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スクウェア・エニックス、「ファンタジーアース」の最新情報を公開
呪われし獣人王「ヒュンケル」や宣戦布告を始めとした各種仕様が明らかに

2005年発売予定

価格:未定

 株式会社スクウェア・エニックスは、ファンタジーMMORPG「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」の最新情報を公開した。プラットフォームはWindowsで、発売時期は2005年中を予定している。本作の情報公開はこれが4度目で、各国の特徴や要塞システムを始めとしたゲームの全貌が、次第に明らかになってきた。

 本作はMMORPGでありながら5カ国間の対立、つまり対人戦をメインテーマのひとつとしている。各国はそれぞれ領土を持っており、所属する冒険者は実際に敵国へ攻め込んでこれを奪い取ってゆくのだ。では今回は、前回紹介した「ホルデイン王国」に引き続き、「ネツァワル王国」の紹介から行なっていこう。


■ 5国家間で大陸中に存在するフィールドを奪い合う対人戦システム

「ファンタジーアース」はスクウェア・エニックスが贈るMMORPG。国産タイトルでは珍しく対人戦を重視した内容で、本年度の大きな注目作となるだろう
所属国選択画面。右腕に愛娘らしき子供を抱えつつも、もう一方の手には戦斧を持つヒュンケル。優しさと力強さ、そして凶暴さをも兼ねたキャラクタのようだ
 ネツァワル王国は、マップ中北西部の「ピクトリオン大陸」を支配する国家だ。この大陸は古来より“魔女の住む土地”と呼ばれ、人間以外の種族も数多く住んでいた。野蛮な種族が多いため大陸では混乱期が長く続いていたが、「ヒュンケル王」の2度目の即位をきっかけに、次第に平和への道を歩んでいる。しかしその一方で、強引に王座まで上り詰めたヒュンケルへの反発もあり、特に地位を追われた門閥貴族達は、反乱の機会を常に伺っているのだ。

 ピクトリオン大陸統治者の正式名は、「ネツァワル・ヒュンケル」。かつて一度は王座に着いていたものの、暴君であったため政争に負け失脚。そして家族と共に国を追われたという過去がある。しかも王座を奪われたヒュンケルはさらに横暴になり、ついには娘共々、大陸の魔女の呪いによって獣人に姿を変えられてしまうのだ。

 失意に沈むヒュンケルを癒したのは、彼の愛娘であった。娘は父に「見た目が変わっても、心優しく、物事に誠実であれば、何も恐れることはない」と幼いながらに語ったという。それをきっかけにヒュンケルは改心、そして獣人の姿であるにもかかわらず、国民の支持を得て再び王位についたのだ。

 続いては、国家間の戦争が具体的にどのように引き起こされるか、というシステム面を紹介していこう。本作に登場する各大陸には、“フィールド”と呼ばれる拠点がそれぞれ15箇所前後ある。各フィールドはマップ上にマス形で表示され、現在支配している国家が、色によって判別できるようになっている。そして冒険者が他国の支配するフィールドに“キープ”と呼ばれる砦を築くことで、相手国との戦闘が勃発するのだ。

 実際の戦闘時においては、フィールド上に支配国の拠点となる城があり、攻める側はこれを破壊することで支配権を強奪できる。一方の守る側の国家は、この城を何としてでも守り抜き、敵国を迎撃せねばならないというわけだ。ここでは実際にキープを築き、宣戦布告を行なうまでの流れを写真で紹介していこう。

【フィールド選択画面】
ひとつの大陸は15前後のフィールドによって構成されている。一番左の写真では単独の国家によって統治されているものの、それ以外ではまさに群雄割拠といった趣だ

【戦闘開始までの流れ】
左上から順に、「建築物選択」→「砦建設場所選択」→「宣戦布告」→「カウントダウン」→「戦闘開始」の流れとなっている。宣戦布告の際に両勢力のプレーヤー数がわかり、後から参加や離脱が可能な点に注目

オベリスク
本作では離れた場所にいきなり建築は行なえない。そのような場合は、オベリスクを建てることで建築可能な範囲を広げることが可能だ
ウォッチタワー
近づいてきた敵勢力に対し、自動的に弓による迎撃を行なう。そのため敵が侵攻してきそうな場所へ、先読みで配置しておくのが効果的
アルターオブドラゴン
召喚モンスターであるドラゴンを呼び出すための祭壇。本作の召喚システムについては後述しているのでそちらも参照して頂きたい

召喚獣ドラゴン
イベントムービーからドラゴンのワンシーン。上空からのブレスにより、敵拠点に対し致命的なダメージを与える。召喚時の操作システムが気になるところだ
ゲートオブハデス
邪悪なネクロマンサーによって設計された、冥界へと通じる門。この建築物から、召喚モンスターのレイスを呼び出すことが可能
レイス
同様に本作ムービーからレイスを紹介。見るからに、かなり強力そうなアンデッドであることが伺える。やはり魔法属性によるダメージしか受け付けないのだろうか?

