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★ PCゲームファーストインプレッション★
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スピーディーな展開と独特の世界観が魅力のネオオリエンタルMMORPG
タントラ |
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ガンホーが「ラグナロクオンライン」、「A3」に続き、日本で展開するMMORPG「タントラ」。古代インドの神話世界をモチーフにしたという、今までの韓国産MMORPGには見られないユニークな世界観をもったこの作品へのユーザーの期待感は非常に大きかったようで、12月10日のオープンβテスト開始日には接続者が集中、同時接続者数が上限に達したためサーバーに接続できないプレーヤーが続出するという混乱も見られた。
そんな状況もすぐに収まり、現在はたくさんのプレーヤーがこの世界で戦いの日々を過ごしている。本稿では「タントラ」の特徴と、駆け出し冒険者である筆者がたどった道のりをお見せしたい。
■快適な戦闘とスピーディーな展開が楽しい韓国産MMORPG
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雄大な自然と繊細なモデリングの建造物。本作は非常に独特の世界観を持つMMORPGである |
新しい韓国産MMORPGとして我々の前に現れた「タントラ」。本作のインターフェイスは韓国産MMORPGの“定番”のシステムになっている。左クリックで任意の地表を指定することで移動、敵をクリックすることで攻撃を行なう。右クリックを押したままマウスを動かすことで視点移動を行なう。スキルや回復薬の使用は、ショートカットキーにセットしてワンキーで使っていく。過去に韓国産MMORPGをプレイした人ならば誰でもすんなりとプレイでき、初心者もすぐになれることができるだろう。
さらに本作ではショートカットキーを使った“マクロ”が利用可能になっており、プレイの快適さを今までの作品以上のものにしている。敵をターゲットし、攻撃を行ない、モンスターが落としたものを拾う、という行動を3つのキーを押すことで完了してしまえるのだ。韓国産ゲームはマウス押すだけの“クリックゲーム”と揶揄される事もあるが、本作はマウスすら握らず、3つのキーを順番に押すだけでゲームがすすんでしまうのである。たまにスキルボタンを使い、あとは1.2.3.1.2.3……キャラクタの体力に注意し、ひたすらこれだけを押しているだけで強くなることができる。
この単純さはBOT(不正なプログラムツールを使用して経験値稼ぎを行なう行為)を助長してしまうのではないか、という恐れもあり、実際すでにそういう疑いのあるキャラクタがいるのも確かだ。しかし、筆者にとってこの“快適さ”は非常に高く評価したい部分である。レベルアップが早いため、どんどんキャラクタが強くなっていく。「戦闘を快適に行なって欲しい」という製作スタッフの想いは、このシステムだけでなく、ゲームバランス全体からも伝わってくる。
本作は全体的に敵も味方も攻撃力が高めに設定されており、一回の戦闘にかかる時間が極端に少ない。あっという間に敵を倒し、すぐ次の敵、というように、どんどん、ひたすらモンスターを倒していける。このスピードで倒せる敵でも経験値はしっかり入り、レベルがどんどんアップしていく。筆者は他の仕事の合間にプレイを重ねていたが、2週間ほどでレベル30に達した。今までプレイした他のMMORPGには見られない成長スピードである。
「レベルが上がれば大規模PvPが楽しめる」というのは、韓国産MMORPGの大きな魅力である。大規模PvPには人とのつながり、役割を意識した性能追求、練られたチームプレイが必要になってくる。これらは確かに上級者でしか持ち得ないスキルではあるが、今までのゲームではそこにいたるまでのハードルが高すぎ、多くのプレーヤーが気軽に参加できなかった。
「タントラ」では大規模PvPを楽しめる「主神戦」のレベル下限は30。レベルが上がりやすい本作において、到達するのはけっして難しくはない。この条件は例を見ない間口の広さであるといえるだろう。本作では多くのプレーヤーが戦争を体験できるはずだ。製作スタッフの英断は高く評価したい。
惜しむらくは、現時点ではこの主神戦がまだゲームに実装されていないことだ。今までにない間口の広さを実現しているのに、これが体験できないのはかなり残念だ。本作の“本当の魅力”が発揮されるのはこれからと言っても過言ではないだろう。今後の展開に期待したい。
