、「初心者なんですか、裸でかわいそうだね」と数人のプレーヤーに声をかけられ、装備をもらい、さらに基本操作を教えてもらいながら即席のパーティーで冒険に連れ出された。ところが声をかけた人達も初心者らしく、いきなり強いところに連れて行かれ、あっという間に仲間達とマーラーに倒されてしまった。それでも無謀な突撃は続き、5回くらい死んで最初の所に戻されたという。この体験は氏には非常に面白い体験だったようだ。このゲームの体験を経て、どんなアレンジによる曲が作られるのだろうか?
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□ガンホー・オンライン・エンターテイメントのホームページ (2005年4月14日) [Reported by 勝田哲也]
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