ウォークラフトショップ
召喚モンスターのジャイアントを召喚するための建造物。建造物によって召喚できるモンスターが決まっていることに注目しよう
ジャイアント
恐るべきジャイアントのラッシュ。肩に担いでいるのは砲台で、攻城用ユニットとしての活躍が大いに期待できる
建ち並ぶ建築物
様々な建築物が建ち並ぶ防衛拠点。個性豊かな各建築物を、地形を活かしつつどのように配置するかが防衛時の重要ポイントとなってくるだろう


■ 離れた場所から様々な攻撃魔法を使いこなす「ソーサラー」、と召喚システム

ソーサラーのイメージCG。他の魔法使いと同じように軽装で、クリスタルのようなものが先端にはめ込まれたロッドを手に携えている
 次は本作に登場する7種類のクラスの内、「ソーサラー」と「シャドウウォーカー」について紹介しよう。まずソーサラーだが、攻撃系の魔法にもっとも特化したクラスである。敵との距離をおきながら、炎や氷そして毒などといった様々な属性の魔法で大ダメージを与えるのだ。また、単純に魔法を放てば良いというわけでなく、一定時間魔法攻撃力を上昇させる「マジックブースト」や、魔法使用時に必要なパワーを急速に回復させる「メディテーション」といった、テクニカルな要素をも持ち合わせている。

 ここで、魔法にも近い「召喚」システムについて触れておこう。本作における召喚とは、冒険者本人に召喚物を降臨させることである。これらの種類には、先述した巨人やレイス(亡霊)、そしてドラゴンといったものも含まれ、どちらかというとモンスターと表現した方がイメージとして近い。例えば、「FF XI」における召喚士のペット使役とは、大分異なる印象だ。

 実際に召喚モンスターを降臨させるための手順としては、召喚用に特化した建築物へ移動した後、クリスタルを消費することで行なう。召喚モンスターで注目すべき能力は、敵対モンスターやプレーヤーのみならず、建築物に対しても同様に大ダメージを与えられる点が大きい。よって通常の冒険時や拠点の防衛時より、敵国へ攻め入る場合や特に攻城戦において際立った活躍が期待できるだろう。

 また、召喚時は貴重な資源であるクリスタルを必要とすることから、気軽に使うことは躊躇われることも予測できる。しかし、例えば砦を陥落させるような戦場のキーポイントでは、普段は見慣れない様々な召喚モンスター達が所狭しと暴れ回る様がありありと想像できる。召喚モンスターを活用した大規模な集団戦は、今から非常に楽しみでならない。

 既報で紹介したクラス一覧を見る限りでは、召喚用に特化するようなクラスは見受けられない。よって、召喚の行為はクラスに関係なく、クリスタルや建築物といった条件を満たす冒険者であれば、誰でも扱える可能性が高いだろう。また、各召喚モンスターによって様々な専用アビリティを持っているはずだ。召喚モンスターについての知識は、総ての冒険者にとって必須となることは間違いない。

【ソーサラーのコスチューム】
ソーサラーのコスチューム。たとえ同じクラスでも、外見面のコーディネートには様々な種類が用意されているようだ

【特殊能力一覧】
左から「アイスボルト」、「ファイアーボール」、「ポイズンクラウド」、「マジックブースト」、「メディテーション」。派手なエフェクトが動いている様を早く見てみたい


■ 敵に気付かれずに背後に忍び寄り、一撃必殺の大ダメージを与える「シャドウウォーカー」

シャドウウォーカーのイメージCG。アサシンタイプのデザインだ
 次に紹介する「シャドウウォーカー」は、自らの姿を隠し、敵の背後から大ダメージを与えられるアタッカークラスだ。また現時点では唯一の二刀流が可能なクラスで、手軽に振り回せる短剣を得意とする。戦闘時の流れとしては「ステルス」アビリティによって姿を隠し、その状態のまま敵の背後へと忍び寄った後、「クリティカルストライク」で必殺の一撃を繰り出すといったコンボが強力だ。

 ステルス状態のキャラクタは敵対勢力から探知されないものの、同じシャドウウォーカーが持つ「ディテクトヒドゥン」によって暴くことも可能。ステルスという能力の性質上、一見すると単独行動向きのクラスだと思われがちだが、実はチームでの行動時にシャドウウォーカーを一人入れておくと非常に心強い。それによって敵シャドウウォーカーのステルスを探知し、クリティカルストライクを未然に防ぐことができるのだ。この辺りの、クラス固有の能力をチームに反映させるためのテクニックも、本作では重要となるはずである。

 その他のシャドウウォーカーの特徴としては、両手に持った短剣で5回もの連続攻撃を繰り出す「シャドウダンス」や、毒攻撃によって敵の視界を悪化させる「ブラインドストライク」等といったアビリティを所有している。今回の情報公開では2種類のクラスのみの紹介となったが、対人戦、特にチームでの行動時に活用できるアビリティが収穫であった。各クラスの対人戦における活躍に注目しつつ、今後の情報公開にも期待していきたい。

【シャドウウォーカーのコスチューム】
鎧は身軽なものを好み、両手には短剣を持っている。いかにも暗殺者といった雰囲気である

【ステルス】
ステルス状態のキャラクタは、暗い影で表示される。しかし、敵対勢力からは見えないため後方へ忍び寄ることが可能だ

【クリティカルストライク】
空高く跳躍し、両手に持った短剣を鋭く突き立てる。ステルス状態であれば、このようなダイナミックなモーションによる攻撃も決められる

【その他アビリティ】
左から「シャドウダンス」、そして「ブラインドストライク」。ブラインドストライク時は、実際に視野が狭くなっているのがわかるだろう

(C)2002-2004 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.

□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.co.jp/
□「ファンタジーアース」の公式ページ
http://www.playonline.com/fe/
□関連情報
【12月24日】スクウェア・エニックス、「ファンタジーアース」の最新情報を公開
5つの国家や職業、スキルなど具体的な仕様が公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20041224/fearth.htm
【11月18日】スクウェア・エニックス、「ファンタジーアース」の最新画面を公開
各ゲーム要素の魅力をスクリーンショットで紹介
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20041118/fearth.htm
【9月16日】スクウェア・エニックス、オンラインタイトル2本を正式発表
「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」ほか
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040916/squeni.htm

(2005年1月24日)

[Reported by 川崎政一郎]


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