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開始初日の風景。初心者用クエストを行なうNPCのまわりにたくさんのプレーヤーが集まっている |
キャラクタ作成。美男美女ばかりだが、可愛いキャラクタが作れるのも特徴。ガンダルヴァにはネコミミまで用意されている |
初心者の拠点となるマンダラ村の現在の風景。緑色の文字は露店である。成長してもここに立ち寄る機会は多いため、常に活気にあふれている
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昨年末に行なわれたイベント。8つの災厄が訪れるというものだったが2時間の制限時間の中、攻め込んできたのはGMの操作するキャラクタが数人ほど。30分もかからず撃破されてしまい、参加はおろか見ることすら叶わなかったプレーヤーも多かったようだ。直接操作型のイベントもいいが、より多くのユーザーが楽しめるスクリプト型のイベントも待ち望まれるところだ
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■独特の魅力を持ったヒンドゥー神話の世界観とモンスター
「タントラ」はヒンドゥー神話の世界観をモチーフにしている。かつてこの世界は、創造の神ブラフマー、調和の神ヴィシュヌ、破壊の神シヴァの三主神によって均衡を維持されていた。しかし、シヴァがブラフマーの首を切り落とすという事件により世界の均衡は崩れ、主神達は姿を消し、悪の存在であるマーラーが人間達の生活を脅かし始めた。
彼らに立ち向かったのは神々の子孫である八部族の戦士達。彼らの活躍によりマーラーは撃退される。しかし、訪れた平和の中で人々は、各々が信ずる神の正当性を主張して対立し、互いに争うようになっていた。そんな中マーラーが復活をする。プレーヤーは八部族の戦士となってマーラーに立ち向かい、やがて自分が信じる神のために戦うこととなる……。
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美しいインド風のテクスチャ。オリエンタルな雰囲気は、女性の人気も集めそうだ |
本作では武器や鎧も西洋ファンタジー的ではなく、オリエンタルな雰囲気を持つ独特なものになっている。建物は繊細な彫刻が施され、雄大な自然を描くフィールドのグラフィックと美しい調和をなしている。プレーヤーはまずその美しいグラフィックに魅了されることだろう。
さらに、レベルアップに必要なポイントを“プラーナ”と表現したり、カースト制度をモデルにしたキャラクタの階級など、本作はヒンドゥー神話やヒンドゥー教の用語を使用し、古代インド風な雰囲気を作り出している。
世界観を補強する要素としては、クエストがある。本作では序盤から多くのクエストが用意されており、プレーヤーはこのクエストに挑戦しながらレベルアップに励むことになる。クエストの内容そのものは“モンスター10匹を倒せ”など非常に単純なもので、物語を体験しているような醍醐味は得られないが、「スルビンダ」というマーラーは悪に堕ちてしまった人間であるという話や、マーラーと戦うために作られた動く石像「ヘルーカ」が人を襲うようになった、といったモンスター達のバックストーリーが明らかになるものもある。
マーラーに襲われて困っているはずなのに、プレーヤーの強さが信用できないから試練を与える、というちょっと日本人の価値観とは違うクエストが多いのも本作のユニークなところ。モンスターにさらわれて困っている子供を「臭い袋」につめて助け出すといったクエストもあり、この時子供が「そんな袋にはいるのはちょっと嫌だなあ」と言う台詞を言う。何故わざわざ臭い袋なのか、モンスターに囲まれた子供が文句を言うのか? こういった違和感は外国の文化に触れている実感があり、非常に興味深い。
クエストは世界観を掘り下げると共に、経験値やお金など得られる報酬でキャラクタの育成を助けるという実利的な面も大きい。プレイはクエストに挑戦しつつ、適性レベルのモンスターを狩っていくといった展開になるだろう。
ちょっと惜しいと感じたのは、細かいクエストが用意されているのだが、それらはすべてのプレーヤーが挑戦できるもので、キャラクタ育成には充分なのだが、タントラの世界観を語るには少しパンチ力にかける印象があるところだ。レベル30の主神選択までに、自分が選ぶ神はどういった性格を持ち、ひとつの事柄にそれぞれの神がどういった判断を下すかが伝わり、プレーヤー自身も選択によってクエストの結果が変わっていけばより一層“ロールプレイ”にのめり込めたのではないだろうか?
クエスト以外にもモンスターの描写には魅力的なものがある。プレーヤーが干渉しなければ戦いを始めるムレッチャカウラとスルビンダ。生きた石像であるヘルーカはギチギチと異様な音を立てて動き、確かに他のマーラーとは全く違った雰囲気を持っている。モンスターがしゃべるのも本作の特徴で、筆者のお気に入りは弱いモンスターであるムレッチャが話す「足が棒のようだ」など気弱なセリフだ。他にもセリフとしては、多くのモンスターが話す「お前の二の腕はうまそうだ!」というものが、面白い。
現在用意されているフィールドは決して広いものではないが、配置されているモンスターは実に多彩で、レベル帯に合わせて次々と新しいモンスターと戦っていける。この豊富なモンスター達との戦いは、単調になりがちなレベル上げ作業をずいぶん楽にしてくれる。新しい敵を求めて戦っているうちにレベルが上がっていく。この優れたゲームバランスは韓国産MMORPGの確かな進化を感じさせるものがある。
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本作にはさまざまなクエストが用意されている。中にはモンスターのバックストーリーが明らかになるものも |
怪物の群のど真ん中で踊っている子供。この子を助けるために危険を冒してきたのだが…… |
新しい世界へ通じる扉。くぐると中級者向けの強力なモンスターのいる新マップへ |
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気弱なセリフをつぶやき続けるムレッチャ達。親しみが沸いてくる面白い演出だ |
プレイヤーそっちのけで激しく戦うムレッチャカウラとスルビンダ |
体力は少ないが強力な攻撃力を持つボア |
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狩り場の中には強力なボスが登場するポイントがある。いつかは倒してみたい敵だ |
ギチギチと音を立てながら襲いかかってくる石像。ヘールカ。雰囲気たっぷりの敵である |
中級者が集う街、隠し砦。こちらではアシュラム勧誘も盛んだ |
■様々な特性を持った「八部族」
本作に用意されている“職業”は八部族を表す8種類。実質上は4つの役割を男女の性別でわけているため4種類になる。どの種族を選ぶかによって序盤の展開が大きく変わってくるだけに慎重に選びたいところだ。
ナーガとキンナラは筋肉ムキムキの重戦士タイプ。防御力に秀で、敵の攻撃をものともせずに重い斬撃を加えることができる。ラクシャサとアスラは軽戦士タイプ。長剣や短刀を使い素早い攻撃を行うほか、他の種族には使えない弓を扱うことができるのが特徴だ。
ヤクサとガンダルヴァは他のプレーヤーの体力も回復できる僧侶タイプの種族だが、両腕に装備した格闘用の武器の攻撃が非常に強く、相手をドコドコと殴っている姿はとても「回復役」とは思えない強さである。ディーバとガルーダは強力な魔法で戦う遠距離タイプ。他の種族にはない高い攻撃力を持っているが、接近戦では極めて脆弱になってしまう。
各職業は「スキル」によって個性を増していく。レベルアップごとにポイントを与えられ、それを消費してスキルを上げていくため、プレーヤーによって同じ職業で得手不得手が出てくる場合もある。レベル10で転職を行なうが個性は変わらない。まだ未実装ではあるがレベル45で行える2次転職によってよりそれぞれの特性を強化した上級職に分化していくという。
筆者は重戦士タイプであるキンナラでプレイをしてみた。他の職業に比べてスキルが少なく、敵をただ殴り、危なくなったら薬を飲んで回復という、非常にシンプルなプレイスタイルの種族だが、だからこそモンスターとの駆け引きが楽しく、常にテンションを高めに保って戦い続けることができた。特にレベル10から取得できる「熱血」というスキルが非常に有効だった。このスキルを取っているとHPの自然回復量がぐんと増し、敵に殴られている間も体力が回復してくれるため、ノンストップで戦い続けられる。ナーガならではの無限の体力を実感させてくれるスキルだった。
筆者の体感では、ヤクサとガンダルヴァの人気が高いようだ。僧侶タイプであるため、体力は自分で回復、素早く強力な攻撃を行うため、ナーガである筆者のキャラクタよりもはるかに早い時間で敵を屠っていくその姿は、強いあこがれを感じさせられた。パンチだけではなく、キックも使い派手なエフェクトと共に戦うその姿は、本作ならではの象徴的な職業といえそうだ。また、戦場では足をとめてまわりの敵をつぎつぎと倒していくラクシャサとアスラの弓戦士達の姿も目立った。
強力な魔法を使うディーバとガルーダはその強力な魔法で非常に印象に残るのだが、筆者にはプレーヤー人口的には少ないのかな? と思われた。後述するアシュラムメンバーに聞いたところ、「ナーガとはまったく違う戦いをするので、目にしなかっただけでは?」とのこと。魔法攻撃は非常に強力だが単発的なため、敵の群の中で狩りをするよりも外縁で戦うことが多いようだ。
八部族中6つの職業で接近戦を行えるというのは、本作の大きな特徴であろう。街では鎧をつけていないディーバとガルーダが非常に目立つのだ。狩り場ではナーガである筆者のキャラクタのまわりには多くの戦士達が格闘戦を楽しんでおり、独特の職業バランスを感じさせる。この感触はレベル30までほとんどソロプレイが中心になるという本作の特徴により一層強められる。他のゲームより遠距離の魔法攻撃をおこなう職業が少ないため右も左も格闘系戦士ばかり、と言う光景はなかなか独特だ。しかもだからこそ、魔法使いの存在意義が増している印象もあり、なかなかユニークな感触を持った作品であるという感想を持った。
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アスラである弓戦士、もろさんの援護を受けつつ敵の攻撃を引き受ける。ナーガの戦い方を実感する瞬間 |
ガンダルヴァの凍恋さんを加えた3人の戦い。ガンダルヴァの攻撃力はとても高く、回復役とは思えないくらい強力 |
ディーバは遠距離攻撃を得意とする魔法使い。レベルが上がるとその技は非常に派手なものになる |
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様々なところで見かける強力な装備を持ったプレーヤーキャラクタ。あこがれがかき立てられる瞬間だ |
本作はレベル30くらいまでは敵がアイテムを頻繁に落とすので、装備品の不足を感じることはない。ほとんど店で買わなくていいほど入手できる |
狩りで手に入る「精錬アイテム」を使うことで、装備のパワーアップが可能になる。アイテム強化は失敗することもあり、アイテムが高レベルになるとそのリスクも大きくなっていく |
■アシュラムに体験入隊、パーティープレイを体験
韓国産MMORPGはソロプレイにもかなり重点を置かれている印象があるが、本作では特にその傾向が強いようだ。筆者がプレイしているナーガは、中盤以降は攻撃力に比べ、敵の体力が大きくなりちょっとつらくなっていくがそれでもソロプレイによるレベルアップは十分可能だという感触がある。実際、ひたすらソロプレイをし続けるというプレーヤーも少なくないようだ。
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取材の協力していただいた翔華さん率いるシヴァのアシュラム「Eternal Freezing」。非常に楽しい時間を過ごさせてもらった |
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マンダラ洞窟の最奥部にいる氷のドラゴン。氷のブレスで攻撃してくる。アシュラムの協力なしには撮れなかった画面だ |
本作ではレベルが30になると他ゲームのギルドにあたる「アシュラム」に入ることができる。レビューをする上でパーティープレイの必要も感じ、筆者は翔華さん率いるシヴァのアシュラム「Eternal Freezing」に体験入隊をさせてもらった。記者であり、取材目的であることを説明した上で入隊を許可してくれたリーダーと、快く受け入れてくださり取材にも協力してくれたメンバーのみなさんには誌面を借りてお礼を申し上げたい。
今回体験させていただいたパーティープレイでは、まさに「攻撃中心」といった印象で、パーティーメンバーが一丸となって多数のモンスターを次から次へと倒していくという非常に爽快な戦いが楽しめた。アスラであるもろさんとふたりだけで組んだ場合ですら、狩りがぐっと楽になる。筆者の選んだキンナラは敵の攻撃を引き受け、アタッカーと協力して敵を倒していくのが非常に有効のようだ。
特別にということでレベル30から挑戦できる「マンダラ洞窟」の最深部にも連れていってもらった。レベル43の翔華さんを初めとしてメンバーは強い方ばかり。筆者のレベルではかなわない敵をばったばったとなぎ倒していくのは非常に爽快だった。
本作ではパーティーによるレベル制限はないようで、筆者より10以上のレベル差があるメンバーともパーティーを組み戦うことができた。ただし、経験値は少な目になるようだ。また、2人の時よりも3人の方が経験値ボーナスが大きいようで、敵の強さによってメンバーの数を変えていったり調整する必要があるようだ。
メンバーが多ければソロではとても倒せない敵が倒せる。この実感は非常に楽しい。パーティーにレベル制限がないため、アシュラムの新メンバー歓迎会用に強力なモンスターを倒すイベントなどは、喜ばれるではないだろうか。
ただ、現時点ではパーティープレイに少し不満がある。システム的に不備を感じさせるものがいくつかあるということだ。仲間の後を自動的についていく追尾機能や、仲間と同じモンスターをターゲットできるアシスト機能がなく、さらに取得金も自動分配されない。これらは言うまでもなく「タントラ」以前の韓国産MMORPGにも実装されている基本的な機能である。制作側の一刻も早い対応に期待したいところである。
本作ではマクロによりターゲットはキーを押すだけで自動的に敵をロックしてくれる。これはソロプレイには非常に便利な機能であるが、パーティープレイで安易にこのロックを行なうと、メンバーが処理できる以上のモンスターにちょっかいを出してしまい、多くの敵に囲まれ、全滅などの致命的な結果になりかねない。パーティープレイはソロよりさらに狩りのスピードがアップし、非常に楽しいのだが、システムの不備で危険度が増すのは、ちょっと残念な点だった。
狩りの他、アシュラムに入ることで会話の楽しさを改めて体験できたのは大きな収穫だった。アシュラムには専用チャット機能があり、そこではメンバーと雑談が楽しめる。本作は戦闘が非常にスピーディーで、ソロプレイではほとんど他のプレイヤーと会話をしている余裕も、必要性もない。知り合いを作る機会もあまりないのだ。アシュラムにはいることで大量の知り合いを得、そこではじめて人との会話を楽しむというプレーヤーも多いという。「友達」を簡単に多く作るのにもアシュラムは有効だ。ただし、このチャットシステムにも少し不具合があり、現状では長文がはじかれてしまう。ここも改善してもらいたいポイントだ。
「Eternal Freezing」のメンバーのみなさんからは、「このゲームは非常に楽しいので、たくさんの人に体験してもらいたい」というメッセージだけは明確に伝えて欲しいと頼まれた。いくつかまだこれから、という部分はあるが、本作はキャラクタ育成、そして戦いのリズムの良さなどさまざまな点で今までの韓国産MMORPGから確かな進化を感じさせるものがある。
「快適なレベルアップと、キャラクタ強化を楽しんで欲しい」という制作者のメッセージは、システムやゲームバランスなど随所から感じることができる。その上でアシュラムに入り、仲間を得ることで本作の楽しさはさらに増していくだろう。アシュラム加入、現在は未実装だが大規模PvPに2次転職等さまざまなポイントであえてハードルを下げた本作は、韓国産MMORPGの新しい流れを生み出していく作品のひとつであることは間違いない。ほんのちょっとの改良で、本作の魅力は数倍になる。今後の展開とユーザーの反応が楽しみな作品である。
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隠し砦でメンバーを勧誘していた翔華さんに頼んで「Eternal Freezing」に入隊 |
みなさんの活躍を見せて欲しいという筆者の要望に、メンバーの方は快諾をしてくださった。場所はレベル30から挑戦できるマンダラ洞窟。筆者はおっかなびっくりみなさんの後ろについて行くことに |
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筆者にはとてもかなわない敵をドンドン倒していく「Eternal Freezing」のメンバー達。集団で強力な敵をつぎつぎと倒していくのは爽快感がある |
ドラゴンに特攻してみたが見事に全滅した。現時点では誰も、とてもかなわないような強さ設定だという |
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(C)2004 GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
【タントラ】
- CPU:Pentium III 400MHz以上(Pentium III 1GHz以上)
- メモリ:256MB以上(512MB以上推奨)
- HDD:1.2GB以上
- ビデオカード:VRAM 16MB以上 (64MB以上推奨)
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□ガンホー・オンライン・エンターテイメントのホームページ
http://www.gungho.jp/
□「タントラ」のページ
http://www.tantraonline.jp/
□関連情報
【12月13日】本日到着! DEMO & PATCH 「タントラ」オープンβクライアント
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20041213/demo1213.htm
【12月9日】ガンホー、「タントラ」プレスカンファレンスを開催
“ガンダーラ”を目指す異色オリエンタルMMORPG
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20041209/tantra.htm
【12月3日】ガンホー、オリエンタルな世界観のMMORPG
「TANTRA」のオープンβテストを12月10日より実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20041203/tantra.htm
(2005年1月7日)
[Reported by 勝田哲也]
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